クリストフ・ルメール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
クリストフ・ルメール
Christophe Patrice Lemaire
Christophe-Lemaire20120108.jpg
2012年シンザン記念表彰式
基本情報
国籍 フランスの旗 フランス
出身地 オワーズ県グヴュー
生年月日 (1979-05-20) 1979年5月20日(38歳)[1]
身長 163cm[1]
体重 53kg[1]
血液型 B型[1]
騎手情報
所属団体 日本中央競馬会
所属厩舎 フリー
初免許年 1999年(フランス)
免許区分 平地[2]
テンプレートを表示

クリストフ・パトリス・ルメールChristophe Patrice Lemaire1979年5月20日 - )は、フランス生まれの日本中央競馬会 (JRA)所属の騎手京都府京都市在住[3]

ミドルネームの「パトリス」はフランスの障害競馬界で名を馳せた父親の名前から採った。

香港における名前の中文表記は「李慕華」。

来歴[編集]

父パトリスの勧めにより、競馬学校ではなく一般の高等学校に進学し、学校が休みの週末に厩舎を出入りすることで騎乗技術を磨き、高等学校卒業後の1999年にフランスの騎手免許を取得し騎乗を開始。フランスで競馬学校を経由せず騎手になるのは障害騎手ではよく見られるが、平地騎手では稀な例である[4]

2003年にフランスリーディング7位、同年のフランスG1パリ大賞を制するなど順調に実績を積み重ねている。

2002年よりJRAの短期免許制度を利用し中央競馬でも騎乗を開始している(詳細は後述)。

2006年ドバイシーマクラシックでは、ハーツクライに騎乗し優勝した。また、サンクルー大賞ではプライドに騎乗し、最強と目されていたハリケーンランを破った。

2008年サンタラリ賞連覇を達成。

2009年5月10日プール・デッセ・デ・プーリッシュを騎乗契約を結んでいるジャン=クロード・ルジェ厩舎所属のイリューシヴウェイヴに騎乗して制し、翌週の5月17日に行われたサンタラリ賞(第4競走)をルジェ厩舎所属のスタセリタで、イスパーン賞(第5競走)をルジェ厩舎所属のネヴァーオンサンデーに騎乗して制し、同じ厩舎所属馬でG1競走3連勝を達成し、同時にサンタラリ賞3連覇も達成した。

2010年のシーズンから、それまで主戦を勤めていたクリストフ・スミヨンに代わり、アーガー・ハーン4世所有馬のフランスにおける主戦を任されることに決まった。それに先駆け、2009年エリザベス女王杯シャラナヤに騎乗した(結果は4着)。

フランス時代の来日歴[編集]

2002年より短期免許制度により中央競馬でも騎乗を開始。当初は中京小倉といったローカルを中心に活躍。毎年好成績を残しており、GIでの騎乗も2004年ダンスインザムード天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップともに2着、コスモバルクジャパンカップ2着、2005年ダイワメジャーでマイルチャンピオンシップ2着、ハーツクライでジャパンカップ2着するなどの実績を残すも、中央の重賞勝利には恵まれていなかった。

しかし2005年の有馬記念ハーツクライに騎乗すると、これまで追い込み一辺倒であった同馬で先行するレースを見せ、同年の無敗の三冠馬ディープインパクトに初めて土をつける大仕事をやってのけ、初重賞勝利をGIで飾ったと同時に、オリビエ・ペリエから続く外国人騎手による同競走の連勝記録を4に伸ばした。

2007年は、1度目の短期免許期間中に、統一JpnIの川崎記念ヴァーミリアンに騎乗して制し、2度目の短期免許期間中の12月15日には愛知杯ディアデラノビアに騎乗して制した。この勝利で外国人騎手史上4人目となる中央通算100勝を達成した。

2008年も2度短期免許を取得し、2度目の短期免許期間中の11月16日に行われたエリザベス女王杯ではリトルアマポーラに騎乗し優勝。さらに12月7日に行われたジャパンカップダートではヴァーミリアンを選択した主戦騎手の武豊に代わってカネヒキリに騎乗し優勝(後に武は負傷し、ヴァーミリアンも乗り代わり)。中央競馬GIの勝利数を3に伸ばした。2008年12月29日から2009年1月28日まで地方競馬の短期免許を取得した。所属厩舎は船橋川島正行厩舎となる。これで、東京大賞典と川崎記念に騎乗可能となり実際、カネヒキリで東京大賞典と川崎記念共に勝利した。

