エイシンフラッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
エイシンフラッシュ
Eishin-Flash20100418.jpg
欧字表記 Eishin Flash[1]
香港表記 栄進閃耀[2]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2007年3月27日(10歳)
登録日 2009年6月4日
抹消日 2013年12月23日[3]
King's Best
ムーンレディ
母の父 Platini
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム
馬主 平井豊光
→平井克彦
調教師 藤原英昭栗東
競走成績
生涯成績 27戦6勝
(中央競馬)25戦6勝
(日本国外)2戦0勝
獲得賞金 7億5607万2000円
20万USドル
WTRR 118L / 2010年[4]
120L / 2011年[5]
121I / 2012年[6]
勝ち鞍 GI:東京優駿(2010年)
天皇賞(秋)(2012年)
GII:毎日王冠(2013年)
GIII:京成杯(2010年)
テンプレートを表示

エイシンフラッシュ: Eishin Flash栄進閃耀)とは日本の元競走馬である。主な勝ち鞍は2010年東京優駿2012年天皇賞(秋)。名前の由来は冠名+閃光。この馬はドイツからの持込馬である。

戦績[編集]

2009年[編集]

7月12日阪神新馬戦でデビュー。鞍上は福永祐一。芝1800mで5番人気となり6着だった。一息おいて10月11日京都の未勝利戦に出走。鞍上は内田博幸へと乗り替わる。2番人気だったが初勝利を飾った。萩ステークスでは再び福永が騎乗するも3着に終わるも、クラシックの登竜門レースと言われるエリカ賞は内田が騎乗し人気に応えて2勝目を挙げた。以後内田が主戦となる。

2010年[編集]

京成杯では主戦の内田が9頭落馬事故での負傷のため騎乗ができず、鞍上は横山典弘に乗り替わる。前走エリカ賞を勝利したこともあり1番人気に推され見事に勝利し、重賞初制覇した。この後皐月賞トライアルレースを予定していたが熱発で回避し皐月賞に直行となった。そして皐月賞で休み明けを嫌われて11番人気になったが、直線追い込んで3着に入り日本ダービーへの優先出走権は確保した。

5月30日第77回東京優駿では7番人気での出走となり、前半1000m通過が1分1秒6、1600m通過が1分41秒1の超スローペースの中、中団やや後方を追走。直線でコース中央からダービー史上最速となる上がり3ハロン32.7秒のスピードで馬群を割って抜け出し、ローズキングダムの追撃もしのぎG1初制覇を飾った。騎手の内田博幸、調教師の藤原英昭、馬主の平井豊光の三者ともに東京優駿初制覇となった。

その後一次登録している凱旋門賞への参戦も注目されたが、後に断念し、秋は菊花賞を目指すことになった。そのトライアル競走である神戸新聞杯に出走。ローズキングダムとの叩き合いになるもクビ差の2着に敗れた。神戸新聞杯の後は菊花賞に出走する予定であったが、10月20日に追い切り調教を行った後で歩様が乱れたことから獣医師の診察を受けた結果、筋肉痛の発症が判明し、菊花賞出馬投票当日の10月21日に急遽出走を取り止めた[7]。その後11月28日ジャパンカップでは2番手グループを追走するも直線で伸び切れず8着、有馬記念では出遅れて中団馬群の後方を進んだが伸び切れず7着に敗れた。

2011年[編集]

4月3日大阪杯で始動。後方追走から直線で懸命に猛追するがヒルノダムールの3着に敗れた。次の天皇賞(春)では、3番人気で出走。道中は後方待機、直線で大外から先団を強襲するも、またもヒルノダムールの2着に敗れる。宝塚記念では主戦の内田博幸が落馬負傷のため安藤勝己に乗り替わり、中団追走から直線で馬場の内から迫るがアーネストリーの3着に敗れた。

秋はステップレースを使わず鞍上にクリストフ・ルメールを迎えて天皇賞(秋)に3番人気で出走。3・4番手追走から直線でいったんは先頭に立ったが伸びを欠き6着に終わる。次のジャパンカップは後方追走も伸びきれず8着に敗れた。有馬記念では好位から直線で渋太く脚を伸ばしオルフェーヴルの2着となった。

2012年[編集]

