白山大賞典

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白山大賞典
第37回白山大賞典の優勝レイを着装した優勝馬インカンテーション(2017年10月3日).jpg
第37回白山大賞典の勝利馬インカンテーション
開催国 日本の旗 日本
主催者 石川県(2017年)
競馬場 金沢競馬場
創設 1981年9月27日
2017年の情報
距離 ダート2100m
格付け JpnIII
賞金 1着賞金2100万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 グレード別定(本文に記載
出典 [1]
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白山大賞典(はくさんだいしょうてん)は、金沢競馬場で施行される地方競馬重賞競走ダートグレード競走JpnIII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は農林水産大臣賞典白山大賞典と表記される。競走名は金沢競馬場のある石川県岐阜県に跨ってそびえる白山に由来。

副賞は、農林水産大臣賞、石川県知事賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、(一社)石川県馬主協会長賞(2017年)[2]

概要[編集]

1981年に第1回が開催され、以後金沢競馬場最大の競走として長らく親しまれている。

1997年ダートグレード競走GIIIに認定され、2100mに距離短縮となった。本競走を前哨戦としてJBCクラシックへ向かう出走馬も多い。

1998年以降、2000年2002年2004年2006年2010年2012年2014年と地方競馬所属馬が2着に食い込む健闘を見せており、特に2004年以降の2着に入った地方馬は全て地元金沢所属である。地元所属馬の優勝が遠ざかっているのが課題であるが、それでもダートグレードレースとしては比較的地元も含めた地方所属馬が活躍している(金沢所属馬については地元の重賞も比較的長距離が多いために、近年ダートの長距離に適性がある中央馬が転入している事も影響している)。なお、後述の理由で2007年は地元金沢所属馬が優勝している。

2003年優勝馬イングランディーレが翌年春の天皇賞勝利、2004年優勝馬タイムパラドックスが翌月のジャパンカップダート勝利と2年連続でこのレースの勝ち馬がG1勝利馬となった。それ以後も、スマートファルコンニホンピロアワーズといった後のGI級競走優勝馬を輩出している。

条件・賞金(2017年)[編集]

条件
サラブレッド系3歳以上、フルゲートは12頭で、出走枠は金沢所属馬が原則3頭、金沢以外の地方競馬所属馬が原則4頭、JRA所属馬が5頭と定められている。
負担重量
別定。3歳52kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減(南半球産3歳2kg減)を基本とし、更に以下のように斤量が課せられる[3]。ただし2歳時の成績を除く
  1. 本年9月28日以前のGI/JpnI競走1着馬は5kg増、GII/JpnII競走1着馬は3kg増、GIII/JpnIII競走1着馬は1kg増。
  2. 上記重量に加え、G/Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、更に2勝ごとに1kg増。
  3. 負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減。
賞金額
1着2,100万円、2着483万円、3着252万円、4着189万円、5着126万円、着外21万円[1]

過去の賞金額[編集]

中央競馬・地方競馬全国指定交流競走に指定された1997年以降

回数 総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第17回(1997年) 6,125 3,500 1,225 595 455 350
第18回(1998年) 5,950 542.5 402.5 280
第19回(1999年) 525 385 315
第20回(2000年)
第21回(2001年) 5,100 3,000 1,050 450 330 270
第22回(2002年)
第23回(2003年)
第24回(2004年)
第25回(2005年) 4,250 2,500 875 375 275 225
第26回(2006年)
第27回(2007年) 560 400 92 36 20 12
第28回(2008年) 4,250 2,500 875 375 275 225
第29回(2009年)
第30回(2010年) 3,150 2,100 483 252 189 126
第31回(2011年) 4,650 3,100 713 372 279 186
第32回(2012年)
第33回(2013年)
第34回(2014年) 3,150 2,100 483 252 189 126
第35回(2015年)
第35回(2016年)

※ここで示される総額賞金には、着外賞金は含まれていない。着外賞金は2015年が10万円[4]、2016年が21万円[5]

歴史[編集]

  • 1981年 - サラブレッド系4歳(現・3歳)以上による重賞競走・白山大賞典が創設され、金沢競馬場・ダート2300mで施行。
  • 1982年 - 施行距離をダート2600mに変更。
  • 1997年
    • 中央競馬地方競馬全国交流競走に指定。
    • ダート競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。
    • 施行距離をダート2100mに変更。
  • 2003年 - 出走条件を「サラブレッド系3歳以上10歳以下」から「サラブレッド系3歳以上」に変更。
  • 2007年 - 10月9日に予定されていたが、馬インフルエンザの影響でダートグレード競走としては実施せず、金沢競馬所属馬限定戦として行われた。優勝賞金も2500万円から400万円に減額となった。
  • 2008年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIIに変更。

歴代優勝馬[編集]

