モンドキャンノ

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モンドキャンノ
2017年スプリンターズS本馬場入場
欧字表記 Monde Can Know[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2014年2月8日(10歳)
抹消日 2018年6月1日[2]
キンシャサノキセキ
レイズアンドコール
母の父 サクラバクシンオー
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 ユアストーリー
調教師 安田隆行栗東
競走成績
生涯成績 10戦2勝
獲得賞金 8601万4000円
勝ち鞍
GII 京王杯2歳ステークス 2016年
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モンドキャンノMonde Can Know[1])は、日本競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2016年京王杯2歳ステークス(GII)。馬名の意味は「世界()+知ることができる。世界は知ることができる」[3]

戦績[編集]

デビュー前[編集]

2014年2月8日に北海道安平町ノーザンファームで誕生。同年のセレクトセール当歳馬市場に上場され、ユアストーリーによって1500万円(税抜)で落札された[4]

2歳(2016年)[編集]

栗東安田隆行厩舎に入厩。6月19日の新馬戦(函館芝1200m)でデビューし、単勝1.5倍の圧倒的人気に応えて新馬勝ちを飾った[5]。2戦目の函館2歳ステークスでも1番人気に推されたが、先に抜け出したレヴァンテライオンに半馬身届かず2着となった[6]

3戦目の京王杯2歳ステークスでは、クリストフ・ルメールが初騎乗し、3番人気に推された。後の桜花賞レーヌミノルが早め抜け出しから逃げ込みを図るところをゴール前で外から差し切り、重賞初制覇を果たした。レース後、鞍上のルメールは「いいスピードを持っているので、リラックス出来ればマイルもいけます」とコメントした[7]。続く朝日杯フューチュリティステークスではミカエル・バルザローナとのコンビで出走。7番人気ながら中団後方からメンバー中最速の上がり34秒0の末脚で追い込んだが、勝ち馬サトノアレスには一歩及ばず2着となった[8]

3歳(2017年)[編集]

「コーナー4つで(脚を)ためることを覚えさせたい」という安田調教師の考えにより、1800mのスプリングステークスから始動したが[9]、折り合いを欠いて10着と大敗する[10]。春の最大目標NHKマイルカップではルメールとの再コンビで3番人気に推され、好スタートから折り合いも付いていながら直線で伸びを欠いて9着に敗れた。レース後、ルメールも「わからない。直線で反応してくれなかったね」 と首を傾げた[11]

スプリント戦に舞台を戻したキーンランドカップでは1番人気に支持されるが、6着に敗退[12]。その後もスプリンターズステークス14着、オーロカップ10着と精彩を欠いた[13]。その後、喘鳴症と診断され、手術のため休養に入った[14]

4歳(2018年)[編集]

5月27日の安土城ステークスで復帰するも、17着と大敗。このレースを最後に現役を引退した[15]

種牡馬時代[編集]

現役引退後は北海道新冠町のクラックステーブルで種牡馬入りした。安田隆行厩舎で本馬を担当していたスタッフが過去にロードカナロアも担当しており、「カナロアと比べても遜色ない素質を持っていただけに、父としてひと花咲かせて欲しい」とオーナーに要望した結果、種牡馬入りが決まったという。父キンシャサノキセキにとっては初の後継種牡馬となる[16]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[13]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.06.19 函館 2歳新馬 芝1200m(良) 11 5 5 001.50(1人) 01着 R1:09.4(34.1) -0.2 0戸崎圭太 54 (ドゥモワゼル) 472
0000.07.24 函館 函館2歳S GIII 芝1200m(良) 16 3 6 001.80(1人) 02着 R1:09.3(35.4) -0.1 0戸崎圭太 54 レヴァンテライオン 468
0000.11.05 東京 京王杯2歳S GII 芝1400m(良) 13 8 13 007.40(3人) 01着 R1:21.9(33.7) -0.1 0C.ルメール 55 レーヌミノル 472
0000.12.18 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 18 5 10 015.80(7人) 02着 R1:35.5(34.0) -0.1 0M.バルザローナ 55 サトノアレス 472
2017.03.19 中山 スプリングS GII 芝1800m(良) 11 6 6 008.00(4人) 10着 R1:50.7(38.4) -2.3 0大野拓弥 56 ウインブライト 474
0000.05.07 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 1 1 006.30(3人) 09着 R1:33.3(35.1) -1.0 0C.ルメール 57 アエロリット 472
0000.08.27 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 13 6 9 004.30(1人) 06着 R1:09.4(35.2) -0.4 0戸崎圭太 53 エポワス 472
0000.10.01 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 6 11 030.8(11人) 14着 R1:08.3(33.6) -0.7 0池添謙一 55 レッドファルクス 474
0000.11.12 東京 オーロC OP 芝1400m(良) 16 8 16 006.20(4人) 10着 R1:21.6(34.0) -0.8 0田辺裕信 55 トウショウピスト 468
2018.05.27 京都 安土城S OP 芝1400m(良) 17 8 17 074.2(11人) 17着 R1:22.8(35.5) -2.1 0古川吉洋 55 ダイメイフジ 476

