提督の決断IV

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提督の決断IV
ジャンル 戦略シミュレーションゲーム
対応機種 Windows2000-XP[Win]
PlayStation 2[PS2]
開発元 コーエー
発売元 コーエー
人数 1人
メディア CD-ROM[Win]
DVD-ROM[PS2]
発売日 2001年[Win]
2002年3月28日[PS2]
2004年6月10日[PS2](KOEI The Best
2004年8月5日[Win](KOEI The Best)
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提督の決断IV』(ていとくのけつだん・ふぉー)は、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたウォー・シミュレーションゲーム第二次世界大戦を題材にした「WWIIゲームシリーズ」の第5弾シリーズ「提督の決断シリーズ」の第4作。音楽は寺嶋民哉が担当。

2014年現在シリーズ最新作である。

概要[編集]

Windows版は1人プレイ専用で、ゲームの舞台を太平洋海域から全世界へと拡大し、プレイ可能な国も日・米・英(蘭豪を含む)・独(伊を含む)の4ヵ国に増加した。又、キャンペーンゲームについてはスタート時の設定により所属陣営変更が可能になり、同一のシナリオの中で様々な状況を楽しめる様になった。(通常は史実どおり「米英連合軍」対「日独枢軸軍」という構図だが、「日英」対「米独」、「日」対「米英独」も可能)

これまでのシリーズとは異なり、全世界の海域が「ドーバー海峡」「ハワイ沖」「ミッドウェー沖」など50の海域に分割されている。そのうちの「重要拠点」を全部制圧すると敵艦隊がどれだけ残っていようともそこでゲームは終了する。海域数が少ないため2-3時間でゲーム終了も可能。勢力拡大の方法が従来の「拠点の占領」から「海域の制海権の確保(海域内の艦船を全滅させ、飛行場を破壊する)」に変更された影響で、前作までは比較的発生し難かった「艦隊同士の戦闘」が容易になった。陸軍が存在しなくなったため、基地の占領と維持、陸戦、陸軍との折衝等、陸軍を重視していたユーザからは不満の声もあった。

戦略パートは1週間単位のターン制で、4週間で一ヶ月が経過する。戦術パートは3日間(攻撃側の海域突入時刻に左右されるため72時間ではない)のリアルタイム制。戦略パートにて、艦隊の移動、艦船の建造、航空機の生産、新型艦・新型機の開発、技術開発等を行い、コマンド入力完了後に戦術パートにて戦闘を行う。

戦術パートでの敵海域侵攻時の勝利(戦略的勝利)条件は前述の通り「海域内の艦船を全滅(撤退を含む。以下同じ)させ、全ての飛行場を破壊する」事であり、反対に「味方艦船が全滅」した場合は敗北(戦略的敗北)となる(防衛の場合は逆)。「戦略的に」勝敗が決した場合は制海権が敗者から勝者へと移る。

3日間で勝負が付かない場合は守備側が海域の防衛に成功したとみなされるが、彼我の戦果の多寡により「戦術的勝利」か「戦術的敗北」に分けられる。
なお、侵攻先に敵艦隊と敵飛行場が存在しない場合は無条件で戦略的勝利(防衛の場合は戦略的敗北)となる。又、侵攻又は防衛する拠点が一つもないときは、その週は戦術パートがなくなる。

陣営の彼我を問わず、降伏国の提督が合流し、味方の提督として使えるようになる(なお、この場合降伏国の提督の階級は少佐は変更なし、中佐は1階級、それ以外の階級は2階級降格となる)。降伏国の残存艦を味方艦隊に含むことは出来ない。

なお、キャンペーンゲームにおいては、提督の名前、能力を自由に設定できる。本作では前作までと異なり、艦船の建造が迅速且つ安価である。戦艦空母でも8-20週程度しかかからず、毎週のように建造することも可能。空母は1隻につき150機まで艦上機を搭載でき、3個艦隊・空母12隻での戦闘では最大1800機の艦上機を使用できる。

