マイケル・B・ジョーダン

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マイケル・B・ジョーダン
Michael B. Jordan
Michael B. Jordan
本名 Michael Bakari Jordan[1]
生年月日 (1987-02-09) 1987年2月9日(31歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンタ・アナ
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
主な作品
クロニクル
フルートベール駅で
ファンタスティック・フォー
クリード チャンプを継ぐ男
ブラックパンサー

マイケル・バカリ・ジョーダン(Michael Bakari Jordan, 1987年2月9日 - )は、アメリカ合衆国俳優。『フルートベール駅で』(2013年)で射殺されたオスカー・グラント役、『ロッキー』シリーズの続編映画『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)でアマチュアボクサーのアドニス・クリード役、マーベル・シネマティック・ユニバースのスーパーヒーロー映画『ブラック・パンサー』(2018年)で敵のエリック・キルモンガー役で出演したことで知られる。いずれの作品もライアン・クーグラーにより監督された[2][3][4][5]

テレビドラマへの出演は、HBOのシリーズドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』(2002年)でのウォレス、ABCソープオペラオール・マイ・チルドレン』(2003〜2006年)でのレジー・モンゴメリー、NBCのドラマシリーズ『Friday Night Lights』(2009〜2011年)でのヴィンス・ハワードなどである。その他の映画への出演は『レッド・テイルズ』(2012年)でモーリス・"バンプス"・ウィルソン、『クロニクル』(2012年)でのスティーヴ・モンゴメリー、『恋人まで1%』(2014年)でのマイキー、『ファンタスティック・フォー』(2015年)でのヒューマン・トーチなどである[6]

キャリア[編集]

初期の作品(1999〜2012年)[編集]

ジョーダン(2011年)

ジョーダンは当初、俳優としてキャリアを積むことを決める以前は、モデルズ・スポーティング・グッズ英語版トイザラスなどいくつかの会社とブランドのキッズモデルとして活動していた[7][8]。1999年に『Cosby』と『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』への短時間の出演でプロの俳優としてのキャリアが始まった[9]。最初の主な映画への出演はキアヌ・リーブス主演の2001年の『陽だまりのグラウンド』である。2002年には、HBOの『THE WIRE/ザ・ワイヤー』で子供ながらに重要な役どころのウォレスを演じて注目を集めた。2003年の3月には、『オール・マイ・チルドレン』で問題を抱えたレジーとして出演し、ジョーダンの契約が切れる2006年6月まで続いた[10]。ジョーダンの他の出演作には『CSI:科学捜査班[11]、『FBI失踪者を追え』、『コールドケース 迷宮事件簿』などがある。その後、自主映画『Blackout』とThe-Nの『The Assistants』に出演し、2008年にはR&Bアーティストのプレジャー・P英語版の「Did You Wrong」のミュージックビデオに出演した。2009年には『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』のエピソード「犯罪多発地域」にゲスト出演し、昔喧嘩をしたことで暴力団に追われている高校フットボールプレーヤーを演じた。2010年には『LAW & ORDER:犯罪心理捜査班』のエピソード「灰の水曜日」にゲスト出演し、マイケル・ヴィックにインスパイアされたスキャンダルと戦う男に関係するボクサーを演じた。

2009年にジョーダンはNBCのドラマ『Friday Night Lights』でアメフトのクォーターバック選手ヴィンス・ハワードを演じた。また、ドラマが収録されたオースティンのマンションで生活を送っていた[12]。2011年にドラマが終わりを迎えるまでの2年間同役を演じた[13]。2010年には、NYLON誌のハリウッドの若手俳優特集で将来の55の顔のひとりとして選ばれた[14][15]。同年、NBCの『Parenthood』で再びアレックスを演じた[16]。これは現場責任者ジェイソン・ケイティムズ英語版と2度目の共同作品となった(1度目は『Friday Night Lights』)。BuddyTVは「最もセクシーなTV俳優2011」でジョーダンを80番とした[17]。また、Xbox 360のゲーム『Gears of War 3』で声を担当した[18]

