天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕
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天装戦隊ゴセイジャー VS シンケンジャー エピック on 銀幕 |
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監督 | 竹本昇 |
脚本 | 下山健人 |
出演者 | 千葉雄大 さとう里香 浜尾京介 にわみきほ 小野健斗 松坂桃李 相葉弘樹 高梨臨 鈴木勝吾 森田涼花 相馬圭祐 |
音楽 | 三宅一徳、高木洋 |
撮影 | 松村文雄 |
配給 | 東映 |
公開 | 2011年1月22日 |
上映時間 | 62分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 3億6000万円[1] |
前作 | 天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー 侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!(シリーズ前作) |
次作 | ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦 海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE(シリーズ次作) |
『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックON銀幕』(てんそうせんたいゴセイジャー たい シンケンジャー エピック オン ぎんまく)は、2011年1月22日より東映系で公開された日本の映画作品。特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」『天装戦隊ゴセイジャー』の映画化作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。
キャッチコピーは「いざゆけ、侍! はばたけ、天使たち!」「誰も見たことのないサムライ、天使のコラボレーション!!」[2]。
目次
概要[ソースを編集]
『天装戦隊ゴセイジャー』と『侍戦隊シンケンジャー』のクロスオーバー作品であり、『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』から続くスーパー戦隊祭りの第3弾である。タイトルは両作品の夏の映画タイトル「銀幕版」と「エピックON THEムービー」を合わせたものとなっている。本作品以降、スーパー戦隊祭では表題作以外の過去シリーズのキャラクターが登場している。
前売り券販売は行われず、鑑賞料金は特別設定であった。入場者プレゼントとしてデータカードダス・スーパー戦隊バトル ダイスオーカードも配布された。
物語は前作『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』ともリンクしており、それと同様にテレビ放送開始前の新戦隊である『海賊戦隊ゴーカイジャー』が先行登場している。設定上この時点ではゴーカイジャーは地球にいないはずであり、本作品への登場は映画だからと割り切った上での演出であったが、後にテレビシリーズ『ゴーカイジャー』第40話の制作にあたりつじつまを合わせることになった[3]。同話は本作品の裏エピソードとも呼べる内容で、時間移動を絡めてゴーカイジャー登場の謎に説明をつけている他、本作品の映像も一部流用されているが、セリフは新録に変更されている。
パンフレット掲載の竹本昇のインタビューによると、本作品は幽魔獣壊滅からマトリンティス出現までの間(『ゴセイジャー』本編でいえばepic32とepic33の間)の出来事である。このため分身としてのサイボーグのブレドRUNやマトリンティスの名前は登場しない。また、裏エピソードに当たる『ゴーカイジャー』第40話では、ゴーカイジャーが時間移動した先の日時(=本作品の最終決戦の日)が2010年10月2日であるとされており(この日付は『ゴセイジャー』epic33の放送前日にあたる)、ゴセイジャーと戦う前のマトリンティスの様子も描写されている。
全国255スクリーンで公開され、2011年1月22,23日初日2日間で興収1億1,400万1,500円、動員は11万4,110人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった[4]。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第3位になるなど好評価されている。
