サクラローレル

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サクラローレル
Sakura Laurel.jpg
2000年9月、静内スタリオンステーション
品種 サラブレッド
性別
毛色 栃栗毛
生誕 1991年5月8日(28歳)
Rainbow Quest
ローラローラ
母の父 Saint Cyrien
生国 日本の旗 日本北海道静内郡静内町
生産 谷岡牧場
馬主 (株)さくらコマース
全尚烈
調教師 境勝太郎美浦
→小島太(美浦)
厩務員 小島良太
競走成績
生涯成績 22戦9勝
(内訳)
中央競馬:21戦9勝
日本国外:1戦0勝(フランス
獲得賞金 6億2699万1000円
 
勝ち鞍
GI 天皇賞(春) 1996年
GI 有馬記念 1996年
GII 中山記念 1996年
GII オールカマー 1996年
GIII 中山金杯 1995年
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サクラローレル (英語: Sakura Laurel) とはで、日本の元競走馬持込馬)、元種牡馬である。1996年JRA賞年度代表馬JRA賞最優秀5歳以上牡馬(部門名は当時)。

※以降、馬齢はすべて旧表記を用いる。

戦績[編集]

4歳(1994年)[編集]

サクラローレルは1994年1月、中山でデビュー。3戦目の未勝利戦で勝ち上がった。皐月賞は同馬主のサクラスーパーオーが出走し、サクラローレルは日本ダービーを目指すこととなった。ダービートライアル青葉賞エアダブリンの3着に入り、ダービーの優先出走権を取るものの、直前で右後脚の球節炎によりダービー出走を断念せざるを得なかった。

秋はセントライト記念から復帰したが8着と大敗して菊花賞には出られなかった。その後、900万下と1500万下の条件特別を連勝してオープン馬になったものの、同期の三冠馬ナリタブライアンとはクラシックで対戦できずに終わった。

5歳(1995年)[編集]

翌年、古馬になったサクラローレルは年明けの中山で行われた金杯に勝ち、重賞初制覇を飾った。しかし、続く目黒記念ではハギノリアルキングの2着に敗れた。

目黒記念後、サクラローレルは天皇賞(春)を目指して調教されたが、栗東に遠征しての追い切りで両前脚深管[1]を骨折する重傷を負ってしまう。一時は安楽死処分が検討されるほどだったが、関係者の努力により治療が行われることになり、長期の休養に入ることとなった。

のちに明らかになった話として、調教師の境は金杯の直後に海外遠征を考えていたものの、「GIIIを勝ったばかりのサクラローレルで海外に行くといったら笑われる気がして言い出せなかった」として断念したという話がある。境はのちに井崎脩五郎に対し「あの時に行っていれば、海外でGIを勝っていたと思う。このヘボ調教師がチャンスの芽を摘んじゃったのさ。ローレルに悪いことをしたと、ずっと頭から離れないよ」と語ったことを、境の死後に井崎が明らかにしている[2]

6歳(1996年)[編集]

ケガから復帰したサクラローレルは、これまで主戦騎手を務めていた小島太の引退→調教師転身により、新たに主戦となった横山典弘との新コンビで中山記念に挑んだ。骨折からの長期休養明けということで9番人気という低評価であったが、最後の直線で1番人気のジェニュイン以下を差し切り優勝した。この勝利で完全に復活したサクラローレルは天皇賞(春)に挑むことになった。

天皇賞(春)では、単勝1.7倍の1番人気に推されたナリタブライアンと2.8倍の2番人気に支持された1歳下のマヤノトップガンの2頭の一騎討ちムードの中、サクラローレルは3番人気に推された。そして、レースでは直線で力強い末脚を見せて、先に先頭に立っていたナリタブライアンを差し切って優勝。初のGI勝利となった。(このレースの詳細は第113回天皇賞を参照)

遂にGI馬になったサクラローレルは、この年から7月に施行時期が変更になった宝塚記念を回避し、秋に備えた。休養明けのオールカマーでは、人気を二分したマヤノトップガンを相手に快勝、目標とする天皇賞(秋)に出走した。

天皇賞(秋)では1番人気に支持されたものの、スタートで出遅れて後ろからの競馬[3]になった上、直線で馬群の間に進路を取った結果、窮屈なところに閉じ込められてしまい、優勝したバブルガムフェローどころかマヤノトップガンにも先着を許して3着に敗れた。これは鞍上の横山も「最高に下手に乗った」と自戒し、境からも大目玉を食らった[4]

