エルムステークス

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エルムステークス
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 札幌競馬場
創設 1996年9月7日
2017年の情報
距離 ダート1700m
格付け GIII
賞金 1着賞金3600万円
賞金総額6660万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 別定(#競走条件を参照)
出典 [1][2][3]
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エルムステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が札幌競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

競走名の「エルム」はニレ科ニレ属の植物の総称で、日本では特に北日本に多く、街路樹などとして用いられているハルニレを英名から「エルム」と呼んでいる[4]

正賞は札幌馬主協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞[1]

概要[編集]

1996年に、ダート路線整備の一環として創設された重賞競走[5]。当初の名称は「シーサイドステークス」だったが、1997年より施行場が函館競馬場から札幌競馬場に変更された際、名称も「エルムステークス」に変更[5]して現在に至る。

2009年より国際競走に指定され、外国馬の出走も可能になった。

競走条件[編集]

以下の内容は、2017年現在のもの[1][2]

出走資格:サラ系3歳以上、未出走馬および未勝利馬を除く

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(3頭まで)
  • 外国調教馬(7頭まで、優先出走)

負担重量:別定

  • 3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減
  • 2016年8月13日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
  • 2016年8月12日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金[編集]

2017年の1着賞金は3600万円で、以下2着1400万円、3着900万円、4着540万円、5着360万円[1][2]

歴史[編集]

  • 1996年 - 「シーサイドステークス」が4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走として創設、函館競馬場のダート1700mで施行(当初、地方所属馬の出走枠は4頭まで)[5]
  • 1997年
    • 施行場を札幌競馬場に変更[5]
    • 名称を「エルムステークス」に変更[5]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[5]
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる[5]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[5]
    • 地方所属馬の出走枠が4頭から3頭に縮小[5]
  • 2010年 - 外国調教馬の出走枠が8頭から7頭に縮小[5]
  • 2015年 - 施行日を1回2日目から1回6日目に変更[6]

歴代優勝馬[編集]

コース種別の記載がない距離は、ダートコースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第1回が「シーサイドステークス」、第2回以降は「エルムステークス」。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1996年9月7日 函館 1700m キョウトシチー 牡5 1:45.3 菊沢隆徳 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第2回 1997年9月6日 札幌 1700m バトルライン 牡4 1:43.6 武豊 松田博資 (有)社台レースホース
第3回 1998年9月12日 札幌 1700m タイキシャーロック 牡6 1:43.7 横山典弘 土田稔 (有)大樹ファーム
第4回 1999年9月11日 札幌 1700m ニホンピロジュピタ 牡4 1:43.9 小林徹弥 目野哲也 小林百太郎
第5回 2000年9月2日 札幌 1700m シンコウスプレンダ 牡6 1:42.8 横山典弘 古賀史生 安田修
第6回 2001年9月1日 札幌 1700m エンゲルグレーセ 牡4 1:43.4 岡部幸雄 新関力 三島武
第7回 2002年8月31日 札幌 1700m プリエミネンス 牝5 1:43.6 柴田善臣 伊藤圭三 グランド牧場
第8回 2003年9月6日 札幌 1700m アドマイヤドン 牡4 1:43.8 安藤勝己 松田博資 近藤利一
第9回 2004年9月4日 札幌 1700m パーソナルラッシュ 牡3 1:43.2 藤田伸二 山内研二 深見富朗
第10回 2005年9月3日 札幌 1700m パーソナルラッシュ 牡4 1:44.9 藤田伸二 山内研二 深見富朗
第11回 2006年9月18日 札幌 1700m ヒシアトラス 牡6 1:43.0 横山典弘 中野隆良 阿部雅一郎
第12回 2007年9月17日 札幌 1700m メイショウトウコン 牡5 1:43.3 池添謙一 安田伊佐夫 松本好雄
第13回 2008年9月13日 札幌 1700m フェラーリピサ 牡4 1:42.9 岩田康誠 白井寿昭 市川義美
第14回 2009年9月21日 新潟 1800m マチカネニホンバレ 牡4 1:51.1 北村宏司 藤沢和雄 細川益男
第15回 2010年9月20日 札幌 1700m クリールパッション 牡5 1:43.5 津村明秀 相沢郁 横山修二
第16回 2011年9月19日 札幌 1700m ランフォルセ 牡5 1:44.2 横山典弘 萩原清 (有)キャロットファーム
第17回 2012年8月25日 札幌 1700m ローマンレジェンド 牡4 1:42.2 岩田康誠 藤原英昭 太田美實
第18回 2013年8月24日 函館 1700m フリートストリート 牡4 1:42.0 内田博幸 角居勝彦 H.H.シェイク・モハメド
第19回 2014年7月27日 札幌 1700m ローマンレジェンド 牡6 1:41.9 岩田康誠 藤原英昭 太田美實
第20回 2015年8月16日 札幌 1700m ジェベルムーサ 牡5 1:43.0 岩田康誠 大竹正博 (有)キャロットファーム
第21回 2016年8月14日 札幌 1700m リッカルド 騸5 1:43.5 黛弘人 黒岩陽一 岡田牧雄
第22回 2017年8月13日 札幌 1700m ロンドンタウン 牡4 1:40.9 岩田康誠 牧田和弥 薪浦亨

