パワーレンジャー・ビーストモーファーズ

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パワーレンジャー・ビーストモーファーズPower Rangers Beast Morphers)は、2019年に放映中のアメリカ合衆国の特撮テレビドラマ。「パワーレンジャー」の第26シーズンに当たり、シリーズの第23作となる。「特命戦隊ゴーバスターズ」をベースとしている[1]

概要[編集]

2018年2月に開催されたニューヨークトイフェア2018に合わせ、サバン・ブランドより2019年のパワーレンジャーシリーズのタイトルが「ビーストモーファーズ」である事と、その概要が発表された[2]。また、同年6月までに行われた交渉の結果、ハズブロサバン・ブランドからパワーレンジャーブランドを買収[3]
本作はハズブロが番組制作から玩具展開までを担当する初めてのシリーズとなり、番組制作はハズブロ内の映像部門であるオールスパーク・ピクチャーズが手掛ける[4]

あらすじ[編集]

近未来、新物質であるモーフ・エックスを発見した秘密組織は、これと動物のDNAを融合させ、新たな戦闘部隊・パワーレンジャー・ビーストモーファーズを結成した。戦士達はこの力を手に、意思を持った邪悪なコンピューターウィルスへと立ち向かう[5]

登場人物[編集]

括弧内は原典作品における該当人物。

パワーレンジャー[編集]

モーフXの保護の為、グリッド・バトルフォースにより作り出されたチーム。

モーフXと動物のDNAを融合させて、肉体を強化された十代の若者達が変身する。

初めて変身を行った際に、エヴォックスのウィルスの干渉を受け、弱点を兼ね備えてしまった。

デヴォン・ダニエルズ / レッドビーストモーファーズレンジャー(レッドバスター)
パワーレンジャーのリーダー。テレビゲームが好きな享楽主義。
グリッド・バトルフォースのバトルシミュレーターに興味を持ち、父のパスコードを無断でコピーして施設に入るが、その途中にエヴォックスの暗躍に気付き職員に警告するも聞き入れられず侵入者として拘束される。
しかし、エヴォックス襲撃時に警備が解かれた際に独断で脱出し、ラヴィを救出してアバター達が大立ち回りを繰り広げる最中、ネイトの咄嗟の判断でパワーレンジャーの力を身に宿すことになる。
チーターのDNAとの融合により、超高速で移動することができるが、ネコ科であるチーターのDNAの影響を受け、猫が習性的に恐れる犬、または犬の画像などを目にすると体が硬直してしまうという弱点を持つ。
名乗りは「It's Show Time Power Rangers!!」。
ラヴィ・ショウ / ブルービーストモーファーズレンジャー(ブルーバスター)
パワーレンジャーのサブリーダー。
ブルーレンジャーの候補者であり、エヴォックスの手で他の候補者が意識を奪われるなか、デヴォンの介入により3人の候補者のなかで唯一難を逃れ、パワーレンジャーの力を宿す。
ゴリラのDNAとの融合により、怪力を出すことができるが、その凄まじいパワーは筋肉を加熱させ、思考は野性的となり、理性を失ってしまうという弱点を持つ。
名乗りは「PowerRangers IQ's Ranger!」。
ゾーイ・リーヴス / イエロービーストモーファーズレンジャー(イエローバスター)
パワーレンジャーの1人。
パワーレンジャー候補の選考から落選し、グリッド・バトルフォースの清掃担当として働いていた。
エヴォックス襲撃時に偶然出くわしたデヴォンと共にアバターに応戦し、ネイトの咄嗟の判断でパワーレンジャーの力を身に宿すことになる。
ノウサギのDNAとの融合により、跳躍力に優れているが、体力の消耗が激しいという弱点を持つ。ウサギの好物であるニンジンを食べて体力を回復することができる。
ネイト・シルバ / ゴールドビーストモーファーズレンジャー(ビートバスター)
グリッド・バトルフォースの主任科学者。
6歳の時よりグリッド・バトルフォースに加わり、10歳の時にモーフィングリッドに接続する方法を見つけた天才児。 モーフXやビーストモーファーズが使用する装備、ビーストボットなど様々なものを開発している。海外に住む両親とは離れて暮らしており、常日頃から兄弟を欲しがっていた。ビーストボットのスティールは彼にとっては兄弟のような存在である。
カマキリのDNAと融合し、ゴールドレンジャーとなった。
スティール(ビートJスタッグ)/ シルバービーストモーファーズレンジャー(スタッグバスター)
ビーストボットの一人。
コガネムシのDNAと人間であるネイトのDNAとの融合により、人間の性質を兼ね備えたロボットとなり、シルバーレンジャーに変身する事が可能となった。
スティールという名前は彼自身が名乗った名前、ミスターファンタスティック・スーパーハンサム・ストロングアズスティール(Mr. Fantastic Super Handsome Strong as Steel)を略した呼び名である。