2012年の天皇賞(秋)において1着入線後、本馬場において下馬しレースを天覧した天皇と皇后に最敬礼するミルコ・デムーロ

トランセンドスマートファルコンと共に、3月31日ドバイワールドカップに出走。道中中団内めを追走も直線で伸びきれず日本馬最先着の6着に敗れた。海外遠征明け初戦となった宝塚記念では再び鞍上に内田博幸を迎え、調教での動きも良かったことから4番人気で出走したが、道中かかる仕草を見せるなどして直線で伸びきれず、5着馬から5馬身も離された6着に敗れた。その後、秋初戦の毎日王冠は宝塚記念同様不本意なレースとなったものの、2005年以来7年ぶりとなる天覧競馬となった天皇賞(秋)にミルコ・デムーロを迎えて出走すると、シルポートが大逃げを図るハイペースの中、残り300m辺りから内ラチ沿いを鋭く伸び、フェノーメノの追撃を抑えて1/2馬身差で、東京優駿以来13戦ぶり、約2年5ヶ月ぶりとなる勝利を2度目のGI制覇で果たした。競走終了後、デムーロはウイニングランの後、エイシンフラッシュをメインスタンドへ向かわせていったん下馬し、ヘルメットを脱ぎ、競走を天覧した天皇皇后両陛下にひざまずいて最敬礼した。 有馬記念はレース当日にミルコ・デムーロが尿管結石により三浦皇成への急な乗り替わりがあったが、最後の直線で抜け出し勝ちそうな脚色も見せたものの残り約50mで交わされ4着に敗れた。

2013年[編集]

3月2日、平井豊光が死去したため、次男の平井克彦が引き継いだ。3月31日大阪杯で始動。中団追走から直線で懸命に猛追するがオルフェーヴルの3着に敗れた。この後、天皇賞には出走せずに香港へ遠征したエイシンフラッシュは、4月29日に行われたクイーンエリザベス2世カップミルコ・デムーロとのコンビで出走。道中は後方に位置し、直線で内を突いて猛然と追い込んできたが、勝ったミリタリーアタックから1馬身4分の3離れた3着に終わった。約5ヶ月半の休み明けとなった毎日王冠では逃げるクラレントをかわし優勝した。しかし連覇を狙った天皇賞(秋)は内から抜け出すことができず3着に敗れた。ジャパンカップは逃げ馬不在で押し出される形で1000m通過62秒4のスローペースで逃げたが、直線では後続馬に飲み込まれ10着に敗れた。続く有馬記念が引退レースとなる予定だったが、12月19日に歩様に乱れがあったことから回避し、そのまま引退することになり[8]、12月23日、中山競馬場にて引退式が行われた。当初は中止が発表されていたが、12月20日に予定通り行われることが決まった[9]

引退後[編集]

引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となった[3]

