第7艦隊 (アメリカ軍)

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第7艦隊
United States Seventh Fleet -logo (hi-res).jpg
創設 1943年
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
軍種  アメリカ海軍
上級部隊 太平洋艦隊
基地 横須賀海軍施設
モットー Ready Power For Peace
現司令官 ロバ-ト・ト-マス2世海軍中将
参謀長 ポール・A・ステイダー海軍大佐
著名な司令官 トーマス・C・キンケイド海軍中将
トーマス・モーラー海軍中将(後に大将
ジェームズ・ホロウェイ3世海軍中将(後に大将)
トーマス・ヘイワード海軍中将(後に大将)
カーライル・トロスト海軍中将(後に大将)
ジョナサン・グリーナート海軍中将(後に大将)

第7艦隊(だいななかんたい、U.S. Seventh Fleet)は、アメリカ海軍艦隊の1つである。ハワイホノルルに司令部を置く太平洋艦隊の指揮下にあり、東経160度線以西の西太平洋インド洋中東地域を除く)を担当海域とする。旗艦/司令部は、揚陸指揮艦ブルー・リッジ」 (USS Blue Ridge, LCC-19)[1]

概要[編集]

第7艦隊担当海域7F」で示される海域 (2009年現在)

東経160度線以東の東太平洋(第4艦隊担当の南米西岸海域を除く)を担当海域とする第3艦隊とともに、アメリカ太平洋艦隊を構成する。旗艦/司令部は日本神奈川県横須賀市にある横須賀海軍施設を母港とする揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」艦上にあり、海軍中将が座乗する。神奈川県の横須賀海軍施設の他、長崎県佐世保市沖縄県韓国釜山浦項鎮海シンガポールなどに基地を展開している。

第7艦隊は、航空母艦原子力空母)「ジョージ・ワシントン」 (USS George Washington, CVN 73)を戦闘部隊の主力艦とし、戦時には50〜60の艦船、350機の航空機を擁する規模となる。人的勢力も6万の水兵と海兵を動員する能力をもつ。平時の兵力は約2万。アメリカ本国の反対側に当たる地球の半分を活動範囲とし、アメリカ海軍の艦隊の中では、最大の規模と戦力を誇る。また同盟下にある日本海上自衛隊と密接な関係を持っている。

現在の司令官は、 Vice Adm.海軍中将であるRobert Thomas Jr.ロバ-ト・ト-マス2世(第49代、2013年7月31日~)。

沿革[編集]

1943年3月、ダグラス・マッカーサー陸軍大将の指揮下にある南西太平洋海軍部隊が改編され第7艦隊となる。 太平洋戦争中の第7艦隊は、太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ大将(1944年12月に元帥昇進)の指揮には属さなかった。トーマス・C・キンケイド中将が率いた1944年10月のレイテ沖海戦の際には、ウィリアム・ハルゼー大将が率いる第3艦隊との間で連絡の齟齬があり問題となった。

1947年西太平洋海軍部隊に改編されたが、1949年第7特派艦隊となり、1950年2月に第7艦隊へと再編成された。朝鮮戦争後の1954年11月、極東海軍司令官の指揮下から太平洋艦隊司令長官の指揮下に移った。朝鮮戦争(1950年~1953年)、ベトナム戦争(1965年~1973年)、1991年湾岸戦争に参加している。

中東を担当している第5艦隊は1995年の編成前、この地域の責任は第7艦隊となっていた。

横須賀や佐世保・グアムを母港とする艦艇以外は東太平洋を担当する第3艦隊から派遣を受けているが、状況によっては第5艦隊へ艦艇を派遣している。

歴史的に第5艦隊との関係が深いが、最近は中国北朝鮮の動向により、第5艦隊へ派遣される空母打撃群が途中、第7艦隊の空母打撃群との演習をしてアメリカ合衆国本土と行き来したりしている。

部隊[編集]

第7艦隊は、任務に応じて編成された複数の「任務部隊」(「タスクフォース」)(Task Force, TF)で構成される。

任務部隊[編集]

任務部隊は、単独もしくは複数の第7艦隊所属部隊やアメリカ太平洋海兵隊所属部隊で編成する。また、コマンダー(Commander)の「C」を冠して「コマンダータスクフォース」(CTF)と呼称する。第7艦隊隷下のタスクフォースは、70番台で表記され、「CTF-7x」となる。

CTF-70 Battle Force Seventh Fleet logo.png

第70任務部隊 (Task Force 70, CTF-70)

第7艦隊戦闘部隊 (Battle Force, Seventh Fleet)で編成する。
行動時は、CTF-75を隷下に置き護衛任務を担当させる。
司令部は、横須賀海軍施設を母港とする「ジョージ・ワシントン」艦内。

第71任務部隊 (Task Force 71, CTF-71)

第1海軍特殊戦部隊(Navy Special Warfare Unit One, NSWU-1)で編成する。
司令部は、グアム。

第72任務部隊 (Task Force 72, CTF-72)

第7艦隊哨戒部隊 (Patrol Reconnaissance Force Seventh)で編成する。
司令部は、三沢飛行場

第73任務部隊 (Task Force 73, CTF-73)

