小川泰弘

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小川 泰弘
東京ヤクルトスワローズ #29
20130929 Yasuhiro Ogawa, pitcher of the Tokyo Yakult Swallows, at Meiji Jingu Stadium.JPG
2013年9月29日、明治神宮球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛知県渥美郡赤羽根町(現在の田原市
生年月日 1990年5月16日(24歳)
身長
体重
171 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 ドラフト2位
初出場 2013年4月3日
年俸 5,600万円(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
足を大きく上げる小川独特の投球フォーム(2013年)

小川 泰弘(おがわ やすひろ、1990年5月16日 - )は、東京ヤクルトスワローズに所属するプロ野球選手投手)。通称は、ライアン小川

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

愛知県渥美郡赤羽根町(現在の田原市)出身。5人兄弟の末っ子として生まれる[1]。小3から野球を始める。赤羽根中学校時代は軟式野球部に所属し、エースとしてチームを県大会出場に導く。

高校は成章高校に進学。2年の冬には愛知県選抜として中川大志福谷浩司と共に日米親善試合に出場した。3年の春には21世紀枠でセンバツに出場、1回戦で駒大岩見沢高校を下し、創部103年目で甲子園での初勝利を飾った[2]

大学は創価大学に進学。1年秋から東京新大学リーグ戦に出場、明治神宮野球大会の関東代表決定戦では右肘を痛めたエースの大塚豊の代役として先発し、菅野智之を擁する東海大学相手に投げ勝った[3]。2年次の春からは主戦投手となる。3年次の夏にノーラン・ライアンの『ピッチャーズ・バイブル』に出会い、後述するような独特のフォームへと変更した[3]。3年秋にはリーグ新記録となる防御率0.12を記録。4年春の東京学芸大学戦ではリーグ史上8人目となるノーヒットノーランを達成した[4]。フォームを変更した3年秋以降はリーグ戦で無傷の21連勝を達成した[5]。リーグ通算成績は36勝3敗、防御率0.60。リーグMVPを5回受賞。

2012年のドラフト会議東京ヤクルトスワローズから2位指名を受け、11月28日に契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した[6]背番号は「29」。

プロ入り後[編集]

2013年
オープン戦で結果を残し、開幕5戦目の4月3日の広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)でプロ初登板・初先発。7回途中を2失点(自責点0)と好投し、同年の新人投手の中では最初にプロ初勝利を挙げる[7]。ヤクルトの新人で初登板初勝利を記録したのは2011年七條祐樹以来、13人目[7]。また、この日は小川の母の誕生日でもあった[8]。続く4月10日の中日ドラゴンズ戦でも6回1死までノーヒットに抑えるなど、7回を1安打1失点(自責点0)で2勝目。新人では球団初となる初登板から2戦2勝を記録した[9]。6月22日の広島戦では同年の新人投手の中では一番乗りとなる完封勝利を挙げる[10]。7月13日の広島戦で10勝目を挙げ、1999年上原浩治巨人)と松坂大輔西武)以来となる新人によるリーグ10勝一番乗りを果たし[5]、その後も自身の連勝を7まで延ばす。8月以降は約1ヵ月間白星が遠ざかるものの、中日戦での完投勝利を皮切りに4連勝を決め、リーグ最多勝となる16勝目をマークし、勝率・完封もリーグ最多数を記録した。これらの実績が評価され、2013年度のセ・リーグ新人王に選出された[11]。契約更改では大幅増(約4.7倍増)となる5600万円で契約更改を終え、球団選手2年目の年俸では川島亮の2.8倍増(1500万→4200万)を更新する上げ幅となった。11月には台湾での2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイの日本代表に選出される。
2014年
新たに上原浩治に教わったSFFダルビッシュ有から教わったライジングカットを武器に加え2014年シーズンに臨んだ。プロ初となる開幕投手を務め、6回1失点で勝ち投手となる。開幕から3連勝と波に乗るかと思われたが、4月18日の甲子園での阪神タイガース戦で鳥谷敬の打球を右手首付近に受け、右手有鉤骨鉤を骨折し戦線を離脱してしまう。

