ジャスタウェイ

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ジャスタウェイ
Just a Way 106th Kyoto Kinen IMG 1096-2 20130210.JPG
2013年2月10日 第106回京都記念本馬場入場
欧字表記 Just a Way
香港表記 一路通
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2009年3月8日(8歳)
抹消日 2015年1月7日
ハーツクライ
シビル
母の父 Wild Again
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産 社台コーポレーション白老ファーム
馬主 大和屋暁
調教師 須貝尚介栗東
調教助手 榎本優也
競走成績
生涯成績 22戦6勝
(中央)20戦5勝
(海外)2戦1勝
獲得賞金 5億9569万4000円
300万USドル
WTRR M 130 / 2014年[1]
 
勝ち鞍
GI 天皇賞(秋) 2013年
GI ドバイDF 2014年
GI 安田記念 2014年
GII 中山記念 2014年
GIII アーリントンC 2012年
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ジャスタウェイJust a Way)は日本競走馬である。馬名の意味は英語で「その道」で、馬主であるアニメ脚本家・大和屋暁の代表作『銀魂』に登場するジャスタウェイに由来する[2][注 1]。主な勝ち鞍は2013年天皇賞(秋)2014年ドバイデューティーフリー安田記念

経歴[編集]

デビュー前[編集]

2009年3月8日に白老ファームで誕生。翌年(2010年)のセレクトセールで、大和屋が1,260万円(消費税込[注 2])で落札して購入した。なお、大和屋が以前ジャスタウェイの父であるハーツクライ一口馬主[注 3]だった縁もあり、所有する馬は全てハーツクライ産駒である[3]

2歳(2011年)[編集]

7月23日新潟競馬場の芝1600mの新馬戦福永祐一を鞍上にデビューし、勝利を飾った。続く新潟2歳ステークスは1番人気に推されるも2着に惜敗した。東京スポーツ杯2歳ステークスは不良馬場ということもあり、4着に敗れた。

3歳(2012年)[編集]

きさらぎ賞4着のあとで迎えたアーリントンカップは、後方から最後は先に抜け出していたオリービンを差しきって重賞初制覇を果たした。その後東京競馬場でのGINHKマイルカップは6着、日本ダービーは11着に敗れた。秋は距離特性を鑑み菊花賞へは向かわず、古馬との直接対決となる中距離路線へ向かった。毎日王冠は逃げたカレンブラックヒルを捕らえきれず2着に敗れ、天皇賞(秋)は先行するも6着に敗れた。

4歳(2013年)[編集]

2013年天皇賞秋

中山金杯は1番人気に推されるも3着、同じく1番人気に推された京都記念は5着に敗れた。中日新聞杯は落鉄の影響もあり、追い込み不発で8着に敗れた。このあとエプソムカップ関屋記念、毎日王冠と3戦連続2着。迎えた天皇賞(秋)はハイペースの中後方からレースを進め、直線で1番人気のジェンティルドンナを差し切り4馬身差の圧勝でGI初制覇を果たした。鞍上の福永祐一は初の天皇賞制覇で、且つ2組目の親子制覇も達成[注 4][注 5]。ハーツクライにとっても、初の産駒GI制覇となった。また、2勝馬の優勝はグレード制導入後の古馬出走可のGI[注 6]では2度目[注 7]、通算148回を数える天皇賞史上初の快挙となった。なお、2週間前の出走登録では収得賞金の兼ね合いで出走馬決定順20番目と除外対象となっていたが、同厩舎のゴールドシップ等の上位馬が回避するという好機を掴んで得た勝利だった[4]

5歳(2014年)[編集]

2014年安田記念
引退式(2015年1月4日)