西太平洋兵站群 (Logistics Group, Western Pacific, LOGWESTPAC)
司令部は、シンガポール。

第74任務部隊 (Task Force 74, CTF-74)

第7潜水艦群 (SUBGRU7) で編成する。グアムを母港とする第7艦隊潜水艦部隊 (Submarine Force, Seventh Fleet)で構成され、状況により第7艦隊担当海域に展開し作戦行動する原子力潜水艦も第7戦水艦群の構成艦となる。[2]
司令部は、横須賀海軍施設。
CTF-74は、第5艦隊担当海域に部隊を展開させると第54任務部隊 (Task Force 54, CTF-54)として機能する。CTF-74とCTF-54の司令官は兼任する。[3]

(第75任務部隊 (Task Force 75, CTF-75))

第7艦隊水上戦部隊で編成する。第70任務部隊の隷下におかれる。

第76任務部隊 (Task Force 76, CTF-76)

第7艦隊水陸両用部隊/第7遠征打撃群 (Amphibious Force, Seventh Fleet/Expeditionary Strike Group 7, ESG-7)
司令部は、佐世保基地を母港とする「ボノム・リシャール」艦内。

第78任務部隊 (Task Force 78, CTF-78)

在韓米海軍 (CNFK)
司令部は、龍山基地大韓民国ソウル特別市龍山区)。

第79任務部隊 (Task Force 79, CTF-79)

第7艦隊上陸部隊 (Landing Force, Seventh Fleet)
アメリカ海兵隊の部隊で構成される。
平時は、太平洋海兵隊第3海兵遠征軍(MarForPac/III Marine Expeditionary Force, 3MEF)に属する第3海兵遠征旅団(3d Marine Expeditionary Brigade, 3MEB)の司令部のみを常設する。
3MEBに編入された3MEF所属の部隊や第31海兵隊遠征隊 (31st Marine Expeditionary UnitSpecial Operations Capable, SOC〉, 31MEU)が、第7艦隊水陸両用部隊/第7遠征打撃群として乗艦した際に、第79任務部隊として編成される。
第79任務部隊は、作戦統制は第7艦隊司令官、部隊管理は太平洋艦隊海兵軍(FMFPac)の指揮を受ける。なお太平洋艦隊海兵軍司令官は、太平洋海兵隊司令官が兼任する。

所属部隊[編集]

第7艦隊戦闘部隊[編集]

第7艦隊戦闘部隊(Battle Force, Seventh Fleet)は、空母「ジョージ・ワシントン」を中心とした戦闘部隊。司令部は、横須賀海軍施設を母港とする「ジョージ・ワシントン」艦内。

Carrier Strike Group Five logo.png

第5空母打撃群/ジョージ ワシントン打撃群 (Carrier Strike Group Five, CSG 5/George Washington Strike Group)と、第7艦隊水上戦部隊によって構成される。

第5空母打撃群/ジョージ ワシントン打撃群 (Carrier Strike Group Five, CSG 5/George Washington Strike Group)
CVN-73 insignia.png
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第7艦隊水上戦部隊[編集]

第7艦隊水上戦部隊(Surface Combatant Force Seventh Fleet)は、「アンティータム」と「シャイロー」のミサイル巡洋艦と、第15駆逐隊所属のミサイル駆逐艦で構成する。母港は、横須賀海軍施設。

第5空母打撃群(CSG 5)が作戦行動する際は、第70任務部隊の隷下におかれ随伴する。

第15駆逐隊 (Destroyer Squadron 15, DESRON 15)

「カーティス・ウィルバー」(DDG-54)・「ジョン・S・マケイン」(DDG-56)・「フィッツジェラルド」(DDG-62)・「ステザム」(DDG-56)は、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の基本形「フライトI」である。「ラッセン」(DDG-82)・「マッキャンベル」(DDG-85)・「マスティン」(DDG-89)は、「フライトII A」で、ヘリコプター用格納庫を装備しSH-60 シーホークを2機まで格納できる。

  • 第51洋上攻撃ヘリコプター飛行隊 (HSM-51 "Warlords") - SH-60B シーホークMH-60R シーホーク(2013年7月現在) - 太平洋艦隊ヘリコプター洋上攻撃航空団司令部 (Commander, Helicopter Maritime Strike Wing, Pacific Fleet, COMHMWINGPAC)の部隊で、厚木航空基地に駐屯する。ミサイル巡洋艦「シャイロー」、ミサイル駆逐艦「ラッセン」など横須賀海軍施設を母港とする第7艦隊第70任務部隊 (CTF-70)のヘリコプター搭載可能艦船に展開する。テールコードは、"TA"。[10]HSM-51には緑色に塗装されたSH-60F シーホークが配備されていて、司令官等の要人輸送を担当する。主に揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」に展開する。[11]

第1海軍特殊戦部隊[編集]

第1海軍特殊戦部隊(Navy Special Warfare Unit One, NSWU-1)は、グアムに司令部を置く、海軍第1特殊戦群 (Naval Special Warfare Group ONE, NSWG-1)に所属する部隊。海軍第1特殊戦群の司令部はカリフォルニア州コロナド