あらすじ[ソースを編集]
シンケンジャーに倒された外道衆の生き残り・マダコダマが現れた。立ち向かうアラタだったが、マダコダマは天装術を無効化する力を持っており苦戦を強いられてしまう。そんな時、彼を志葉家19代目当主・シンケンレッドこと志葉丈瑠が助ける。
シンケンジャーのメンバーたちは復活した外道衆を倒すべく再び集結するが、そこに新たな姿・血祭のブレドランとなったブレドランとマダコダマが現れる。応戦するシンケンジャーだが敵の罠にはまり、丈瑠はさらわれてしまう。しかし、丈瑠を失ったシンケンジャーはゴセイジャーと作戦を考えようにもお互いのそりが合わない。
そんな彼らの前に立ちはだかったのは黒い羽衣を身につけ操られた外道シンケンレッドである。
登場人物[ソースを編集]
オリジナルキャラクター[ソースを編集]
- 外道シンケンレッド(げどうシンケンレッド)
- ブレドランに捕まり洗脳された丈瑠が変身した黒い陣羽織と手袋を纏ったシンケンレッド。動きが素早く、他のシンケンジャーやゴセイジャーが束になっても敵わない強さを持ち、終盤では、ゴセイレッドと互角以上の戦いを繰り広げる。烈火大斬刀、モウギュウバズーカなどの武器を自在に使いこなす。
- 血祭のブレドラン(ちまつりのブレドラン)
- ゴセイジャーの宿敵ブレドランの新たな姿。本作品ではシンケンジャーとの死闘の末倒された外道衆の総大将「血祭ドウコク」に酷似した姿に変身している。自らをドウコクの意思を継ぐ者と言い、復活した外道衆を傘下にし護星界壊滅を目論む。
- 本作品では大太刀を武器とする他、かつての姿である彗星のブレドランとチュパカブラの武レドランを分身として生み出す。
- 『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、黒十字城の手によって、巨大再生怪人として復活したブラジラの分身として登場し、シンケンオー、旋風神、無敵将軍と戦う。
- デザインは酉澤安施が担当した[5]。デザインモチーフはアリジゴク[6][5]。ドウコクのシルエットを意識しつつ、幽魔獣に近いデザインとなっている[5]。
- マダコダマ
- 本作品オリジナルのアヤカシ。ゴセイジャーの天装術を山水画のような右肩で吸い込み無効化し、左肩の閻魔大王のねぶたの様な顔から倍の威力にして放つ特殊能力を持つ。
- 山彦の伝承の元になったとされる[6]。当初はシタリに付き添っていたが最終的にブレドラン側につく。
- デザインは篠原保が担当した[7]。肩周りはねぶたをモチーフとし、左肩にある顔のギミックはテンソウダーをイメージしている[7]。名前にマダコが含まれることから、本体の顔はタコをモチーフとしている[7]。
装備・戦力[ソースを編集]
- グランドハイパーゴセイグレート
- ゴセイジャーとシンケンジャーの諦めない意思が生み出したミラクルコンバインカードの力でハイパーゴセイグレートとゴセイグランド(ヘッダーのみ)がミラクル天装合体した新たなる天装巨人。
- ハイパーゴセイグレートをベースとしているが、本来データスに合体しているハイパーチェンジヘッダーとハンマーシャークヘッダーの2つが肩に移動し元々その2つがあった場所へスカイオンヘッダーとシーレオンヘッダー、頭部にグランディオンヘッダーが合体[注 1]し完成する。
- 合体の際、グラディオンヘッダーにシンケンジャー6人とダイゴヨウが吸い込まれ合体と同時にシンケンジャーも操縦席[注 2]に乗り込む。
- 必殺技はモヂカラと共にグランディオンヘッダーを除く合体した全ヘッダーを射出するモヂカラヘッダーストライク。
- 火炎トルネードカード
- アラタのゴセイパワーに薫が志葉家の火のモヂカラを加えて作り出したカード。炎をツイストルネードの竜巻で増幅して放つ[8]。外道シンケンレッドとなった丈瑠を元に戻すために、ゴセイレッドが使用した。
- スーパーモヂカラパワーカード[注 3]
- スーパーゴセイジャーからシンケンジャーに送られたとっておきの天装術でカードには各シンケンジャーのマーク[注 4]が入っている。これによりハイパーシンケンレッド以外の5人を同時にスーパーシンケンジャーへ変身させている[注 5]。
- ピンクダブルアタック
- ゴセイピンクとシンケンピンクの合体技。
- 『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』ではゴセイピンクとゴーカイピンクがパート2として使用。
- 真・五重の太刀