2009年も1月と11月に短期免許を取得し、短期免許期間中に4度海外渡航(行き先はドバイ、香港)し、アースリヴィングに騎乗してUAE1000ギニーUAEオークスで2着となっている。12月5日と6日の2競走で走路妨害による降着となり、12月12日から12月26日まで開催5日間の騎乗停止処分を受けた。このため香港国際競走には騎乗できなくなった。なお、12月8日の香港騎手招待競走は騎乗停止期間外のため、予定通り香港には渡航している。

2010年にも短期免許を取得していた。

日本に移籍後[編集]

2015年、JRAの騎手免許試験を初めて受験し合格[5]。同時に合格したミルコ・デムーロと共に、外国人として初めてJRAの通年免許を取得した[6]。なお、フランスギャロは他国との二重騎手免許を認めていないことから、フランス騎手免許を返上した。

2015年2月27日、調整ルームでTwitterを使用し、JRA通年免許取得後のデビュー戦となった3月1日の阪神競馬場で騎乗予定の6鞍は全て乗り替わり、3月1日から3月30日まで30日間の騎乗停止となった[7]。そのため、実質的なデビューとなったのは同年4月4日・5日の騎乗であった。その5日に移籍後初勝利が重賞(大阪杯)制覇であり[8]、デムーロも移籍初週に阪急杯を制覇しているため、両名とも移籍初週に重賞制覇デビューとなった[8]


2016年 9月11日、JRA移籍後初めて、フランス競馬で騎乗。フランス(GIIニエル賞マカヒキに騎乗。結果は、5頭立て1着。10月2日、凱旋門賞でもマカヒキに騎乗したが、14着だった。

2017年 ヴィクトリアマイルから東京優駿にかけてO.ペリエ以来となるG13週連続勝利を成し遂げた。(騎乗馬はヴィクトリアマイルがアドマイヤリード優駿牝馬ソウルスターリング東京優駿レイデオロであった。)

厩舎 馬主 期間 中央競馬年間成績
2002年 瀬戸口勉 吉田照哉 12月7日 - 3月6日 37戦4勝
2003年 125戦11勝
2004年 瀬戸口勉 吉田照哉 1月5日 - 1月26日 157戦17勝
2月5日 - 2月23日
吉田千津 10月30日 - 11月29日
2005年 瀬戸口勉 吉田千津 1月22日 - 2月21日 209戦20勝(重賞1勝)
吉田照哉 10月29日 - 12月25日
2006年 瀬戸口勉 吉田照哉 1月21日 - 2月19日 194戦34勝(重賞2勝)
橋口弘次郎 11月4日 - 12月24日
2007年 瀬戸口勉 吉田照哉 1月20日 - 2月19日 170戦14勝(重賞2勝)
橋口弘次郎 11月10日 - 12月23日
2008年 橋口弘次郎 吉田照哉 1月26日 - 2月25日 193戦21勝(重賞2勝)
11月1日 - 12月28日
2009年 橋口弘次郎 吉田照哉 1月24日 - 2月23日  
11月28日 - 12月27日

※JRA短期免許のみ、成績は2008年終了時点。

エピソード[編集]

  • JRAの騎手試験受験に当たり(2次試験で日本語の口頭試問が行われるため)日本語の勉強が必要になり、当時(2014年秋〜冬)は骨折で休養中だったこともあり、ちょうど放送されていた『マッサン』を見て日本語を勉強した[9]。騎手試験合格後も、twitterの使用で騎乗停止になり時間が空いたことから日本語の勉強を進め、競馬新聞が読めるようになったほか「騎手の名前なら漢字も読めるようになった」という[10]

年度別成績表[編集]

  • フランス競馬(2009年終了時点)
年度 騎乗
勝利 勝率 獲得賞金
勝数 順位 金額 順位
1999年 137 9勝 111位 .066 15万5803 86位
2000年 656 52勝 16位 .079 92万6680 14位
2001年 403 26勝 36位 .065 60万4887 25位
2002年 630 52勝 13位 .083 143万2855 12位
2003年 750 75勝 6位 .100 253万6705 7位
2004年 799 71勝 9位 .089 286万7187 6位
2005年 634 81勝 7位 .128 366万8290 4位
2006年 653 68勝 8位 .104 363万8497 5位
2007年 638 101勝 5位 .158 414万1430 3位
2008年 662 94勝 6位 .142 369万9155 5位
2009年 614 89勝 7位 .143 527万8095 1位
通算 6576 718勝 - .109 2894万9584 -