海軍第1特殊戦群(NSWG-1)は、第1海軍特殊戦部隊(NSWU-1)の他に、コロナドに配備される4つのSEALチーム「SEAL Team 1/3/5/7」と第1特殊戦群兵站支援部隊 (Group ONE Logistics and Support Unit, LOGSU-1)、バーレーンに司令部を置く第3海軍特殊戦部隊(Naval Special Warfare Unit THREE, NSWU-3)が属する。

第7艦隊哨戒部隊[編集]

第7艦隊哨戒部隊 (Patrol Reconnaissance Force, Seventh Fleet)は、三沢飛行場に司令部を置く、対潜・哨戒・偵察部隊。第1哨戒偵察航空団 (Patrol and Reconnaissance Wing One, CPRW-1)から構成する。沖縄嘉手納飛行場ディエゴガルシア島に分遣隊を配備する。

主な使用機体は、P-3哨戒機とその派生型。

西太平洋兵站群[編集]

西太平洋兵站群(Logistics Group, Western Pacific, LOGWESTPAC)は、シンガポールに司令部を置く、西太平洋における兵站支援部隊。補給艦等の補助艦艇から構成する。

第7艦隊潜水艦部隊[編集]

第7艦隊潜水艦部隊(Submarine Force, Seventh Fleet)は、横須賀海軍施設に司令部を置く。グアム海軍基地を母港として展開している第15潜水隊と同基地を母港とする潜水艦母艦「フランク・ケーブル」が所属する。

第7艦隊水陸両用部隊/第7遠征打撃群[編集]

第7艦隊水陸両用部隊/第7遠征打撃群 (Amphibious Force, Seventh Fleet/Expeditionary Strike Group 7, ESG-7)は、佐世保基地を母港とする「ボノム・リシャール」艦内に司令部を置く、第7艦隊の遠征打撃群。

第11水陸両用戦隊 (Amphibious Squadron 11, PHIBRON 11)

第7艦隊上陸部隊[編集]

第7艦隊上陸部隊(Landing Force, Seventh Fleet)は、アメリカ海兵隊の部隊で構成される。平時において、第3海兵遠征旅団 (3d Marine Expeditionary Brigade, 3MEB)の司令部のみを沖縄県うるま市の「キャンプ・コートニー」を置く。

31stMEUlogo.jpg
上記の海兵隊部隊は、平時は太平洋海兵隊 (United States Marine Corps Forces Pacific, MARFORPAC)・第3海兵遠征軍 (III Marine Expeditionary Force, III MEF)の指揮下にある部隊である。
第3海兵遠征旅団 (3MEB)に編入された第3海兵遠征軍 (III MEF)所属の部隊や第31海兵遠征成隊 (31MEU)が、第7艦隊水陸両用部隊に乗艦し作戦行動する際に、第7艦隊上陸部隊(第79任務部隊)として編成される。
第7艦隊陸上部隊の作戦統制は第7艦隊司令官が指揮し、部隊管理は太平洋艦隊海兵軍 (FMFPac)の指揮を受ける。なお太平洋艦隊海兵軍司令官は、太平洋海兵隊司令官が兼任する。

その他の艦艇[編集]

上記に記載されていない艦艇の一覧。

グアム海軍基地[編集]

第15潜水隊(Submarine Squadron 15, SUBRON 15))

「シカゴ」・「キー・ウエスト」・「オクラホマシティ」は、ともにトマホーク巡航ミサイルVLSを装備したフライトII型である。またニューポート・ニューズ造船所で1983年〜84年に連続して建造された原子力潜水艦である。

第7艦隊の航空機[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2004年4月から10月まではブルー・リッジがドック入りしていたため第3艦隊旗艦「コロナド」 (USS Coronado, AGF-11)が臨時の旗艦となっていた。
  2. ^ [1]
  3. ^ [2]
  4. ^ 2011年5月11日、VFA-195はF/A-18Eへの機種転換訓練を終え厚木基地に戻る[3]
  5. ^ VAQ-141 Arrives in NAF Atsugi”. US Navy Website (2012年3月12日). 2012年6月18日閲覧。
  6. ^ [4]
  7. ^ [5]
  8. ^ 2010年12月6日撮影
  9. ^ 写真は、第2空母航空団/「エイブラハム・リンカーン」打撃群時のもの。(2012年2月14日撮影)
  10. ^ [6]
  11. ^ [7]
  12. ^ 写真は、第51軽対潜ヘリコプター飛行隊第3分遣隊時代のもの。(2009年5月30日撮影)
  13. ^ 写真は、第51軽対潜ヘリコプター飛行隊第3分遣隊時代のもの。(2007年6月25日撮影)
  14. ^ 写真は、佐世保に配備される前のサンディエゴを母港にしていた時のもの。(2009年9月16日撮影)
  15. ^ 写真は、佐世保に配備される前のハワイ州オアフ島パール・ハーバー(ハワイ)を母港にしていた第3潜水艦隊時代のもの。(2009年9月16日撮影)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]