侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!

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侍戦隊シンケンジャー
vs ゴーオンジャー
銀幕BANG!!
監督 中澤祥次郎
脚本 小林靖子
出演者 松坂桃李
相葉弘樹
高梨臨
鈴木勝吾
森田涼花
相馬圭祐
古原靖久
片岡信和
逢沢りな
碓井将大
海老澤健次
徳山秀典
杉本有美
音楽 高木洋
大橋恵
撮影 松村文雄
配給 東映
公開 2010年1月30日
上映時間 64分31秒
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4.7億円[1]
前作 侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦
劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー(シリーズ前作)
次作 天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕(シリーズ次作)
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侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』(さむらいせんたいシンケンジャー たい ゴーオンジャー ぎんまくばん)は、2010年1月30日より東映系で公開された日本の映画作品。スーパー戦隊シリーズ侍戦隊シンケンジャー』の映画化作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。

キャッチコピーは、「2大戦隊! 正義のロードへ、いざ参る!![2]

概要[編集]

侍戦隊シンケンジャー』と『炎神戦隊ゴーオンジャー』のクロスオーバー作品であり、前作『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』に続き「スーパー戦隊祭」枠の第2弾として劇場公開された。タイトルは、両作の夏の劇場版のタイトル「劇場BANG!!」と「銀幕版」を合わせたもの。劇場版VSシリーズとしては『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』以来の「劇場公開用」VSシリーズとして製作されたものである[3][注 1]

VSシリーズの劇場版への移行に伴い、Vシネマ時代から変更・追加された部分も多く、この傾向は次作以降にも受け継がれていった。従来のシリーズでは、基本的には現役戦隊側の組織の戦闘員のみが登場していたが、本作からは、現役・前作双方の戦闘員が両方登場する[注 2][注 3]。音楽面では主題歌がエンディングのみとなり、2作品のオープニングテーマが挿入歌となった[注 4]

本作からの追加面では、TV放送開始前の新戦隊が登場するようになり、本作では『天装戦隊ゴセイジャー』が先行登場する(ただし、変身後の声の出演のみであり、タイトル表記の2戦隊とは別の場所で戦っている設定のため、直接対面もしていない)。また、本編の上映時間も拡大され、本作以降は約1時間以上が基本となっている。

劇場版として制作された一方、前作同様に公開から早期のDVD発売を前提にしているため、前売券販売は行われず、鑑賞料金は特別設定となった。全国40万人の先着入場者プレゼントとしてデータカードダススーパー戦隊バトル ダイスオーカード『No-P-003 シンケンレッド』も配られた。

脚本の小林靖子は『シンケンジャー』のメインライターであり『ゴーオンジャー』には関わっていない[注 5]。前作の戦隊にライターが関わっていない作品は『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』以来となる。

2010年1月30-31日の初日2日間の週末興行ランキング(興行通信社調べ)で初登場第5位となった。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ独自調べ)では『おとうと』、『ゴールデンスランバー』に続き第3位となっている。

あらすじ[編集]

炎神戦隊ゴーオンジャーは、ガイアークの残党を追って「ガンマンワールド」へと旅立ち、害統領バッチードとの最終決戦に臨んでいた。しかし、その最中バッチードによってメンバーと炎神たちはバラバラに様々な世界に飛ばされてしまっていた。

シンケンジャーたちは、街中に突如現れた蛮機兵たちと戦っていた。外道衆とは違う敵に戸惑いながら戦っていると、そこにゴーオンレッド=江角走輔が現れ、蛮機兵を撃退する。

走輔は、バッチードによってこの世界に飛ばされてきており、志葉家にて事情を話しシンケンジャーに協力を求める。しかし、走輔の空気を読めていない態度に腹を立てた丈瑠は彼を「素人」呼ばわりし、走輔も丈瑠に「殿とかいう偉そうな奴の家来にされるのもごめんだ」と言い放ち、2人は決裂してしまう。

一方、バッチードはドウコクらの元に現れ、ともに三途の川の水を溢れさせる計画をもちかけていた。外道衆と手を組んだバッチードは、アヤカシホムラコギを従え、シンケンジャーの6人とゴーオンレッドに襲いかかる。しかしバッチードは強力で、丈瑠を除くシンケンジャーの5人は異世界へ飛ばされ、海に吹き飛ばされた丈瑠と走輔を助けに行った彦馬とボンパーも人質に取られてしまう。さらに人質になった2人とバッチードの前で、目的を巡って、シンケンレッドとゴーオンレッドが激突してしまう。

バラバラになってしまったメンバーたちは再び集結できるのだろうか。

登場人物[編集]

オリジナルキャラクター[編集]

