西凜太朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西凛太朗から転送)


にし りんたろう
西 凜太朗
プロフィール
本名 栗田 和晃[1][2](出生名・栗田大和[注 1]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本大阪府[4]
生年月日 (1965-07-15) 1965年7月15日(58歳)
職業 俳優声優
事務所 大沢事務所[5]
配偶者 仁藤優子[4]
公式サイト 西 凜太朗 – 大沢事務所
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 180 cm / 72 kg
スリーサイズ 103 - 82 - 91.5 cm
靴のサイズ 27.5 cm
声優活動
活動期間 1990年代 -
ジャンル 吹き替えアニメゲームナレーション
俳優活動
活動期間 1991年 -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

西 凜太朗(にし りんたろう[注 2]1965年7月15日[7][8] - )は、日本俳優声優大阪府出身[4][8]大沢事務所所属[5]

来歴[編集]

小学校時代は演劇部に所属していた[9]

テレビドラマ太陽にほえろ!』の再放送松田優作が演じるジーパン刑事を観てから好きになったという[10]。実物の松田を初めて見たのは中学3年生の時、大阪厚生年金会館のライブツアーを観に行った時だったという[10]

当時は前述の松田に憧れており、松田が所属していた文学座のオーディションを受けようと考えていたという[9]。しかし親は「劇団員=食えない」という感覚だったことから「やめとけやめとけ」と猛反対していたという[9]1987年、文学座附属演劇研究所に入所し、1988年、同養成所卒業[6]。ある時、取引のある銀行の人物から「息子さん、何してるんですか?」と聞かれ、「文学座にいます」としたところ「大したもんですよ。息子さん、大丈夫ですよ」と言われたという[9]。父はコロッと変わって電話してきて「おう、お前、がんばっとるらしいやないか」と言われたが、実際はまだ順調ではなく、親の心配通り食べていけなかったという[11]。同年、円・演劇研究所に入所し、1991年演劇集団 円に入団[6][8]舞台出演の傍ら、事務所から台本を渡されたことがきっかけで声優業でも活躍する[12]。若い頃は、声だけの芝居には抵抗があり、自分が動いて芝居し、セリフが言いたかったという[13]。当時、大先輩だった岸田今日子とお茶を飲む機会があり、「最近どう?」と聞かれて、「声の仕事はちょいちょいあるんですけどねぇ……」と首をかしげていたという[13]。その時に「あなたね、それは違うわよ」と岸田の経歴の話を伺って考えが変わり、「評価されて仕事をいただけてるんだ」と思うようになったという[13]

その頃は仕事がなく、アルバイトはしていたが、いつ芝居の話が入ってくるかわからないことから、調整しやすい仕事しかできなかったという[13]。このままじゃだめだと思い、円を退団後は大沢事務所に所属し、声優業を中心に活躍している[8][13]。当時は劇団が悪いわけではなかったが、「自分に合った仕事を見つけるにはそのほうがいい」と思っていたという[13]

2009年4月、女優の仁藤優子結婚した[14]2010年11月5日、男児誕生[3][15]

人物[編集]

父親は大阪府の建築会社を経営していた[9]

主に洋画吹き替えを担当することが多いが[13]アニメ特撮ナレーションでも活動している。吹き替えではヴィン・ディーゼルが多い[13]

特技は水泳空手バイクの運転[6]

エピソード[編集]

妻の仁藤との出会いは1994年、つかこうへい事務所制作の舞台俵万智原作の『二分の一秒 笑顔をとめて』である[11][14]。西がカメラマン役で、仁藤がその恋人であった。当時の仁藤のことは無知だったが、「とにかくかわいい人だなぁ」と思ったという[11]。その後、「相手役なんだから、たまにはご飯でも食べに行けよ」と言って、出かけたりはしていたという[11]。公演が終わった後も、皆仲良く10年ぐらい一緒に暮らしてたが、一度破局していた[11][14]。2年近く、一度も会わなかったという[13]。2007年夏、生活のめどが立つようになった頃、共通の知人の葬儀の席で、仁藤と久しぶりに再会[13][14]。2008年3月、西からのアプローチで結婚を前提とした付き合いを始めたという[14]巳年生まれだったことから、誘っては断られたという[16]。その時の西は食べていけるようになり、「だからもう一度、やってみない?」と給与明細を持っていったという[16]。10年も一緒に暮らしてたことから、お互いの親にも紹介済みだったが、「彼女と別れた」と親に伝えていたところ、父、母、姉までがそろって「お前が悪いに決まってる!」と言っていたという[16]。母は「優子さんじゃなきゃだめだ!」と言っており、父に至っては「ワシが電話する!」と聞かず、「電話してどうすんねん、もうええから!」と大騒ぎだったという[16]