同名の競走[編集]

重賞競走が創設される以前より、同名の特別競走が行われていた。函館競馬場では1988年に900万下条件戦として「シーサイドステークス」が創設され、1990年よりオープン特別として施行。1994年と1995年は地方競馬所属馬が出走可能な指定競走となったため、名称が「シーサイドオープン」に変更された[7][8]

札幌競馬場でも従前より「エルムステークス」という名称の特別競走が行われており、1987年までは900万下、1988年から1400万下(1990年以降は1500万下)の条件戦として施行されていた。なお、JRAではこれらの競走を前身としていない。

エルムステークス(900万下・1400万下・1500万下)[編集]

施行日 競馬場 距離 条件 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1986年6月21日 札幌 2000m[注 1] 900万下 メジロルパン 牡5 2:05.3 蓑田早人 保田隆芳 メジロ商事(株)
1987年7月11日 札幌 1500m 900万下 ミスタードン 牡6 1:32.4 本田優 中尾謙太郎 駿和(有)
1988年6月19日 札幌 1500m 1400万下 インターカオル 牡5 1:30.4 猿橋重利 清田十一 渡辺典六
1989年6月18日 札幌 1700m 1400万下 オサイチブレベスト 牡5 1:43.8 河内洋 土門一美 野出長一
1990年6月17日 札幌 芝1800m 1500万下 ユートタイム 牡5 1:49.0 岡潤一郎 安藤正敏 永井康郎
1991年6月16日 札幌 1700m 1500万下 カミノクレッセ 牡4 1:45.6 南井克巳 工藤嘉見 野上政次
1992年6月21日 札幌 1700m 1500万下 ダイカツジョンヌ 牝4 1:45.6 鹿戸雄一 相川勝敏 加藤豊三
1993年6月20日 札幌 1700m 1500万下 ヒデノリード 牡4 1:42.5 斉藤博美 斉藤義美 大石秀夫
1994年6月19日 札幌 1700m 1500万下 ヒシアリダー 牡4 1:46.1 的場均 中野隆良 阿部雅一郎
1995年6月18日 札幌 1700m 1500万下 スーパープレイ 牡5 1:44.7 藤田伸二 橋本寿正 内田滋三
1996年6月16日 札幌 1700m 1500万下 タイキシャーロック 牡4 1:44.4 横山典弘 土田稔 (有)大樹ファーム

出典:netkeiba.com

シーサイドステークス、シーサイドオープン(900万下・1400万下・オープン)[編集]

競走名は1994年と1995年が「シーサイドオープン」、他は「シーサイドステークス」。

施行日 競馬場 距離 条件 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1988年9月17日 函館 1700m 900万下 ダイカツネバベント 牡4 1:48.3 柴田政人 相川勝敏 加藤豊三
1989年8月27日 函館 芝1800m 1400万下 アカネライコウ 牡6 1:47.8 根本康広 橋本輝雄 関野栄一
1990年8月26日 函館 1700m オープン メルシーアトラ 牡3 1:45.0 内山正博 小野幸治 永井康郎
1991年8月25日 函館 1700m オープン カミノクレッセ 牡4 1:44.8 南井克巳 工藤嘉見 野上政次
1992年8月30日 函館 1700m オープン キョウエイスワット 牡6 1:46.3 南井克巳 清水久雄 松岡正雄
1993年8月29日 函館 1700m オープン ダイカツジョンヌ 牝5 1:45.0 鹿戸雄一 相川勝敏 加藤豊三
1994年9月4日 函館 1700m オープン マキノトウショウ 牡3 1:46.5 根本康広 新関力 島宮萬喜
1995年8月26日 函館 1700m オープン イブキクラッシュ 牡5 1:46.8 的場均 沖芳夫 (有)伊吹

出典:netkeiba.com

脚注・出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1988年以前の札幌競馬場は芝コースが設置されておらず、ダートコースのみで施行していた。1989年のコース改修で、外回りダートコースは芝コースに変更された。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 平成29年第1回札幌競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年8月14日閲覧。
  2. ^ a b c 重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 29. 2017年8月14日閲覧。
  3. ^ 2017年(1 - 12月)ダート交流重賞競走一覧”. 地方競馬全国協会. 2017年8月14日閲覧。
  4. ^ 特別レース名解説(2017年、1回札幌)”. 日本中央競馬会. p. 4. 2017年8月14日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j 今週の注目レース(第20回エルムステークス:歴史・プレイバック)”. 日本中央競馬会. 2015年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月10日閲覧。
  6. ^ 平成27年度の重賞競走の主な変更点について (PDF) – 日本中央競馬会、2014年10月20日閲覧
  7. ^ シーサイドオープンの結果・払戻情報【1994年9月4日函館11R】】”. 競馬ラボ. 2015年8月14日閲覧。
  8. ^ シーサイドオープンの結果・払戻情報【1995年8月26日函館11R】”. 競馬ラボ. 2015年8月14日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

外部リンク[編集]