宇宙戦争 (2005年の映画)
| 宇宙戦争 | |
|---|---|
| War of the Worlds | |
|
| |
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| 脚本 |
ジョシュ・フリードマン デヴィッド・コープ |
| 原作 | H・G・ウェルズ |
| 製作 |
キャスリーン・ケネディ コリン・ウィルソン |
| 製作総指揮 |
ダミアン・コリアー ポーラ・ワグナー |
| 出演者 |
トム・クルーズ ダコタ・ファニング ジャスティン・チャットウィン |
| 音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
| 撮影 | ヤヌス・カミンスキー |
| 編集 | マイケル・カーン |
| 製作会社 |
パラマウント映画 ドリームワークス アンブリン・エンターテインメント クルーズ/ワグナー・プロダクションズ |
| 配給 |
|
| 公開 | 2005年6月29日 |
| 上映時間 | 116分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $132,000,000[1] |
| 興行収入 |
$591,745,540[1] $234,280,354[1] 60億円[2] |
『宇宙戦争』(うちゅうせんそう、原題: War of the Worlds)は、2005年のアメリカ映画。H・G・ウェルズによる同名SF小説『宇宙戦争』を原作としたSF映画である。
スティーヴン・スピルバーグ監督作品。トム・クルーズは出演のほか、製作にも参加している。製作費は1億3200万ドル。興行収入は2億3427万ドル。2005年6月29日、日米同時公開。
概要[編集]
巨大なマシンを操り地球を攻撃する宇宙人に対して、必死の抵抗を試みる人々を描く。
本作はH・G・ウェルズの小説だけではなく、1938年のラジオドラマ版や、1953年の映画『宇宙戦争』の要素を引用している。作中人物のオグルビーは、原作小説中の心の弱い牧師補とタフだが誇大妄想屋の砲兵との折衷人物である。
『未知との遭遇』『E.T.』と過去に人類に友好的な異星人との交流を扱った作品を手掛けてきたスピルバーグが、一転して宇宙侵略物の古典の映画化に挑んだ本作は、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件で受けたアメリカに住む人々の衝撃・思いを反映している。映画には墜落したジャンボ旅客機、掲示板に貼られた無数の人探しの張り紙などが登場するが、映画のメイキングでスピルバーグも公言している通り、これらは9.11のテロを連想させるため、あえて描いたものである。
トム・クルーズは、普段の二枚目役のイメージを変え、妻に離婚され、子供達からは軽んじられるダメ親父を演じている。
ストーリー[編集]
貨物港でクレーンのオペレーターを勤めるレイ・フェリエは離婚して、ベイヨンで一人暮らし。離婚した妻がボストンの実家を訪ねる間、妻に引き取られた子供たちであるロビーとレイチェルを預かったのだが、彼らと良好な関係を築けずにいた。
ある日の朝方、レイは奇妙な稲妻が数十回も町の同じ場所に落ちる光景を目にする。同時に町中の電気が供給されなくなり、家電や自動車の電池もほとんど機能しなくなった。町が不気味な雲に覆われる下、レイが多くの野次馬たちとともに落雷した場所を見にいくと、地割れ、地響きと共に地中から巨大な三脚歩行機械「トライポッド」が出現。レーザー光線で次々に人々を殺害し、町を破壊してゆく。
なんとか逃げ延びたレイは、盗んだ車でレイチェルとロビーと共に町を出た。しかし、すでにトライポッドは世界各地に出現し、侵略を開始。人類は抵抗するもなすすべなく撃破されていき、逃げ場はなくなっていた。レイたちが乗っていた車は群集に奪われた。
人類の兵器や軍隊は「侵略者」に手も足も出ず、 海兵隊と一緒に戦おうとしたロビーも、侵略者が放った火炎攻撃の中で行方不明となる。レイとレイチェルは空き家の地下室に逃げ込み、先に避難していた救急車の運転士と一緒になる。三人は、トライポッドから降り、地下室に入ってきて様子をうかがう侵略者達の姿を目撃する。侵略者が持ち込んだ赤い植物が、広がり始めた。外に出られない状況下で運転士は次第に錯乱して大声を出し始めたため、我が子の身の危険を感じたレイはやむを得ず彼を殺す羽目に陥る。
トライポッドはいまや人間を殺すのではなく捕え始め、レイチェルも捕まってしまう。人類に対して無敵に思われたトライポッドであったが、レイチェルを追って捕獲されたレイが、偶然入手した手榴弾数発を機内に入れると、その爆発で撃破されることもあった。レイチェルは、それまで軽蔑の対象でしかなかった父親に対して目を見張る。
やがて活動を停止するトライポッドが発生し始めた。ボストンにたどり着いたレイは、赤い植物が枯れ、まだ動いているトライポッドがシールドを張れなくなっていることに気付く。そのことを指摘された軍隊が対戦車ロケットや無反動砲で攻撃を仕掛けると、直撃を受けたトライポッドは簡単に撃破されていく。転倒したトライポッドの搭乗口の扉が開くと、無傷だが弱り切った宇宙人が出てきて、人々の目の前で息絶えた。彼らは地球に一般に存在するバクテリアに耐性がなく、感染して死に至ったのであった。
そしてレイとレイチェルは、元妻と彼女の夫、彼女の両親、そして生還していたロビーとの再会を果たした。
キャスト[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| レイ・フェリエ | トム・クルーズ | 森川智之 |
| レイチェル・フェリエ | ダコタ・ファニング | 三村ゆうな |
| ロビー・フェリエ | ジャスティン・チャットウィン | 野島健児 |
| メリー・アン・フェリエ | ミランダ・オットー | 本田貴子 |
| ハーラン・オグルビー | ティム・ロビンス | てらそままさき |
| ナレーター | モーガン・フリーマン | 津嘉山正種 |