- ハイパーシンケンレッドとスーパーシンケンジャー(ブルー、ピンク、グリーン、イエロー、ゴールド)の6人で行う五重の太刀。
キャスト[ソースを編集]
- アラタ / ゴセイレッド(声) - 千葉雄大
- エリ / ゴセイピンク(声) - さとう里香
- アグリ / ゴセイブラック(声) - 浜尾京介
- モネ / ゴセイイエロー(声) - にわみきほ
- ハイド / ゴセイブルー(声) - 小野健斗
- 天知望 - 中村咲哉
- 天知秀一郎 - 山田ルイ53世(髭男爵)
- 志葉丈瑠 / シンケンレッド(声) - 松坂桃李
- 池波流ノ介 / シンケンブルー(声) - 相葉弘樹
- 白石茉子 / シンケンピンク(声) - 高梨臨
- 谷千明 / シンケングリーン(声) - 鈴木勝吾
- 花織ことは / シンケンイエロー(声) - 森田涼花
- 梅盛源太 / シンケンゴールド(声) - 相馬圭祐
- 志葉薫 - 夏居瑠奈
- 日下部彦馬 - 伊吹吾郎
声の出演[ソースを編集]
- ゴセイナイト - 小西克幸
- データス / データスハイパー - 宮田幸季
- 血祭のブレドラン / 彗星のブレドラン / チュパカブラの武レドラン - 飛田展男
- ダイゴヨウ - 遠近孝一
- 骨のシタリ - チョー
- マダコダマ - 玄田哲章
- テンソウダー音声、ナレーション - 沢木郁也
- ゴーカイレッド - 小澤亮太『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- ゴーカイブルー - 山田裕貴『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- ゴーカイイエロー - 市道真央『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- ゴーカイグリーン - 清水一希『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- ゴーカイピンク - 小池唯『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- モバイレーツ音声 - 関智一『海賊戦隊ゴーカイジャー』
スーツアクター[ソースを編集]
- ゴセイレッド[10]、シンケングリーン[10]、シンケンゴールド[10]、ゴーカイグリーン - 竹内康博
- ゴセイピンク[10]、ゴーカイイエロー - 蜂須賀祐一
- ゴセイブラック[10]、ゴーカイブルー - 押川善文
- ゴセイイエロー[10]、ゴーカイピンク - 野川瑞穂
- ゴセイブルー[10]、シンケンレッド[10]、外道シンケンレッド[10]、ゴーカイレッド - 福沢博文
- ゴセイナイト[10]、シンケンゴールド[10] - 岡元次郎
- ゴセイグレート[10]、グランドハイパーゴセイグレート[10] - 日下秀昭
- 血祭のブレドラン[10]、彗星のブレドラン[注 6]、チュパカブラの武レドラン[注 6] - 清家利一
- データス[10] - 神尾直子
- 村岡弘之
- シンケンゴールド[11] - 今井靖彦
- シンケンピンク[10] - 人見早苗
- シンケンイエロー[10] - 橋口未和
- 骨のシタリ[10] - 大林勝
- 渡辺淳
- 佐藤太輔
- 金田進一
- 田中宏幸
- 浅井宏輔
- 的場耕二
- 中川素州
- おぐらとしひろ
- 高橋光
- 本多剛幸
- 橋本恵子
- 小野友紀
- 五味涼子
- 石井靖見
- 村岡友憲
- 高橋玲
- 蔦宗正人
- 伊藤教人
- 藤井祐伍
- 玄也
- 遠藤誠
- 細川晃弘
- 内川仁朗
- 村井亮
- 岡田貴善
- 白崎誠也
- 寺本翔悟
- 大岩剣也
- 片伯部浩正
- 松本竜一
- 神前元
- 福井理沙
- 花川仁教
- 藤田慧
- 大園千絵
- 矢部敬三
- 中村博亮
- 金子起也
- 関谷健利
スタッフ[ソースを編集]
- 製作 - 平城隆司、福原英行、鈴木武幸、松田英史、木下直哉
- 企画 - 桑田潔、日達長夫、遠藤茂行、小川政則、星野竜雄
- エグゼクティブ・プロデューサー - 杉山登、疋田和樹
- 原作 - 八手三郎
- プロデュース - 佐々木基(テレビ朝日)、加藤和夫・中野剛(東映ビデオ)、日笠淳・若松豪・大森敬仁(東映)、矢田晃一・深田明宏(東映エージェンシー)
- 監督 - 竹本昇
- 脚本 - 下山健人
- 音楽 - 三宅一徳、高木洋
- 撮影 - 松村文雄
- 照明 - 本田純一
- 美術 - 大谷和正
- 編集 - 佐藤連
- 録音 - 伝田直樹
- 整音 - 小林喬
- スクリプター - 関根秀子
