越谷駅

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越谷駅
東口駅舎(2012年9月24日)
こしがや
Koshigaya
TS 20 新越谷 (1.5 km)
(1.6 km) 北越谷 TS 22
地図
所在地 埼玉県越谷市弥生町4-11
北緯35度53分17.73秒 東経139度47分9.78秒 / 北緯35.8882583度 東経139.7860500度 / 35.8882583; 139.7860500座標: 北緯35度53分17.73秒 東経139度47分9.78秒 / 北緯35.8882583度 東経139.7860500度 / 35.8882583; 139.7860500
駅番号 TS21
所属事業者 東武鉄道
所属路線 伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
キロ程 24.4 km(浅草起点)
電報略号 コヤ
駅構造 高架駅
ホーム 2面6線(うち通過線2線)
乗降人員
-統計年度-
[東武 1]45,340人/日
-2022年-
開業年月日 1920年大正9年)4月17日
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越谷駅
配線図

新越谷駅

1 2 3 4


STRg STRg STRf STRf
ABZgl STR+r STR STR STR+l ABZgr
STR PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R) STR
STR PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R) STR
STR PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R) STR
ABZg+l STRr STR STR STRl ABZg+r
STRg STRg STRf STRf

北越谷駅

西口(2012年9月10日)
西口(2012年9月10日)
駅構内を望む。(2016年8月12日)。
駅構内を望む。(2016年8月12日)。

越谷駅(こしがやえき)は、埼玉県越谷市弥生町にある、東武鉄道伊勢崎線である。「東武スカイツリーライン」の愛称区間に含まれている。駅番号TS 21

歴史[編集]

越谷駅東口周辺の市街地は、江戸時代から日光街道越ヶ谷宿として栄えた宿場町であり、1899年に東武鉄道が開通する以前から大規模な集落が形成されていた。しかし東武線が開通した当初は、越ヶ谷宿の北端に位置していた大沢町に越ヶ谷駅(武州大沢駅へ改称を経た現在の北越谷駅)が開業し、越ヶ谷町には駅が設けられなかった。

これに対し当時の越ヶ谷町は、町の発展と産業の振興のために新駅を設けるよう、町全体を挙げて熱心な誘致活動を行った。東武鉄道と交渉する過程で、越ヶ谷町は6つの条件を提示された。主なものとして、東武鉄道に停車場の設置費用1万6000円を寄付する、停車場と日光街道を結ぶ道路を造る、商工業者は東武鉄道と貨物輸送の契約をする等々であったが、越ヶ谷町はこれらの条件をすべて受け入れ、1920年に東武鉄道初の請願駅として当駅(越ヶ谷駅)が開業した。一連の誘致活動が成功した功績を後世に伝えるべく、駅東口に「越ヶ谷駅停車場新設記念碑」を建立、後年の駅前広場拡張に際し久伊豆神社に移された。

1954年に越ヶ谷町が周辺町村を合併し越谷町となったことを受け、1956年に越谷駅に改称された。

年表[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム2面6線を有する高架駅草加駅と同様の構造で、急行線の外側に特急列車等が走行する通過線がある。草加駅では通過線にも番線が付番されているが、当駅でのホーム番号は1 - 4番線として案内されている。

北隣の北越谷まで複々線工事が終了していなかった時期は当駅折り返しの列車が設定されていた。また、当駅まで複々線の供用を開始した際は南隣の新越谷方向に緩行線専用の10両対応の仮設ホームと緩行線から急行線へ転線する分岐器があった。これらは北越谷まで複々線の供用を開始した際に使用中止とされた。

地上駅時代は、上り線が単式・下り線が島式ホームの2面3線を有しており、旧1番線:上り線・旧2番線:下り待避線・旧3番線:下り本線があった他、上り本線と下り待避線の間に中線が、駅の西側に側線が1線設置されていた。(後に高架工事の進歩の際に下り待避線と本線の位置が逆転した、また工事前は下り待避線から中線を経由し上り本線へ行く渡り線が存在した。)

2010年平成22年)12月20日より、発車メロディが導入された(新越谷駅・せんげん台駅と同日に運用を開始)。

のりば[編集]

番線 路線 方向 軌道 行先
1 TS 東武スカイツリーライン 上り 急行線 新越谷北千住とうきょうスカイツリー浅草
Z 半蔵門線 渋谷DT 東急田園都市線 中央林間方面
2 緩行線 新越谷・北千住・とうきょうスカイツリー・浅草・
H 日比谷線 中目黒方面
3 下り 北越谷北春日部東武動物公園
TN 日光線 南栗橋方面
4 急行線 春日部・東武動物公園・
TI 伊勢崎線 久喜TN 日光線 南栗橋方面
  • 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。
  • 日中の急行は、時間帯を問わず当駅で2 - 3分程度の時間調整を行う。この間に、特急が急行を追い抜く光景が見られる。なお朝夕時間帯には、急行以下の列車が当駅で「THライナー」に追い抜かれる列車がある。
  • 2020年6月6日実施のダイヤ改正より、当駅に発着する普通列車は一部を除き全て日比谷線直通となったため、浅草方面への行き来をする場合は必ず北千住駅もしくは西新井駅草加駅・当駅などで乗り換える必要がある[注釈 1]