ハイパーゴーオンレッド
シンケンレッドから受け取った恐竜ディスクをマンタンガン(ロッドモード)に装着することでパワーアップした姿。スーパーシンケンレッドとともに戦う。通常は炎神キャストのマークが見えるマンタンガンの窓部分に恐竜ディスクのマークが写っている。必殺技ではマンタンガンを鞭のようにしならせていた。
炎神戦隊ゴーオンジャー』にはメンバーの強化形態は登場しなかったため、これがゴーオンジャー唯一の強化形態となる[4]
ホムラコギ
バッチードに協力するために呼ばれたアヤカシ。体から炎を放ち、両手の車輪「焔摩大火輪」で高速移動もできる。残忍だが炎のように熱い性格。朧車の伝承の元になったとされる。
決戦においては、ゴーオンジャー4人とゴーオンウイングスの射撃、シンケンジャー5人のシンケンマルとサカナマル、スーパーシンケンレッドのスーパーシンケンマルとハイパーゴーオンレッドのマンタンロッドの同時攻撃で倒される。二の目で巨大化しての戦闘では、バッチ―ドの盾にされて、自身だけが、モヂカラキャノンボールからバッチードに盾にされてしまい倒された。
デザインは篠原保が担当した[5][6]。元々はテレビシリーズ用にデザインされていたものの、本体より大きい車輪などがテレビシリーズの予算ではまかなえないことから不採用となっていたが、本作品の制作時に篠原が再度提案し、モチーフがゴーオンジャーやバッチードとも重なることもあり採用された[5]
害統領バッチードがいとうりょうバッチード
『炎神戦隊ゴーオンジャー』のGP- finalで名前のみ語られたガイアークの超大物。ゴーオンジャーが追っていた蛮機族ガイアークの害統領。三途の川の水を使い、汚れたガスを永久に垂れ流し全てのワールドを汚すことができる「バッチリウムプラント」を完成させるために外道衆と手を組む。その目的は11次元全ての世界をバッチリウムプラントを使って汚染し、「ガイアークワールド」として統一、そこに君臨することである。
スパナや歯車で形成された身体で頭部が右上にあるというアンバランスな体型をしている。右腕をドライバー状にして接近戦を挑む他、全身の歯車を回転させることで歯車状のエネルギー波を出す「バッチードスパイラル」、胸部の歯車から射撃する「バッチードバルカン」が得意技。さらに次元を自由に行き来する能力を持ち、相手を他の次元に送り込むことも可能。単身でもシンケンジャーたちを圧倒するほどの戦闘力を持つが、執念深く騙し討ちや仲間を盾にする汚い手段を平気で行う卑怯で狡猾な性格。しかし、この卑怯さが彼の敗因ともなる。最後は「バッチリウムプラント」と合体し、完全体となる。
語尾に「である」と付けて喋る。最期の言葉「負けたら終わりなのではない、止めたら終わりなのである。辞任」はリチャード・ニクソンの言葉の引用。
2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』第35、36話では二代目害統領のババッチードが登場する。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの怪人として登場。
デザインは酉澤安施が担当した[7]。デザインモチーフは工具[7]。頭部の歯車はデウス・ハグル・マギアの強化版を内蔵していると想定している[7]

映画新規必殺技[編集]

モヂカラキャノンボール
全ての折神と炎神による合体攻撃で全員のエネルギーを敵にぶつける技。しかし、バッチードはホムラコギを盾にしてこれを回避する。
サムライフォーメーション23
折神と炎神が協力したフォーメーションで、考案者は早輝と範人から炎神のことを聞いた流ノ介。
エンジンオーG9(9体)が持つイカテンクウバスター(4体)を、両サイドでシンケンオー(5体)、ダイカイオーヒガシ(1体)、モウギュウダイオー(1体)、キョウレツオー(3体)が支える(計23体)。この時、ゴーオンジャーはシンケンジャー側の操縦席に転送される。必殺技はイカテンクウバスターの一斉射撃「サムライ炎神スーパー大開砲[注 6]

登場ワールド[編集]

ヒューマンワールド
ゴーオンジャーやシンケンジャーの世界。丈瑠と走輔だけは異次元に飛ばされずここに留まっている。
ガンマンワールド
荒野とガンマンたちの世界。ゴーオンジャーとバッチードが最初に戦っている世界。『海賊戦隊ゴーカイジャー』第35、36話にも登場。
グラスワールド
辺り一面に草原が広がる世界。離れ離れになった仲間たちを探すためスピードルが立ち寄る。
クリスマスワールド
サンタクロースの世界。各ワールドを行き来する列車がある。列車には切符がないと乗れない。茉子と源太、大翔と美羽がこの世界に飛ばされる。
サムライワールド
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』にも登場した侍の世界。ことはと千明とダイゴヨウ、連と軍平がこの世界に飛ばされる。
ジャンクワールド
廃墟の世界。流ノ介、早輝と範人がこの世界に飛ばされる。

キャスト[編集]

