鳴尾記念

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鳴尾記念
Naruo Kinen[1]
2015 1012 Mukojo Art Hall.jpg
旧阪神(鳴尾)競馬場
(現:武庫川女子大学附属中学校・高等学校芸術館)
開催国 日本の旗日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1951年6月10日[2]
2017年の情報
距離 芝2000m
格付け GIII
賞金 1着賞金4100万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(特指)
負担重量 別定(本文に記載
出典 [3][4]
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鳴尾記念(なるおきねん)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。競馬番組表での名称は「農林水産省賞典 鳴尾記念(のうりんすいさんしょうしょうてん なるおきねん)」と表記している[4]

競走名の「鳴尾」は、1907年に関西競馬倶楽部が兵庫県武庫郡鳴尾村(現在の西宮市)に建設した鳴尾競馬場(1937年に「阪神競馬場」と改称、1943年閉鎖)に由来する[5]。現在地の阪神競馬場は、1949年に竣工した[6]

正賞は農林水産大臣賞[3][4]

概要[編集]

第67回鳴尾記念(優勝馬:エアソミュール)

1951年にハンデキャップの重賞として阪神競馬場の芝2400mで創設され、春(6月)と秋(12月)に年2回施行されていたが、1954年より年1回の施行となった[7]。グレード制導入後はGII[注 1]に格付けされたが、施行時期・距離・競走条件ともに幾度かの変遷を経ている。1997年には6月に芝2000mで国際競走として施行、宝塚記念の前哨戦とされた[7]。2000年からは12月に移設され、地方所属馬の出走が可能になった一方で国際競走ではなくなり、格付けもGIII[注 1]に変更された[7]。2006年からは芝1800mに変更となり、再び国際競走に指定。2012年より施行時期が6月に再度変更、距離も芝2000mとなった[7]

競走条件[編集]

以下の内容は、2017年現在のもの[3][4]

出走資格:サラ系3歳以上

  • JRA所属馬(外国産馬含む)
  • 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
  • 外国調教馬(9頭まで、優先出走)

負担重量:別定

  • 3歳52kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減
    • 平成28年6月4日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 平成28年6月3日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金[編集]

2017年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[3][4]

歴史[編集]

  • 1951年 - 5歳以上の馬による重賞競走として、年2回制で創設。春・秋ともにハンデキャップで、阪神競馬場の芝2400mで施行[7]
  • 1953年 - 負担重量を別定に変更。
  • 1954年
    • 年1回制に変更[7]
    • 出走条件を4歳以上に変更。
  • 1955年
    • 名称を「農林省賞典 鳴尾記念」に変更(ただし、1957年を除く)。
    • 出走条件を5歳以上に変更。
    • 負担重量をハンデキャップに変更。
  • 1979年 - 名称を「農林水産省賞典 鳴尾記念」に変更。
  • 1984年 - グレード制施行によりGII[注 1]に格付け。
  • 1987年 - 出走条件を4歳以上に変更。
  • 1997年
    • 負担重量を別定に変更。
    • 国際競走に指定され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる(1999年まで)[2]
  • 2000年
    • GIII[注 1]に格下げ。
    • 負担重量をハンデキャップに変更。
    • 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能となる[2]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳以上」に変更[2]
  • 2006年
    • 負担重量を別定に変更[8]
    • 国際競走に再び指定され、外国調教馬が5頭まで出走可能となる[8]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が9頭に拡大[9]
  • 2012年 - 負担重量を別定に変更[10]

歴代優勝馬[編集]