利用状況[編集]

2022年度の一日平均乗降人員45,340人である[東武 1]

1984年度までは乗降人員が市内で最も多い駅だった。武蔵野線の開業後も緩やかに増加し、1990年代前半の最ピーク時は1日平均乗降人員が6万人を超えていた。しかし、1993年度からは毎年数千人程度のペースで減少し、1999年度に5万人を下回った。2001年度以降は5万人弱で横ばい傾向であったが、2012年度に東口の市街地再開発事業が完了すると増加傾向に転じ、2017年度は19年ぶりに5万人を上回った。

近年の一日平均乗降人員および乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度別一日平均乗降・乗車人員[11]
年度 一日平均
乗降人員[12]
一日平均
乗車人員[13]
1960年(昭和35年) 14,817 7,408
1965年(昭和40年) 31,394 15,696
1970年(昭和45年) 46,581 23,839
1975年(昭和50年) 51,799 25,900
1980年(昭和55年) 53,596 26,799
1981年(昭和56年) 26,569
1982年(昭和57年) 26,735
1983年(昭和58年) 27,393
1984年(昭和59年) 27,691
1985年(昭和60年) 55,899 27,950
1986年(昭和61年) 28,767
1987年(昭和62年) 29,303
1988年(昭和63年) 30,169
1989年(平成元年) 30,254
1990年(平成02年) 61,674 30,498
1991年(平成03年) 31,001
1992年(平成04年) 30,942
1993年(平成05年) [14]61,515 30,615
1994年(平成06年) 29,825
1995年(平成07年) 29,071
1996年(平成08年) 27,892
1997年(平成09年) 26,428
1998年(平成10年) 51,779 25,995
1999年(平成11年) 49,740 24,881
2000年(平成12年) 49,008 24,398
2001年(平成13年) 46,371 23,307
2002年(平成14年) 45,220 22,715
2003年(平成15年) 44,902 22,532
2004年(平成16年) 44,470 22,318
2005年(平成17年) 44,491 22,373
2006年(平成18年) 45,004 22,663
2007年(平成19年) 45,950 23,152
2008年(平成20年) 46,014 23,077
2009年(平成21年) 44,828 22,450
2010年(平成22年) 44,993 22,516
2011年(平成23年) 44,752 22,450
2012年(平成24年) 46,535 23,325
2013年(平成25年) 48,113 24,130
2014年(平成26年) 48,128 24,126
2015年(平成27年) 48,829 24,478
2016年(平成28年) 49,504 24,803
2017年(平成29年) 50,477 25,287
2018年(平成30年) [東武 2]51,307 25,566
2019年(令和元年) [東武 3]50,714 25,406
2020年(令和02年) [東武 4]39,752
2021年(令和03年) [東武 5]42,348
2022年(令和04年) [東武 1]45,340

駅周辺[編集]

越谷市の中心市街地の西に位置し、駅東方面には市役所等の庁舎がある。駅前には東口、西口双方にロータリーが整備され、ショッピングモール「EGUiA(エキア)越谷」が駅構内に併設されている。詳細は越谷駅#外部リンクの越谷駅(東武鉄道公式サイト)を参照。

東口[編集]

当駅の開業時から設けられた出入口であり、県道越谷流山線を軸に越ヶ谷宿をルーツとした中心市街地がある。駅前広場の北東側は市街地再開発事業により建設された越谷ツインシティが、南東側は越谷市道70007号(通称:まるなな通り)を軸とした商店街が広がる。市役所前中央通りを直進すると北側に越谷市役所があり、元荒川の先に東越谷新興住宅地が広がる。

郵便局・金融機関[編集]

西口[編集]

1989年に開設された出入口であり、赤山町の住宅街が広がる。

路線バス[編集]

朝日自動車・国際興業バスの運行路線の詳細は朝日自動車越谷営業所国際興業バス鳩ヶ谷営業所をそれぞれ参照。

東武バスが運行していた頃は、越谷駅東口の南側にバス用のターンテーブルが設置されていた(現在は道路になっている)。

東口[編集]

