新・赤かぶ検事奮戦記

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新・赤かぶ検事奮戦記
ジャンル テレビドラマ
放送時間 土曜日21:00 - 22:51(111分)
放送期間 1994年12月17日 - 2005年8月13日(17回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 ABC
監督 岡屋龍一
杉村六郎
原作 和久峻三
脚本 櫻井武晴
稲葉一広
土屋保文
吉田剛
大野武雄
保利吉紀
篠崎好
プロデューサー 辰野悦央
田村正志
平尾知也
内片輝
深沢義啓(ABC)
佐生哲雄
武田功
齋藤立太
嶋村希保(松竹)
出演者 橋爪功
藤田弓子
西條三恵
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
エンディング 土曜ワイド劇場』と同じ
外部リンク 土曜ワイド劇場
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新・赤かぶ検事奮戦記』(しん・あかかぶけんじふんせんき)は、テレビ朝日系列2時間ドラマ土曜ワイド劇場』(毎週土曜日21:00 - 22:51、JST)で放送されていたシリーズのひとつ。1994年から2005年にかけて放送。全17回。主演は橋爪功

制作はABC松竹(京都映画撮影所、現・松竹撮影所)。

概要[編集]

司法試験を受験したのではなく、検察事務官から叩き上げで検事になった検事・柊茂の活躍を描く。

原作者は司法試験をクリアし、弁護士資格を持っている和久峻三

フランキー堺主演の旧シリーズにはなかったナレーションに乾浩明を起用し、乾独特の語り口がドラマを引き立てている。また、原点回帰の観点から、原作には登場していたが旧シリーズには登場しなかった、赤かぶ検事夫妻の二人の息子(葉子の弟)も、このシリーズでは登場している[1]

シリーズを通して、原作初期の舞台である飛騨高山のみが舞台であるが、近年の原作のレギュラーキャラである溝口警部と行天遼子警部補が登場している(ただし、行天警部補は14-16作までの3作のみの登場)。

旧シリーズが一時間枠でテンポ良く進むのに対して、今シリーズは良くも悪くも2時間サスペンスのお約束ごとをことごとく踏襲(温泉観光地でのロケ、犯行の手口が社会的影響に対してあたりさわりのなさ、最後は法廷シーンがあるものの、その前に、崖において犯人自らの告白で、事件のトリックを明かしてしまうなど)しているため、かなり趣が異なる。同じく、和久独特のプロットも回数を重ねるにつれてお粗末な物になってしまっており、旧作からのファンを落胆させた。

音楽については新規制作分もあるものの渡辺岳夫による旧シリーズの音楽も使われており、冒頭に流れるテーマソングも一貫して旧シリーズのものである[2]

公式な終了アナウンスはないものの、2007年に同じく橋爪功主演・松竹制作による「土曜ワイド劇場」の新シリーズ『天才刑事・野呂盆六』がスタートしたことや、2009年にTBSの「月曜ゴールデン」にて中村梅雀主演による「赤かぶ検事奮戦記 京都転勤篇」の新作が放送された(制作は同じく松竹・京都撮影所)ことから、「新・赤かぶ検事奮戦記」シリーズは事実上完結となった。

2011年現在、ABCでは平日午後の2時間サスペンス枠で再放送している(制作順では無い)が、視聴者には突発的に編成されるのでいつまで続くかは未定である。

登場人物[編集]

柊家[編集]