選手としての特徴・人物[編集]

上背こそないが、ノーラン・ライアンを参考にした左足を大きく上げるダイナミックな投球フォームとオーバースローから平均球速約141km/h[12]、最速148km/h[13]のストレートを投げ込む。その投球フォームから「和製ライアン」、「ライアン小川」とも呼ばれる[4]。変化球はカットボールツーシームスライダーフォークチェンジアップなどを持つ。クイックモーションの際の制球力が課題である[14]。 丁寧にコースをつく投球術が持ち味で、ピンチにも動じない度胸を備えている。また2013年の被長打率が.329とリーグ2番目の低さであり、確実にゲームメイクし白星を重ねる要因となっている。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 ヤクルト 26 26 4 3 0 16 4 0 0 .800 722 178.0 155 9 45 1 2 135 2 0 63 58 2.93 1.12
通算:1年 26 26 4 3 0 16 4 0 0 .800 722 178.0 155 9 45 1 2 135 2 0 63 58 2.93 1.12
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 29 (2013年 - )

脚注[編集]

  1. ^ “燕・小川、新人一番星!母誕生日に決めた”. SANSPO.COM: p. 2. (2013年4月4日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20130404/swa13040405060003-n2.html 2013年4月4日閲覧。 
  2. ^ “成章が新装甲子園「1番星」”. nikkansports.com. (2008年3月23日). http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/senbatsu/2008/news/p-bb-tp3-20080323-339038.html 2012年10月21日閲覧。 
  3. ^ a b 佐伯要「アマチュア野球情報最前線」、『週刊ベースボール』2012年4月2日号、ベースボール・マガジン社、 91頁、 雑誌20441-4/2。
  4. ^ a b “オリのドラフト候補に“和製ライアン””. DAILY SPORTS ONLINE: p. 1. (2012年7月24日). http://www.daily.co.jp/baseball/2012/07/24/0005237098.shtml 2012年10月21日閲覧。 
  5. ^ a b “ライアン小川10勝!新人がセ一番乗り!”. スポーツ報知. (2013年7月14日). http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20130714-OHT1T00045.htm 2013年7月14日閲覧。 
  6. ^ “小川仮契約「新人王」だ”. nikkansports.com. (2012年11月28日). http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2012/news/f-bb-tp0-20121128-1052928.html 2013年5月18日閲覧。 
  7. ^ a b “小川6回無失点で新人初勝利”. nikkansports.com. (2013年4月3日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130403-1107213.html 2013年4月4日閲覧。 
  8. ^ “燕・小川、新人一番星!母誕生日に決めた”. SANSPO.COM: p. 3. (2013年4月4日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20130404/swa13040405060003-n3.html 2013年4月4日閲覧。 
  9. ^ “ライアン小川 球団新人初2戦2勝!両リーグ唯一防御率0・00”. Sponichi Annex. (2013年4月11日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/04/11/kiji/K20130411005583730.html 2013年4月11日閲覧。 
  10. ^ “ヤクルト小川、今季新人一番乗りのプロ初完封 リーグトップタイ7勝目”. MSN産経ニュース. (2013年6月22日). http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130622/bbl13062220050009-n1.htm 2013年6月23日閲覧。 
  11. ^ 新人王に小川と則本=最多勝と優勝に貢献-プロ野球 時事通信 2013年11月25日閲覧
  12. ^ 『2014 プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2014年、189頁。ISBN 978-4-905411-17-8
  13. ^ “ライアン小川、初実戦無失点”. nikkansports.com. (2013年2月18日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130218-1087026.html 2013年3月4日閲覧。 
  14. ^ 中村和久「Professional Report 2012」、『週刊ベースボール』2012年7月23日号、ベースボール・マガジン社、 98-99頁、 雑誌20444-7/23。

関連項目[編集]