- 助監督 - 荒川史絵
- 制作担当 - 小林智裕
- 視覚効果 - 沖満
- キャラクターデザイン - 酉澤安施、篠原保
- アクション監督 - 石垣広文(ジャパンアクションエンタープライズ)
- 特撮監督 - 佛田洋(特撮研究所)
- 制作 - テレビ朝日、東映ビデオ、東映、東映エージェンシー、木下工務店
- 配給 - 東映
音楽[ソースを編集]
- 主題歌
- 挿入歌
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- 「天装戦隊ゴセイジャー」
- 作詞:吉元由美 / 作曲:YOFFY / 編曲:Project.R(籠島裕昌) / 歌:NoB (Project.R)
- 「侍戦隊シンケンジャー」
- 作詞:藤林聖子 / 作曲:YOFFY / 編曲:Project.R(大石憲一郎・サイキックラバー) / 歌:サイキックラバー (Project.R)
映像ソフト化[ソースを編集]
2011年3月21日発売。Blu-rayとDVDでのリリース。
- 天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕 通常版(1枚組)
- 映像特典
- 劇場予告編
- TVスポット集
- ノンスーパーED
- 映像特典
- 天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕 特別限定版(2枚組)
- ディスク1:本編ディスク(通常版と同様)
- ディスク2:特典DVD
- メイキング
- 完成披露イベント&試写会舞台挨拶
- 公開初日舞台挨拶 1回目
- 公開初日舞台挨拶 2回目
- ゴセイファイル
- ゴセイカードファイル
- アヤカシ絵巻
- 外道衆絵巻&ゴセイミュージアム
- ポスタービジュアル
- ネクスト護星天使
- スーパー戦隊バトル ダイスオーDX PV
- 封入特典
- ダイスオーカード
トピックス[ソースを編集]
- 日刊スポーツ2011年1月1日元旦付けの新聞広告で、本作品と『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』3作合同で、日本初の3D新聞広告が掲載。クロマデプス3Dメガネを使用しており、配達発送分にのみ3Dメガネも同梱される[12]。
脚注[ソースを編集]
注釈[ソースを編集]
出典[ソースを編集]
- ^ 「キネマ旬報」2012年2月下旬決算特別号 206頁
- ^ 東映公式サイトより。
- ^ 『海賊戦隊ゴーカイジャー公式読本 豪快演義 SUPER SENTAI 35th UNIVERSE』グライドメディア〈グライドメディアムック〉、2012年6月、p.72。ISBN 978-4-8130-8173-9
- ^ 日本でも『ソーシャル・ネットワーク』は大ヒット!公開2週目で首位に!シネマトゥディ 2011年1月26日
- ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 339
- ^ a b DVDボーナスディスク特典映像より。
- ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 321
- ^ 超全集 2011, p. 81.
- ^ 超全集 2011, p. 78.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕 公式ガイドブック 一筆、天装!』 角川書店、2011年。ISBN 978-4048545884。
- ^ “【映画】出演情報”. 今井靖彦オフィシャルブログ~One for all,All for one.~ (2011年1月17日). 2011年4月23日閲覧。
- ^ 仮面ライダー&戦隊ヒーロー&プリキュア、日本初の3D新聞広告に映画.com 2010年12月31日
参考文献[ソースを編集]
- 『天装戦隊ゴセイジャー超全集』制作:小学館(てれびくんデラックス愛蔵版)- 『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー last epic 超全集版』(東映ビデオ)特典
- 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』 グライドメディア、2012年10月16日。ISBN 978-4-8130-2180-3。
関連項目[ソースを編集]
外部リンク[ソースを編集]
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