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

第6回までは年2回制、第7回以降は年1回制。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1951年6月10日 阪神 2400m タカクラヤマ 牡4 2:31 3/5 橋田俊三 伊藤正四郎 平島五郎
第3回 1952年6月8日 阪神 2400m ヒロホマレ 牡4 2:33 2/5 佐藤勇 柏谷富衛 関兵五郎
第5回 1953年6月7日 阪神 2200m クインナルビー 牝4 2:21 4/5 境勝太郎 石門虎吉 高橋虎男
第7回 1954年6月20日 阪神 2200m ロイヤルウツド 牡4 2:22 2/5 近藤武夫 伊藤勝吉 永田雅一
第8回 1955年5月22日 阪神 2200m ロイヤルウツド 牡5 2:18 1/5 清田十一 伊藤勝吉 永田雅一
第9回 1956年7月8日 阪神 2200m セカイオー 牡4 2:15 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎
第10回 1957年6月9日 阪神 2400m セカイオー 牡5 2:30 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎
第11回 1958年6月1日 阪神 2400m セカイオー 牡6 2:33 1/5 島崎宏 加藤清一 吉木三郎
第12回 1959年6月7日 中京 砂2400m カツラシユウホウ 牡5 2:34 2/5 蛯名武五郎 藤本冨良 牧市太郎
第13回 1960年6月5日 阪神 2400m トキツヒロ 牡4 2:29.0 大根田裕也 大久保房松 伊藤忠雄
第14回 1961年6月23日 阪神 2400m シーザー 牡4 2:30.3 伊藤修司 伊藤勝吉 伊藤由五郎
第15回 1962年6月10日 阪神 2400m グレイトスタン 牡5 2:37.6 宇田明彦 星川泉士 日高角右衛門
第16回 1963年6月9日 阪神 2400m リユウフオーレル 牡4 2:30.0 宮本悳 橋本正晴 三好笑子
第17回 1964年6月7日 阪神 2400m ゴウカイ 牡5 2:30.1 栗田勝 武田文吾 伊藤由五郎
第18回 1965年6月6日 阪神 2400m バリモスニセイ 牡4 2:30.6 諏訪真 諏訪佐市 小杉咲枝
第19回 1966年6月5日 京都 2400m エイトクラウン 牝4 2:32.8 内藤繁春 田中康三 山口昇
第20回 1967年6月4日 阪神 2400m アポオンワード 牡4 2:28.5 栗田勝 武田文吾 樫山(株)
第21回 1968年6月16日 阪神 2400m ヤマピット 牝4 2:33.0 池江泰郎 浅見国一 小林信夫
第22回 1969年6月29日 京都 2400m ファインローズ 牝4 2:39.1 高橋成忠 坪重兵衛 吉田久博
第23回 1970年6月21日 阪神 2400m ニューキミノナハ 牡4 2:35.5 高橋成忠 庄野穂積 岡山信一
第24回 1971年3月21日 阪神 2400m タマホープ 牡4 2:29.9 清水久雄 増本勇 増本孝一
第25回 1972年4月2日 阪神 2400m フイドール 牡4 2:31.2 武田博 武田文吾 小原菊枝
第26回 1973年4月1日 阪神 2400m シンザンミサキ 牡4 2:28.1 久保敏文 久保道雄 宮本貞雄
第27回 1974年3月31日 阪神 2400m ストロングエイト 牡5 2:30.2 中島啓之 奥平真治 (有)ハイランド牧場
第28回 1975年3月30日 阪神 2400m ナオキ 牡6 2:27.1 佐々木昭次 田中康三 桜山ホース(株)
第29回 1976年3月28日 阪神 2400m タイホウヒーロー 牡4 2:30.0 高橋成忠 曽場広作 大岩貴
第30回 1977年3月27日 阪神 2400m テンポイント 牡4 2:32.6 鹿戸明 小川佐助 高田久成
第31回 1978年3月26日 阪神 2400m エリモジョージ 牡6 2:27.5 福永洋一 大久保正陽 山本慎一
第32回 1979年3月25日 阪神 2400m キャプテンナムラ 牡4 2:32.2 田島良保 坂口正大 奈村信重
第33回 1980年3月23日 阪神 2400m リンドプルバン 牡4 2:29.9 田原成貴 見上恒芳 (株)デルマークラブ
第34回 1981年3月22日 阪神 2500m ハシクランツ 牡5 2:40.9 柴田光陽 内藤繁春 (株)シンザンクラブ
第35回 1982年4月18日 阪神 2500m マルブツウイナー 牡7 2:34.6 加用正 瀬戸口勉 大沢毅
第36回 1983年4月17日 阪神 2500m キョウエイアセント 牡4 2:38.5 田島信行 工藤嘉見 松岡正雄
第37回 1984年3月11日 阪神 2500m ハシローディー 牡5 2:34.9 村本善之 福永甲 (株)シンザンクラブ
