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町の財政建て直しと[[滞納]]税を一掃するために、有志が[[無尽講]]を設立した。そして[[病気]]が[[貧困]]の大きな原因となっていることから、その無尽講の[[利益]]で設立された。当時、勤労者を対象とした健康保険制度はあったが、農漁業、[[自営業]]者を対象とした[[健康保険制度]]は、[[大日本帝国]]にはまだ無かった。
町の財政建て直しと[[滞納]]税を一掃するために、有志が[[無尽講]]を設立した。そして[[病気]]が[[貧困]]の大きな原因となっていることから、その無尽講の[[利益]]で設立された。当時、勤労者を対象とした健康保険制度はあったが、農漁業、[[自営業]]者を対象とした[[健康保険制度]]は、[[大日本帝国]]にはまだ無かった。

=== 政令指定都市構想 ===
[[2001年]]に'''埼玉県東南部都市連絡調整会議'''が発足し、越谷市・[[草加市]]・[[八潮市]]・[[三郷市]]・[[吉川市]]・[[松伏町]]の5市1町での[[市町村合併]]、[[政令指定都市]]への移行が検討されている。[[2010年]]には政令指定都市実現に向けた報告書<ref>[http://www.saitamakentounanbu.jp/gappeikenkyuuhoukokusyoH21honpen.pdf 5市1町合併に関する調査研究 報告書]</ref>がまとめられた。


=== 年表 ===
=== 年表 ===

2016年2月8日 (月) 11:53時点における版

こしがやし ウィキデータを編集
越谷市
越谷市旗
越谷市章
1955年1月10日制定[1]
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
市町村コード 11222-4
法人番号 6000020112224 ウィキデータを編集
面積 60.24km2
総人口 339,159[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 5,630人/km2
隣接自治体 さいたま市春日部市川口市草加市
吉川市北葛飾郡松伏町
市の木 ケヤキ
市の花 キク
市の鳥 シラコバト
越谷市役所
市長 福田晃
所在地 343-8501
埼玉県越谷市越ヶ谷四丁目2番1号
北緯35度53分28.1秒 東経139度47分27.3秒 / 北緯35.891139度 東経139.790917度 / 35.891139; 139.790917
外部リンク 越谷市

越谷市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 市外局番:048-9(市内全域・草加MA)
ウィキプロジェクト

越谷市(こしがやし)は、埼玉県の南東部にある人口約33万4千人のである。東京都特別区部への通勤率は27.9%(平成22年国勢調査)。さいたま市川口市川越市所沢市に次いで埼玉県では人口第5位。中核市業務核都市保健所政令市に指定されている。

地理

地勢

越谷駅周辺の景観

隣接している自治体・行政区

河川

本市を流れる一級河川はすべて利根川水系である。東端に中川大落古利根川、南端に綾瀬川古綾瀬川が流れており、中央に新方川元荒川の一級河川を始めとする多数の河川が流れている。大落古利根川、新方川、元荒川は当市で中川と合流する。

湖沼

本市は全域が低平地で水はけが悪く、古くから大雨により度々水害を受けてきた地域である。一方で、本市は高度経済成長以降に都市化が進行し、水田面積が減少したことにより遊水・保水能力が低下したため、1980年代には多雨時の浸水被害が頻発していた。

このため抜本的な治水対策が求められるようになり、1991年(平成3年)に大吉調節池が、2014年(平成26年)に大相模調節池が整備された。いずれも調整池であり、通常時は地域住民のレクリエーションや憩いの場として活用されている。

歴史

歌川広重の「武蔵越かや在」。『富士三十六景』より。

越谷市の市域のうち元荒川より南側の地域は古来より武蔵国埼玉郡に属し、1040~1045年(長久・寛徳年間)野与党の一族越ヶ谷太郎や小相模次郎が定住、野与党の氏神久伊豆神社(うじがみひさいずじんじゃ)が建てられたと伝えられる。元荒川以北の地域は戦国期までは下総国葛飾郡下河辺荘のうち新方庄に属する地域で、一帯は南北朝期までは藤原秀郷の子孫である下野国小山氏の一門、下河辺氏によって開発された八条院領の寄進系荘園であった。

