コンテンツにスキップ

サラフィナ (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サラフィナ
アーガー・ハーン4世の勝負服
欧字表記 Sarafina[1]
品種 サラブレッド
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2007年4月19日[1]
Refuse to Bend[1]
Sanariya[1]
母の父 Darshaan[1]
生国 フランスの旗 フランス
生産者 アーガー・ハーン4世[2]
馬主 アーガー・ハーン4世[2]
調教師 アラン・ド・ロワイエ=デュプレフランスの旗 フランス[2]
競走成績
生涯成績 11戦6勝[1]
勝ち鞍
GI ディアヌ賞 2010年
GI サンタラリ賞 2010年
GI サンクルー大賞 2011年
GII フォワ賞 2011年
GII コリーダ賞 2011年
テンプレートを表示

サラフィナ (Sarafina[1]) はフランス生産の競走馬繁殖牝馬である。主な勝ち鞍は2010年ディアヌ賞(GI)、サンタラリ賞(GI)、2011年サンクルー大賞(GI)。

戦績

[編集]

3歳5月の遅いデビューであったが、デビュー2戦目はジェラルド・モッセを背にサンタラリ賞を制してGI初制覇。続くディアヌ賞(仏オークス)はクリストフ・ルメールとのコンビで制してGI2勝目を挙げる。秋初戦のヴェルメイユ賞は古馬2頭に遅れを取って3着となり初の敗戦を喫したが、凱旋門賞では後方から追い込んでワークフォースナカヤマフェスタに次ぐ3着に入った[3]

4歳時はサンクルー大賞で牡馬を相手に優勝し、3つ目のGIタイトルを獲得する。秋はフォワ賞日本ヒルノダムールを競り落として優勝。本番の凱旋門賞では1番人気に推されたが[4]、今まで経験したことのない速いペースで追走に脚を使い、直線で伸びることなく自身初の着外となる7着に沈んだ[5]。その後はアメリカ合衆国に遠征し、ブリーダーズカップ・ターフに出走したが4着に終わり、このレースを最後に現役を引退した[6]

2011年度のワールド・サラブレッド・ランキングでは中距離部門の牝馬でスノーフェアリーに次ぐ2位タイの121ポンドの評価を得た[4]

競走成績

[編集]

以下の内容は、Irish Racing.comの情報[6]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2010.05.03 シャンティイ 未勝利 芝8f 1着 C.ルメール 6馬身 (Meduse Bleu)
0000.05.23 ロンシャン サンタラリ賞 G1 芝10f 1着 G.モッセ 1/2馬身 (Deluxe)
0000.06.13 シャンティイ ディアヌ賞 G1 芝10.5f 1着 C.ルメール 1馬身1/2 (Libertarian)
0000.09.12 ロンシャン ヴェルメイユ賞 G1 芝12f 3着 C.ルメール 1馬身1/4 Midday
0000.10.03 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝12f 3着 G.モッセ 2.63馬身 Workforce
2011.04.30 ロンシャン ガネー賞 G1 芝10.5f 2着 C.ルメール 1馬身 Planteur
0000.05.23 サンクルー コリーダ賞 G2 芝10.5f 1着 C.ルメール 2馬身 (Announce)
0000.06.23 サンクルー サンクルー大賞 G1 芝12f 1着 C.ルメール クビ Cirrus des Aigles
0000.09.11 ロンシャン フォワ賞 G2 芝12f 1着 C.ルメール アタマ ヒルノダムール
0000.10.02 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝12f 7着 C.ルメール 6馬身1/4 Danedream
0000.11.5 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・ターフ G1 芝12f 4着 C.ルメール 6馬身1/4 St Nicholas Abbey

繁殖牝馬時代

[編集]

2012年1月、推定500万ポンド(約6億5000万円)で吉田照哉によって購入され、日本社台ファームで繁殖生活を送ることになった[7]