柊 茂
演 - 橋爪功
岐阜地方検察庁高山支部の検事。名古屋出身。司法試験をクリアしたエリート検事ではなく、検察事務官を経て検事資格を与えられた、たたき上げの検事。飛騨高山の赤かぶ漬が大好物で、それが朝食に出なければ生きた心地がしないほど。普段から名古屋弁を使っているので取調べのときにも、刑事裁判の時にも名古屋弁をまくし立てる。しかし、上司と話す時は、標準語を話す。法廷では弁護士と対決しつつも、自暴自棄になったり自分勝手な証言をする被告人にたびたび説教する。求刑の際には‘罪を憎んで人を憎まず’で、裁判官に積極的に被告人の情状酌量を求めるなど、情に厚いところがある。
柊 春子
演 - 藤田弓子
柊検事の妻。夫である柊検事を立てつつも、上手い名古屋弁で言うべきことはしっかりと言う。原作では痩せぎすの柊と対比して「太っていること」が強調して書かれており「鬼瓦のような顔」と書かれている作品もある。
柊 葉子
演 - 畠田理恵(第1作 - 第2作) → 高田万由子(第3作 - 第13作) → 西條三恵(第14作 - )
柊検事の長女。司法修習生から弁護士。高田万由子が演じていた時代は弁護士という設定で、検事である父親と法廷で直接対決することが何度かあった。原作では法学部に進学して司法試験を目指した際、父である柊茂は「流石はワシの娘だなも!」と(当然)検事志望だと期待していたが弁護士志望と聞いて愕然とした。また、「両親とは似ても似つかぬ美人」と書かれている作品もある。
柊 正男
演 - 長野博(第1作 - 第2作) → 榎本雄太(第3作) → ヨースケ(現・窪塚洋介)(第4作 - 第9作) → 石川伸一郎(第10作 - 第13作) → 斉藤慶太(第14作 - 第16作)
柊検事の長男。
柊 誠二
演 - 国分博(第1作 - 第2作) → 菊池健太(第3作) → 土倉有貴(第4作 - 第13作) → 尾上寛之(第14作 - 第16作)
柊検事の次男。

岐阜県警察高山警察署[編集]

榊田(警部補)
演 - 渡辺哲
岐阜県警察・高山警察署の刑事。
岡田(警部)
演 - 谷村昌彦(第1作 - 第7作、第9作 - 第11作)
高山署の刑事。原作ではレギュラーキャラクターで、榊田警部補の上司。
溝口(警部)
演 - 石倉三郎(第14作 - )
高山署の刑事。原作ではレギュラーキャラクターで、行天遼子警部補の上司。
行天 遼子(警部補)
演 - 中島史恵(第14作 - 第16作)
高山署の刑事。原作では松本時代のレギュラーキャラクターで、柊に非常に協力的で、柊の妻・春子とも親しく、夫・行天珍男子(うずまろ)とともに柊と家族ぐるみの付き合いをしているが、ドラマでは柊に食ってかかることが多い。夫はドラマ未登場で妻と同じく警察官だが階級は1階級下の巡査部長。
米田(警部)
演 - 秋野太作(第8作、第11作 - 第13作)
高山署の刑事。

その他[編集]

吉沢(事務官)
演 - 小久保丈二
柊検事の補佐役。真面目一本な性格。
法眼 正法
演 - 羽場裕一(第2作) → 石丸謙二郎(第14作 - )
弁護士。原作では高山市に事務所を構える唯一の弁護士とされている。父親が僧侶なのでこのような名前になったという記述もある。
裁判長
演 - 波田久夫(第1作)、大木晤郎(第3作)、楠年明(第4作 - 第17作)、田中弘史(第8作)、亀井賢二(第15作)
小杉義男(嘱託医)
演 - 喜多村英三(第3作、第4作)

ゲスト[編集]

