マカヒキ (競走馬)

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マカヒキ
Makahiki Yayoi-Sho 2016.jpg
2016年3月9日第53回弥生賞
欧字表記 Makahiki[1]
香港表記 豐收節
品種 サラブレッド
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 2013年1月28日[1][2]
死没 (現役競走馬)
ディープインパクト[1][2]
ウィキウィキ[1][2]
母の父 フレンチデピュティ[1][2]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1][2]
生産 ノーザンファーム[1][2]
馬主 金子真人ホールディングス(株)[1][2]
調教師 友道康夫栗東[1][2]
競走成績
生涯成績 12戦5勝[2][3]
(中央競馬)10戦4勝[1][3]
(フランス)2戦1勝[1]
獲得賞金

日本 4億965万5000円

海外 7万4100ユーロ[1]
 
勝ち鞍
GI 東京優駿 2016年
GII 弥生賞 2016年
GII ニエル賞 2016年
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マカヒキは、日本競走馬。主な勝ち鞍は2016年の東京優駿弥生賞ニエル賞[1][2]。馬名はハワイの収穫祭である「マカヒキ」から[4]

経歴[編集]

2歳-3歳(2015年-2016年)[編集]

2015年10月18日、京都競馬場芝1800メートルの新馬戦で、ミルコ・デムーロの騎乗でデビュー[5]。単勝1番人気に応えて快勝した[5]。直線半ばで勝利を確信したデムーロが、ゴールする前に馬の頭を撫でる余裕を見せた[4]。次走に注目が集まったが、鼻出血を発症していたことがレース後に判明したため、止むを得ず放牧に出され次年に備えることとなる[6][注 1]

2016年の初戦は若駒ステークス[8]。この競走からクリストフ・ルメールに乗り替わった[8]。8頭と少頭数での競走となったが、中団後方待機から直線で抜け出し、2着に1馬身1/4差をつけて優勝した[8]

2016年5月29日第83回東京優駿

次走は、「強い相手とやりたい」という金子真人オーナーの意向も受け[9]、重賞初挑戦となる弥生賞に出走した[10]。この競走では、前年の朝日杯フューチュリティステークスの1着、2着馬であるリオンディーズエアスピネルとの対戦となった[10]。単勝人気はリオンディーズ(1.9倍)、マカヒキ(2.6倍)、エアスピネル(4.2倍)の順で、4番人気は20.8倍であった[11]。レースでは、リオンディーズ、エアスピネルを前に見る形で後方を進み、最後の直線で先に抜け出したリオンディーズにクビ差をつけて優勝、レースレコードで無傷の3連勝を飾った[12]

クラシック三冠の1戦目となる皐月賞では、きさらぎ賞に優勝し3戦3勝で臨んできたサトノダイヤモンドと、リオンディーズ、マカヒキが新たに「3強」と評された[13][14]。この競走ではルメールがサトノダイヤモンドに騎乗したため、マカヒキは川田将雅を鞍上に迎えた[15]。レースでは先頭が前半の1000メートルを58.4秒のハイペースで通過するなか[16]、マカヒキは後方に待機する[17]。最後はよく追い込んだが、共同通信杯優勝から直行してきた[18]ディーマジェスティを捉えきれず2着に敗れた[16][17][注 2]

皐月賞の後は1ヶ月半の間隔を開けて、三冠の2戦目である第83回東京優駿(日本ダービー)へ直行した[2]。皐月賞で上位を占めた5頭に加え、直前に行われた重賞に勝利したスマートオーディンヴァンキッシュランなども出走[19]。強い競馬を見せてきた馬が多数いたことから、この競走を「空前のハイレベル」と評価する者もいた[19][20]。このような出走馬の中で、マカヒキはディーマジェスティ、サトノダイヤモンドに次ぐ3番人気での出走となった[19]。レースは前半1000メートルが60.0秒という流れの中、これまでの後方待機と異なり中団につける[21]。最後の直線ではエアスピネルとサトノダイヤモンドに挟まれ進路を失いかけるが、狭い隙間を突いて一気に前に迫る[21]。先に抜け出していたエアスピネルを残り100メートルで交わして先頭に立つと、外から追い上げてきたサトノダイヤモンドと並走[21]。ゴールでは僅か8センチメートルの差でサトノダイヤモンドより先んじて1位入線となり、第83代日本ダービー優勝馬に輝いた[21]。また、この勝利により川田はクラシック競走完全制覇を達成した[21]

友道調教師は東京優駿の前からその内容次第で凱旋門賞[注 3][注 4]に挑戦する可能性について述べており[24]、この勝利を受けてフランスへの遠征を決断[23]。ステップレースはフランスのニエル賞とし[23][注 4]、騎手は弥生賞などでも手綱を取ったルメール[注 5]が騎乗することとなった[26]。7月15日に放牧先のノーザンファーム天栄から栗東トレーニングセンターに帰厩し[27]、国内で調整を続けた[28]。その後8月19日に日本を出国し、オランダを経由してフランスで開業している小林智厩舎に到着した[29][30]。フランスではルメールが騎乗して、帯同馬であるマイフリヴァと併せ馬を行うなど調教を消化し[31]、ニエル賞を迎えた。