第38回 1985年3月10日 阪神 2500m ニシノライデン 牡4 2:35.7 伊藤清章 伊藤修司 西山正行
第39回 1986年3月9日 阪神 2500m ロンスパーク 牡4 2:36.0 的場均 大久保洋吉 大原詔宏
第40回 1987年12月6日 阪神 2500m タマモクロス 牡3 2:33.0 南井克巳 小原伊佐美 タマモ(株)
第41回 1988年12月4日 阪神 2500m ヤエノムテキ 牡3 2:33.1 西浦勝一 荻野光男 (有)富士
第42回 1989年12月3日 阪神 2500m ミスターシクレノン 牡4 2:31.5 松永幹夫 小林稔 藤立啓一
第43回 1990年12月2日 京都 2400m カチウマホーク 牡4 2:25.8 岡部幸雄 柄崎義信 島崎龍五郎
第44回 1991年12月8日 阪神 2500m ナイスネイチャ 牡3 2:36.3 松永昌博 松永善晴 豊嶌正雄
第45回 1992年12月13日 阪神 2500m タケノベルベット 牝3 2:39.1 藤田伸二 小林稔 武岡大佶
第46回 1993年12月11日 阪神 2500m ルーブルアクト 牡5 2:36.3 清山宏明 小原伊佐美 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
第47回 1994年12月10日 阪神 2500m スターマン 牡3 2:33.3 藤田伸二 長浜博之 誓山正伸
第48回 1995年12月9日 阪神 2500m カネツクロス 牡4 2:31.3 的場均 堀井雅広 カネツ競走馬(株)
第49回 1996年12月7日 阪神 2500m マルカダイシス 牡3 2:33.8 熊沢重文 内藤繁春 河長産業(株)
第50回 1997年6月15日 阪神 2000m バブルガムフェロー 牡4 2:01.4 岡部幸雄 藤沢和雄 (有)社台レースホース
第51回 1998年6月21日 阪神 2000m サンライズフラッグ 牡4 2:03.6 安田康彦 安田伊佐夫 (株)松岡
第52回 1999年6月20日 阪神 2000m スエヒロコマンダー 牡4 2:02.5 藤田伸二 松元茂樹 (株)みどり住宅
第53回 2000年12月10日 阪神 2000m ダイタクリーヴァ 牡3 1:59.3 松永幹夫 橋口弘次郎 (有)太陽ファーム
第54回 2001年12月9日 阪神 2000m メイショウオウドウ 牡6 1:59.8 飯田祐史 飯田明弘 松本好雄
第55回 2002年12月8日 阪神 2000m イブキガバメント 牡6 1:59.5 河内洋 橋口弘次郎 (有)伊吹
第56回 2003年12月14日 阪神 2000m ウインブレイズ 牡5 2:00.0 木幡初広 宗像義忠 (株)ウイン
第57回 2004年12月12日 阪神 2000m サクラセンチュリー 牡4 2:00.7 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)さくらコマース
第58回 2005年12月11日 阪神 2000m メジロマントル 牡8 2:01.6 吉田豊 大久保洋吉 メジロ商事(株)
第59回 2006年12月9日 阪神 1800m サクラメガワンダー 牡3 1:46.9 O.ペリエ 友道康夫 (株)さくらコマース
第60回 2007年12月8日 阪神 1800m ハイアーゲーム 牡6 1:47.5 藤岡佑介 大久保洋吉 臼田浩義
第61回 2008年12月6日 阪神 1800m サクラメガワンダー 牡5 1:46.0 福永祐一 友道康夫 (株)さくらコマース
第62回 2009年12月5日 阪神 1800m アクシオン 牡6 1:46.5 藤田伸二 二ノ宮敬宇 中田徹
第63回 2010年12月4日 阪神 1800m ルーラーシップ 牡3 1:44.9 岩田康誠 角居勝彦 (有)サンデーレーシング
第64回 2011年12月3日 阪神 1800m レッドデイヴィス セン3 1:45.6 M.デムーロ 音無秀孝 (株)東京ホースレーシング
第65回 2012年6月2日 阪神 2000m トゥザグローリー 牡5 2:00.1 福永祐一 池江泰寿 (有)キャロットファーム
第66回 2013年6月1日 阪神 2000m トウケイヘイロー 牡4 1:58.9 武豊 清水久詞 木村信彦
第67回 2014年6月7日 阪神 2000m エアソミュール 牡5 1:59.1 戸崎圭太 角居勝彦 (株)ラッキーフィールド
第68回 2015年6月6日 阪神 2000m ラブリーデイ 牡5 1:58.8 岩田康誠 池江泰寿 金子真人ホールディングス(株)
第69回 2016年6月4日 阪神 2000m サトノノブレス 牡6 1:57.6 川田将雅 池江泰寿 里見治
第70回 2017年6月3日 阪神 2000m ステイインシアトル 牡6 1:59.4 武豊 池江泰寿 青芝商事(株)
第71回 2018年6月2日 阪神 2000m ストロングタイタン 牡5 1:57.2 M.デムーロ 池江泰寿 (有) シルクレーシング