五星戦隊ダイレンジャー』や『侍戦隊シンケンジャー』では敵役を演じていたため、相手役であった戦隊側のキャストとある程度話すようになったのは放送終了後で、放送中はあまり口を利かなかったという[8]。また、『シンケンジャー』でも同じ敵幹部の声を務めていた朴璐美チョーとは輪が徐々に出来上がって喋るようになっていたが、中盤から参加した堀川りょうが演じた筋殻アクマロは自身が演じた血祭ドウコクをあまり信用していないという設定だったため、堀川とは挨拶程度でアフレコの合間で私語を交わすことはなかったという[8]

『ダイレンジャー』では小笠原猛に「酒、飲めるのか?」と聞かれ、「はい、好きです」と答えたら、「じゃあ、お前でいいや」と言われ、シャダム役のオーディションに受かったという[17]

出演(俳優)[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

オリジナルビデオ[編集]

舞台[編集]

出演(声優)[編集]

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ[編集]

1996年
1997年
1998年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2018年
2019年
2020年
2022年
2024年

劇場アニメ[編集]

2001年
2002年
2003年
2004年
2006年
2008年
2009年
2012年
2014年
2018年

OVA[編集]

Webアニメ[編集]

ゲーム[編集]

2003年
2004年
2005年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2016年
  • 進撃の巨人 / 2(2016年 - 2018年、モブリット・バーナー[40][41]、主人公・男・タイプ9) - 2作品
2019年
  • 東京喰種: re 【CALL to EXIST】(ヤモリ[42]
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

ドラマCD[編集]

ラジオドラマ[編集]

吹き替え[編集]

担当俳優[編集]

ヴィン・ディーゼル
マーティン・コーヴ

映画(吹き替え)[編集]

ドラマ[編集]

テレビ番組[編集]

アニメ[編集]

特撮[編集]

ナレーション[編集]

CM[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 名前の「大和」は同名の戦艦が沈没していることから「和晃」にかわったという[3]
  2. ^ この芸名は劇団時代の演出家が付けてくれたという[3]。初めてこの名前をその演出家から聞いていた時、「あの・・先生、もう少し何とかならないっすか?」と思っていたが、その人物が名前の意味を聞いていたところ、「ああ、こんなことまで考えてくれてたのか」という[3]。名前そのものより付けてくれたその演出家の気持ちがうれしく、2011年時点では大変気に入り、芸名として使用させてもらっているという[3]。旧芸名西 凛太朗[6]と書かれた資料もあるが、それは誤りで最初からこの芸名のままである[3]

シリーズ一覧

  1. ^ ファーストシーズン(2007年 - 2008年)、セカンドシーズン(2009年)
  2. ^ 第1期(2013年)、Season 2(2017年)、Season 3 Part 1(2018年)、Season 3 Part 2(2019年)
  3. ^ 第1期(2014年)、第2期『SECOND SEASON』(2015年 - 2016年)、第3期『actII』(2019年 - 2020年)
  4. ^ 第1期(2014年 - 2015年)、特別編『聖戦の予兆』(2016年)、第2期『戒めの復活』(2018年)、第3期『神々の逆鱗』(2019年 - 2020年)、第4期『憤怒の審判』(2021年)
  5. ^ 第1クール(2022年)、第2クール『-訣別譚-』(2023年)
  6. ^ 第1作『天空の囚われ人』(2018年)、第2作『光に呪われし者たち』(2021年)
  7. ^ 『WARS』(2009年)、『WORLD』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)、『CROSSRAYS』(2019年)

出典[編集]