パワーアップキットが発売されており、導入すると、シナリオの追加、新ルールの導入、新技術の追加、揚陸艦の導入、提督のエディット等が行える。詳しくはパワーアップキットの項目へ

PlayStation 2版について[編集]

PlayStation 2版(以下、PS2版)は上記PC版とシステム面ではほとんど変わらないものの、戦術フェイズでは戦闘画面がリアルタイム完全3Dで描かれ、非常に臨場感あふれる海戦シーンとなっている。プレイヤーは日米英独のいずれかの艦隊司令長官となって、制海権を争い、敵国の母港占領を目指す。

上述の通り、参戦国、枢軸国、連合国の構成は自由に決められるため「日独(連合国)」対「米英(枢軸国)」等も可能。

ただし、枢軸、連合の違いは勝敗時のコメントの違いだけであり、戦闘内容等の違いはない。

パワーアップキット[編集]

PC版[1]

キャンペーン、ショート含めシナリオが追加され、ゲームルールの変更、艦型追加(グラフィックは他の艦型流用)、新兵器の登場、揚陸艦の登場、提督エディタの追加となっている。

ルール変更は主に

  • 海戦時に攻撃側艦隊に水上艦が1隻以上残り、守備側艦隊の残存艦が潜水艦だけの状態で飛行場が全て破壊され3日目の23時59分を迎えた場合、その戦闘は守備側の敗北となるよう修正が加えられた。
  • 攻撃手段を持たなかった飛行場が水上艦や航空機に対して攻撃できるようになった。
  • 航空機、艦型の新規設計、流用設計で航空技術、工業技術レベルの項目が必須となり、該当項目のレベルが低いと設計に必要な鋼材、アルミ数上限値が低く低性能の機体しかできない。

(その為公式マスターブック掲載の軍艦や航空機は設計できない)

  • 新兵器が追加された。追加された新兵器は艦上機の発艦速度を向上させるアングルドデッキ、対空火力を増強させるCIWS、誘導弾の命中率を下げるECM、夜間でも飛行可能な夜間航空機、天候が嵐以外なら飛行可能な全天候型航空機など。
  • 揚陸艦が追加された。海戦時、揚陸艦に目標となる飛行場を指示すれば目標となる飛行場の沖合いで上陸用舟艇が出現し、上陸後に守備側飛行場の耐久値を大きく減らす事ができる。上陸部隊が飛行場を破壊した場合は飛行場は大破状態で残るため、該当する場所には建設する必要が無くなる。
PS2版

通常版を持っていなくてもパワーアップキットのみでゲームをプレイすることができる。

ただし、メモリーカードに通常版のセーブデータがあると、キャンペーンゲーム・ショートゲーム双方でのゲーム開始時、隠し艦隊を出現させることができる。隠し艦隊の艦船構成はシナリオによって異なるが、全ての艦船の能力値が最大となっている。

また、パワーアップキット版では、基地の残存艦隊が潜水艦のみで飛行場が全て破壊された場合、その戦闘は敗北となるよう修正が加えられた。 通常版では航空機設計の上で、ドイツのホルテン全翼機が飛び抜けた性能を誇っていたが、パワーアップキット版では自国のジェット航空機でもホルテン全翼機並の戦闘力にカスタマイズできるようになった。

艦船設計においては、一部(日本軍プレイ時の戦艦設計など)を除いて、艦型から選んで設計するよりも新規設計を選択し、設計するほうが設計上限は高くなり、より高性能に設計することが可能である。

なお、パワーアップキット版では兵器制限プレイが可能である。航空機・艦船の分類ごとに制限が可能で、例えば駆逐艦の制限を可にした場合、キャンペーン開始時、全ての艦隊から駆逐艦が削除され(隠し艦隊は除く)特に資源の少ない日本でプレイした場合に苦しい戦いを強いられることになる。

