ユニコーンステークス

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ユニコーンステークス[1]
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2011年ユニコーンステークス
主催者 日本中央競馬会
競馬場 日本の旗東京競馬場
創設 1996年9月28日[2]
2016年の情報
距離 ダート1600m
格付け GIII
賞金 1着賞金3500万円
出走条件 サラブレッド系3歳(国際)(指定)
出走資格も参照
負担重量 グレード別定(本文に記載
出典 [3][4][5]
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ユニコーンステークス(Unicorn Stakes)は、日本中央競馬会(JRA)東京競馬場ダート1600mで施行する重賞GIII統一GIII)である。

正賞は地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。

概要[編集]

ユニコーンステークスは、1996年の中央競馬のダート路線の整備に伴って創設された[6]。創設当初は「3歳[注 1]ダート三冠」の一冠を成していたが、2001年以降はジャパンダートダービーの前哨戦の位置付けとなっている。

競走名は伝説上の動物、ユニコーンから[7]

創設(4歳ダート3冠シリーズ)[編集]

1996年に、中央競馬で最初の3歳[注 2]限定のダートの重賞競走として創設された[6][8]

この年は、秋の中山競馬場でダート1800mの競走として行われ、負担重量は定量制(牡馬56キロ、牝馬54キロ)で、GIIIに格付けされた[6]。以来、2000年まで、9月末または10月初旬に開催された[9][注 3]

創設時はクラシック三冠競走に倣い、ユニコーンステークス(9月末~10月初旬)、大井スーパーダートダービー(10月~11月)、盛岡ダービーグランプリ(11月~12月)と併せて4歳ダート三冠シリーズを形成した。三冠を達成した場合にはジャパンブリーダーズカップ協会から2000万円のボーナスが出ることになっていたが、達成馬は出なかった。

6月開催へ移動[編集]

1999年から2001年にかけて、ダート路線の改編が行われた。夏(7月)にジャパンダートダービーが創設(1999年)され、秋のスーパーダートダービーは廃止(2001年)となった。また、11月下旬に行われていたダービーグランプリも9月後半に前倒しになった。

ユニコーンステークスは2001年から6月に移動し、7月のジャパンダートダービーの前哨戦としての性格を与えられた。これに伴い、開催競馬場は東京競馬場に、距離はダート1600mになった[注 4][6]2002年からは負担重量を別定重量に変更となっている[7][注 5]

過去の優勝馬[編集]

開催日が変更された2001年以前の第5回までの優勝馬全てが後にGIを制すほどの出世レースで[10]、6月へ移行してからもユートピアカネヒキリなどのGI優勝馬を輩出し、出世レースの立場は守っている[8]

競走条件[編集]

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。ただし未出走馬及び未勝利馬は除く。

負担重量は馬齢重量である56kg、牝馬は54kgを基本とし、更にGI競走1着馬は2kg増、GII競走1着馬は1kg増の負担が課せられる。ただし、2歳時の成績を除く。

賞金[編集]

2016年の1着賞金は3500万円で、以下2着1400万円、3着880万円、4着530万円、5着350万円[3][4]

歴史[編集]

  • 1996年
    • 中山競馬場のダート1800mの4歳(現3歳)限定の混合競走・指定交流競走の定量の重賞(GIII・統一GIII)競走、ユニコーンステークスとして創設(創設当初の負担斤量は牡馬・騸馬が55kg、牝馬が53kg)。
    • 1位入線のバトルラインが進路妨害により10着に降着
  • 1997年 - 施行場を現在の東京競馬場のダート1600mに変更。
  • 1998年 - 施行場を中山競馬場のダート1800mに変更。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳」から「3歳」に変更。
    • 施行時期を6月に変更。
    • 施行場を現在の東京競馬場のダート1600mに戻す。
  • 2002年
    • 負担重量を別定重量に変更。
    • 地方船橋所属のヒミツヘイキが地方所属馬として史上初の優勝。
  • 2003年 - 基本負担斤量が牡馬・騸馬55kg、牝馬53kgから牡馬・騸馬56kg、牝馬54kgに変更。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIII・統一JpnIIIに変更。
  • 2009年
    • 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
    • 地方所属馬の出走枠が5頭から4頭に縮小。
    • 8位入線のシンゼンオオジが進路妨害により15着に降着。
  • 2010年
  • 2011年 - 6月5日にJRAプレミアムレースとして施行予定が、3月11日に発生した東日本大震災及び東京電力福島第一原発事故による薄暮開催の中止に伴い、6月4日に開催。2009年以来2年ぶりの土曜開催およびそれ以来のメインレースとしての開催となる。
  • 2013年

歴代優勝馬[編集]