江戸時代初期の1683年(貞享3年)、また一説によれば寛永年間(1622年-1643年)に太日川より西の地域を武蔵国に編入したのに伴い、元荒川より北の地域が武蔵国に編入された。

江戸時代には、日光街道宿場越ヶ谷宿として栄えた。1625年(寛永2年)に三宮・大道・大竹・恩間が岩槻藩領になり、1662年(寛文2年)以降、見田方・南百・千疋・四条・麦塚・柿ノ木が東方忍藩領になる。あとの地域はいわゆる「天領」であり、関東郡代の支配地域であった。

市町村名の由来

「越ヶ谷」は「越(腰)の谷」の意で、「こし」は「山地や丘陵地の麓付近」の意、「谷」は「低地」の意であると思われる。つまり、「大宮台地の麓にある低地」を指す地名であると推測される。

「越谷」の地名は、1954年、合併により越谷町が成立した際に、合併前の越ヶ谷町と区別するために「ヶ」を取って「越谷町」としたことに由来する。したがって、旧越ヶ谷町にあたる越谷市の中央部の地名は、現在「越谷市越ヶ谷」であり、それ以外の「こしがや」が付く地名は、越谷町成立以降に出来た地名なので、「南越谷」「北越谷」「東越谷」などのように「ヶ」が入らない。同様の理由で「越ヶ谷高等学校」には「ヶ」が入り、「越谷北高等学校」「越谷南高等学校」などには「ヶ」が入らない。[3]

「国民健康保険発祥」の地

国民健康保険発祥の地の碑

越ヶ谷町1935年昭和10年)に発足させた、一般住民を対象とした日本初の健康保険制度「越ヶ谷順正会」は、1938年(昭和13年)の国民健康保険法(旧法)施行よりも3年早く発足している。このため、越谷市は「越ヶ谷順正会」を「国民健康保険の発祥」と称しており、国民健康保険法施行10周年を記念して、1948年(昭和23年)には「越ヶ谷順正会」を顕彰する「相扶共済の碑」が、現在の市役所敷地内に立てられている。

町の財政建て直しと滞納税を一掃するために、有志が無尽講を設立した。そして病気貧困の大きな原因となっていることから、その無尽講の利益で設立された。当時、勤労者を対象とした健康保険制度はあったが、農漁業、自営業者を対象とした健康保険制度は、大日本帝国にはまだ無かった。

政令指定都市構想

2001年埼玉県東南部都市連絡調整会議が発足し、越谷市・草加市八潮市三郷市吉川市松伏町の5市1町での市町村合併政令指定都市への移行が検討されている。2010年には政令指定都市実現に向けた報告書[4]がまとめられた。

年表

越谷町成立前

越谷町への合併、市制施行後

人口


越谷市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政

中央市民会館(左)と市役所(右)(2006年10月)

歴代市長

市の主な施設

  • 北部出張所(恩間)
  • 南部出張所(南越谷一丁目)
  • 中央市民会館
  • 北部市民会館
  • 越谷コミュニティーセンター
  • 男女共同参画支援センターほっと越谷
  • しらこばと職業センター
  • 地域子育て支援センター
  • 収集業務センター
  • 資源化センター
  • 越谷市農業技術センター
  • 越谷市住まいの情報館
  • 教育センター
  • 科学技術体験センター(ミラクル)
  • 越谷市立第一・第二体育館
    • 北体育館
    • 南体育館
    • 西体育館
  • 総合体育館
  • 越谷市民球場
  • 総合公園
  • 緑の森公園越谷市弓道場
  • 越谷市民プール
  • 越谷市立図書館
  • 越谷市保健所

国の出先機関

県の出先機関

  • 越谷県税事務所(越谷地方庁舎内)
  • 越谷県土整備事務所(越谷地方庁舎内)
    • しらこばと公園管理事務所
  • 越谷建築安全センター(越谷地方庁舎内)
  • 越谷環境管理事務所(越谷地方庁舎内)
  • 越谷児童相談所
  • 食肉衛生検査センター越谷分室