侍戦隊シンケンジャー

  • 志葉丈瑠 / シンケンレッド(声) - 松坂桃李
  • 池波流ノ介 / シンケンブルー(声) - 相葉弘樹
  • 白石茉子 / シンケンピンク(声) - 高梨臨
  • 谷千明 / シンケングリーン(声) - 鈴木勝吾
  • 花織ことは / シンケンイエロー(声) - 森田涼花
  • 梅盛源太 / シンケンゴールド(声) - 相馬圭祐
  • 日下部彦馬 - 伊吹吾郎
  • 腑破十臓(人間態 / 怪人態の声) - 唐橋充

炎神戦隊ゴーオンジャー

本作オリジナル

声の出演[編集]

スーツアクター[編集]

スタッフ[編集]

音楽[編集]

主題歌
「侍ファーストラップ-銀幕BANG!!-」
作詞:藤林聖子マイクスギヤマ / 作曲:大石憲一郎YOFFY高取ヒデアキ / 編曲:Project.R大石憲一郎) / 歌:Project.R(YOFFY、高取ヒデアキ、Sister MAYO
『ゴーオンジャー』のED「炎神ラップ」を基に、『シンケンジャー』のOP・ED侍戦隊シンケンジャー/四六時夢中シンケンジャーリミックスし、シンケンジャー風にアレンジした楽曲。
ED映像では、シンケンジャーが曲に合わせて踊っている(振付も『ゴーオンジャー』のエンディングテーマ振付を担当したあかいけのりあきによる新作)。ゴーオンジャーは踊りに参加していないが、ED映像には登場しており、こちらでは逆に『シンケンジャー』のED映像を思わせる演出(イラスト風の背景で、富士山を見上げる)があった。なお、フルサイズは存在しない。
挿入歌
侍戦隊シンケンジャー
作詞:藤林聖子 / 作曲:YOFFY / 編曲:Project.R(大石憲一郎・サイキックラバー) / 歌:サイキックラバー (Project.R)
炎神戦隊ゴーオンジャー
作詞:マイクスギヤマ / 作曲:岩崎貴文 / 編曲:Project.R(大石憲一郎、岩崎貴文) / 歌:高橋秀幸 (Project.R)

映像ソフト化[編集]

  • 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!! 通常版(DVD1枚組、2010年3月21日発売)
    • 映像特典
      • PR集
      • 見所絵巻
  • 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!! 特別限定版(DVD2枚組、2010年3月21日発売)
    • ディスク1:本編DVD(通常版と同様)
    • ディスク2:特典DVD
      • メイキング
      • 完成会見
      • 公開前夜祭
      • 公開初日舞台挨拶
      • VSガイアーク図鑑&アヤカシ絵巻
      • VS蛮機族&外道衆絵巻
      • ノンスーパーED
      • ポスタービジュアル
      • スーパー戦隊バトル ダイスオー発表会時PV
    • 封入特典
      • ポストカード(2枚)

脚注[編集]

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脚注[編集]

  1. ^ 前作『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』も劇場公開作品だったが、これは元々Vシネマ用に製作されたものを急遽劇場公開したものである。
  2. ^ 過去作では再生怪人がそれに該当することがある。『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』にはオリジナルの戦闘員が登場していた。
  3. ^ ただし、2年後の『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は現役(宇宙帝国ザンギャック)のみ登場。
  4. ^ ただし、5年後の烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIEでは1作のみだった上に、主題歌も披露されなかった。
  5. ^ 『シンケンジャー』と『ゴーオンジャー』には共通の脚本家がいない。
  6. ^ この必殺技は珍しく、CGのエネルギー弾ではなく火薬の実弾により演出されている。

出典[編集]

  1. ^ 「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報2011年平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社2011年、 190頁。
  2. ^ 東映公式サイトより。これは両作の名乗りのフレーズを合わせたものである。
  3. ^ 「宇宙船vol.128特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2010」、『宇宙船』vol.128(2010.春号)、ホビージャパン2010年4月1日、 別冊p.19、 ISBN 978-4798600277
  4. ^ 『宇宙船』2010年1月号[要ページ番号]
  5. ^ a b 真剣勝負 2010, p. 107
  6. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 321
  7. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012
  8. ^ 福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
  9. ^ a b c d e f 『『スーパー戦隊祭 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』公式ガイドブック 武士道フルスロットル』 角川書店2010年1月30日ISBN 978-4-04-854459-7
  10. ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文
  11. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
  12. ^ a b 『東映ヒーローMAX』32、辰巳出版。
  13. ^ 『侍戦隊シンケンジャー公式読本 真剣勝負!』 グライドメディア、2010年ISBN 978-4813080626
  14. ^ 『ハイパーホビー』2012年5月号、徳間書店。
  15. ^ 金田進一 誕生「もういいかな。。[1]」より。

参考文献[編集]

  • 『JAE NAKED HERO』 太田出版2010年3月8日ISBN 978-4-7783-1210-7
  • 『侍戦隊シンケンジャー公式読本 真剣勝負!』 グライドメディア〈グライドメディアムック62〉、2010年5月20日ISBN 978-4-8130-8062-6
  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』 グライドメディア、2012年10月16日ISBN 978-4-8130-2180-3

外部リンク[編集]