2014年に誕生した初仔のジェニアルは、翌2015年セレクトセール1歳馬市場にて1億6000万円(税別)でキーファーズによって落札され、2018年の仏G3メシドール賞を制し[8]2017年に誕生した第4仔のサヴァランは、2019年の仏G3オマール賞を制している。[9]

生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績 供用
初仔 2014年 ジェニアル 鹿毛 ディープインパクト 栗東松永幹夫
→仏・小林智
→仏・P.バリー
(株)キーファーズ
→松島正昭
7戦2勝(国内)

7戦1勝(海外)

(引退、種牡馬)
2番仔 2015年 プリュス 鹿毛 ヴィクトワールピサ 栗東・松永幹夫 (株)キーファーズ 17戦2勝 (引退、繁殖)
3番仔 2016年 ゴータイミング 鹿毛 ディープインパクト 11戦3勝 (引退)
4番仔 2017年 Savarin 鹿毛 仏・A.ファーブル 4戦2勝 (引退、繁殖)
5番仔 2018年 マイプレシャス 鹿毛 ヴィクトワールピサ 栗東・松永幹夫 7戦2勝 (引退)
6番仔 2020年 ブラックヒル 鹿毛 キタサンブラック 栗東・四位洋文
北海道・小野望
園田・田中一巧
(株)キーファーズ
→吉田照哉
11戦2勝 (引退)
7番仔 2021年 カルデア 鹿毛 ブリックスアンドモルタル 栗東・友道康夫
名古屋・宇都英樹
(株)インゼルレーシング
→清宮義男
10戦0勝 (現役)
8番仔 2022年 スピリットサージ 鹿毛 栗東・須貝尚介 (有)社台レースホース (デビュー前)
9番仔 2023年 サラフィナの2023 鹿毛 キタサンブラック 美浦黒岩陽一 (デビュー前)
10番仔 2024年 サラフィナの2024 鹿毛 レイデオロ
  • 2024年10月4日現在


血統表

[編集]
サラフィナ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Refuse to Bend
2000 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
Market Slide
1991 栗毛
Gulch Mr. Prospector
Jameela
Grenzen Grenfall
My Poly

Sanariya
1996 黒鹿毛
Darshaan
1981 鹿毛
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Delsy Abdos
Kelty
母の母
Sanamia
1987 鹿毛
Top Ville High Top
Sega Ville
Santalina Relko
Sursum Corda
母系(F-No.) (FN:8-f) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [12]
  4. ^ [10]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i サラフィナ(FR)|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ a b c Sarafina | Progeny. Racing Post. 2018年8月30日閲覧
  3. ^ サラフィナ | 2011 フランス 凱旋門賞現地取材レポート | 日本馬の世界挑戦!現地レポート. JBIS. 2018年8月30日閲覧
  4. ^ a b 衝撃のサラフィナ導入、決め手はデインドリーム!?. スポーツニッポン(2012年1月18日付). 2018年8月30日閲覧
  5. ^ 2011凱旋門賞を振り返って. 競馬ラボ(2012年1月13日付). 2018年8月30日閲覧
  6. ^ a b Form and Entries for Horse Sarafina (FR). Irish Racing.com. 2018年8月30日閲覧
  7. ^ サラフィナ、社台ファームに繁殖入り(日本). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2012年1月26日付). 2018年8月30日閲覧
  8. ^ セレクトセール出身馬【ジェニアル(Geniale)】が「メシドール賞(Prix Messidor,仏G3)」を優勝!. 馬市.com(2018年7月23日付). 2018年8月30日閲覧
  9. ^ ディープ産駒サヴァラン、デビュー2連勝で仏G3オマール賞制す”. JRA-VAN ver.World. 2019年9月20日閲覧。
  10. ^ a b 血統情報:5代血統表|サラフィナ(FR)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  11. ^ サラフィナの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2020年5月11日閲覧。
  12. ^ 血統情報:5代血統表|Sanariya(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。

外部リンク

[編集]