ビーストボット[編集]

ネイトが作った、ビーストモーファーズの戦術支援ロボット。

回路に動物のDNAが組み込まれている。ゾードに連結し、ゾードの操縦桿となる。

クルーズ(チダニック)
スマッシュ(ゴリサキバナナ)
ジャックス(ウサダレタス)

グリッド・バトルフォース[編集]

通称「GB」。モーフXの開発とクリーン活用、そしてその保護を目的とした組織。

モーフXを悪の脅威から守るため独自にパワーレンジャー・ビーストモーファーズを作り出した。

原典におけるエネルギー管理局特命部に相当する組織。

ショウ司令官
グリッド・バトルフォースのコマンダーである女性。ラヴィの母。
原典における黒木タケシに相当する立ち位置のキャラクター。
バーク長官
グリッド・バトルフォースの長官。ベティとベンの父。
ブレイズ
グリッド・バトルフォースの職員。空手の師範を担当している。真面目な好青年だが、激情家な気質も持つ。
実力を見込まれ、レッドレンジャーの候補者として指名されるが、実験途中にエヴォックスに意識を奪われて昏睡状態に陥る。
ロキシー
グリッド・バトルフォースの職員。イエローレンジャーの本来の候補者。
ラヴィとは恋人同士だったが、お互いがレンジャー候補に選ばれたため、グリッド・バトルフォースの規約に従い一時的に関係を絶っている。
実験途中にエヴォックスに意識を奪われて昏睡状態に陥る。
ベティ・バーク
グリッド・バトルフォースの受付担当の女性。
ベン・バーク
グリッド・バトルフォースの警備担当。ベティの弟。

その他[編集]

アダム・ダニエルズ
コーラルハーバーの市長。デヴォンの父。
ミュリエル・リーヴス
コーラルハーバーのTV局のリポーター。ゾーイの母。

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エヴォックス
モーフィン・グリッドの掌握を企む謎のコンピューターウイルス。
原典におけるメサイアに相当するキャラだが、コブラのような立体映像で登場している。
ブレイズ・アバター / サイバーヴィラン・ブレイズ(ダークバスター)
エヴォックスがブレイズの意識を奪い作り出したアバター。
原典におけるエンターに相当するキャラだが、ダークバスターがデフォルトの戦闘形態として扱われている。
ロキシー・アバター / サイバーヴィラン・ロキシー(エスケイプ・エボルブ)
エヴォックスがロキシーの意識を奪い作り出したアバター。
戦闘形態は原典におけるエスケイプ・エボルブであるが、イエローレンジャーのコピー態という設定であり、カラーは黄色をメインにしたものに変更されている。
スクローズル
自称サイバーディメンションの支配者。
サイバーディメンションに転送されたエヴォックスの圧倒的な力の前にひれ伏し、エヴォックスが元の世界に戻るための協力をする。
ヴァーゴイルと呼ばれるロボットより逃げ隠れて過ごしており、自身を守るためにトロニックを開発。アバター達が持っていたモーファーに転送機能を付けるなど、高い技術力を持っている。
その他
トロニック(バグラー)
スクローズルが自身を守るために作った、ロボット兵士。
ロボトロン(メタロイド)
スクローズルが改造したモーフXキーに、エヴォックスのウィルスとモーフXを注入し、物体に挿し込むことで生み出されるロボットモンスター。
ギガドローン(メガゾード)
スクローズルが所有している巨大ロボット。

装備・戦力[編集]

