救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士

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スーパー戦隊シリーズ > 救急戦隊ゴーゴーファイブ > 救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士
スーパー戦隊Vシネマ
VSシリーズ
第4作 星獣戦隊
ギンガマン
VS
メガレンジャー
1999年3月12日
第5作 救急戦隊
ゴーゴーファイブ
激突!
新たなる超戦士
1999年7月9日
第6作 救急戦隊
ゴーゴーファイブ
VS
ギンガマン
2000年3月10日

救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士』は、1999年7月9日に発売されたオリジナルビデオ作品。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオリジナルビデオ作品であり、スーパー戦隊Vシネマ第5弾。

概要[編集]

TVシリーズとは別に作られたオリジナルストーリーで、スーパー戦隊Vシネマとしては初となる「前作との戦隊との共演ではない単独作品」である[1]。前年までのVシネマ作品の回転率がよかったのでこの年は2本制作されることになり、そのうち1本が『ゴーゴーファイブ』単独の新作にあてられた[2]。『ゴーゴーファイブ』のテレビ放映中に公開された作品なので、テレビ朝日の名前がクレジット表示されている。監督は当初はメインの小中肇がすることになっていた。

夏の出来事という設定。『ゴーゴーファイブ』TVシリーズ本編に比定すると、グランドライナー登場後の第13話以降で、ライナーボーイが完成する第21話より前にあたる。緊迫した展開の対三魔闘士戦中とは考えにくいので、第19話より前か、あるいは20 - 21話の間と思われる[3]

宮村優子演じる速瀬京子が本作品のみ登場の第6の戦士「ジークジェンヌ」に着装して戦う。これは「宮村優子に変身してもらおう」というのが本作品のコンセプトのひとつとして掲げられていたことに起因する。宮村は戦隊ファンを自称しており、JACでのアクションの経験もあって環境は整っていたが、設定上TV本編で新戦士として活躍させるのは無理があったため、パラレルワールド的な新作での機会が設けられた[4]。本作品の冒頭には宮村優子の出世作である『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン「惣流・アスカ・ラングレー」の名ゼリフ「あんたバカァ?」が盛り込まれているが、これは渡辺勝也監督が宮村ファン向けのサービスとして提案したもので、宮村本人の賛同を得た上で脚本の武上純希に伝えられた[2]

五星戦隊ダイレンジャー』でリュウレンジャーを演じた和田圭市が、ゴーゴーファイブのライバル戦士・ジークを演じる。ジークが装甲服を着用している姿をスーツアクターとして演じたのも、リュウレンジャーのスーツアクターだった大藤直樹であるが、大藤によれば竹田道弘が「和田君だからお前な」という理由で起用したとのことである[5]。また、『ゴーゴーファイブ』以外の戦隊から音楽を借りられない本作品では曲が不足するため、ジークには専用テーマが新たに作曲されている[2]

オリジナルキャラクター[編集]

獣魔ハンター・ジーク
宇宙の破壊魔、獣魔一族と戦っている獣魔ハンターの一人。故郷の星を滅ぼした獣魔王ゴルモアを追って宇宙を放浪し、地球にやってきた宇宙の戦士。仲間達の仇を打つために自らの命も犠牲にすることも省みない復讐者で、人命救助を主にしているゴーゴーファイブと敵対する。戦いの中ゴルモアより腹に致命傷を受けマトイの強い精神に触れるも傷の悪化により命を落とす。しかしその思いは京子に托しクリスタルのエネルギーとなる。
装甲ジーク[6]
ジークが金色の強化服・ジークテクターを着装した姿。緑色のクリスタルの力で「ジークテクター!」の掛け声とともに装着を完了する。獣魔ハンターの通常装備の・ジークショット、ゴルモアのシールドを破壊する程の威力を誇るバズーカ砲・ジークブラスター、鋼鉄さえ難なく切れる・ジークソードが武器であり自在に使いこなす。
ジークジェンヌ
速瀬京子がジークから托されたクリスタルの力により変身した姿。使用した武器はジークショットのみ。追い詰められたゴーゴーファイブの危機を救い、ビクトリープロミネンスのエネルギーとなった。装甲ジークと異なる点は装甲服の一部とマスク部分がバイザー状になり、顔が隠れていない。ゴルモアを倒した後はクリスタルは散り、残ったかけらは京子のネックレスになった。
デザインはジークの後に描かれた[6]。デザイン画ではヒップラインが強調されている[6]
獣魔王ゴルモア(じゅうまおうゴルモア)
災魔一族と宇宙を二分する獣魔一族の長で、大魔女グランディーヌに匹敵する力を持つ恐怖の獣魔王。宇宙が誕生したときにマイナスエネルギーが姿を変えて生まれた月の意匠をした影の魔剣「シャドーソード」と太陽の意匠をした闇の魔剣「ダークソード」という名前の剣を生まれながらにして所持していた。しかし、リリアの犠牲とジークの苦渋の決断によってダークソードがはじき飛ばされたため本来の力を失ってしまい、剣の行方を追って地球に襲来した。
ダークソードの代わりに左手に盾を装備した不完全の状態であるが、ゴーゴーファイブと互角以上に渡り合えるだけの力は残っている。地球に襲来後、ゴーゴーファイブやジークと戦いを繰り広げる。突如現れた災魔一族に捕らえられるも、ゴーゴーファイブを倒した暁には地球を焼き尽くすとの契約を交わし、彼らと手を組む。
左手にシャドーソード、右手にダークソードを同時に持つことでマイナスエネルギーが一つとなり巨大化、堕天使の顔の皮膚が裂け、真の姿である凶悪な獣の顔をあらわにする。銀河一強いと称し、グランドライナーを追い詰めるも、最期はジークジェンヌの力を得たビクトリーロボのビクトリープロミネンスによって倒された。
デザインモチーフは堕天使ルシファー[7]。スーツは頭部の差し替え式となっている[7]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

声の出演[編集]

スーツアクター[編集]

音楽[編集]

オープニングテーマ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」
作詞:桑原永江 / 作曲・編曲:渡辺俊幸 / 歌:石原慎一 / コーラス:EVE
エンディングテーマ「この星を この街を」
作詞:藤林聖子 / 作曲:風戸慎介 / 編曲:佐橋俊彦 / 歌:高山成孝

メディア[編集]

  • 1999年7月9日:VHSレンタル開始。
  • 1999年7月21日:レーザーディスク発売。
  • 1999年11月21日:VHS発売。
  • 2001年5月21日:DVD発売[9]

脚注[編集]

  1. ^ 『宇宙船YEAR BOOK 2000』 朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2000年4月20日、28頁。雑誌コード:01844-04。
  2. ^ a b c VS超記録, p. 84.
  3. ^ VS超記録, p. 52.
  4. ^ VS超記録, p. 92.
  5. ^ 「東映ヒーロー仮面俳優列伝 VOL.15 大藤直樹」、『東映ヒーローMAX』第41号、辰巳出版〈タツミムック〉、2012年6月、p.73。ISBN 978-4-7778-1027-7
  6. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 105
  7. ^ a b 百化繚乱 下之巻 2012, p. 85
  8. ^ 「東映仮面俳優列伝 大藤直樹」『東映ヒーローMAX Vol.41』 辰巳出版2012年5月1日、111頁。ISBN 978-4777810277
  9. ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」、『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ2002年5月1日、 169頁、 雑誌コード:01843-05。

参考文献[編集]

  • 『スーパー戦隊VSシリーズ 超記録ファイル』 角川書店2001年9月25日ISBN 4-04-853385-1
  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』 グライドメディア、2012年10月16日ISBN 978-4-8130-2180-3