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年9月28日 シンコウウインディ 牡3 JRA 1:52.8 岡部幸雄 田中清隆 安田修
第2回 1997年10月4日 タイキシャトル 牡3 JRA 1:36.8 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)大樹ファーム
第3回 1998年10月3日 ウイングアロー 牡3 JRA 1:52.0 南井克巳 工藤嘉見 池田實
第4回 1999年10月2日 ゴールドティアラ 牝3 JRA 1:52.6 田中勝春 松田国英 吉田和子
第5回 2000年9月30日 アグネスデジタル 牡3 JRA 1:50.7 的場均 白井寿昭 渡辺孝男
第6回 2001年6月2日 ナスダックパワー 牡3 JRA 1:36.4 江田照男 石坂正 鋤元節夫
第7回 2002年6月1日 ヒミツヘイキ 牡3 船橋 1:36.4 左海誠二 岡林光浩 田中春美
第8回 2003年6月7日 ユートピア 牡3 JRA 1:35.8 安藤勝己 橋口弘次郎 金子真人
第9回 2004年6月5日 トップオブワールド 牡3 JRA 1:36.0 四位洋文 藤岡健一 小川勲
第10回 2005年6月4日 カネヒキリ 牡3 JRA 1:36.5 武豊 角居勝彦 金子真人
第11回 2006年6月3日 ナイキアースワーク 牡3 JRA 1:37.2 横山典弘 大久保龍志 小野誠治
第12回 2007年6月2日 ロングプライド 牡3 JRA 1:36.9 武豊 小野幸治 中井敏雄
第13回 2008年6月7日 ユビキタス 牡3 JRA 1:35.1 安藤勝己 鈴木伸尋 池谷誠一
第14回 2009年6月6日 シルクメビウス 牡3 JRA 1:35.5 田中博康 領家政蔵 (有)シルク
第15回 2010年6月6日 バーディバーディ 牡3 JRA 1:36.6 松岡正海 池江泰郎 里見美惠子
第16回 2011年6月4日 アイアムアクトレス 牝3 JRA 1:36.2 秋山真一郎 長浜博之 堀紘一
第17回 2012年6月3日 ストローハット 牡3 JRA 1:36.5 福永祐一 堀宣行 金子真人ホールディングス(株)
第18回 2013年6月16日 ベストウォーリア 牡3 JRA 1:36.0 戸崎圭太 石坂正 馬場幸夫
第19回 2014年6月22日 レッドアルヴィス 牡3 JRA 1:36.0 蛯名正義 安田隆行 東京ホースレーシング
第20回 2015年6月21日 ノンコノユメ 牡3 JRA 1:35.9 C.ルメール 加藤征弘 山田和正
第21回 2016年6月19日 ゴールドドリーム 牡3 JRA 1:35.8 川田将雅 平田修 吉田勝己

備考[編集]

  • 現在の優勝レイの配色は、赤色地に銀色文字となっている。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 「ユニコーンステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』 日本中央競馬会、2006年、735-756頁。

注釈[編集]

  1. ^ 当時の表記では「4歳」
  2. ^ 当時の表記では「4歳」
  3. ^ 1997年だけは10月初旬に東京競馬場(ダート1600メートル)で行われた。
  4. ^ 東京競馬場のダートコースには、中山競馬場のような1800mの設定がなく、1600mの次は2100mとなっている。
  5. ^ 一般に、全馬が同じ斤量を負担する定量戦は強い馬に有利であり、チャンピオン決定戦に相応しく、実績のある馬が重い斤量を負担する別定戦は強い馬に不利であるため、チャンピオン決定戦としては採用されない傾向がある。
  6. ^ これに伴い、安田記念がメインレースの第11競走、ユニコーンステークスは最終競走(第12競走)となった。但し、2011年東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故発生に伴う「節電・省エネ」のため薄暮競走が5月以後見合わせとなったため、安田記念前日のメインとして開催され、「JRAプレミアムレース」や「被災地支援競走」としても行われない。本来なら当初はユニコーンステークスを被災地支援競走にする予定だったが、日程の変更により、日曜日最終を被災地支援競走とし、「ひかり賞」の競走名で1,600万下条件戦として行われた。
  7. ^ 2010年のこのレースには安田記念の歴代優勝馬の名前を副題につけて行うため「タイキシャトルメモリアル」として施行。なお、タイキシャトルは本競走の1997年優勝馬でもあり、偶然が重なっている。

出典[編集]

  1. ^ IFHA Unicorn S.”. 2016年5月31日閲覧。
  2. ^ 中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】
  3. ^ a b 重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 24 (2016年). 2016年5月31日閲覧。
  4. ^ a b 平成28年第3回東京競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2016年5月31日閲覧。
  5. ^ 2016年(1 - 12月)ダート交流重賞競走一覧”. 地方競馬全国協会. 2016年5月31日閲覧。
  6. ^ a b c d レースについて:ユニコーンステークス 今週の注目レース”. 2016年6月14日閲覧。
  7. ^ a b 2016年度第3回東京競馬特別レース名解説”. 日本中央競馬会. p. 4. 2016年5月31日閲覧。
  8. ^ a b ユニコーンステークスレースガイド”. netkeiba.com. 2014年6月7日閲覧。
  9. ^ ユニコーンステークス(1996-2015)”. 2015年6月23日閲覧。
  10. ^ データ分析:ユニコーンステークス 今週の注目レース”. 2016年6月14日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]