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横須賀駅

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横須賀駅
駅舎(2008年9月15日)
よこすか
Yokosuka
田浦 (2.1 km)
(3.4 km) 衣笠
神奈川県横須賀市東逸見町一丁目1
北緯35度17分2.8秒 東経139度39分21.2秒 / 北緯35.284111度 東経139.655889度 / 35.284111; 139.655889座標: 北緯35度17分2.8秒 東経139度39分21.2秒 / 北緯35.284111度 東経139.655889度 / 35.284111; 139.655889
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 横須賀線
キロ程 15.9km(大船起点)
東京から65.3 km
電報略号 スカ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
5,852人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1889年明治19年)6月16日
備考 みどりの窓口
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コンコース。当駅と衣笠駅久里浜駅は、いずれもコンコースの天井が高い作りになっている(2004年11月10日)
横須賀駅の側線。現在は臨時列車やモーターカーが使用するのみ。(2010年3月17日)
2番線。かつての1番線は線路のみが残っている。
改札口付近からホームを見る。階段が無い。
駅近くの踏切側から撮影。階段を無くす為にホームから改札に繋がる通路がスロープ加工されている。

横須賀駅(よこすかえき)は、神奈川県横須賀市東逸見町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)横須賀線である。

概要

当駅は横須賀港に駐屯する海軍関係施設へのアクセスや物資輸送を行うため開業された経緯がある。敗戦後もしばらくの間米軍横須賀基地への物資輸送の拠点として機能した。

その後車運車用の施設が開設され1980年頃まで利用されていた。現在はモータリゼーションの発展により貨物輸送は行われなくなったため貨物駅としての設備は撤去されている。ただ当時の名残として道側(山側)と海側に数本の側線が残されている。この側線の大部分は現在使用されていないが、3番線のすぐ隣の側線は東京方面から来た臨時列車や事業用のモーターカーを留置するためにしばしば使用されている。

2004年平成16年)10月16日のダイヤ改正までは、当駅始発(折り返し)の湘南新宿ライン(運転区間は新宿まで。使用車両は215系電車)が設定されていた。

駅構造

2面3線のプラットホームを有する地上駅である。海側のホームに1番線、山側のホーム両側に2・3番線が延びる。ただし現在1番線は使われておらず、実質的に1面2線の配置となっている。みどりの窓口(営業時間7:00〜20:00)設置。駅舎はホームの最も久里浜寄り付近にあり、改札口は1箇所のみ設置されている。トイレはホーム入口に、駅構内の改札外でNEWDAYSが1店舗営業している。また、改札外には横須賀海軍カレーの公式キャラクターの「スカレーちゃん」の人形も置かれている。

複線区間の末端にあり、当駅より下り方は単線である。1・2番線は行き止まりの頭端式ホームで、上り方のみと線路がつながっているため当駅始発・終着列車が使用しており夜間には11両編成1本が夜間滞泊している。またこのような形状のため跨線橋を設ける必要がなく、駅構内に階段が無いことが特徴となっている。かつては設置されている駅スタンプにも「階段のない駅」と表記されていた。

下り方へは2番線のホーム対面となる3番線のみ線路が続いており、列車交換はできない。2番線の車止めの後ろには、カモメイカリをあしらったシンボルマークが掲出されている。かつては、海側から米海軍横須賀基地方面へ引込線が延びていた。

横須賀駅プラットホーム
ホーム 路線 行先 備考
2 横須賀・総武線(快速) 鎌倉大船横浜東京千葉方面 当駅始発のみ
3 横須賀・総武線(快速) 鎌倉・大船・横浜・東京・千葉方面  
横須賀線 衣笠久里浜方面  
  • 1番線は欠番(線路のみ)である。
  • 4両編成の列車は、ホームの久里浜よりに停車する。

利用状況

2010年度の1日平均乗車人員は5,852人。近年の推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1998年 6,703 [1]
1999年 6,512 [2]
2000年 6,524 [2]
2001年 6,506 [3]
2002年 6,294 [3]
2003年 6,274 [4]
2004年 6,163 [4]
2005年 6,159 [5]
2006年 6,220 [5]
2007年 6,145 [6]
2008年 6,092 [6]
2009年 6,037 [1]
2010年 5,852 [7]

駅周辺

東京湾に近接しており、ホームからも横須賀港米軍横須賀基地を望むことができる。しかし元々は軍港への連絡を目的とした駅であり周辺には平地が少なく、開業時は横須賀海兵団が使用していた土地を駅用地に転用した。

横須賀市の中心市街地の外れに位置している。そのため市内中心部に位置する京急本線横須賀中央駅汐入駅の方が圧倒的に利用者が多い。

近隣には近年の貨物用地再開発によりマンションなどが建設されているが、商店などはあまりない。駅北側はヴェルニー公園として汐入駅方面まで整備され多くの利用者がある。

バス路線

横須賀駅バスターミナル

京浜急行バスとその子会社である湘南京急バスにより路線バスが運行されている。京急の主要駅と比べると乗降客数は少ないが駅前にバスターミナルが整備されており、三浦半島内各地へのバスが発着する一大ターミナルとなっている。2009年にはバスターミナルの改修工事が行われ、それまで浮浪者が住み着くなど問題になっていた連絡地下通路を廃止した。

自動車は県道25号を経由しないと駅前に乗り入れられないため、横須賀市北部方面への路線は国道16号に設置されたバス停を発着する。各路線についての詳細は京浜急行バス衣笠営業所三崎営業所湘南京急バス堀内営業所を参照。

歴史

隣の駅

東日本旅客鉄道
横須賀線
田浦駅 - 横須賀駅 - 衣笠駅

1945年終戦直前にあたる一時期のみ、衣笠駅との間に相模金谷仮乗降場という海軍工廠通勤客のための専用停車場が設けられていた。(駅跡付近は線路用地が広くなっており、保線用の資材置き場に利用されている。プラットホーム跡は土盛りとして残っている。)

脚注

  1. ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)220ページ
  2. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度)222ページ
  3. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成15年度)220ページ
  4. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成17年度)222ページ
  5. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成19年度)224ページ
  6. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成21年度)238ページ
  7. ^ JR東日本「各駅の乗車人員」

関連項目

外部リンク