競走成績[編集]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2009.07.12 阪神 2歳新馬 芝1800m(良) 15 7 13 12.4(05人) 06着 1:49.3(34.4) -0.5 福永祐一 54kg マイネアロマ
0000.10.11 京都 2歳未勝利 芝2000m(良) 12 7 10 03.6(02人) 01着 2:02.2(34.9) -0.0 内田博幸 55kg (レッドスパークル)
0000.10.31 京都 萩S OP 芝1800m(良) 10 5 5 09.9(03人) 03着 1:47.2(35.7) -0.5 福永祐一 55kg コスモファントム
0000.12.13 阪神 エリカ賞 芝2000m(良) 8 2 2 02.7(01人) 01着 2:05.3(34.4) -0.0 内田博幸 55kg (ブルーミングアレー)
2010.01.17 中山 京成杯 GIII 芝2000m(良) 13 8 13 02.2(01人) 01着 2:03.6(34.9) -0.0 横山典弘 56kg (アドマイヤテンクウ)
0000.04.18 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 18 6 11 40.0(11人) 03着 2:01.0(35.2) -0.2 内田博幸 57kg ヴィクトワールピサ
0000.05.30 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 17 1 1 31.9(07人) 01着 2:26.9(32.7) -0.0 内田博幸 57kg ローズキングダム
0000.09.26 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2400m(良) 12 5 5 01.9(01人) 02着 2:25.9(33.3) -0.0 内田博幸 56kg ローズキングダム
0000.11.28 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 18 5 10 12.3(05人) 08着 2:25.6(34.8) -0.4 内田博幸 55kg ローズキングダム
0000.12.26 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 15 5 10 12.6(05人) 07着 2:33.0(34.2) -0.4 内田博幸 55kg ヴィクトワールピサ
2011.04.03 阪神 大阪杯 GII 芝2000m(良) 15 8 15 04.8(03人) 03着 1:57.8(34.1) -0.0 内田博幸 59kg ヒルノダムール
0000.05.01 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(稍) 18 7 15 07.1(03人) 02着 3:20.7(35.2) -0.1 内田博幸 58kg ヒルノダムール
0000.06.26 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 16 2 4 05.6(03人) 03着 2:10.3(34.7) -0.2 安藤勝己 58kg アーネストリー
0000.10.30 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 2 4 05.9(03人) 06着 1:56.8(35.7) -0.7 C.ルメール 58kg トーセンジョーダン
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 16 8 15 11.3(05人) 08着 2:24.9(34.4) -0.7 池添謙一 57kg ブエナビスタ
0000.12.25 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 13 4 5 26.8(07人) 02着 2:36.1(33.6) -0.1 C.ルメール 57kg オルフェーヴル
2012.03.31 メイダン ドバイWC G1 AW2000m(St) 14 - 2 - 06着 - - C.ルメール 57kg Monterosso
0000.06.24 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 16 3 6 08.3(04人) 06着 2:12.5(36.4) -1.6 内田博幸 58kg オルフェーヴル
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 16 7 13 04.4(02人) 09着 1:45.6(33.8) -0.6 内田博幸 57kg カレンブラックヒル
0000.10.28 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 6 12 16.6(05人) 01着 1:57.3(33.1) -0.1 M.デムーロ 58kg フェノーメノ
0000.11.25 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 4 8 13.9(05人) 09着 2:24.1(33.7) -1.0 C.ルメール 57kg ジェンティルドンナ
0000.12.23 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 1 2 10.0(03人) 04着 2:32.4(35.8) -0.5 三浦皇成 57kg ゴールドシップ
2013.03.31 阪神 大阪杯 GII 芝2000m(良) 14 5 7 12.6(05人) 03着 1:59.1(33.5) -0.1 C.デムーロ 58kg オルフェーヴル
0000.04.28 沙田 QE2世C GI 芝2000m(良) 14 14 13 00.003人) 03着 2:02.42 -0.3 M.デムーロ 57kg Military Attack
0000.10.06 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 11 6 6 07.9(04人) 01着 1:46.7(32.8) -0.1 福永祐一 58kg ジャスタウェイ
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 17 3 6 04.7(03人) 03着 1:58.5(35.5) -1.0 M.デムーロ 58kg ジャスタウェイ
0000.11.24 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 2 4 04.9(03人) 10着 2:26.6(34.6) -0.7 M.デムーロ 57kg ジェンティルドンナ
  • 馬場状態:St=Standard

血統表[編集]

エイシンフラッシュ血統ミスタープロスペクター系 / Birkhahn5×5=6.25%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

King's Best
1997 鹿毛 アメリカ
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛 アメリカ
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
Allegretta
1978 栗毛 イギリス
Lombard Agio
Promised Lady
Anatevka Espresso
Almyra

*ムーンレディ
Moonlady
1997 黒鹿毛 ドイツ
Platini
1989 栗毛 西ドイツ
Surumu Literat
Surama
Prairie Darling Stanford
Prairie Belle
母の母
Midnight Fever
1991 鹿毛 アイルランド
Sure Blade Kris
Double Lock
Majoritat Konigsstuhl
Monacchia F-No.8-a
母系(F-No.) 8号族(FN:8-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Birkhahn5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ エイシンフラッシュ 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com エイシンフラッシュ 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ エイシンフラッシュ 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ エイシンフラッシュ 5代血統表2017年8月29日閲覧。
  • 父King's Bestはイギリス2000ギニーの勝ち馬。詳細は同馬の項目参照。
  • 母ムーンレディはドイツで生産・調教され、ドイツセントレジャーなど重賞4勝。
  • 母の父Platiniもドイツで生産・調教された。ミラノ大賞典の勝ち馬で、1993年ジャパンカップではレガシーワールドの4着。
  • 父の母系、母の父および母の母系がドイツの土着血統で、東西両独のダービーを制したBirkhahnのインブリードを持つなど、非常にドイツ色の濃い血統構成となっている。

脚注[編集]

  1. ^ EISHIN FLASH (P630) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  2. ^ 栄進閃耀 (P630) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  3. ^ a b エイシンフラッシュ号の引退式【中山競馬場】 日本中央競馬会 2013年12月24日閲覧
  4. ^ リンク (PDF)
  5. ^ リンク (PDF)
  6. ^ リンク (PDF)
  7. ^ 菊花賞 エイシンフラッシュ、筋肉痛で出走取りやめ 産経新聞 2010年10月21日閲覧
  8. ^ エイシンフラッシュ号の有馬記念(GI)出走取りやめについて 日本中央競馬会 2013年12月19日閲覧
  9. ^ エイシンフラッシュ号の引退式について【12月23日(祝・月)】 日本中央競馬会 2013年12月20日閲覧

外部リンク[編集]