※金額の単位はユーロ

  • 中央競馬(2009年終了時点)
年度 騎乗
勝利 勝率 連対率 獲得賞金
勝数 順位
2002年 25 4勝 127位 .108 .216 6069万
2003年 126 11勝 77位 .087 .190 2億3322万
2004年 157 17勝 51位 .108 .236 4億5669万
2005年 209 20勝 46位 .096 .234 6億9880万
2006年 194 34勝 31位 .175 .258 5億7466万
2007年 170 14勝 61位 .082 .218 4億6680万
2008年 193 21勝 49位 .109 .212 5億8328万
2009年 149 12勝 64位 .081 .208 6298万
通算 1086 121勝 - .111 .227 31億3715万

※金額の単位は

主な勝鞍[編集]

フランス[編集]

イギリス[編集]

日本[編集]

中央競馬[編集]

GI競走
重賞競走

地方競馬[編集]

JpnI競走
重賞競走

アラブ首長国連邦[編集]

香港[編集]

オーストラリア[編集]

アメリカ合衆国[編集]

著書[編集]

参考文献・出典[編集]

  1. ^ a b c d C.ルメールのプロフィール|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  2. ^ 平成28年度 騎手免許試験合格者 (PDF)”. 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月6日閲覧。
  3. ^ Sports Graphic Number」888号記事内「僕たちがニッポンの競馬を愛する理由」
  4. ^ 優駿』2008年3月号
  5. ^ 2015年度 調教師・騎手免許試験合格者 - 日本中央競馬会・2015年2月5日
  6. ^ M・デムーロ、ルメールが合格 外国人初、JRA騎手免許試験 - スポニチアネックス・2015年2月5日
  7. ^ C.ルメール騎手の騎乗停止について - JRA・2015年3月1日
  8. ^ a b JRAのルメール初重賞「ごっつあんです」/大阪杯”. 極ウマ・プレミアム. 2016年4月11日閲覧。
  9. ^ 【騎手免許二次試験】ルメール騎手「マッサン見て日本語を勉強」 - 東京スポーツ・2015年1月27日
  10. ^ JRAルメール、ラキシスでいきなりV狙う/大阪杯 - 極ウマ ニッカンPREMIUM・2015年4月3日
  11. ^ 第50回 有馬記念”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  12. ^ 第61回 有馬記念”. JRA. 2016年12月25日閲覧。
  13. ^ 第33回 エリザベス女王杯”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  14. ^ 第9回 ジャパンカップダート”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  15. ^ 第14回 ジャパンカップダート”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  16. ^ 第29回 ジャパンカップ”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  17. ^ 第67回 阪神ジュベナイルフィリーズ”. JRA. 2016年4月11日閲覧。
  18. ^ NHKマイルカップ|2016年05月08日”. netkeiba.com. 2016年5月14日閲覧。
  19. ^ アドマイヤリードがGI初制覇! 上位人気は総崩れの結果に/ヴィクトリアマイルnetkeiba.com、2017年5月14日閲覧
  20. ^ “レイデオロが快勝 藤沢和師が悲願の制覇/ダービー”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2017年5月28日). http://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1831122&year=2017&month=05&day=28 2017年5月28日閲覧。 
  21. ^ コイウタ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  22. ^ メジャーエンブレム”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  23. ^ トーホウアラン”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  24. ^ トウカイトリック”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  25. ^ ディアデラノビア”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  26. ^ アダムスピーク”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  27. ^ ワンアンドオンリー”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  28. ^ ジェンティルドンナ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  29. ^ オーシャンブルー”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  30. ^ ダノンシャーク”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  31. ^ エキストラエンド”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  32. ^ グレープブランデー”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  33. ^ ベルシャザール”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  34. ^ サトノノブレス”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  35. ^ 2015年大阪杯レース結果”. netkeiba.com. 2015年4月6日閲覧。
  36. ^ a b ノンコノユメ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  37. ^ アンビシャス”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  38. ^ タッチングスピーチ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  39. ^ リアファル”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  40. ^ ノボリディアーナ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  41. ^ キャンディバローズ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  42. ^ サトノダイヤモンド”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  43. ^ マカヒキ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  44. ^ 札幌記念|2016年08月21日”. netkeiba.com. 2016年8月22日閲覧。
  45. ^ 目黒記念|2017年05月28日”. netkeiba.com. 2017年5月29日閲覧。
  46. ^ a b ヴァーミリアン”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  47. ^ a b カネヒキリ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。
  48. ^ オールブラッシュnetkeiba.com
  49. ^ エピカリス”. netkeiba.com. 2017年8月2日閲覧。
  50. ^ ハーツクライ”. netkeiba.com. 2016年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]