血統表[編集]

モンドキャンノ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

*キンシャサノキセキ
2003 鹿毛
父の父
フジキセキ
1992 青鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ミルレーサー Le Fabuleux
Marston's Mill
父の母
*ケルトシャーン
Keltshaan
1994 鹿毛
Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
Featherhill Lyphard
Lady Berry

レイズアンドコール
2001 鹿毛
サクラバクシンオー
1989 鹿毛
サクラユタカオー *テスコボーイ
アンジエリカ
サクラハゴロモ *ノーザンテースト
*クリアアンバー
母の母
*モーリストンベル
Morriston Belle
1989 鹿毛
Herat Northern Dancer
Kashan
Barkerville Belle Ruthie's Native
Celebrity Belle
母系(F-No.) (FN:4-m) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×5×4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ モンドキャンノ 5代血統表2018年8月6日閲覧
  2. ^ [17]
  3. ^ モンドキャンノ 5代血統表2018年8月6日閲覧
  4. ^ モンドキャンノ 5代血統表2018年8月6日閲覧

出典[編集]

  1. ^ a b モンドキャンノ|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ モンドキャンノ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年5月30日). 2018年5月30日閲覧。
  3. ^ JRAホームページ 2018年8月6日閲覧
  4. ^ セール結果. 一般社団法人日本競走馬協会. 2018年8月6日閲覧
  5. ^ 【POG】断然人気に応えモンドキャンノが快勝!…函館新馬. 競馬ラボ(2016年6月19日付). 2018年8月6日閲覧
  6. ^ モンドキャンノ2着、実力は見せた/函館2歳S. 日刊スポーツ(2016年7月25日付). 2018年8月6日閲覧
  7. ^ 【京王杯2歳S】(東京)~モンドキャンノが末脚切れて重賞初制覇 [News]. ラジオNIKKEI(2016年11月5日付). 2018年8月6日閲覧
  8. ^ モンドキャンノ最速上がりも及ばず2着/朝日杯FS. 日刊スポーツ(2016年12月19日付). 2018年8月6日閲覧
  9. ^ 【スプリングS】モンドキャンノ千八OK!. サンケイスポーツ(2017年3月18日付). 2018年8月6日閲覧
  10. ^ 【NHKマイルC】モンドキャンノ、マイルで反撃. サンケイスポーツ(2017年5月2日付). 2018年8月6日閲覧
  11. ^ 3番人気モンドキャンノは9着 ルメールも敗因掴めず「反応してくれなかった」. 競馬ラボ(2017年5月7日付). 2018年8月6日閲覧
  12. ^ 1番人気モンドキャンノは末脚不発の6着「直線勝負の競馬をしても良かった」. 競馬ラボ(2017年8月27日付). 2018年8月6日閲覧
  13. ^ a b モンドキャンノ”. netkeiba.com. Net Dreamers co.LTD. 2018年8月6日閲覧。
  14. ^ モンドキャンノ、喘鳴症でノド手術 安田隆師「復帰は春以降」. スポーツニッポン(2017年12月19日付). 2018年8月6日閲覧
  15. ^ 16年京王杯2歳S優勝のモンドキャンノが引退、種牡馬入り. スポーツ報知(2018年5月30日付). 2018年8月6日閲覧
  16. ^ モンドキャンノがクラックステーブルで種牡馬入り. 競走馬のふるさと案内所(2018年6月28日付). 2018年8月6日閲覧
  17. ^ モンドキャンノの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年7月2日閲覧。
  18. ^ レイズアンドコール | 競走馬データ. netkeiba.com. 2018年8月6日閲覧

外部リンク[編集]