ビーストXモーファー(モーフィンブレス)
初期メンバー3人の変身ブレス。
原作とは違い、専用の鍵を挿して変身する仕様になっている。
玩具では日本で発売されたモーフィンブレスよりやや大きめになっている。
ビーストXブラスター(イチガンバスター)
パワーレンジャーの銃。
ビーストXセイバー(ソウガンブレード)
パワーレンジャーの刀。
ビーストXキャノン(イチガンバスタースペシャルバスターモード)
パワーレンジャーの合体銃。
トランスポッド
パワーレンジャーの転送機。
ストライカーモーファーブラスター(モーフィンブラスター)
追加メンバー2人の変身銃。
ビーストXモーファーと同じく、専用の鍵を挿して変身する。
トランスフォーサイクロンセイバー(ドライブレード)
パワーレンジャーの剣。
トランスポッドビートル&スタッグバージョン(ビート&スタッグVer.)
パワーレンジャー転送機改装。
ライオンXブラスター(ライオブラスター)
パワーレンジャーの大砲。
カスタマイズXモーファー(GBカスタムバイザー)
パワーレンジャーのパワーアップアイテム。
チータービーストブラスター
チーターを模した、レッドレンジャー専用の装備。
レーサーゾードに連動し、コクピット内で使用することで必殺技を発動する。
チータービーストクロー
チータービーストブレード
ゾード(バスターマシン)
ビーストレーサーゾード(CB-01チーター)
ビーストレーサーゾード・バトルモード(ゴーバスターエース)
ビーストウィーラーゾード(GT-02ゴリラ)
ビーストチョッパーゾード(RH-03ラビット)
ビーストXメガゾード(ゴーバスターオー)
ビーストレッカーゾード(BC-04ビートル)
ビーストレッカーゾード・バトルモード(ゴーバスタービート)
ビーストジェットゾード(SJ-05スタッグビートル)
ゼクトモーファーヘラクレスメガゾード(バスターヘラクレス)
グレートビーストモーファーメガゾード(グレートゴーバスター)
ビーストサブマリンゾード(FS-00フロッグ)
ビーストバイカーゾード(LT-06タテガミライオー)
スーパーライオンメガゾード(ゴーバスターライオー)
ウルトラキングメガゾード(ゴーバスターキング)

用語[編集]

コーラルハーバー
舞台となる土地。
モーフィン・グリッド
莫大なエネルギーを産出する異空間。
パワーレンジャーシリーズの過去作品において度々登場している設定であり、マイティ・モーフィン・パワーレンジャーのゾードンによってその存在が確認され、「パワーレンジャー」が作られるきっかけとなったとされる[6]
モーフX
モーフィン・グリッドから採取されるエネルギー。
サイバーディメンション
エヴォックスとアバター達が転送された異次元世界。

キャスト[編集]

レギュラー・準レギュラー[編集]

  • デヴォン・ダニエルズ / レッドレンジャー - ローリー・D・トラヴィス[7]
  • ラヴィ・ショー / ブルーレンジャー - ジャスミート・バドゥワリア[7]
  • ゾーイ・リーブス / イエローレンジャー - ジャクリーン・スシスロウスキー[7]
  • ネイト・シルバ / ゴールドレンジャー - アブラハム・ロドリゲス
  • スティール(声)/ シルバーレンジャー - ジェイミー・リネハン
  • クルーズ(声) - ケルソン・ヘンダーソン
  • スマッシュ(声) - チャーリー・マクダーモット
  • ジャックス(声) - エミット・スキルトン
  • ショー司令官 - テイーラ・ブレイクリー
  • バーク長官 - マーク・ライト
  • ベティ・バーク - クリスティーナ・ホ
  • ベン・バーク - コスメ・フローレス
  • アダム・ダニエルズ - ケビン・コープランド
  • ミュリエル・リーブス - シア・トロッケンハイム
  • エヴォックス(声) - ランドール・ユーイング
  • ブレイズ・アバター / ブレイズ - コルビー・ストロング
  • ロキシー・アバター / ロキシー - リアナ・ラミレス
  • スクローズル(声) - キャンベル・クーリー

主なゲスト[編集]

スーツアクター[編集]

  • クルーズ[8] - マヌ・レノー

スタッフ[編集]

  • 製作総指揮 - チップ・リンブライアン・カセンティーニブライアン・ゴールドナーハイム・サバン、スティーヴン・デイヴィス
  • 共同プロデューサー - メリッサ・フローレス
  • 音楽 - ノアム・カニエル、ユセフ・ゲズーム、キャッシュ・キャロウェイ
  • リードライター - ベッカ・バーンズ、アルウィン・デール
  • セカンドユニット監督 - 野口勇次大西雅樹
  • スタント・コーディネーター - マーク・ハリス
  • 撮影監督 - ケビン・ライリー
  • セカンドユニット撮影監督 - ショーン・マリーン、ブラッドリー・ウィレムス
  • ADRスーパーバイザー - ジム・マクラーティ
  • 編集 - アラーナ・バザード
  • プロダクション・デザイナー - トレーシー・コリンズ
  • 創造者 - ハイム・サバン、東映
  • 原作 - 東映
  • 制作 - パワーレンジャー・プロダクション、東映、オールスパーク・ピクチャーズ

