チューリップ賞

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チューリップ賞
(桜花賞トライアル)
Hanshin Racecourse-20150307-11R-TulipSyo(GIII)-Goal.JPG
第22回チューリップ賞(2015年)ゴールの瞬間
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
第1回施行日 1994年3月12日
2017年の情報
距離 芝1600m
格付け GIII
賞金 1着賞金3500万円
出走条件 サラ系3歳牝馬(国際)(指定)
負担重量 馬齢(54kg)
出典 [1][2]
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チューリップ賞(チューリップしょう)は、日本中央競馬会 (JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走 (GIII)である。

競走名の「チューリップ」("Tulip")は、ユリ科の球根植物[3]。品種改良によって数百種類もの色・形が存在する。茎が出て幅広い葉が数枚付き、4月 - 5月頃に大きな花を一つ咲かせる[3]。花言葉は「永遠の愛情」「愛の告白」「名声」など、色によってさまざまな解釈がある[4]

概要[編集]

チューリップ賞の優勝レイ(2015年)

3着までの馬に桜花賞の優先出走権が付与されるトライアル競走で、桜花賞と同じ舞台で行われることから、同競走を目指す3歳牝馬にとって重要な競走となっている[3]

本競走は1993年まで、「桜花賞指定オープン」として行われていた4歳(現3歳)牝馬限定の特別競走だったが、1994年から重賞 (GIII[注 1])に格上げされ、3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるようになった[4]。翌年から桜花賞トライアルに指定[4]され、現在に至る。

地方競馬所属馬は1995年から[5]、外国産馬は2004年からそれぞれ出走可能になり[6]、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[7]

競走条件[編集]

以下の内容は、2017年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳牝馬

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(8頭まで、優先出走)

負担重量:馬齢重量(54kg)

桜花賞のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は桜花賞の出走候補馬(2頭まで)およびJRAの2歳GI競走優勝馬に優先出走が認められ[4][8][9]、JRAで行われる芝の3歳重賞競走優勝馬にも出走資格が与えられる[8]

賞金[編集]

2015年の1着賞金は3500万円で、以下2着1400万円・3着880万円・4着530万円・5着350万円[1][2]

歴史[編集]

  • 1994年 - 4歳牝馬限定の重賞(GIII[注 1])に格上げ、「桜花賞指定オープン重賞」として3着までに桜花賞の優先出走権を付与[4]
  • 1995年
    • 桜花賞トライアルに指定[4]
    • 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[5]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「3歳牝馬」に変更。
  • 2004年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[6]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[10]
  • 2010年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が8頭まで出走可能になる[7]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[7]
  • 2018年 - GIIに昇格予定[11]

歴代優勝馬[編集]

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1994年3月12日 中京 1700m アグネスパレード 牝3 1:43.8 河内洋 長浜博之 渡辺孝男
第2回 1995年3月11日 京都 1600m ユウキビバーチェ 牝3 1:35.1 松永幹夫 新井仁 雪本秀樹
第3回 1996年3月2日 阪神 1600m エアグルーヴ 牝3 1:34.2 O.ペリエ 伊藤雄二 吉原毎文
第4回 1997年3月1日 阪神 1600m オレンジピール 牝3 1:37.7 河内洋 山内研二 (有)社台レースホース
第5回 1998年3月7日 阪神 1600m ダンツシリウス 牝3 1:36.9 四位洋文 山内研二 山元哲二
第6回 1999年3月6日 阪神 1600m エイシンルーデンス 牝3 1:35.1 野元昭嘉 野元昭 平井豊光
第7回 2000年3月4日 阪神 1600m ジョーディシラオキ 牝3 1:39.7 武幸四郎 松田国英 (有)大成牧場
第8回 2001年3月3日 阪神 1600m テイエムオーシャン 牝3 1:35.3 本田優 西浦勝一 竹園正繼
第9回 2002年3月2日 阪神 1600m ヘルスウォール 牝3 1:35.2 M.デムーロ 森秀行 鈴木義孝
第10回 2003年3月8日 阪神 1600m オースミハルカ 牝3 1:35.9 安藤勝己 安藤正敏 山路秀則
第11回 2004年3月6日 阪神 1600m スイープトウショウ 牝3 1:35.5 池添謙一 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
第12回 2005年3月5日 阪神 1600m エイシンテンダー 牝3 1:35.3 武幸四郎 武邦彦 平井豊光
第13回 2006年3月4日 阪神 1600m アドマイヤキッス 牝3 1:36.5 武豊 松田博資 近藤利一
第14回 2007年3月3日 阪神 1600m ウオッカ 牝3 1:33.7 四位洋文 角居勝彦 谷水雄三
第15回 2008年3月8日 阪神 1600m エアパスカル 牝3 1:35.8 藤岡佑介 池江泰寿 (株)ラッキーフィールド
第16回 2009年3月7日 阪神 1600m ブエナビスタ 牝3 1:36.5 安藤勝己 松田博資 (有)サンデーレーシング
第17回 2010年3月6日 阪神 1600m ショウリュウムーン 牝3 1:36.1 木村健 佐々木晶三 上田亙
第18回 2011年3月5日 阪神 1600m レーヴディソール 牝3 1:34.5 福永祐一 松田博資 (有)サンデーレーシング
第19回 2012年3月3日 阪神 1600m ハナズゴール 牝3 1:35.5 C.デムーロ 加藤和宏 M.タバート
第20回 2013年3月2日 阪神 1600m クロフネサプライズ 牝3 1:34.9 武豊 田所秀孝 畑清介
第21回 2014年3月8日 阪神 1600m ハープスター 牝3 1:34.3 川田将雅 松田博資 (有)キャロットファーム
第22回 2015年3月7日 阪神 1600m ココロノアイ 牝3 1:37.7 横山典弘 尾関知人 酒井牧場
第23回 2016年3月5日 阪神 1600m シンハライト 牝3 1:32.8 池添謙一 石坂正 (有)キャロットファーム
第24回 2017年3月4日 阪神 1600m ソウルスターリング 牝3 1:33.2 C.ルメール 藤沢和雄 (有)社台レースホース