回数 施行日 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1981年09月27日 2300m スメラギウイン 牡5 金沢 2分27秒2 東方高行 藤木一男
第2回 1982年09月26日 2600m スパニツシユボール 牡5 金沢 2分54秒0 大瀬戸豊 藤木一男
第3回 1983年09月25日 2600m ローラーキング 牡6 金沢 R2分50秒7 平床良博 中川一男 中村和夫
第4回 1984年09月23日 2600m サクラハイデン 牡7 金沢 2分53秒7 寺田茂 藤木一男 稗田達雄
第5回 1985年09月22日 2600m オサイチミカド 牡6 金沢 2分53秒1 吉井敏雄 喜多壽 野出長一
第6回 1986年09月28日 2600m オサイチミカド 牡7 金沢 2分56秒0 吉井敏雄 喜多壽 野出長一
第7回 1987年09月27日 2600m ワカオライデン 牡7 金沢 2分56秒4 吉井敏雄 桑野進 小塚美近
第8回 1988年09月25日 2600m チカラキング 牡4 金沢 2分55秒0 大瀬戸豊 勝田穂 小坂宏明
第9回 1989年09月24日 2600m シナノジヨージ 牡7 金沢 2分53秒3 桑野等 桑野進 木村龍彦
第10回 1990年09月23日 2600m リワードパンサー 牡8 金沢 2分53秒8 吉井敏雄 吉井一良 宮崎忠比古
第11回 1991年09月22日 2600m カミノムサシ 牡7 金沢 2分54秒5 渡辺壮 伊東昭二 山口讓治
第12回 1992年09月27日 2600m サリュウスキー 牡5 金沢 2分54秒1 渡辺壮 勝田穂 山田重夫
第13回 1993年09月26日 2600m サンパワーホーラー 牡6 金沢 2分56秒4 渡辺壮 桑野進 村木峰子
第14回 1994年09月25日 2600m キタシバスペイン 牡8 金沢 2分55秒7 桑野等 鷹尾雄治 大井山榮治
第15回 1995年10月01日 2600m ミスタールドルフ 牡6 金沢 2分55秒2 安部竜司 田嶋進 杉本久義
第16回 1996年10月20日 2600m ハヤテサカエオー 牡7 金沢 2分53秒0 渡辺壮 寺田茂 畑中政雄
第17回 1997年10月10日 2100m キョウトシチー 牡6 JRA 2分15秒7 松永幹夫 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第18回 1998年10月10日 2100m キョウトシチー 牡7 JRA 2分16秒9 松永幹夫 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第19回 1999年10月11日 2100m マチカネワラウカド 牡5 JRA R2分12秒9 石橋守 高橋隆 細川益男
第20回 2000年10月09日 2100m タマモストロング 牡5 JRA 2分14秒2 小池隆生 川村禎彦 タマモ(株)
第21回 2001年10月08日 2100m ミラクルオペラ 牡4 JRA 2分13秒6 幸英明 領家政蔵 西森鶴
第22回 2002年10月14日 2100m スナークレイアース 牡7 JRA 2分14秒5 和田竜二 川村禎彦 杉本仙次郎
第23回 2003年10月14日 2100m イングランディーレ 牡4 JRA 2分14秒6 安藤勝己 清水美波 吉田千津
第24回 2004年10月12日 2100m タイムパラドックス 牡6 JRA 2分14秒4 横山典弘 松田博資 (有)社台レースホース
第25回 2005年10月04日 2100m グラッブユアハート 牝5 JRA 2分16秒5 安藤勝己 畠山吉宏 吉田和子
第26回 2006年10月10日 2100m レマーズガール 牝6 JRA 2分15秒9 岩田康誠 湯浅三郎 平井豊光
第27回 2007年10月09日 2100m ビッグドン 牡7 金沢 2分16秒3 加藤和義 加藤和宏 服部康夫
第28回 2008年10月07日 2100m スマートファルコン 牡3 JRA 2分14秒1 岩田康誠 小崎憲 大川徹
第29回 2009年10月06日 2100m アドマイヤスバル 牡6 JRA 2分13秒5 勝浦正樹 中尾秀正 近藤利一
第30回 2010年10月05日 2100m パワーストラグル 牡4 JRA 2分13秒1 後藤浩輝 加藤征弘 (株)グリーンファーム
第31回 2011年10月04日 2100m シビルウォー 牡6 JRA 2分14秒3 吉田豊 戸田博文 (有)社台レースホース
第32回 2012年10月02日 2100m ニホンピロアワーズ 牡5 JRA 2分12秒9 酒井学 大橋勇樹 小林百太郎
第33回 2013年10月08日 2100m エーシンモアオバー 牡7 JRA 2分13秒6 岩田康誠 沖芳夫 (株)栄進堂
第34回 2014年10月07日 2100m エーシンモアオバー 牡8 JRA R2分12秒5 岩田康誠 沖芳夫 (株)栄進堂
第35回 2015年10月06日 2100m マイネルバイカ 牡6 JRA 2分14秒9 柴田大知 西村真幸 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第36回 2016年10月04日 2100m ケイティブレイブ 牡3 JRA 2分15秒1 武豊 目野哲也 瀧本和義
第37回 2017年10月03日 2100m インカンテーション 牡7 JRA 2分13秒6 岩田康誠 羽月友彦 (有)ターフ・スポート
  • 優勝馬の馬齢2000年以前は旧表記、2001年以降は現表記を用いる。
  • Rはコースレコードを示す。

出典[編集]

  1. ^ a b 平成29年度第12回石川県営第14回金沢競馬第4日競走番組表 (PDF)”. 金沢競馬場 Official Website. 2017年10月2日閲覧。
  2. ^ 金沢競馬出走馬一覧表 平成29年度石川県営 第12回金沢競馬 第4日 10月3日(火) (PDF)”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2017年10月2日閲覧。
  3. ^ 第37回 白山大賞典 (JpnIII)出走予定馬”. 地方競馬全国協会. 2017年10月2日閲覧。
  4. ^ 平成27年度第12回石川県営第14回金沢競馬第4日競走番組表 (PDF)”. 金沢競馬場 Official Website. 2015年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月5日閲覧。
  5. ^ 平成28年度第12回石川県営第14回金沢競馬第4日競走番組表 (PDF)”. 金沢競馬場 Official Website. 2016年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月3日閲覧。

各回競走結果の出典[編集]

関連項目[編集]

  • イヌワシ賞 - 1着馬に本競走への優先出走権が与えられるトライアル重賞競走。