第1作(1994年) 「飛騨小糸坂の白骨 秘湯から消えた女と高山カラクリ人形の謎」
第2作(1995年) 「呪いの紙草履 越中八尾・おわら風の盆の謎 飛騨高山~白骨温泉」
第3作(1996年) 「夢追い地蔵殺人事件 龍神温泉の美女と古銭の秘密 父娘が法廷初対決!」
  • 西山靖 - 伊原幸司
  • 同僚刑事 - 池田勝志
  • 磯野理沙 - 眞継玉青
  • タクシー運転手 - 西川のりお
  • 林美弥子 - 大場久美子
  • 榊田かね - 山口京子
  • 吹上百太郎 - 川上哲
  • 熊笹時次郎 - 丸尾好広
  • 砂川鑑識員 - 浅田祐二
  • 吉富やす子 - 吉野綾
  • 三島房子 - 織田夏芽
  • 正男と誠二の友達 - 上田育子、嘉数祐奈、下江真理
  • 民話を語る老婆 - 新屋英子
  • 畑繁蔵 - 鹿内孝
  • 足立晴雄 - 有川博
第4作(1997年) 「飛騨路を火魔が走る! 墓の赤印は殺人予告」
第5作(1997年) 「飛騨古川からくり殺人! ヒスイ海岸と遺言状の謎 高山露天風呂~越中天然洞窟湯」
  • 磯野理沙 - 宝城清子
  • 林田可菜 - 権平華子
  • 荒木雅江 - 片岡静香
  • 荒木耕二 - 高野茂
  • 荒木辰蔵 - 原哲男
  • 香取和津代 - 佐藤直子
  • 武藤雅弘 - 美角優介
  • 高倉次郎 - 荒木優騎
  • 高山観光ホテル社長 - 住吉人
  • 野中昭夫 - 亀井賢二
  • 香川藤吉 - 平井靖
  • 鑑識 - 石原久
  • 管理人 - 小野幸一
  • 露天風呂の女 - 吉岡ちひろ
  • 篠田光 - 朝日完記
  • 荒木平蔵 - 勝部演之
  • 田川しずえ - 赤座美代子
第6作(1998年) 「北アルプス安房峠美女殺人事件 白骨温泉『泡の湯』に残された花と高山蝶の謎」
第7作(1998年) 「氷見線雨晴海岸から消えた女 カタツムリが見た飛騨9億円遺産相続殺人」
  • 野々瀬健 - 林泰文
  • 大林順三 - 石田登星
  • 野々瀬スエ - 島村晶子
  • 野々瀬邦子 - 園英子
  • 大林の褄 - 金子珠美
  • 三条の愛人 - 西名摩耶
  • 事務員 - 松原美保、小野幸一、横塚和子
  • 椙田摩耶子 - 中村久美
  • 高山観光ホテル社長 - 住吉人
  • 大牧温泉支配人 - 守屋安幸
  • 三条円太郎 - 玉生司朗
  • 高崎弁護士 - レツゴー正児
  • 大西弁護士 - 三谷昇
  • 茶山千恵子、高田大、村井純子
第8作(1999年) 「飛騨白川郷映画ロケ殺人事件 スター夫婦の醜い争いが惨劇を招く」
第9作(1999年) 「郡上八幡盆踊り 完全犯罪殺人 秘湯!濁河温泉で密会したカップルの謎」
第10作(2000年) 「黒ユリは殺しのメッセージ 飛騨路美女連続殺人 ヒスイ海岸-糸魚川」
第11作(2000年) 「紫式部があやつる連続殺人 下呂~高山~新平潟 飛騨の人形に秘められた女の運命はいかに!!」
第12作(2001年) 「被告人は二度殺される 乗鞍~高山~名古屋殺人ライン 白い死体の謎!」
  • 小野奈加子 - 中島宏海
  • 岡島刑事 - 南條豊
  • 愛知県警課長 - 亀井賢二
  • 城南署刑事 - 白川明彦
  • 警察医 - 荒木優騎
  • マンションの老夫婦 - 丸子礼二、藤岡広子
  • 住職 - 外山文孝
  • ホテル社長 - 住吉人
  • 早川武男 - 安村和之
  • 及川鉄三 - 廣田行生
  • 早川宣和 - 河原崎建三
  • 早川千寿 - 吉沢京子
第13作(2002年) 「氷見~高山ブリ街道連続殺人事件!赤かぶ浮気がバレて家を出る」
第14作(2002年) 「愛と憎しみのダブル誘拐殺人事件 飛騨高山~ヒスイ海岸を巡る欲望の渦」
第15作(2003年) 「飛騨古川祭り 起こし太鼓は涙に霞む 名門旧家入り婿殺人事件」
第16作(2004年) 「飛騨高山~能登和倉 喪服の似合う人妻の秘密」
第17作(2005年) 「飛騨高山~京都~黒部 死体なき殺人! 内部告発者の妻は危険な香り」