鳴尾記念(秋)[編集]

鳴尾記念(秋)
開催国 日本の旗 日本
主催者 農林省競馬部(国営競馬
競馬場 阪神競馬場
1953年の情報
距離 芝2200m
出走条件 サラ系4歳以上
負担重量 ハンデキャップ
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前述の通り、1953年までは年2回施行され、秋の競走も行われていた。

鳴尾記念(秋)歴代優勝馬[編集]

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、現行表記に揃えている。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第2回 1951年12月16日 阪神 2400m トラツクオー 牡3 2:33 3/5 小林稔 久保田金造 岩本政一
第4回 1952年12月28日 阪神 1800m クインナルビー 牝3 1:54 0/5 境勝太郎 石門虎吉 高橋虎男
第6回 1953年12月27日 阪神 2200m ボストニアン 牡3 2:17 0/5 梅内慶蔵 増本勇 岡本治一

脚注・出典[編集]

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参考文献[編集]

  • 「農林水産省賞典鳴尾記念(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』 日本中央競馬会、2006年、1483-1559頁。

注釈[編集]

  1. ^ a b c d 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典[編集]

  1. ^ IFHA Race Detail Naruo Kinen”. 2016年6月1日閲覧。
  2. ^ a b c d 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関西編】
  3. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関西) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 18 (2017年). 2016年6月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e 平成29年第3回阪神競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2016年6月1日閲覧。
  5. ^ 2016年度第3回阪神競馬特別レース名解説 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 1. 2016年6月1日閲覧。
  6. ^ 近代競馬150年の歴史”. 日本中央競馬会. 2016年6月1日閲覧。
  7. ^ a b c d e f レースについて:鳴尾記念 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2016年6月1日閲覧。
  8. ^ a b 第5回 阪神競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 3766-3767 (2006年). 2016年6月1日閲覧。(索引番号:34047)
  9. ^ 第5回 阪神競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 3721-3722 (2007年). 2016年6月1日閲覧。(索引番号:34047)
  10. ^ 2012年の成績表参照。

各回競走結果の出典[編集]

過去に年2回施行され、現在は年1回施行となっている他の競走[編集]

過去に存在した競馬場の地名が由来となっている他の競走[編集]

外部リンク[編集]