2012年には、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めた『レッド・テイルズ』に出演し[19]、『クロニクル』ではスティーヴ・モンゴメリー役で主演を務めた[20]。また、『Dr.HOUSE』のファイナルシーズンでは盲目の患者としてゲスト出演した[21]

飛躍(2013年〜現在)[編集]

2013年には、オスカー・グラント三世射殺事件英語版を題材にした、ライアン・クーグラー監督の『フルートベール駅で』で主役を演じた。ジョーダンの演技は批評家から絶賛された。ハリウッド・リポーターの映画批評家トッド・マッカーシーは「若き日のデンゼル・ワシントン」を思い出すと記している[22]。『フルートベール駅で』でのジョーダンの演技を受け、ピープル誌とバラエティ誌は彼を「見るべき俳優」と名付けた[23][24]タイム誌は世界を変える30歳以下の30人に名を挙げ、エンターテインメント・ウィークリー誌とGQ誌は2013年のブレイクしたスターのひとりに名を挙げた[25][26][27]

シルヴェスター・スタローンテッサ・トンプソンとともに『クリード チャンプを継ぐ男』のプロモーションを行うジョーダン(2015年11月)

2015年には『ファンタスティック・フォー』でジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチを演じた[28][29][30]。この作品は一般的に批評家から酷評され、これはRotten Tomatoesで9%の支持率となり興行収入の面でも失敗に終わった[31]

しかし、2015年後期にジョーダンは、『ロッキー』シリーズの続編で2度目のクーグラーとの共同作品となる『クリード チャンプを継ぐ男』でアドニス・クリード役としてシルヴェスター・スタローンと共演し、その際には批評家から絶賛され、肯定的な評価を得て立ち直った[32]。ジョーダンはこの作品でボクサーを演じるために1年の厳しい肉体トレーニングを積み、厳重な低脂肪食を取った[33]。また、彼は撮影中スタントを使うことなく、戦闘シーンが撮影されたときは「常に血が滲み、痣があり、目眩がしている」状態だった[33]

2018年2月には、マーベルの『ブラック・パンサー』で悪役エリック・キルモンガーを演じ、クーグラーと3度目の共同作品を果たした[34]。ジョーダンはこの作品において批評家から絶賛を浴びた。フォーブス誌のダニ・ディ・プラシードはジョーダンは「注目の的になった」と述べ、ビジネスインサイダーのジェイソン・ゲラシオは「ジョーダンは視聴者が何の疑問を抱くことのない憎しみと虚しさを燃料にキルモンガーを演じたが、見るのが面白いようないばりっぷりで演じた。この映画はジョーダンがスクリーンに登場するたびに面白いストーリーと見る楽しみを提供してくれる」と記した[3][4]

2018年にジョーダンは『Fahrenheit 451華氏451度)』に出演し、マイケル・シャノンソフィア・ブテラと共に主役を演じた。このテレビ映画はHBOで放送された[35]

今後の出演[編集]

ジョーダンは2018年前半に撮影予定の伝記映画『Just Mercy』でブライアン・スティーヴンソン英語版を演じる予定となっている[36][37]。さらに、アトランタのパブリック・スクールのカンニング事件を題材にした、4度目のクーグラーとの共同作品となる予定の『Wrong Answer』の出演者の候補に挙がっている[38]。また、『華麗なる賭け』の2度目のリメイクとなる作品にも出演が予定されている[39]。2017年3月にワーナー・ブラザースが『マトリックス』シリーズの前編で若き日のモーフィアス役にジョーダンのキャスティングを希望していることが報じられた[40]

フィルモグラフィー[編集]

コミコンでのジョーダン(2017年)