ドバイデューティーフリーへの挑戦を表明し、試金石として中山記念に出走。騎乗予定であった福永の騎乗停止により鞍上に横山典弘を迎える。2番人気に支持されレースではトウケイヘイローが出遅れる中好位に取り付き、直線で内埒添いの僅かな隙間を突き抜け3馬身半差で快勝。続く遠征初戦となったドバイデューティーフリーでは直線残り300m付近で外目から抜け出すと一気に後続をちぎり捨て、2着のウェルキンゲトリクスに6馬身以上の差をつけ、タイムも従来の記録を2秒以上も更新する1:45.52で圧勝した。この結果より、国際クラシフィケイションにおいて4月時点では珍しい130ポンドの評価を受け、日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた。この数値はエルコンドルパサーが1999年に受けた134ポンドに次いで日本調教馬の歴代2位、内国産馬に限定すれば2013年のオルフェーヴルの129ポンドを抜いて歴代1位である。帰国後、安田記念では騎乗予定であった福永の騎乗停止により鞍上に柴田善臣を迎えた。不良馬場で行われたレースでは、直線先に抜けだしたグランプリボスとのたたき合いをゴール前でしぶとく差し切って3度目のGIを制した。レース後、陣営は宝塚記念をステップに凱旋門賞挑戦の意欲を示した[5]が、レース後の疲労が激しかったことから宝塚記念出走は回避することとなった。宝塚記念出走回避後の7月23日、同厩舎の僚馬ゴールドシップと共に凱旋門賞への遠征が発表された。なお鞍上は柴田善臣から福永祐一に戻り、前哨戦を使わず凱旋門賞へ直行した[6]。レースは後方4番手で進んだが最後伸びず8着に敗れた[7]。帰国緒戦となったジャパンカップでは最後の100メートルで脚を鈍らせ2着に敗れた[8]。続く有馬記念を最後に現役を引退すると発表された[9]。有馬記念は4コーナー12番手から鋭く伸びたが4着に終わった[10]。 2015年1月4日、京都競馬場で引退式が行われた。1月7日付けで競走馬登録を抹消され、北海道勇払郡安平町社台スタリオンステーション種牡馬となる[11]

競走成績[編集]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2011.07.23 新潟 2歳新馬 芝1600m(良) 16 7 14 006.4(04人) 01着 R1:36.10(33.8) -0.8 福永祐一 54kg (ラパージュ)
0000.09.04 新潟 新潟2歳S GIII 芝1600m(良) 18 6 11 001.7(01人) 02着 R1:33.90(32.6) -0.1 福永祐一 54kg モンストール
0000.11.19 東京 東京スポーツ杯2歳S GIII 芝1800m(不) 15 8 14 007.4(03人) 04着 R1:53.50(36.3) -0.8 後藤浩輝 55kg ディープブリランテ
2012.02.05 京都 きさらぎ賞 GIII 芝1800m(良) 13 6 8 006.9(03人) 04着 R1:47.90(34.2) -0.9 秋山真一郎 56kg ワールドエース
0000.02.25 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(良) 13 8 13 004.1(02人) 01着 R1:35.30(34.2) -0.1 福永祐一 56kg (オリービン)
0000.05.06 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 7 14 010.0(04人) 06着 R1:35.30(34.2) -0.8 福永祐一 57kg カレンブラックヒル
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 7 14 112.9(15人) 11着 R2:24.80(34.1) -1.0 秋山真一郎 57kg ディープブリランテ
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 16 4 7 061.6(12人) 02着 R1:45.00(33.0) -0.0 柴田善臣 54kg カレンブラックヒル
0000.10.28 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 6 11 028.3(08人) 06着 R1:57.80(34.0) -0.5 内田博幸 56kg エイシンフラッシュ
2013.01.05 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 16 5 9 003.4(01人) 03着 R1:59.90(34.5) -0.4 内田博幸 56.5kg タッチミーノット
0000.02.10 京都 京都記念 GII 芝2200m(良) 11 4 4 003.5(01人) 05着 R2:13.20(34.2) -0.7 内田博幸 55kg トーセンラー
0000.03.09 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 5 9 005.9(02人) 08着 R2:00.30(35.3) -0.7 D.バルジュー 57kg サトノアポロ
0000.06.09 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 14 8 13 006.2(03人) 02着 R1:45.70(32.7) -0.0 福永祐一 56kg クラレント
0000.08.11 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 18 8 16 002.8(01人) 02着 R1:32.70(33.2) -0.2 福永祐一 56kg レッドスパーダ
0000.10.06 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 11 8 10 009.3(06人) 02着 R1:46.80(32.7) -0.1 柴田善臣 56kg エイシンフラッシュ
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 17 4 7 015.5(05人) 01着 R1:57.50(34.6) -0.7 福永祐一 58kg ジェンティルドンナ
2014.03.02 中山 中山記念 GII 芝1800m(稍) 15 3 4 005.3(02人) 01着 R1:49.80(36.6) -0.6 横山典弘 58kg (アルキメデス)
0000.03.29 メイダン ドバイDF G1 芝1800m(Gd) 13 6 (発売なし) 01着 R1:45.52(00.0) 6馬身1/4 福永祐一 57kg (Vercingetorix)
0000.06.08 東京 安田記念 GI 芝1600m(不) 17 5 10 001.7(01人) 01着 R1:36.80(37.1) -0.0 柴田善臣 58kg グランプリボス
0000.10.05 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m(Gd) 20 14 7 08着 福永祐一 59.5kg Treve
0000.11.30 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 18 1 1 006.7(03人) 02着 R2:23.80(35.1) -0.7 福永祐一 57kg エピファネイア
0000.12.28 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 8 15 004.6(03人) 04着 R2:35.50(33.4) -0.2 福永祐一 57kg ジェンティルドンナ
  • 馬場状態:Gd=Good
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す