ニエル賞は、この年のダービーステークスアイリッシュダービーを制覇したハーザンド (Harzand)も出走する可能性があったが、結局回避してアイリッシュチャンピオンステークスを選択[32]。他の出走馬は1頭がG3勝ち馬、3頭が重賞未勝利馬であったことからブックメーカーでは1.44倍の圧倒的な1番人気に推された[32]。レースではスローペースを3番手で追走し、最後の直線で先行する2頭を交わして優勝した[33]。楽な相手に対して2着とはクビ差であったが[注 6]、ルメールは「休み明けでもいいレースをしてくれた。直線の反応が良かったし、簡単に勝ちました」、友道は「併せ馬のような形でビッシリとレースをしたかったから、いい展開のレースとなった」と前向きなコメントを残した[33]

その後も順調に調教を重ね[35]、凱旋門賞に出走[注 7]。この年は、前年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬で当年のドバイシーマクラシックでは日本から遠征したドゥラメンテにも勝ったポストポンド (Postponed; 性齢=牡5 (以下同))が本命と目されていた[38]。他には前年のブリーダーズカップ・ターフの勝ち馬であるファウンド (Found; 牝4) [39]、前述の英愛ダービー馬・ハーザンド(牡3)[40]、前年はジョッケクルブ賞(フランスダービー)に優勝し凱旋門賞3着だったニューベイ (New Bay; 牡4)[41]ディアヌ賞(フランスオークス)2着で前哨戦のヴェルメイユ賞に勝ったレフトハンド (Left hand; 牝3)[42]などが出走した。一方、ディアヌ賞などを制し8戦全勝であったラクレソニエール (La Cressonniere; 牝3)が故障のため[43]、ジョッケクルブ賞の勝ち馬であるアルマンゾル(Almansor、牡3)はチャンピオンステークスを目指すため[44]オークスステークス優勝馬のマインディング (Minding; 牝3)は所属厩舎から他の3頭が出走するという作戦上の都合のため[45]回避した。事前に行われた枠順の抽選により、シャンティイ競馬場では不利とされる外枠の14番からの出走となった[46]。レースでは好スタートを切り、道中はポストポンドをマークするように中団を進んだが馬群の外を通らされる[47]。直線に向いても伸びず、14着に敗れた(優勝馬はファウンド)[47]。敗因について、友道は外枠からの発走であったことや前走から中2週間だったレース間隔を可能性として挙げ、ルメールは普段と違ってレース中に折り合いを欠いていたことを明かしている[48]

10月7日に日本へ帰国[49]。一時は有馬記念への出走も示唆していたが[49]、年内は休養し、翌年の京都記念を目指すこととなった[50]

4歳(2017年)[編集]

この年は予定通り京都記念から始動、鞍上には新たにライアン・ムーアを迎えた[51]。レースでは、前走の香港ヴァーズで初G1制覇を成し遂げていたサトノクラウン[51]らに先着され、3着に終わった[52]

次走は、この年からGI競走へと昇格した大阪杯に出走[53]。前年の年度代表馬であるキタサンブラックとの初対戦となった[53]。一方、同期の皐月賞馬[16]であるディーマジェスティは日経賞[54]菊花賞[55]のサトノダイヤモンドは阪神大賞典[56](いずれもGII競走)を選択した。鞍上は再びルメールに戻り、キタサンブラックに次ぐ2番人気での出走となった[2]。レースでは先頭が前半1000メートルを59.6秒で通過しキタサンブラックが3番手につける一方、マカヒキは後方に待機する[57]。最後の直線では外から追い込んだが、優勝したキタサンブラックらに及ばず4着に終わった[58]

宝塚記念のファン投票で4位を獲得したが[59]これを回避[60]。秋の毎日王冠からの始動を目指し[61]、また、鞍上は内田博幸が務めることとなった[62]

毎日王冠では、この年の優駿牝馬に優勝したソウルスターリング[63]が1番人気に推され、マカヒキは2番人気[64]。他には、リアルスティール(2016年ドバイターフ優勝)[64]サトノアラジン(2017年安田記念優勝)[63]などが出走した。レースはソウルスターリングが予想外の逃げを打ち8着に敗れる展開となり[65]、中団から脚を伸ばしたリアルスティールが優勝、マカヒキは6着に敗れた[64]

天皇賞(秋)では、前走で先着を許したリアルスティールやサトノアラジンに加え[64]、キタサンブラック、宝塚記念優勝馬となったサトノクラウンらも出走したことから[66]自己最低となる単勝9番人気での出走となったが、5着で終えた(優勝馬は1番人気に推されていたキタサンブラック)[2]

