マスターフェンサー

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マスターフェンサー
欧字表記 Master Fencer[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2016年2月21日(3歳)[1]
ジャスタウェイ[1]
セクシーザムライ[1]
母の父 Deputy Minister[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産 三嶋牧場[1]
馬主 吉澤克己[1]
調教師 角田晃一栗東[1]
競走成績
生涯成績 10戦3勝
中央:7戦3勝
海外:3戦0勝[1]
獲得賞金 4126万6000円
(2019年11月30日現在)[1]
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マスターフェンサー: Master Fencer[1]は、日本競走馬。馬名の意味は「剣豪[2]2019年に日本産馬として史上初めてケンタッキーダービーに出走した[3]

戦績[編集]

デビュー前[編集]

2016年2月21日、北海道新冠町三嶋牧場で誕生[1]。母セクシーザムライも本馬と同じく吉澤克己吉澤ステーブル代表)の所有馬で、繁殖牝馬として三嶋牧場に預託されている[4]

吉澤はデビュー前のマスターフェンサーについて「当歳の時から見ているけど、可もなく不可もなくという感じで目立つ馬ではありませんでした」と述懐している[5]

2歳(2018年)[編集]

栗東角田晃一厩舎に入厩。2018年9月23日の新馬戦阪神芝2000m)でデビューし、2着となる。そこから中1週で未勝利戦への出走を予定していたが、出走取消となる[6]

仕切り直しの未勝利戦は4着に敗れたが[6]、初ダートとなった3戦目の未勝利戦を1分51秒1の好時計で制し、初勝利を挙げる[7]

3歳(2019年)[編集]

年明け初戦の500万下を快勝して挑んだヒヤシンスステークスでは出遅れが響き4着に終わる。続く伏竜ステークスでは勝てばケンタッキーダービー出走権を争う「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のポイントで首位に立つ一戦であったが、2着に惜敗。最終的なポイントの順位は4位に終わったが、上位3頭がいずれも遠征を回避したため、遠征の道が拓ける。吉澤は「行けると聞き、2つ返事で承諾しました」と述べている[5]

ケンタッキーダービーは日本調教馬として1995年スキーキャプテン(14着)、2016年ラニ(9着)に続く史上3頭目、日本産馬としては史上初の参戦となった[3]。田んぼのような不良馬場で行われたレースは最後方追走から直線で内を追い込み、6着に入った[注釈 1]。直線では進路を外に求めた場面があり、角田師は「欲を言えば、最初から内を突いていればさらに上位があったかな」と悔しがった[8]

不向きと考えられる小回りのピムリコ競馬場で行われるプリークネスステークスは過密日程も考慮して回避し、三冠最終戦のベルモントステークスに直行した。角田師は「ケンタッキーダービーは急きょ決まった遠征だったので、状態面に関しては今回の方が明らかに良いですよ」と語っていた。しかし、3コーナーからのペースアップに反応できず、直線で大外から追い込んだが5着に敗れた。ケンタッキーダービーに引き続いて騎乗したジュリアン・ルパルーは「最後はまた手前を替えないままでした。それにしてはよく伸びてくれたけど、残念です」とコメントした[5]

三冠戦線終了後も米国に滞在し、久々の芝レースとなるベルモントダービー招待ステークス浜中俊とのコンビで参戦。吉澤は結果次第で米国移籍の可能性を明かし[7]、角田師も「芝質は日本とは異なり、馬自身も成長しているので芝でも期待しています」と述べていたが[9]、競走中止の1頭を除いて最下位の13着に終わった[10]