血統表[編集]

ジャスタウェイ血統サンデーサイレンス系 / アウトブリード (血統表の出典)

ハーツクライ 2001
鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス1990
鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
*ビューパーダンス Lyphard
My Bupers

シビル 1999
鹿毛
Wild Again 1980
黒鹿毛
Icecapade Nearctic
Shenanigans
Bushel-n-Peck Khaled
Dama
*シャロン
Charon 1987
栗毛
Mo Exception Hard Work
With Exception
Double Wiggle Sir Wiggle
Blue Double F-No.2-n
父系
母系(F-No.)
5代内の近親交配
出典

エピソード[編集]

馬主である大和屋暁の代表作『銀魂』に同名の馬が1位入線[注 8]するというオリジナルエピソード(155話「裏の裏の裏は裏」)があるが、その内容は『右回りで行われたレースを、馬番13番で出走したジャスタウェイが道中最後方で貯めた脚を爆発させ大外からごぼう抜き』という、同馬が制したアーリントンカップの結果を予言したものであった。 原作漫画版『銀魂』では、将軍賞(恐らく天皇賞のパロディ)を低人気で勝ち、主人公坂田銀時が一通りジャスタウェイをクサすという場面がある。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 但し、元ネタになった方(玩具に偽装した爆弾)の英語表記はJust Away(すぐ逃げろ)である。
  2. ^ 税率5%
  3. ^ ハーツクライは一口クラブの社台レースホース所有馬である。
  4. ^ 実父・福永洋一は、第66回天皇賞ヤマニンウエーブで制している。
  5. ^ 1組目は、横山富雄メジロムサシ(春)・メジロタイヨウ(秋))・横山典弘サクラローレル(春)・カンパニー(秋))親子が成し遂げている。
  6. ^ 多数の馬が賞金を稼ぐパターンになりにくい2歳馬限定や、トライアル競走で出走権を確保できるクラシックでは、1勝馬でもGI挑戦可能であるが、賞金額が重要視される古馬出走可のレースでは珍しいといえる。当馬の場合、それまでの時点で2着による賞金加算が5度あった(重賞競走であれば2着も賞金加算対象となる)ことも関係していると見られる。
  7. ^ 1度目は、フサイチパンドラエリザベス女王杯で達成。但し、1位で入線したカワカミプリンセスの降着による繰り上がりによるものであり、1位で入線しての達成は当馬が初である。
  8. ^ 優勝でないのは、『レース中に犯したインターフェアで降着を食らった』ためである。

出典[編集]

  1. ^ 2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキング”. 日本中央競馬会. 2015年2月11日閲覧。
  2. ^ ジャスタウェイのオーナー大和屋暁氏独占インタビュー”. 競馬ラボ. 2013年10月27日閲覧。
  3. ^ 大和屋オーナー「頭真っ白」/天皇賞 - 2013年10月28日「日刊スポーツ」
  4. ^ 須貝尚介師「ポロッ」と涙/天皇賞 - 2013年10月28日「日刊スポーツ」
  5. ^ 【安田記念】ジャスタウェイ 世界の脚でV!凱旋門参戦も表明 - 2014年6月9日「スポーツニッポン」
  6. ^ ゴールド、ジャスタが凱旋門賞挑戦決定!予想王TV@SANSPO.COM 2014年7月23日
  7. ^ 【凱旋門賞】須貝師 最強2頭出しも無念「また挑戦したい」スポニチアネックス 2014年10月6日
  8. ^ 【ジャパンC】ジャスタウェイ「鈍って」2着、ハープは…スポニチアネックス 2014年11月30日
  9. ^ ジャスタウェイ有馬記念で引退 鞍上は福永祐一スポニチアネックス 2014年12月5日
  10. ^ 【有馬記念】ジャスタウェイ 世界1位の底力、最速上がりで4着スポーツニッポン 2015年1月4日閲覧
  11. ^ ジャスタウェイ号の引退式【京都競馬場】日本中央競馬会 2015年1月4日閲覧

外部リンク[編集]