  1. ^ 西凜太朗 (2018年1月24日). “遅ればせついでに…”. 西 凜太朗 公式ブログ  出来事一覧表  . サイバーエージェント. 2019年11月15日閲覧。
  2. ^ rintarowestの2018年1月24日のツイート2019年11月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 西凜太朗 (2011年2月3日). “名前”. 西 凜太朗 公式ブログ  出来事一覧表  . サイバーエージェント. 2023年8月16日閲覧。
  4. ^ a b c 西 凜太朗(出典:VIPタイムズ社)”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年11月15日閲覧。
  5. ^ a b 西 凜太朗 – 大沢事務所”. 2020年5月19日閲覧。
  6. ^ a b c d e 西凛太朗”. Geinou-Net. 日本ナレーション演技研究所. 2007年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月15日閲覧。
  7. ^ 『日本音声製作者名鑑2007』、82頁、小学館、2007年、ISBN 978-4-09-526302-1
  8. ^ a b c d e f g 真剣勝負 2010, pp. 120–121, 「シンケン声優インタビュー 5番勝負! 西凛太郎」
  9. ^ a b c d e 仁藤優子「なんて汗かきな人だろう」 夫の第一印象語る”. AERA dot.. 朝日新聞出版. p. 1 (2017年8月29日). 2021年12月6日閲覧。
  10. ^ a b 西凜太朗 (2010年5月29日). “松田優作さんの事”. 西 凜太朗 公式ブログ  出来事一覧表  . サイバーエージェント. 2023年8月16日閲覧。
  11. ^ a b c d e 仁藤優子「なんて汗かきな人だろう」 夫の第一印象語る”. AERA dot.. 朝日新聞出版. p. 2 (2017年8月29日). 2023年8月16日閲覧。
  12. ^ 匿名で聞けちゃう!西 凜太朗さんの質問箱です”. Peing -質問箱-. 2021年12月6日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j よりを戻したければ給与明細を見せるべし? 元アイドルの結婚裏話”. AERA dot.. 朝日新聞出版. p. 1 (2017年8月29日). 2023年8月16日閲覧。
  14. ^ a b c d e 仁藤優子、声優の西凛太朗と4月に入籍していた”. オリコン (2009年6月20日). 2023年8月16日閲覧。
  15. ^ 仁藤優子 (2011年11月5日). “祝・1歳”. あのね・・・. サイバーエージェント. 2023年8月16日閲覧。
  16. ^ a b c d よりを戻したければ給与明細を見せるべし? 元アイドルの結婚裏話”. AERA dot.. 朝日新聞出版. p. 2 (2017年8月29日). 2023年8月16日閲覧。
  17. ^ 宮島和宏 編「INTERVIEW 西 凜太朗」『東映ヒーローMAX』 Vol.29、2009 SPRING、辰巳出版〈タツミムック〉、2009年6月10日、103頁。ISBN 978-4-7778-0658-4 
  18. ^ シティーハンタースペシャル グッド・バイ・マイ・スイート・ハート”. サンライズワールド. サンライズ. 2023年1月7日閲覧。
  19. ^ ポケットモンスター XY』以降は鈴村健一が担当。
  20. ^ スタッフ&キャスト”. トランスフォーマー ギャラクシーフォース. テレビ愛知. 2023年4月9日閲覧。
  21. ^ Character 護廷十三隊 射場鉄左衛門”. BLEACH公式サイト. 株式会社ぴえろ. 2022年12月15日閲覧。
  22. ^ 冒険王ビィト エクセリオン|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2023年1月14日閲覧。
  23. ^ “内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎”. 週刊コミックバンチ★コアミックス:シリーズ連載特設ページ. https://web.archive.org/web/20060705221544/http://www.comicbunch.com/sp/zaizen-anime/ 2016年5月3日閲覧。 
  24. ^ アリソンとリリア”. メディア芸術データベース. 2016年8月5日閲覧。
  25. ^ 二十面相の娘”. テレコム・アニメーションフィルム. 2016年5月15日閲覧。
  26. ^ キャスト・スタッフ”. NHKアニメワールド 山賊の娘ローニャ. 2014年9月2日閲覧。
  27. ^ STAFF/CAST”. TVアニメ「七つの大罪 憤怒の審判」公式サイト. 2020年8月6日閲覧。
  28. ^ スタッフ&キャスト”. されど罪人は竜と踊る 公式サイト. TBSテレビ. 2018年2月21日閲覧。