ベルモントダービー招待ステークスを最後に遠征を切り上げ、日本に帰国。約5ヶ月の休養明けとなった11月30日の犬山特別(2勝クラス)を3馬身差で快勝し、単勝1.8倍の人気に応えた[11]。復帰戦の様子は米国の競馬メディアでも報道され、ペガサスワールドカップへの参戦可能性が取り沙汰された[12]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[6]およびRacing Post[13]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2018.09.23 阪神 2歳新馬 芝2000m(良) 5 2 2 009.80(4人) 02着 R2:04.8(36.3) -0.4 0酒井学 54 グランデストラーダ 486
0000.10.07 京都 2歳未勝利 芝2000m(良) 7 7 7 取消 0酒井学 55 フラル 計不
0000.12.02 中京 2歳未勝利 芝2000m(良) 10 3 3 015.00(5人) 04着 R2:03.5(34.7) -0.5 0横山武史 53 ミトノマルーン 492
0000.12.23 阪神 2歳未勝利 1800m(稍) 13 4 5 003.70(2人) 01着 R1:51.1(37.0) -0.6 0浜中俊 55 (サンレイファイト) 486
2019.01.14 京都 3歳500万下 ダ1800m(良) 10 3 3 001.50(1人) 01着 R1:53.4(37.4) -0.2 0浜中俊 56 (ワシントンテソーロ) 486
0000.02.17 東京 ヒヤシンスS L ダ1600m(良) 10 1 1 012.80(5人) 04着 R1:39.2(36.1) -0.6 0岩田康誠 56 オーヴァルエース 480
0000.03.31 中山 伏竜S OP ダ1800m(良) 8 7 7 011.90(3人) 02着 R1:53.4(37.1) -0.2 0内田博幸 56 デアフルーグ 468
0000.05.04 チャーチルダウンズ ケンタッキーD GI ダ2000m(不) 19 13 032.10(7人) 06着[注釈 2] R2:04.6 -0.7 0J.ルパルー 57 Country House 計不
0000.06.08 ベルモントパーク ベルモントS GI ダ2400m(良) 10 3 007.10(4人) 05着 R2:28.8 -0.5 0J.ルパルー 57 Sir Winston 計不
0000.07.06 ベルモントパーク ベルモントD招待S GI 芝2000m(良) 13 7 0000.0(8人) 13着 R2:00.7 -2.5 0浜中俊 55.5 Henley's Joy 計不
0000.11.30 中京 犬山特別 2勝 ダ1900m(良) 16 5 9 001.80(1人) 01着 R1:59.0(36.7) -0.5 0福永祐一 56 (ララメダイユドール) 498
  • 競走成績は2019年11月30日現在

血統表[編集]

マスターフェンサー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ジャスタウェイ
2009 鹿毛
父の父
ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アイリッシュダンス *トニービン
*ビューパーダンス
父の母
シビル
1999 鹿毛
Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
*シャロン Mo Exception
Double Wiggle

*セクシーザムライ
2004 栗毛
Deputy Minister
1979 黒鹿毛
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shakney
母の母
Powder
1998
Broad Brush Ack Ack
Hay Patcher
Charette Chief's Crown
Northern Sunset
母系(F-No.) 5号族(FN:5-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearctic5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [14]
  2. ^ [15]
  3. ^ [14]
  4. ^ [14][15]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 1位入線マキシマムセキュリティの17着降着により7位入線から繰り上げ[8]
  2. ^ 7位入線6着昇着(加害馬:マキシマムセキュリティ

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p マスターフェンサー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月2日閲覧。
  2. ^ 競走馬登録馬名簿・馬名意味”. JRA. 2019年12月2日閲覧。
  3. ^ a b c Kate Hunter (2019年4月30日). “Master Fencer’s Owner Yoshizawa Made for Kentucky Derby Spotlight”. America's Best Racing. 2019年12月3日閲覧。
  4. ^ 【現場記者の自由研究】日高の名門三嶋牧場、絶好調の秘密は!?”. サンケイスポーツ (2019年7月23日). 2019年12月3日閲覧。
  5. ^ a b c 平松さとし (2019年6月11日). “目立たず不器用だった馬なのに、米3冠で5着のマスターフェンサー。”. Number Web. 2019年12月3日閲覧。
  6. ^ a b c マスターフェンサー | 競走馬データ.netkeiba.com. 2019年12月2日閲覧
  7. ^ a b マスター所有吉澤氏語る「馬術式」での名馬量産、夢だった米遠征「財産に」”. スポーツニッポン (2019年7月3日). 2019年12月3日閲覧。
  8. ^ a b 歴史的瞬間を見逃すな!マスターフェンサーが米三冠最終戦に挑戦”. デイリースポーツ (2019年5月28日). 2019年12月3日閲覧。
  9. ^ 【ベルモントダービー】マスターフェンサー 芝でも期待 浜中「成長感じます」”. デイリースポーツ (2019年7月5日). 2019年12月3日閲覧。
  10. ^ 【ベルモントダービー招待】マスターフェンサーは13着”. サンケイスポーツ (2019年7月7日). 2019年12月3日閲覧。
  11. ^ 【中京11R・犬山特別】 帰国初戦のマスターフェンサーが3馬身差快勝 福永「スタートに尽きる」”. スポーツ報知 (2019年11月30日). 2019年12月3日閲覧。
  12. ^ Master Fencer wins comeback; on Pegasus World Cup radar?”. Horse Racing Nation (2019年12月1日). 2019年12月3日閲覧。
  13. ^ Master Fencer”. Racing Post. 2019年12月3日閲覧。
  14. ^ a b c マスターフェンサー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月2日閲覧。
  15. ^ a b c d マスターフェンサーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年12月2日閲覧。

外部リンク[編集]