天皇賞後、サクラローレルはジャパンカップを回避して有馬記念に出走。1番人気に応えてマーベラスサンデー以下を下し、GI2勝目を挙げた。数々の大レースを制してきた境にとっても、有馬記念はこれまで縁がなかった。その上、調教師生活通算700勝目をこの有馬記念で飾ったので、翌年2月での調教師勇退に最高の餞となった。GI2勝を挙げたサクラローレルは1996年のJRA賞年度代表馬、最優秀5歳以上牡馬を受賞した。

7歳(1997年)[編集]

年が明けた1997年、軽度の骨折の影響でサクラローレルは有馬記念からぶっつけで天皇賞(春)連覇を狙うことになった。が、3分14秒4と従来の記録を2秒7更新するレコードタイムで駆け抜けたマヤノトップガンの2着に敗れ、連覇を逃した。(このレースの詳細は第115回天皇賞を参照)

小島が後日語った内容によると、この時、横山がスランプに陥っていると判断し、海外遠征経験の豊富さからも予定されていた凱旋門賞挑戦に関しては、最初はフランスの名手フレディー・ヘッドに騎乗を依頼していた。ところが、ヘッドの回答が「突然の現役引退宣言」だったため、急遽武豊に乗り替わることになった。

だが、凱旋門賞を目指して渡仏するも、前哨戦のフォワ賞でレース中に右前脚に屈腱不全断裂[5]を発症し、最下位8着に敗れた。また、この海外遠征に際し、日本で普段担当していた装蹄師を帯同せずに現地の装蹄師が担当したことと馬場が固かったことが、もともと脚元に不安のあったサクラローレルの故障の原因になったと言われている。この際、サクラローレルの価値を知らない現地の獣医師が「競走馬としてはもう使い物にならないから、薬殺してもいいか」とフランス語で問いかけ(但し、それだけ怪我の状態が酷く予後不良レベルであったということでもある)、意気消沈した現地スタッフが言葉の意味も分からず同意しかけてしまい、フランス語が分かるスタッフが慌てて「馬鹿野郎!ローレルを殺す気か!!」と叫んだことで、危うく難を免れたというエピソードが残る。

故障の2日後の9月16日、サクラローレルは引退。12月20日、中山競馬場で引退式が行われた。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 人気 倍率 着順 距離 タイム 3F 騎手 勝ち馬 / (2着馬)
1994 1. 6 中山 4歳新馬 1人 1.8 9着 芝1600m(良) 1:37.9 (37.6) 小島太 シャインフォード
1. 15 中山 4歳新馬 2人 6.7 3着 芝1600m(重) 1:37.8 (38.1) 小島太 マツブリジャンテ
1. 30 東京 4歳未勝利 1人 2.7 1着 ダ1400m(重) 1:26.6 (37.1) 小島太 (シクレノンヴォルク)
2. 19 東京 春菜賞 4人 8.6 6着 芝1600m(良) 1:35.9 (35.7) 小島太 インディードスルー
3. 6 中山 4歳500万下 2人 4.4 2着 ダ1800m(良) 1:54.1 (38.7) O.ペリエ タイキブリザード
3. 26 中山 4歳500万下 1人 1.2 1着 ダ1800m(良) 1:53.9 (37.7) 小島太 (キャンドルタイム)
4. 30 東京 青葉賞 GIII 3人 7.1 3着 芝2400m(良) 2:28.9 (35.0) 小島太 エアダブリン
9. 4 新潟 佐渡S 2人 3.4 3着 芝2000m(良) 2:01.3 (36.0) 小島太 ダイゴウソウル
9. 25 中山 セントライト記念 GII 2人 2.9 8着 芝2200m(重) 2:17.0 (36.9) 的場均 ウインドフィールズ
10. 15 東京 六社特別 1人 1.2 2着 芝1800m(良) 1:47.5 (34.5) 小島太 バースルート
10. 30 東京 秋興特別 1人 1.4 2着 芝2000m(良) 2:01.5 (34.1) 小島太 ブランドミッシェル
11. 20 京都 比良山特別 1人 1.5 1着 芝2200m(良) 2:14.1 (34.4) 小島太 (メジロスズマル)
12. 18 中山 冬至S 1人 2.1 1着 芝2500m(良) 2:33.5 (35.1) 小島太 (ハヤテマジシャン)
1995 1. 5 中山 中山金杯 GIII 2人 4.9 1着 芝2000m(重) 2:00.5 (36.4) 小島太 (ゴールデンアイ)
2. 19 東京 目黒記念 GII 1人 1.5 2着 芝2500m(良) 2:31.2 (35.9) 小島太 ハギノリアルキング
1996 3. 10 中山 中山記念 GII 9人 19.5 1着 芝1800m(良) 1:47.2 (34.8) 横山典弘 ジェニュイン
4. 21 京都 天皇賞(春) GI 3人 14.5 1着 芝3200m(良) 3:17.8 (34.7) 横山典弘 ナリタブライアン
9. 15 中山 オールカマー GII 2人 1.9 1着 芝2200m(重) 2:16.7 (36.6) 横山典弘 (ファッションショー)
10. 27 東京 天皇賞(秋) GI 1人 2.5 3着 芝2000m(良) 1:58.9 (34.1) 横山典弘 バブルガムフェロー
12. 22 中山 有馬記念 GI 1人 2.2 1着 芝2500m(良) 2:33.8 (36.5) 横山典弘 マーベラスサンデー
1997 4. 27 京都 天皇賞(春) GI 1人 2.1 2着 芝3200m(良) 3:14.6 (35.0) 横山典弘 マヤノトップガン
9. 14 ロンシャン フォワ賞 G3 1人 - 8着 芝2400m(稍) 2:32.4 - 武豊 Yokohama