  29. ^ CAST / STAFF”. ID: INVADED イド:インヴェイデッド|The Official Site for Animation. 2019年9月13日閲覧。
  30. ^ “アニメ「魔女と野獣」新キービジュと本PV解禁 追加キャストに石田彰ら6人”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月18日). https://natalie.mu/comic/news/553507 2023年12月18日閲覧。 
  31. ^ VAMPIRE HUNTER D”. マッドハウス. 2016年6月24日閲覧。
  32. ^ チョコレート アンダーグラウンド ぼくらのチョコレート戦争”. メディア芸術データベース. 2016年8月10日閲覧。
  33. ^ 機動戦士ガンダムUC”. メディア芸術データベース. 2016年11月20日閲覧。
  34. ^ 東京喰種トーキョーグール【JACK】”. TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』公式サイト. 2015年7月26日閲覧。
  35. ^ 夢枕獏の原作小説を元に、男の信念、悲哀、闘争を描く新作格闘アニメ。Netflixシリーズ「餓狼伝: The Way of the Lone Wolf」制作決定!”. Netflix (2024年4月22日). 2024年4月22日閲覧。
  36. ^ 週刊ファミ通』2012年8月2・9日合併号。
  37. ^ 「KILLER IS DEAD」がロックバンド JESSE and THE BONEZと楽曲タイアップ。「BOSSMAN」および「ACCESS VIOLATION」を収録 - 4Gamer.net”. 4gamer.net. 2013年8月4日閲覧。
  38. ^ キャラクター”. SOUL SACRIFICE DELTA. 2014年2月20日閲覧。
  39. ^ 『龍が如く 維新!』キャラクター配役を大公開!”. 『龍が如く 維新!』公式サイト. 2013年8月30日閲覧。
  40. ^ CHARACTERS”. 進撃の巨人. コーエーテクモゲームス. 2015年11月29日閲覧。
  41. ^ CHARACTERS”. ゲーム「進撃の巨人2」. コーエーテクモゲームス. 2017年11月9日閲覧。
  42. ^ CHARACTER”. 東京喰種: re 【CALL to EXIST】. バンダイナムコエンターテインメント. 2019年9月12日閲覧。
  43. ^ 『龍が如く7』に堂島大吾と渡瀬勝の登場が明らかに! さらに“デリバリーヘルプ”に桐生一馬や真島吾朗など“伝説の極道”の参戦が決定”. ファミ通.com. 2020年1月9日閲覧。
  44. ^ グランブルーファンタジーの2021年5月1日のツイート2021年5月3日閲覧。
  45. ^ 出演”. 『龍が如く 維新!極』公式サイト. セガ. 2022年9月14日閲覧。
  46. ^ CHARACTERS”. ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅. スクウェア・エニックス. 2024年3月4日閲覧。
  47. ^ モンスト×TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』初コラボを5月1日(水)0:00より開催!”. PR TIMES. 株式会社MIXI (2024年4月27日). 2024年4月27日閲覧。
  48. ^ 『エクスペンダブルズ3』最強日本語吹替え声優陣が発表!”. ぴあ映画生活. 2015年2月21日閲覧。
  49. ^ オール・ユー・ニード・イズ・キル”. 金曜ロードSHOW!. 2016年8月26日閲覧。
  50. ^ オブリビオン”. 金曜ロードSHOW!. 2016年8月26日閲覧。
  51. ^ スノーホワイト”. ふきカエル大作戦!! (2012年6月13日). 2017年9月10日閲覧。
  52. ^ S.W.A.T.”. 日曜洋画劇場. 2016年7月16日閲覧。
  53. ^ 「マッドマックス:フュリオサ」吹替版にファイルーズあい、三宅健太ら10名”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月26日). 2024年4月26日閲覧。
  54. ^ rintarowestの2023年8月20日のツイート2023年8月28日閲覧。
  55. ^ “<BSテレ東>12月19日(月)夜6時54分放送“シネマクラッシュ”「ランボー ラスト・ブラッド 特別編」新録吹き替え版で無料テレビ初放送!”. BSテレ東. (2022年12月17日). https://www.tv-tokyo.co.jp/information/202212/3781.html 2022年12月17日閲覧。 
  56. ^ ダークネス: ゾウズ・フー・キル”. WOWOW. 2020年3月31日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『侍戦隊シンケンジャー公式読本 真剣勝負!』グライドメディア〈グライドメディアムック62〉、2010年5月20日。ISBN 978-4-8130-8062-6 

外部リンク[編集]