獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
スーパー戦隊Vシネマ
VSシリーズ
第12作 魔法戦隊
マジレンジャー
VS
デカレンジャー
2006年3月10日
第13作 轟轟戦隊
ボウケンジャー
VS
スーパー戦隊
2007年3月9日
第14作 獣拳戦隊
ゲキレンジャー
VS
ボウケンジャー
2008年3月14日

獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』は、2008年3月14日に発売されたオリジナルビデオ作品。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のオリジナルビデオ作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。

概要[編集]

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』と『轟轟戦隊ボウケンジャー』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第14作。本作品よりハイビジョンに移行。

宇宙最強の敵・宇宙拳法の使い手パチャカマック12世に、ゲキレンジャーとボウケンジャーが立ち向かう。ロンは登場しないが、ゲキバイオレットとゲキチョッパーが登場している。『ボウケンジャー』からの敵幹部はダークシャドウから風のシズカのみが登場[注 1]。Vシネマオリジナルロボ「ゲキリントージャウルフ」が登場する。

本シリーズでは2つの戦隊が力を合わせるのが見所だが、本作品では巨大戦でゲキレンジャーの敵である臨獣殿も加わった3勢力の共闘が見られる。

ゲキレンジャーとボウケンジャーは互いの存在を知らなかったものの、双方が所属している組織(スクラッチとサージェス)のことは知っていた。また、美希と牧野が「恐竜や」の常連という設定であり、前々前作までの作品ともリンクしていることが劇中で明言されているほか、エンディングでもそれを確認できる。

オープニングのタイトルバックが『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』以来復活。本作ではメインキャスト13名のクレジット映像が新規に制作された。

スーパー戦隊Vシネマシリーズとしては初めて雑誌「テレまんがヒーローズ」において漫画版(作:一式まさと)が描かれている。

炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』は急遽劇場版での公開に変更されたため、本作はVシネマ最後のVSシリーズ作品となり、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』唯一のスーパー戦隊Vシネマ作品となった。

あらすじ[編集]

かつて、宇宙から獣拳の創始者ブルーサ・イーにもたらされた2つの玉。現在はスクラッチに保管されている赤い玉と臨獣殿に保管されている青い玉は、宇宙拳法究極の力をもたらすと言われるプレシャスであった。プレシャス保護のためにスクラッチに現れたボウケンジャーの3人(ブラック、ブルー、イエロー)は、赤い玉を巡って3人のゲキレンジャーと激しくぶつかりあう。

その対決の中、漁夫の利を得ようとするネガティブシンジゲートのダークシャドウから、赤い玉は高丘映士(ボウケンシルバー)によって守られたかに見えた。しかし、赤い玉は、宇宙に旅立っていたはずの明石暁(ボウケンレッド)と西堀さくら(ボウケンピンク)によって奪われてしまう。さらに、明石とさくらは青い玉を持つ臨獣殿のメンバー、リオとメレ、そしてリンリンシー臨獣ヒポポタマス拳バーカーに共闘を申し込む。

明石たちを追い、ボウケンシルバーを含めた4人のボウケンジャーと、ゲキレンジャーの5人は究極の力が封じられた南米ヤミノツウ遺跡に向かう。そこで、さくらの体から現れた怪人が究極の力を手に入れてしまう。実は、さくらの体には宇宙拳法の使い手、パチャカマック12世がとりついていたのだ。臨獣殿の者たちをも操り、究極の力で暴れまわるパチャカマック12世に、2大戦隊が立ち向かう。

オリジナルキャラクター[編集]

臨獣ヒポポタマス拳バーカー
臨獣ヒポポタマス拳の使い手。他の獣人リンリンシーと異なり、カバの頭に腕や脚が直接着いている形態。語尾に「のだ」とつけることが多い。鈍感な体質を生かした非常識な攻撃が得意で、並大抵の攻撃ではダメージどころか、攻撃を受けたことすら気付きもしない。ダイボイジャーの攻撃を受けてもビクともしない耐久力を持つ。頭は相当弱く、自分の拳法の名前すら時々忘れ[注 2]、それ故バエからは「バカ」と呼ばれている。おでんに似たハンマーが武器で、臨獣拳使いの中でも風邪を引かないのが自慢らしい。
褒美におやつをもらうため究極の力の奪取作戦に従事するが、パチャカマック12世によって理央、メレ共々操られてしまいゲキレンジャー、ボウケンジャーに挑戦する。
モチーフは『天才バカボン』のバカボン[1]。またおでんハンマーは同原作者他作品から[1]
パチャカマック12世
かつて激獣拳に道場破りをしかけ、獣拳の創造者であるブルーサ・イーに敗れた宇宙拳法の使い手パチャカマックの12代目。邪悪さゆえに惑星イスラに封印されていたが、さくらに乗り移り復活し、初代パチャカマックがブルーサ・イーに敬意を表して地球に残した宇宙拳法究極の力の封印を解かせるよう、明石に強要する。
宇宙拳法究極の力を得ることで肩にもう一対の腕ができ、複数の敵を相手にしても死角を作らない強敵である。自分が楽しめることが宇宙で唯一正しいことであるという、歪んだ考えの持ち主。
モチーフは『秘密戦隊ゴレンジャー』のバリドリーン[2]。胸には顔がつけられ、『ボウケンジャー』と『ゲキレンジャー』双方のデザインコンセプトが取り入れられている[1]。今までに誰も想像しなかった拳法を使うことから、当初は頭から腕が伸びるギミックで考えられていたが、スーツでは維持が難しいため肩に変更された[1]
2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』第7話に登場するザンギャックの行動隊長パチャカマック13世は彼の後継者である[3]

