フランスの競馬

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フランスの競馬(フランスのけいば)では、フランスにおける競馬について記述する。

歴史[編集]

特徴[編集]

  • フランスでは日本同様賭け事が禁止されており、競馬は特別法に基づいて施行、運営が許されている。賭けはパリミュチュエル方式で行われ、平均控除率は約30%と高め。
  • PMUの競馬関連の売上は96億3,620万ユーロ(2013年。約1兆3,490億円)。売上は2012年まで15年連続で増加していたが、2013年は前年比1.8%減となった[5]。隣国ドイツの100倍以上の売り上げを持つ上、ブックメーカーも排除されているため資金はヨーロッパで最も潤沢である。ただし、他のスポーツやギャンブルに比べ相対的に地位は低下してきているとされる。なお、売り上げの約98%は競馬場外でのものである。
  • 競馬がパリ地区と地方地区に分かれている。統括機関は平地競走と障害競走の統括機関のフランスギャロ、速歩競走の統括機関のシュヴァルフランセがある。なお、地方競馬の施行は地方の各競馬協会が行っている。
  • なお、パリ地区と地方地区の間を調整する上部組織として、フランス競馬全国連合がある。
  • ノルマンディー地方を中心に馬産が盛ん。17000頭というヨーロッパ最大の競走馬生産頭数を誇り、外国への輸出も多い。トロッターやサラブレッドのほか、純血アラブやAQPSなども多数生産する。サラブレッド生産頭数は5000頭程度(世界第7位・ヨーロッパでは第3位)。トロッターの生産頭数は約1万頭。

駈歩競走[編集]

フランス・ギャロが統括。レース数は平地4000、障害2000程度で全体の40%程度を占める。基本的に富裕層にファンが多く、人気では速歩競走に劣るが、レース全体の賞金の高さは依然として駈歩競走の方が高い。また、特に格式の高い平地競走のG1レースは富裕層の社交場としての役割が非常に強く、めいっぱい御洒落をしてくる女性も多い。平地競走は比較的長距離レース重視。フランスダービーなどは短縮されてしまったが、下級戦の層の厚さは他国の比ではない。ロンシャンで行われる凱旋門賞は世界最高峰のレースの一つとして名高く、イギリスやアイルランドなどからの参戦がある。

サラブレッドによる競走以外に、アラブ種(純血アラブ)による競走も行われている。

平地競走[編集]

G1競走は計27競走

現在のフランスの主な平地競走のレース日程(G1競走のみ)[編集]

暦の関係上、開催が前の月に前倒しする時や、翌月にずれ込むことがあり、第○週と書いてあるものがずれることがよくある。よってあくまでも目安として判断していただきたい。イギリスやアイルランドの競馬と交流が盛んである。


障害競走[編集]

G1競走は計9競走。

  • パリ大障害
  • フェルディナン・デュフォール賞
  • ラエ・ジュスラン賞
  • モーリス・ジロワ賞
  • オートゥイユ大ハードル
  • ドートンヌ大賞(秋大賞)
  • カンバセール賞
  • ルノー・デュ・ヴィヴィエ賞
  • アラン・デュ・ブレイユ賞

速歩競走[編集]

繋駕速歩競走騎乗速歩競走に分かれ(走法は共にトロット)、共にシュヴァルフランセが統括している。売り上げは合計で全体の60%を占め、むしろフランスでは平地よりも速歩の方が人気があることが分かる。平地に比べれば庶民のファンが多い。1月にヴァンセンヌ競馬場で行われるアメリカ賞はフランス最大の競馬イベントとして認知されており、売り上げ、観客動員数などは凱旋門賞を上回っている。なお、他国ではマイルで行われることの多い繋駕速歩競走だが、フランスには4000mを越えるG1もある。

繋駕速歩競走は世界各地で行われているため外国との交流も盛ん。特にイタリアスウェーデンなどと関係が深い。その他にベルギー、ドイツ、フィンランドスイスデンマークノルウェーオランダアメリカ合衆国カナダなどから遠征馬が来ることもある。騎乗速歩競走はフランスほど大規模に試行している国は他にないが、ベルギーなどでも行われており交流がある。

競走馬は主にスタンダードブレッドとフランストロッターが使用される。

繋駕速歩競走のG1[編集]

  • 12月 - クリテリウム3歳(ヴァンサンヌ)、クリテリウム・コンティナンタル(ヴァンサンヌ)
  • 1月 - アメリカ賞(ヴァンサンヌ)
  • 2月 - フランス賞(ヴァンサンヌ)、パリ賞(ヴァンサンヌ)、クリテリウム・デ・ジュンヌ(ヴァンサンヌ)
  • 3月 - グランクリテリウム・ドゥ・ヴィテッセ(カーニュ・シュル・メール)、セレクシオン賞(ヴァンサンヌ)
  • 4月 - アトランティック賞(アンギャン)
  • 5月 - クリテリウム4歳(ヴァンサンヌ)
  • 6月 - レーヌ・ヴァリエール賞(ヴァンサンヌ)、アルベール・ヴィエル賞(ヴァンサンヌ)
  • 9月 - エトワール賞(ヴァンサンヌ)、クリテリウム5歳(ヴァンサンヌ)

騎乗速歩競走のG1[編集]

  • 12月 - ヴァンサンヌ賞
  • 1月 - コルニュリエ賞
  • 2月 - サントール賞
  • 6月 - 共和国大統領賞、エッセ賞
  • 9月 - ノルマンディー賞、エリート賞

おもな競馬場[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 競走の歴史 (PDF)” (フランス語). フランスギャロ (2011年3月29日). 2013年3月10日閲覧。
  2. ^ ギイ・チボー 『フランス競馬百年史』 真田昌彦訳、財団法人競馬国際交流協会、2004年p97
  3. ^ 発売会社で倍率が違う!?フランス馬券事情 - netkeiba.com・2012年10月20日
  4. ^ PMU(フランス場外馬券発売公社)、場内で馬券発売開始(フランス) - ジャパン・スタッドブック・インターナショナル 2015年10月20日
  5. ^ PMUの2013年競馬賭事発売金総額は減少(フランス)[開催・運営] - 海外競馬ニュース・2014年2月6日
  6. ^ 2015年ジャンプラ賞結果レーシングポスト、2015年7月13日閲覧
  7. ^ 2015年パリ大賞典結果レーシングポスト、2015年7月15日閲覧
  8. ^ European Pattern Committee announces changes to the 2015 European Programme / 19 Jan 15英国競馬統括機構 2015年2月4日閲覧