フサイチパンドラ

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フサイチパンドラ
Fusaichi Pandora 20071125P1.jpg
2007年11月25日 東京競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2003年2月27日(14歳)
抹消日 2007年12月26日
サンデーサイレンス
ロッタレース
母の父 Nureyev
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産 ノーザンファーム
馬主 関口房朗
調教師 白井寿昭栗東
厩務員 永田繁秋
競走成績
生涯成績 20戦4勝(中央競馬
1戦0勝(地方競馬
獲得賞金 3億6411万3000円(中央競馬)
1400万円(地方競馬)
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フサイチパンドラ日本競走馬繁殖牝馬。おもな勝ち鞍はエリザベス女王杯札幌記念。父サンデーサイレンスラストクロップ(最終世代)である。

戦歴[編集]

2005年11月12日京都競馬場の2歳新馬戦で初勝利。2戦目に出走した阪神ジュベナイルフィリーズで3着となった。

3歳になってきんせんか賞で2勝目を挙げ、続くフラワーカップでは2着となり賞金を加算。牝馬クラシック初戦の桜花賞は14着と敗れたが、角田晃一から福永祐一に乗り替わった優駿牝馬(オークス)ではカワカミプリンセスに続く2着となった。

秋になってからは、ローズステークスで3着に入ると、秋華賞でも3着。その後エリザベス女王杯へ出走し2位に入線した。しかし、1位で入線したカワカミプリンセスが、最後の直線で他馬の進路を妨害し12着に降着となったため、繰り上がりで優勝。日本でのGI繰り上げ優勝は1991年天皇賞(秋)プレクラスニー以来15年ぶり2頭目であった。ただ、陣営も繰り上がり優勝には戸惑いを隠せなかった上に、鞍上の福永祐一も、古馬になってからのカワカミプリンセスと改めて再戦を望むコメントをしている。なお、この勝利により父サンデーサイレンスは全世代でGI馬を輩出する快挙を達成した。その後、ジャパンカップに出走すると、二冠馬メイショウサムソンなどに先着し、5着と健闘した。

古馬になって初戦にはダートグレード競走エンプレス杯に出走し2着となったが、以後しばらく不振に陥り、夏まで4戦して最高5着という成績だった。しかし秋口に出走した札幌記念[1]で、初騎乗の藤田伸二を背に逃げきりで優勝し、きんせんか賞以来の1位入線、エリザベス女王杯以来の復活勝利を果たした。その後エルムステークス11着を経て、エリザベス女王杯に出走。2年連続の2位入線で、ダイワスカーレットに続く2着となった。以後ジャパンカップで9着となったのち、有馬記念での引退が発表される。しかしレース前日に左寛跛行のため出走取り消しとなり、そのまま競走馬引退となった。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手
距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬(2着馬)
2005 11. 12 京都 2歳新馬 18 7 15 2.1(1人) 1着 角田晃一 54 芝1800m(稍) 1:48.1 (35.5) -1.0 (トウカイワンダー)
12. 4 阪神 阪神JF GI 18 8 16 4.0(2人) 3着 角田晃一 54 芝1600m(良) 1:37.6 (35.9) 0.3 テイエムプリキュア
12. 25 阪神 2歳500万下 15 8 15 1.3(1人) 3着 角田晃一 54 芝1600m(良) 1:36.1 (35.8) 0.4 シェルズレイ
2006 2. 4 京都 エルフィンS OP 13 3 3 1.7(1人) 6着 角田晃一 54 芝1600m(良) 1:36.1 (36.4) 1.3 サンヴィクトワール
2. 25 中山 きんせんか賞 16 5 10 1.8(1人) 1着 角田晃一 54 芝1600m(良) 1:35.1 (35.4) -0.5 (ユノブラッキー)
3. 18 中山 フラワーC GIII 16 3 16 2.0(1人) 2着 角田晃一 54 芝1800m(良) 1:49.1 (37.3) 0.2 キストゥヘヴン
4. 9 阪神 桜花賞 GI 18 8 17 6.6(2人) 14着 角田晃一 55 芝1600m(良) 1:36.4 (37.4) 1.8 キストゥヘヴン
5. 21 東京 優駿牝馬 GI 18 1 2 12.6(5人) 2着 福永祐一 55 芝2400m(良) 2:26.3 (35.4) 0.1 カワカミプリンセス
9. 17 中京 ローズS GII 17 4 8 3.0(2人) 3着 福永祐一 54 芝2000m(良) 1:59.0 (35.5) 0.8 アドマイヤキッス
10. 15 京都 秋華賞 GI 18 3 5 11.7(4人) 3着 福永祐一 55 芝2000m(良) 1:58.5 (34.6) 0.3 カワカミプリンセス
11. 12 京都 エリザベス女王杯 GI 15 8 15 26.2(7人) 1着 福永祐一 54 芝2200m(良) 2:11.6 (34.8) 0.0 スイープトウショウ
11. 26 東京 ジャパンC GI 11 7 8 52.6(8人) 5着 福永祐一 53 芝2400m(良) 2:25.9 (34.8) 0.8 ディープインパクト
2007 2. 28 川崎 エンプレス杯 GII 13 8 12 2.1(1人) 2着 福永祐一 56 ダ2100m(良) 2:16.7 (38.3) 0.3 トーセンジョウオー
3. 24 中山 日経賞 GII 14 3 4 8.1(4人) 9着 福永祐一 55 芝2500m(良) 2:33.0 (37.1) 1.2 ネヴァブション
4. 14 阪神 マイラーズC GII 15 8 15 30.8(12人) 9着 福永祐一 56 芝1600m(良) 1:33.4 (33.9) 1.2 コンゴウリキシオー
5. 13 東京 ヴィクトリアマイル JpnI 18 3 5 22.2(6人) 12着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:33.5 (34.6) 1.0 コイウタ
8. 12 札幌 クイーンS JpnIII 11 6 8 6.5(3人) 5着 福永祐一 55 芝1800m(良) 1:47.1 (34.6) 0.4 アサヒライジング
9. 2 札幌 札幌記念 JpnII 16 1 1 9.8(5人) 1着 藤田伸二 55 芝2000m(良) 2:00.1 (34.8) 0.0 アグネスアーク
9. 17 札幌 エルムS JpnIII 13 4 5 5.5(4人) 11着 藤岡佑介 56 ダ1700m(稍) 1:45.1 (37.0) 1.8 メイショウトウコン
11. 11 京都 エリザベス女王杯 GI 14 7 12 8.3(3人) 2着 ルメール 56 芝2200m(良) 2:12.0 (33.9) 0.1 ダイワスカーレット
11. 25 東京 ジャパンC GI 18 6 12 74.8(12人) 9着 藤田伸二 55 芝2400m(良) 2:25.7 (35.1) 1.0 アドマイヤムーン