乗り場 主要経由地 系統 行先 運行会社
越谷駅 1 越谷市立病院・大相模消防署前 KS15 越谷レイクタウン駅北口 朝日自動車
越谷市立病院・総合公園 KS14 増林地区センター
越谷市立病院 KS13 総合公園
KS12 いきいき館
産業雇用支援センター KS11 越谷市立病院
2 藤塚・レイクタウンMORI入口 KS23 越谷レイクタウン駅北口
藤塚 KS22 吉川駅北口
藤塚 KS21 レイクタウンMORI入口
越谷駅東口 4 越ヶ谷高校前・花田 KS31 花田循環・越谷駅東口
KS32 越谷市立図書館
越ヶ谷高校前・市立図書館入口 KS33 花田小学校前
越ヶ谷高校前・市立図書館入口 KS34 花田

西口[編集]

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社
越谷駅西口 1 越51 神明町二丁目・水上公園入口・末田 岩槻駅東口 朝日自動車
越53 神明町二丁目・水上公園入口 しらこばと水上公園
新越11
越11
神明町二丁目・釣上 東川口駅北口 国際興業バス
新越11 七左町二丁目 新越谷駅西口
2 越谷線 赤山町3丁目・谷中町3丁目・越谷誠和病院前 県民健康福祉村 ジャパンタローズ

隣の駅[編集]

東武鉄道
TS 東武スカイツリーライン
急行・区間急行
新越谷駅 (TS 20) - 越谷駅 (TS 21) - せんげん台駅 (TS 24)
準急・区間準急・普通
新越谷駅 (TS 20) - 越谷駅 (TS 21) - 北越谷駅 (TS 22)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 北千住駅の場合は、浅草方面の1階ホームと日比谷線直通の3階ホームに分離しているため、ホーム移動を伴う。一方、西新井駅や草加駅はホーム移動を伴わない対面乗り換えとなるため、列車によっては待ち時間を要する場合もあるが乗り換えの負担は北千住駅よりも軽減される。

出典[編集]

  1. ^ 「地方鉄道停車場設置」『官報』1920年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ a b 越ヶ谷駅停車場新設記念 越ヶ谷駅 記念碑[リンク切れ]
  3. ^ 「越谷地区の下り高架複々線化 10月8日から使用 東武鉄道」『交通新聞』交通新聞社、1993年8月17日、1面。
  4. ^ 「東武伊勢崎線複々線・立交化 3駅を高架駅に 来月2日上り線も」『交通新聞』交通新聞社、1994年10月24日、1面。
  5. ^ 民鉄最長となる北千住~北越谷間19.0kmの複々線が完成 伊勢崎線の複々線(越谷~北越谷間)が完成 完成に伴いダイヤ改正を実施 特急スペーシアの一部が栃木に停車』(プレスリリース)東武鉄道、2000年12月13日。 オリジナルの2001年6月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20010629163815/http://www.tobu.co.jp/news/2000/12/001212-1.html2022年4月9日閲覧 
  6. ^ 「東武伊勢崎線の複々線化完成」『交通新聞』交通新聞社、2001年4月2日、11面。
  7. ^ 快速・区間快速列車が「とうきょうスカイツリ―駅」に停車!! 3月16日(土)東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線 ダイヤ改正 東京メトロ日比谷線との相互直通運転区間を南栗橋まで延伸するなど運行体系が変わります!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2013年2月14日。 オリジナルの2013年2月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130228031121/https://www.tobu.co.jp/file/pdf/0246ff6eb40a2a1a4f4b9c182920225e/130214-1.pdf?date=201302141251022022年4月9日閲覧 
  8. ^ 東武スカイツリーライン獨協大学前駅・越谷駅のホームドア使用開始”. マイナビニュース (2022年10月1日). 2023年4月9日閲覧。
  9. ^ 東武スカイツリーライン 獨協大学前駅・越谷駅緩行線にてホームドアの使用を開始します!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2022年9月29日。 オリジナルの2022年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220930072236/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20220929103143WEvErqJZ0_c02hPDV5qlEQ.pdf2020年12月29日閲覧 
  10. ^ 食品スーパー「東武ストア」をはじめ、食物販店や飲食店が充実! 2023年12月7日(木) EQUIA越谷 グランドオープン! 〜駅利用者や地域の皆様の暮らしに寄り添い利便性を高める商業施設を目指します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2023年11月9日。 オリジナルの2024年4月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240427072740/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20231109115445vd_KrtrV_zDEHZFFOHGK3g.pdf2024年4月27日閲覧 
  11. ^ 埼玉県統計年鑑
  12. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  13. ^ 越谷市統計年報 - 越谷市
  14. ^ 都市交通年報 平成7年度版
東武鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
  2. ^ 駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2019年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
  3. ^ 駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2020年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
  4. ^ 駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2021年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
  5. ^ 駅情報(乗降人員)|東武鉄道公式サイト”. 東武鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。

外部リンク[編集]