その他機関

  • 東埼玉資源環境組合第一工場(清掃工場)

広域行政

ナンバープレート

ご当地ナンバーである越谷ナンバー埼玉運輸支局)が交付される。

司法

裁判所

立法

市議会

  • 定数:32名
  • 任期:2015年(平成27年)5月14日~2019年(平成31年)5月13日[10]
  • 議長:橋詰昌児(公明党越谷市議団)
  • 副議長:島田玲子(自由民主党越谷市議団)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
自由民主党越谷市議団 6 ◎野口佳司、伊藤治い、金井直樹、島田玲子、服部正一、清田巳喜男
公明党越谷市議団 6 ◎守屋亨、岡野英美、橋詰昌児、竹内栄治、瀬賀恭子、畑谷茂
民主党と無所属の会 6 ◎後藤孝江、髙橋幸一、福田晃、橋本哲寿、細川威、松田典子
自治みらい 4 ◎白川秀嗣、菊地貴光、辻浩司、山田裕子
越谷刷新クラブ 4 ◎松島孝夫、武藤智、浅古高志、畔上順平
日本共産党越谷市議団 3 ◎宮川雅之、山田大助、工藤秀次
保守無所属の会 3 ◎大野保司、江原千恵子、小林豊代子
32

埼玉県議会

  • 選挙区:東第8区(越谷市)
  • 定数:4名
  • 任期:2015年(平成27年)4月30日~2019年(平成31年)4月29日
氏名 会派名
浅井明 自由民主党埼玉県議会議員団
藤林富美雄 埼玉県議会公明党議員団
山本正乃 民主党・無所属の会
金子正江 日本共産党埼玉県議会議員団

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
埼玉県第3区(越谷市、草加市 黄川田仁志 自由民主党 2 選挙区

経済

金融機関

主な企業

特産物

姉妹都市

地域

町名・大字

桜井地区
  • 大字大里
  • 大字下間久里
  • 大字上間久里
  • 大字大泊
  • 大字平方
  • 平方南町
  • 千間台東1 - 4丁目
新方地区
  • 大字弥十郎
  • 大字大吉
  • 大字向畑
  • 大字北川崎
  • 大字大杉
  • 大字大松
  • 大字船渡
  • 弥栄町1 - 4丁目
増林地区
  • 大字花田
  • 大字増林
  • 大字増森
  • 大字中島
  • 東越谷1 - 10丁目
  • 中島1 - 3丁目
  • 増林1 - 3丁目
  • 増森1,2丁目
  • 花田1 - 7丁目
大袋地区
  • 大字恩間
  • 大字大竹
  • 大字大道
  • 大字三野宮
  • 大字恩間新田
  • 大字袋山
  • 大字大林
  • 大字大房
  • 千間台西1 - 6丁目
荻島地区
  • 大字野島
  • 大字小曽川
  • 大字砂原
  • 大字南荻島
  • 大字西新井
  • 大字北後谷
  • 大字長島
出羽地区
  • 宮本町1 - 5丁目
  • 神明町1 - 3丁目
  • 谷中町1 - 4丁目    
  • 七左町1,3 - 8丁目
  • 大間野町1 - 5丁目
  • 新川町1,2丁目
蒲生地区
  • 大字登戸
  • 大字蒲生
  • 瓦曽根1,2丁目
  • 南越谷1丁目
  • 登戸町
  • 蒲生東町
  • 蒲生寿町
  • 蒲生旭町
  • 蒲生本町
  • 蒲生西町1,2丁目
  • 蒲生1 - 4丁目
  • 蒲生愛宕町
  • 蒲生南町
  • 南町1 - 3丁目
川柳地区
  • 伊原1,2丁目
  • 川柳町1 - 5丁目
  • レイクタウン7丁目
大相模地区
  • 大字西方      
  • 相模町1 - 7丁目
  • 大成町1,2,6 - 8丁目
  • 東町1 - 3,5丁目
  • 流通団地1 - 4丁目
  • 西方1,2丁目
  • レイクタウン1 - 6,8,9丁目
大沢地区
  • 大沢
  • 大沢1 - 4丁目
  • 東大沢1 - 5丁目
北越谷地区
  • 北越谷1 - 5丁目
越ヶ谷地区
  • 越ヶ谷
  • 越ヶ谷1 - 5丁目
  • 御殿町
  • 柳町
  • 越ヶ谷本町
  • 中町
  • 弥生町
  • 赤山町1,2丁目
  • 宮前1丁目
  • 赤山本町
南越谷地区
  • 七左町2丁目
  • 瓦曽根3丁目
  • 南越谷2 - 5丁目
  • 蒲生茜町
  • 東柳田町
  • 元柳田町
  • 赤山町3 - 5丁目