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督 視聴率
1 1994年12月17日 飛騨小糸坂の白骨
秘湯から消えた女と高山カラクリ人形の謎
「被告人、名無しの権兵衛」所収
「小糸坂の白骨」
篠崎好 杉村六郎 20.8%
2 1995年10月21日 呪いの紙草履
越中八尾・おわら風の盆の謎
飛騨高山~白骨温泉
「呪いの紙草履」 保利吉紀 岡屋龍一 13.3%
3 1996年09月21日 夢追い地蔵殺人事件
龍神温泉の美女と古銭の秘密
父娘が法廷初対決!
「疑わしきは罰せよ」所収
「古銭はもの言わぬ証人」
16.6%
4 1997年04月12日 飛騨路を火魔が走る!
墓の赤印は殺人予告
「疑わしきは罰せよ」所収
「火魔走る」
大野武雄 17.4%
5 7月19日 飛騨古川からくり殺人!
ヒスイ海岸と遺言状の謎
高山露天風呂~越中天然洞窟湯
「飛騨高山からくり人形殺人事件」 保利吉紀 17.4%
6 1998年04月11日 北アルプス安房峠美女殺人事件
白骨温泉『泡の湯』に残された花と高山蝶の謎
「殺人許可します」所収
「鬼ころし」
大野武雄 15.4%
7 10月10日 氷見線雨晴海岸から消えた女
カタツムリが見た飛騨9億円遺産相続殺人
「被告人、名無しの権兵衛」所収
「蝸牛庵の遺産」
吉田剛 12.8%
8 1999年01月16日 飛騨白川郷映画ロケ殺人事件
スター夫婦の醜い争いが惨劇を招く
「飛騨白川郷メルヘン街道殺人事件」 保利吉紀 15.3%
9 7月10日 郡上八幡盆踊り 完全犯罪殺人
秘湯!濁河温泉で密会したカップルの謎
「紅葉の下に猫がいる」所収
「悪女の手ざわり」
大野武雄 17.7%
10 2000年01月15日 黒ユリは殺しのメッセージ
飛騨路美女連続殺人 ヒスイ海岸-糸魚川
「黒ゆりは殺しのメッセージ」 保利吉紀 15.6%
11 7月15日 紫式部があやつる連続殺人
下呂~高山~新平潟
飛騨の人形に秘められた女の運命はいかに!!
「京人形の館殺人事件」 大野武雄 14.3%
12 2001年07月14日 被告人は二度殺される
乗鞍~高山~名古屋殺人ライン
白い死体の謎!
「呪いの紙草履」所収
「残酷な高原の朝」
吉田剛 14.4%
13 2002年02月23日 氷見~高山ブリ街道連続殺人事件!
赤かぶ浮気がバレて家を出る
「楊貴妃の亡霊」 土屋保文 16.9%
14 10月19日 愛と憎しみのダブル誘拐殺人事件
飛騨高山~ヒスイ海岸を巡る欲望の渦
「法廷殺人の証人」 17.1%
15 2003年12月06日 飛騨古川祭り 起こし太鼓は涙に霞む
名門旧家入り婿殺人事件
稲葉一広 14.3%
16 2004年10月16日 飛騨高山~能登和倉
喪服の似合う人妻の秘密
櫻井武晴 13.5%
17 2005年08月13日 飛騨高山~京都~黒部
死体なき殺人!
内部告発者の妻は危険な香り
「京都先斗町殺人事件」 09.7%

※視聴率はビデオリサーチ社調べによる関東地区のもの

脚注[編集]

  1. ^ なお、原作では下関への転勤の際、春子の妹夫婦と同居することとなったため、それ以後出番は全くない。
  2. ^ ただし3作目よりアレンジが変更されている。

関連項目[編集]