兵器制限下でゲームをクリアすると報奨を得ることができる。 ただし、日英独同盟などという設定でクリアした場合、制限付きでクリアしたというログは残るが、報奨は音楽鑑賞その他小規模なものとなる(難度高めでクリアした場合クリア項目は白地で、低めでクリアした場合クリア項目は灰字で表示される)。 日独同盟でクリアした場合、制限した艦種の建造期間が半分になる報奨、制限した機種のアルミ消費量が半分になる報奨を得ることができる。

また、制限付きプレイを複数回(日独同盟以上の難度でと推測)することで資金、石油、鉄鋼、アルミの開始時MAX報奨や、セーブデータの不要な隠し艦隊報奨、全拠点での艦船修理可能報奨、全新兵器開発済み報奨などを得ることができることがわかっているが、現時点で詳細は不明。

シナリオ[編集]

  • (※1)印はパワーアップキット導入にて追加されるシナリオ。
  • (※2)印は「ショートゲームパック#1」としてユーザーズページにて別売
  • (※3)印は「ショートゲームパック#2」としてユーザーズページにて別売
  • (※4)印はコーエーファンクラブ会員限定で無料でダウンロード可能(ただしパワーアップキットではプレイ不可能)


キャンペーン

  • 群狼作戦
  • 日米開戦
  • 大艦巨砲時代(※1)(大艦巨砲主義のまま第2次大戦が始まる内容)

ショート 作戦終了後、その成否に関係なくキャンペーンゲームに移行できる(ただし、基地の占領状況、物資貯蔵量等に戦果が反映される)。

  • 第2次シェトランド海戦(※1)(IFシナリオ。第1次大戦時のドイツ大海艦隊が復活して大英帝国主力と戦う。第1次大戦のドイツ戦艦は近代化改修でポスト・ジュットランドタイプに準じた艦型になったという設定。正確には第二次ジュットランド海戦というべきだが、地名を変えられない都合上こうなったものであろう)。
  • ナルヴィク沖海戦
  • メルセルケビル海戦(※1)
  • マタバン岬沖海戦(※3)
  • 大西洋海戦
  • 幻の八八艦隊(※1)(八八艦隊が実現した世界でのミッドウェー海戦。日本側には土佐型、天城型、紀伊型、十三号艦型といった新型戦艦が配備されているのに比べ、アメリカ側は隻数こそ同様に多いものの、サウスダコタ型などの新型戦艦は配備されておらず、日本側の方が質的に有利)
  • マレー沖海戦(※2)
  • Plan Red(※1)
  • Plan Black(※1)
  • セイロン沖海戦
  • 珊瑚海海戦(※1)
  • ミッドウェイ沖海戦
  • 第一次ソロモン海戦 (※3)
  • ペデスタル作戦(※1)
  • 第2次ソロモン海戦
  • 南太平洋海戦
  • サボ島沖夜戦(※2)
  • バレンツ海海戦(※2)
  • アッツ島沖海戦(※1)
  • イタリア降伏(※1)(ドイツ艦隊が欧州大陸を飛び越えていきなり地中海に出現という史実ではもちろんゲーム上でも通常はありえないシナリオである)
  • ベララベラ海戦(※3)
  • マリアナ沖海戦
  • レイテ沖海戦
  • 坊の岬沖海戦(最高難度。戦艦大和で沖縄の制海権を確保する)
  • 日独最終決戦(※1)(日独の第2次大戦勝利後の大海戦。戦艦大和戦艦長門を基幹とした日本連合艦隊とH級戦艦を主力としたドイツ帝国艦隊の最終決戦)

特殊セーブデータ

  • ドイツ海軍最後の日(※4)(ドイツのみプレイ可能で領地は1つしかなく侵攻され敗北すれば即ゲームオーバーと高難易度のシナリオ)
  • 超技術大国アメリカ(※4)(日本のみプレイ可能でシナリオは群狼作戦と同様だが、アメリカ軍の技術がオールMAXとすべての新兵器を所有している)

脚注[編集]

  1. ^ 提督の決断IVパワーアップキット パワーアップマニュアル。

外部リンク[編集]