繁殖牝馬[編集]

引退後はノーザンファームで繁殖生活に入り、2009年2月20日に初仔となるシンボリクリスエス産駒の黒鹿毛の牡馬を出産。

生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 2009年 スペルヴィア 黒鹿毛 シンボリクリスエス 佐々木主浩 栗東・橋田満 23戦2勝(引退)
2番仔 2010年 ピュクシス 青毛 シンボリクリスエス (有)キャロットファーム 栗東・石坂正 8戦1勝(引退・繁殖)
3番仔 2011年 サンエルピス 栗毛 キングカメハメハ 三田昌宏 栗東・浅見秀一 12戦1勝(引退・繁殖)
4番仔 2012年 パンドラズホープ 黒鹿毛 キングカメハメハ 窪田康志 栗東・松永幹夫
→名古屋・角田輝也
11戦2勝(引退・繁殖)
5番仔 2013年 ダノンエール 鹿毛 ハービンジャー (株)ダノックス 栗東・安田隆行 4戦1勝(引退)
6番仔 2014年 栗毛 キングカメハメハ
7番仔 2015年 鹿毛 ロードカナロア
8番仔 2016年 栗毛 ヨハネスブルグ

血統[編集]

フサイチパンドラ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ロッタレース
Lotta Lace
1992 栗毛
Nureyev
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
Thong
母の母
Sex Appeal
1970 栗毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Best in Show Traffic Judge
Stolen Hour
母系(F-No.) Best in Show系(FN:8-f) [§ 2]
5代内の近親交配 Almahmoud 4×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [2]
  2. ^ [3][2]
  3. ^ [2]

世界的な名牝系の出身であり、伯父にはEl Gran Senorトライマイベストがいる。祖母の半妹にはケンタッキーオークス、サンタスザナステークス等の優勝馬Brush with Pride 、その孫にJazilRags to RitchesPeeping Fawnカジノドライヴらがいる。

脚注[編集]

  1. ^ 本来8月最終週に行われる競走だが、この前週に発生した馬インフルエンザにより当週に延期された。また、フサイチパンドラ自身もインフルエンザ陽性と診断されていた。
  2. ^ a b c 血統情報:5代血統表|フサイチパンドラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年2月12日閲覧。
  3. ^ 平出貴昭 (2014年9月17日). “『覚えておきたい日本の牝系100』収録の全牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2017年2月12日閲覧。

外部リンク[編集]