健康

  • 平均年齢:43.83歳(男42.96歳、女44.69歳) [平成26年1月1日現在]
  • 越谷市保健センター
  • 越谷市小児夜間急患診療所
越谷市立病院
主な病院

教育

小学校
中学校
高等学校
専門学校
  • 越谷市立看護専門学校(廃止)
  • 私立CAD製図専門学校
  • 私立小池学園越谷家政専門学校(改組転換にともない校名変更)
  • 私立小池学園東萌専門学校(改組転換にともない校名変更)
  • 私立小池学園東萌保育専門学校(埼玉東萌短期大学への改組により生徒の募集を停止中。)
  • 私立小池学園専門学校東萌ビューテイーカレッジ
  • 私立越谷保育専門学校
  • 学校法人松山学園桐蔭コンピュータ専門学校(現在、系列の松栄学園高等学校(春日部市)のスクーリング会場になっている)
  • 私立平和学院衛生福祉専門学校
  • 私立平和学院看護専門学院
  • 私立ワタナベ学園調理師専門学校
特別支援学校
短期大学
大学

地域情報

  • 東武よみうり新聞:(当市ならびに草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町の全域と春日部市、川口市、さいたま市の一部に配布)
  • 東武朝日新聞:(当市ならびに草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町、春日部市、さいたま市岩槻区の全域と川口市の一部に配布)
  • 東武新聞:(当市ならびに草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町の情報を掲載)
  • 東埼玉新聞:(当市ならびに草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町の情報を掲載)
  • エフエムこしがやコミュニティFM):(2015年10月16日総務省関東総合通信局より予備免許を付与。2016年春頃開局予定。周波数:86.8MHz)

消防

警察

東部機動センター
  • 東部機動センター
  • 越谷警察署
    • 越谷駅前交番
    • 南越谷駅前交番
    • 蒲生交番
    • 北越谷駅前交番
    • 大袋交番
    • せんげん台駅前交番
    • 千間台西交番
    • 赤山交番
    • 大相模交番
    • 荻島交番
    • 弥十郎交番
    • 出羽駐在所
    • 増林駐在所
    • 新方駐在所


交通

鉄道路線

越谷市は越谷駅東口周辺を中心市街地と位置づけており、市役所もその範囲内に所在する。同駅は古くから準急列車が停車し、1980年代前半までは同駅が市内で最も乗降人員が多かった。しかし、1973年に武蔵野線が開業すると、以降は南越谷駅・新越谷駅周辺の開発が急激に進み、商業施設も相次いで開業した。両駅を合算した2014年度の一日平均乗降人員は約28万人にもなり、埼玉県東部におけるターミナル駅の一つとなっている。

一方の越谷駅は、1990年代前半に一日平均乗降人員が6万人を上回ったものの、2000年には4万人台まで減少した。その後は横ばい傾向が続いていたが、2012年に市街地再開発事業によって越谷ツインシティが開業すると、乗降人員は再び増加傾向に転じている。同駅の東口周辺には、数多くの金融機関が所在する。

バス

タクシー

タクシーの営業区域県南東部交通圏で、春日部市草加市久喜市八潮市などと同じエリアとなっている。

かつて通っていた鉄道

道路

一般国道
県道

観光

国内最大規模のイオンレイクタウン

越谷(市)の地名・名称を使っている作品

土地にゆかり

人名等に使用

出身有名人

政治

学者

スポーツ

芸能

報道

その他

ゆかりのある人物

脚注

外部リンク