種牡馬[編集]

現役時に総額11億9000万円のシンジケートを組まれ、引退後は種牡馬となり静内スタリオンステーションで供用された。初年度産駒からローマンエンパイア2002年京成杯)を出した。ほかにはサクラセンチュリー2004年鳴尾記念2005年日経新春杯アルゼンチン共和国杯)がいる。初年度から芝の重賞勝ち馬を出してはいるが、産駒にはスタミナ豊富なダート巧者が多い。静内スタリオンステーションの閉鎖に伴い、2005年から2009年まではアロースタッドで供用されていた。2010年からは新和牧場で供用された。2012年に種牡馬を引退した後も引き続き新和牧場で繋養されている[6]

代表産駒[編集]

ブルードメアサイアーとしての産駒[編集]

血統表[編集]

サクラローレル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ブラッシンググルーム系
[§ 2]

Rainbow Quest
1981 鹿毛
父の父
Blushing Groom
1974 栗毛
Red God Nasrullah
Spring Run
Runaway Bride Wild Risk
Aimee
父の母
I Will Follow
1975 鹿毛
Herbager Vandale
Flagette
Where You Lead Raise a Native
Noblesse

*ローラローラ
Lola Lola
1985 栗毛
Saint Cyrien
1980 鹿毛
Luthier Klairon
Flute Enchantee
Sevres Riverman
Sartoga
母の母
Bold Lady
1974 栗毛
*ボールドラッド
Bold Lad
Bold Ruler
Misty Morn
Tredam High Treason
DamasiF-No.14
母系(F-No.) 14号族(FN:14) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ サクラローレル 5代血統表2017年8月26日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com サクラローレル 5代血統表2017年8月26日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ サクラローレル 5代血統表2017年8月26日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ サクラローレル 5代血統表2017年8月26日閲覧。

脚注[編集]

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  1. ^ 深管とは管骨の裏側。管骨とは膝から下にある中手骨を指す。
  2. ^ 東京中日スポーツ・2009年4月14日付「井崎脩五郎の競馬探偵」
  3. ^ この時のサクラローレルの位置どりは、3コーナーで12番手、4コーナーで10番手だった。
  4. ^ この時、現役を引退してから30年になる当時76歳の境が「次走は俺が乗る」とまで激昂した。それには理由があり、「2000メートル戦だからある程度前に付けておけ、直線で包まれるから後ろからだけは行くな」とレース前に指示していたにも関わらず、横山の後方から行った騎乗が余りに酷かったこと、オールカマー出走後に境が「年間重賞10勝が射程圏に入った」と発言していたが、この敗戦で計算が狂ったことなどが挙げられる。この年、境勝太郎厩舎の年間重賞勝利数は9に終わっている。
  5. ^ 屈腱が腫れるだけではなく、かなりの比率で切れてしまった状態を指す。
  6. ^ 引退名馬/サクラローレル”. 名馬.jp. 2013年12月30日閲覧。
  7. ^ ローマンエンパイア”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  8. ^ デンゲキヒーロー”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  9. ^ タフネスゴールド”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  10. ^ サクラセンチュリー”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  11. ^ シンコールビー”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  12. ^ キヌガササファイヤ”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  13. ^ ギルガメッシュ”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  14. ^ ロングプライド”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  15. ^ ウエスタンローレル”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  16. ^ ピンクゴールド”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  17. ^ スイングエンジン”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。
  18. ^ ケイティブレイブ”. JBISサーチ. 2018年3月15日閲覧。

外部リンク[編集]