装備・戦力[編集]

ライトニングアタック
スーパーゲキブルーの過激気とゲキバイオレットの紫激気をボウケンブラックのラジアルハンマーに込めて放つ技。
レッドゾーンタイガー撃(レッドゾーンタイガーげき)
ボウケンレッドがレッドゾーンクラッシュを発動する時のスピードを過激気噴射で行い、レッドゾーンクラッシュとスーパータイガー撃でX字に切り裂く技。
スーパーブラザー撃(スーパーブラザーげき)
スーパーゲキブルーをゲキバイオレットが下から打ち上げるようにして、過激気と紫激気を纏ったスーパーゲキブルーが上空から急降下して体当たりをする技。
過激気冒険根性撃(かげきぼうけんこんじょうげき)
スーパーゲキイエローが過激気噴射でボウケンイエローとボウケンピンクを高速で押し、敵とすれ違いざまにバケットスクーパーとハイドロシューターで攻撃する技。
轟轟激激シュート(ごうごうげきげきシュート)
スーパーゲキバズーカを中心として、デュアルクラッシャー、厳厳拳、超捻捻弾、サガストライク、シューターハリケーン、サバイバスター・スナイパーモード(3本)による11人の合体技。ボウケンレッドの「轟轟!」ゲキレッドの「激激!」、9人の「シュート!」の掛け声でスーパーゲキバズーカとデュアルクラッシャーは直進、残りの技で二つの周りに渦を巻くようにして同時に放つ。
ゲキリントージャウルフ
ゲキトージャウルフにリンライオンとリンカメレオンが呉越同舟獣拳合体した巨人。ゲキバイオレット、ゲキチョッパー、リオ、メレの四人が操縦する。ゲキファイヤー、ゲキトージャウルフ、アルティメットダイボウケンの3体を相手に優位に立っていたパチャカマック12世を逆に圧倒するほどのかなりの戦闘力を持つ。大狼狼脚の後に激臨剣で斬りつける「激臨狼狼斬(げきりんろうろうざん)」を使用する。
『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』にも登場。この時はゲキレンジャー5人とリオ、メレの七人が搭乗した。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

声の出演[編集]

スーツアクター[編集]

音楽[編集]

主題歌
オープニングテーマ「獣拳戦隊ゲキレンジャー
作詞:及川眠子 / 作曲:岩崎貴文 / 編曲:京田誠一 / 歌:谷本貴義ヤング・フレッシュ
エンディングテーマ「道(タオ)
作詞:藤林聖子 / 作曲:前田克樹 / 編曲:三宅一徳 / 歌:水木一郎、ヤング・フレッシュ
挿入歌
轟轟戦隊ボウケンジャー
作詞:岩里祐穂 / 作曲:山田信夫 / 編曲:京田誠一 / 歌:NoB

メディア[編集]

  • 2008年3月14日:DVDレンタル開始[5]
  • 2008年3月21日:DVD発売[5]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、本編とはほぼ無関係で、出番自体も序盤とEDのみ。EDではダークシャドウの頭領である幻のゲッコウの姿も見ることができるが銀河万丈の声の出演はない。
  2. ^ その時は大概「臨獣なんとか拳」といっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 百化繚乱 下之巻 2012, p. 281
  2. ^ DVDのアートギャラリーより。
  3. ^ テレビ朝日公式サイトより(パチャカマック13世
  4. ^ a b 福沢博文 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー”. 2011年7月7日閲覧。
  5. ^ a b 「宇宙船vol.120特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2008」、『宇宙船』vol.120(2008.春号)、ホビージャパン2008年4月1日、 別冊p.36、 ISBN 978-4894256934

参考文献[編集]

  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』 グライドメディア、2012年10月16日ISBN 978-4-8130-2180-3