放映リスト[編集]

話数 サブタイトル 登場ロボトロン 登場ギガドローン 監督 脚本
1 Bests Unleashed サイモン・ベネット
野口勇次
チップ・リン
2 Evox's Revenge サイクロトロン(タイヤロイド)
(声 - バリー・ダフィールド)
サイクロドローン(タイヤゾード)
(声 - バリー・ダフィールド)
サイモン・ベネット ジョニー・ハートマン(テレプレイ)
ベッカ・バーンズ(原案及びテレプレイ)
アルウィン・デール(原案及びテレプレイ)
3 End of the Road ニードルトロン(ニードロイド)
(声 - ローアン・ベトジェマン)
ニードルドローン(ニードルゾード)
(声 - ローアン・ベトジェマン)
オリバー・ドライバー パトリック・リーゲル(テレプレイ)
ベッカ・バーンズ(原案及びテレプレイ)
アルウィン・デール(原案及びテレプレイ)
4 Digital Deception ショベルトロン(ショベルロイド)
(声 - アンドレ・キング)
ショベルドローン(ショベルゾード)
(声 - アンドレ・キング)
デニース・ダウナー
5 Taking Care of Business スライストロン(カッターロイド)
(声 - デビッド・ヴァン・ホーン)
スライサードローン(カッターゾード)
(声 - デビッド・ヴァン・ホーン)
アルウィン・デール
ベッカ・バーンズ
6 Hangar Heist メルタトロン(スプレーロイド)
(声 - アシュトン・ブラウン)
スライサードローン
(声 - デビッド・ヴァン・ホーン)
メルタドローン(スプレーゾード)
(声 - アシュトン・ブラウン)
リック・ペリッツェリ
7 A Friend Indeed レールトロン(デンシャロイド)
(声 - ジェレミー・バーチャル
レールドローン(デンシャゾード)
(声 - ジェレミー・バーチャル)
オリバー・ドライバー チップ・リン
アルウィン・デール
ベッカ・バーンズ
8 The Cybergate Opens バキュロイド(ソウジキロイド)
(声 - コスメ・フローレス)
バキュドローン(ソウジキゾード)
(声 - コスメ・フローレス)
リック・ペリッツェリ アルウィン・デール
ベッカ・バーンズ

備考[編集]

  • 2010年のMMPRの玩具展開以降使われてきたパワーレンジャーシリーズロゴマークを一新して、新たなロゴマークを用いる初めてのシーズンとなる。
  • 2017年 - 2018年の『パワーレンジャー・ニンジャスティール』 / 『スーパーニンジャスティール』の原案となった『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が日本で放映されたのは2015年、ビーストモーファーズの原案となったゴーバスターズが放映されたのは2012年と前年度に放映した作品よりも古いスーパー戦隊シリーズを元に撮影される初めてのシーズンとなる。
  • 本作はMMPR~ジャングルフューリー、サムライ(スーパーサムライ)~メガフォース(スーパーメガフォース)、ニンジャスティールと地続きの世界観という設定であり、劇中の登場人物の口から、過去作の敵であるリタ・レパルサ、スレッジ、ガルバナックスの名前が語られている。

脚注[編集]

  1. ^ 坂本浩一『映画監督 坂本浩一 全仕事 ~ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を手がける稀代の仕事師~』カンゼン、2018年8月9日、156頁。ISBN 978-4862554772
  2. ^ Power Rangers Beast Morphers Confirmed” (2018年2月17日). 2018年8月31日閲覧。
  3. ^ Hasbro Acquires Saban's 'Power Rangers' for $522 Million”. MEDIAPLAYNEWS (2018年5月1日). 2018年8月31日閲覧。
  4. ^ (英語) Gizmodo - Video, https://gizmodo.com/video/3556118?utm_medium=sharefromsite&utm_source=io9&jwsource=cl 2018年8月31日閲覧。 
  5. ^ プレスリリースより
  6. ^ パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ 『Once a Ranger』
  7. ^ a b c 'Power Rangers Beast Morphers' Cast Revealed”. comicbook.com (2018年8月18日). 2018年8月31日閲覧。
  8. ^ Manu Reynaud”. The Human Agency (2010年5月19日). 2018年3月18日閲覧。