- その他の日本語吹き替え:駒谷昌男/佐藤しのぶ/伊藤健太郎/志村知幸/塩屋浩三/押切英希/田村聖子/浜田賢二/大鐘則子/宇乃音亜季/竹村叔子/MAI/浦山迅/石住昭彦/栗山浩一/山口登/朝倉栄介/大西健晴/島宗りつこ/金子由之/藤生聖子/松井範雄/西凛太朗
登場兵器[編集]
製作[編集]
通常、こうした大作のアメリカ映画は制作期間が数年に及ぶが、本作は企画から公開まで1年ほどという短期間で製作されている。なぜなら当初トムクルーズ主演で太平洋戦争中の米兵捕虜救出劇を描いた「ゴーストソルジャーズ」を制作予定でいたところ、同じ題材で「グレートレイド」が制作され、プロジェクトが宙に浮いた。トムのスケジュールもあり急遽本作が浮上したものと言われている。
ILM社による複雑なデジタル合成を含むシーンを撮影前にシミュレートする「プリビジュアライゼーション」の方法を覚えるため、スピルバーグは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』にアシスタント・ディレクターとして参加した(もっともスピルバーグが自分の映画でプリビズを使うのはこれが初めてではなく、前々作『マイノリティ・リポート』でもプリビズは多用されている)。
トライポッドの“雄たけび”には、『未知との遭遇』の宇宙船の効果音を使用している。
スタッフ[編集]
- 製作:キャスリーン・ケネディ
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 脚本:ジョシュ・フリードマン、デヴィッド・コープ
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- VFXスーパーバイザー:デニス・ミューレン、パブロ・ヘルマン
- VFX:ILM、スタン・ウィンストン・スタジオ、ジェントル・ジャイアント・スタジオ、ハロン・エンターテインメント、ニューディール・スタジオ
評価[編集]
本作はヒットしたものの、その一方で『映画秘宝』の2005年度ベスト2位・ワースト2位の両方を獲得するなど、評価は賛否両論である。
備考[編集]
- 劇中に登場する墜落した旅客機は、元全日本空輸で使用されていたボーイング747SR(機体記号JA8147・1980年11月26日登録・2004年5月11日抹消登録)。ボーイングエアクラフトトレーディング社に売却され機体記号をN219BAへ変更した後、2004年秋に解体され、ANAのトリトンカラーを残したまま撮影現場に運ばれて使用された。現在もユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにて同機の残骸が展示されている。
- 作品の中盤には「大阪では(トライポッドを)何体か倒したらしい」というセリフが登場する。これについて『映画秘宝』2007年8月号におけるインタビューでスピルバーグは、「大阪が倒せた理由? そんなの、日本人はアニメやオモチャでロボットに詳しいからに決まってるじゃないか!」と答えた。
- レイチェルがテレビチャンネルを変え続けている際、『スポンジ・ボブ』と『美少女戦士セーラームーン』が一瞬映る。
- 前作の続編を謳ったTVシリーズ「新・宇宙戦争(エイリアン・ウォーズ)」はアイキャッチやポスターで地球の上からエイリアンの指が伸びて来るデザインを採っていた。その構図を本作のポスターデザインでは上下反転し、エイリアンの指と赤い草を地球の下から描いている。
脚注[編集]
- ^ a b c “War of the Worlds (2005)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月9日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2005年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月9日閲覧。
関連項目[編集]
本作が公開された2005年には、他にデヴィッド・マイケル・ラット監督、ティモシー・ハインズ監督により、それぞれ本作と同じくウェルズの『宇宙戦争』を原作とし、同様に英語原題に原作タイトルでもある“(The) War of the Worlds”というフレーズを含むアメリカ映画が公開されている。詳細は「宇宙戦争 (H・G・ウェルズ)#2005年における「宇宙戦争」のメディア展開」を参照。
- 宇宙戦争 (H・G・ウェルズ)
- 宇宙戦争 (1953年の映画) - ジョージ・パル製作によるアメリカ映画。
- H.G.ウェルズ 宇宙戦争 -ウォー・オブ・ザ・ワールド- - 同じ2005年に公開されたデヴィッド・マイケル・ラット監督によるアメリカ映画。
- ザ・カウントダウン 地球大戦争 - 同じ2005年に公開されたティモシー・ハインズ監督によるアメリカ映画。
- 宇宙大戦争
- マーズ・アタック!
- カルト映画
外部リンク[編集]
- Yahoo!ムービー - 宇宙戦争
- 宇宙戦争 - 金曜ロードショー(2009年4月10日放送分)
- 宇宙戦争 - allcinema
- 宇宙戦争 - KINENOTE
- War of the Worlds - オールムービー(英語)
- War of the Worlds - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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- 2005年の映画
- 2000年代の特撮作品
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- 世界の終末が描かれた映画作品
- 軍隊映画
- ニュージャージー州を舞台とした映画作品
- ニューヨーク州を舞台とした映画作品
- ボストンを舞台とした映画作品
- リメイクSF映画
- リメイク特撮映画
- ハーバート・ジョージ・ウェルズの小説を題材とした映画作品
- スティーヴン・スピルバーグの監督映画
- ジョン・ウィリアムズの作曲映画
- パラマウント映画の作品
- アンブリン・エンターテインメントの作品
- ドリームワークスの作品
- クルーズ/ワグナー・プロダクションズの作品
- 宇宙戦争