次はジャパンカップに出走。キタサンブラック、サトノクラウン、ソウルスターリングや、この年の東京優駿に勝ったレイデオロらとの対戦となった[67]。この競走でも4着と勝てないまでも堅実な走りを見せた(優勝馬はシュヴァルグラン[3]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[2]に基づくが、海外の競走の一部情報は各競走に示した出典にも基づく。海外の競走の日付は現地時間。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬) 出典
2015.10.18 京都 2歳新馬 芝1800m(良) 11 5 05 001.6(1人) 01着 1:47.7(33.5) -0.4 M.デムーロ 55kg (エンヴァール)
2016.01.23 京都 若駒S 芝2000m(良) 08 5 05 001.6(1人) 01着 2:02.4(32.6) -0.2 C.ルメール 56kg (ノーブルマーズ)
0000.03.06 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 12 8 11 002.6(2人) 01着 1:59.9(33.6) -0.0 C.ルメール 56kg (リオンディーズ)
0000.04.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 2 03 003.7(3人) 02着 1:58.1(33.9) 00.2 川田将雅 57kg ディーマジェスティ
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 2 03 004.0(3人) 01着 2:24.0(33.3) -0.0 川田将雅 57kg サトノダイヤモンド
0000.09.11 シャンティイ ニエル賞 G2 芝2400m(Bon[68] 05 01着 2:35.840000. -クビ[33] C.ルメール 58kg (Midterm[69]
0000.10.02 シャンティイ 凱旋門賞 G1 芝2400m(Bon[68] 16 14着 C.ルメール 56kg Found[70]
2017.02.12 京都 京都記念 GII 芝2200m(稍) 10 3 03 001.7(1人) 03着 2:14.3(34.9) 00.2 R.ムーア 57kg サトノクラウン
0000.04.02 阪神 大阪杯 GI 芝2000m(良) 14 8 14 003.8(2人) 04着 1:59.3(33.9) 00.4 C.ルメール 57kg キタサンブラック
0000.10.08 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 12 2 02 005.6(2人) 06着 1:45.9(33.3) 00.3 内田博幸 57kg リアルスティール
0000.10.29 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(不) 18 7 15 022.6(9人) 05着 2.09.5(38.6) 01.2 内田博幸 58kg キタサンブラック
0000.11.26 東京 ジャパンカップ GI 芝2400m(良) 17 6 11 015.0(6人) 04着 2:24.6(35.1) 00.9 内田博幸 57kg シュヴァルグラン [3]

馬場状態のBonは、日本では良馬場に相当する[2]

血統表[編集]

マカヒキ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系

ディープインパクト
2002年 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986年 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair
1991年 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

ウィキウィキ
2004年 鹿毛
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992年 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lase
母の母
*リアルナンバー
Real Number
1997年 青鹿毛
Rainbow Corner Rainbow Quest
Kingscote
Numeraria *サザンヘイロー
Numismatica
母系(F-No.) 1号族(FN:1-m) [§ 2]
5代内の近親交配 Halo 3×5、Northern Dancer 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [71]
  2. ^ [71]
  3. ^ [71]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ レース中に鼻出血を発症すると、次への出走が1カ月間禁止される[7]
  2. ^ 3強の他の2頭は、サトノダイヤモンドが3着、リオンディーズは4着入線後、5着へ降着[16]
  3. ^ 3歳馬と4歳以上の古馬では負担斤量に3.5キログラムの差があり、過去の結果からも3歳馬が有利な競走とされている[22]
  4. ^ a b 2016年はロンシャン競馬場が改修工事のため、凱旋門賞とニエル賞はシャンティイ競馬場で代替開催された[23]
  5. ^ フランス人であるが、2015年からはJRAの騎手免許を取得し日本で騎乗している[25]
  6. ^ レース中に落鉄していたことが後に判明している[34]
  7. ^ 日本で海外の競走の馬券が購入できる初めての競走としても注目を集め[36]、41億円以上を売り上げた[37]。なお、投票はインターネット限定で、オッズは日本国内で購入された分だけを集計して計算された日本独自のオッズである[36]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マカヒキ”. JBIS search. 2016年3月6日閲覧。
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  4. ^ a b またまた大物、ワクワクする様な切れ味!マカヒキだ!!”. 競馬ラボ (2015年10月20日). 2016年3月6日閲覧。
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  10. ^ a b 2歳王者リオンディーズが始動/弥生賞の見どころ”. netkeiba.com (2016年2月29日). 2016年3月6日閲覧。
  11. ^ 第53回報知杯弥生賞(G2)”. netkeiba.com. 2016年3月8日閲覧。
  12. ^ マカヒキが無傷V3、友道師「本番に向けて楽しみ」/弥生賞”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ) (2016年3月7日). 2016年3月7日閲覧。
  13. ^ 超ハイレベルの牡馬クラシック第一弾/皐月賞の見どころ”. netkeiba.com (2016年4月11日). 2016年4月11日閲覧。
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  15. ^ サトノダイヤモンドはルメール騎手と皐月賞、マカヒキは川田騎手に”. netkeiba.com (2016年3月10日). 2016年3月10日閲覧。
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外部リンク[編集]