1993年までの優勝馬[編集]

施行日 競馬場 距離 条件 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
1984年3月11日 阪神 1600m オープン ウラカワミユキ 牝3 1:37.8 松永昌博 松永善晴 佐々木八郎
1985年3月10日 阪神 1600m オープン アイノサチ 牝3 1:38.1 増井裕 土門健司 田中京子
1986年3月9日 阪神 1600m オープン レイホーソロン 牝3 1:36.9 村本善之 小林稔 野村截夫
1987年3月15日 阪神 1600m オープン マックスビューティ 牝3 1:38.2 田原成貴 伊藤雄二 田所祐
1988年3月13日 阪神 1600m オープン シヨノロマン 牝3 1:37.2 武豊 庄野穂積 庄野昭彦
1989年3月12日 阪神 1600m オープン ヤンゲストシチー 牝3 1:36.8 本田優 清水出美 (株)友駿ホースクラブ
1990年3月11日 阪神 1600m オープン アグネスフローラ 牝3 1:36.4 河内洋 長浜博之 渡辺孝男
1991年3月10日 中京 1700m オープン シスタートウショウ 牝3 1:44.1 角田晃一 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
1992年3月15日 阪神 1600m オープン アドラーブル 牝3 1:38.5 村本善之 小林稔 根岸治男
1993年3月13日 阪神 1600m オープン ベガ 牝3 1:36.8 武豊 松田博資 吉田和子

脚注・出典[編集]

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参考文献[編集]

  • 「チューリップ賞(GIII)(桜花賞トライアル)」『中央競馬全重賞競走成績集 【2歳・3歳編】』 日本中央競馬会、1185-1208頁。

注釈[編集]

  1. ^ a b 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典[編集]

  1. ^ a b c 重賞競走一覧(レース別・関西) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 7 (2017年). 2017年3月5日閲覧。
  2. ^ a b c 平成29年第1回阪神競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年3月5日閲覧。
  3. ^ a b c 2017年度第1回阪神競馬特別レース名解説 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 2. 2017年3月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f レースについて:チューリップ賞 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2017年3月5日閲覧。
  5. ^ a b 中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】
  6. ^ a b 2004年の成績表参照。
  7. ^ a b c 第1回 阪神競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 713-714 (2010年). 2016年2月29日閲覧。(索引番号:06035)
  8. ^ a b 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について(平成29年度) (PDF)”. 日本中央競馬会. 2017年3月5日閲覧。
  9. ^ 平成29年度競馬番組一般事項 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 20-22. 2017年3月5日閲覧。
  10. ^ 第1回 阪神競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 682-683 (2007年). 2016年2月29日閲覧。(索引番号:06035)
  11. ^ 2018年度開催日割および重賞競走について日本中央競馬会、2017年10月16日閲覧

各回競走結果の出典[編集]

外部リンク[編集]