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1999 ブラック AND ホワイト
Black and White
ティーン2
2001 陽だまりのグラウンド
Hardball
ジャマル
2012 レッド・テイルズ
Red Tails
モーリス・"バンプス"・ウィルソン
クロニクル
Chronicle
スティーヴ・モンゴメリー
2013 フルートベール駅で
Fruitvale Station
オスカー・グラント ゴッサム・インディペンデント映画賞ブレイクスルー演技賞受賞
2014 恋人まで1%
That Awkward Moment
マイキー
2015 ファンタスティック・フォー
Fantastic Four
ジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチ
クリード チャンプを継ぐ男
Creed
アドニス・クリード 全米映画批評家協会賞主演男優賞受賞
ボストン・オンライン映画批評家協会賞主演男優賞受賞
第47回NAACPイメージ・アワード映画部門主演男優賞[41]
2018 ブラックパンサー
Black Panther
エリック・キルモンガー
華氏451
Fahrenheit 451
ガイ・モンターグ テレビ映画
クリード2
Creed II
アドニス・クリード

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題
原題
役名 備考
2002 THE WIRE/ザ・ワイヤー
The Wire
ウォレス 計13話出演
2003 - 2006 オール・マイ・チルドレン
All My Children
レジー・ポーター・モンゴメリー 計52話出演
2006 CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
モリス 第6シーズン第20話「クレイジーストリート」
FBI失踪者を追え
Without a Trace
ジェシー・ルイス 第5シーズン第6話「ハリケーンの爪痕」
2007 コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case
マイケル・カーター 第5シーズン第6話「鳩」
2009 バーン・ノーティス 元スパイの逆襲
Burn Notice
コリー・ジェンセン 第2シーズン第11話「犯罪多発地域」
BONES
Bones
ペリー・ウィルソン 第5シーズン第3話「悲しみの旋律」
2010 LAW & ORDER:犯罪心理捜査班
Law & Order: Criminal Intent
ダニー・フォード 第9シーズン第15話「灰の水曜日」
ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る
Lie to Me
キー 計2話出演
2012 Dr.HOUSE
House
ウィル・ウェストウッド 第8シーズン第14話「見失った愛」
2014 ブーンドックス
The Boondocks
Pretty Boy Flizzy シーズン4 第1話 "Pretty Boy Flizzy"、声の出演

ビデオゲーム[編集]

発売年 邦題
原題
役名 備考
2011 Gears of War 3
Gears of War 3
ジェイソン・ストラットン
2016 NBA 2K17 ジャスティス・ヤング/本人
2017 Wilson's Heart カート・モスビー

脚注[編集]

  1. ^ Seymour, Tom (2014年6月7日). “Fruitvale Station's Michael B Jordan: 'African-Americans aren't allowed to be real people'”. The Guardian. 2015年9月13日閲覧。
  2. ^ Barker, Andrew (2015年11月18日). “Film Review: 'Creed'” (英語). Variety. https://variety.com/2015/film/reviews/creed-review-michael-b-jordan-1201640507/ 2018年2月23日閲覧。 
  3. ^ a b Placido, Dani Di. “'Black Panther' Review: Killmonger Steals The Show”. 2018年2月21日閲覧。
  4. ^ a b 'Black Panther' is the rare Marvel movie that makes you care about the villain — and Michael B. Jordan delivers an incredible performance”. 2018年2月21日閲覧。
  5. ^ “The Ascent of 'Black Panther' Director Ryan Coogler” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/black-panther-ascent-director-ryan-coogler-1084901 2018年2月18日閲覧。 
  6. ^ Middleton, Britt (2015年8月6日). “Four Fantastic Things to Know About Michael B. Jordan”. BET. 2015年9月13日閲覧。
  7. ^ Morales, Wilson (2002年9月). “On His Own : An Interview with Michael B. Jordan”. blackfilm.com. 2011年8月4日閲覧。
  8. ^ Are they the Sundance Film Festival's next finds?”. Los Angeles Times (2013年1月22日). 2013年6月16日閲覧。
  9. ^ Politi, Steve (2011年7月15日). “Politi: 'Friday Night Lights' is over, but Newark's Michael B. Jordan is just getting started”. NJ.com. 2011年8月3日閲覧。
  10. ^ Kroll, Dan J. (2006年8月25日). “Jordan out, Reggie to remain "missing"”. Soapcentral. 2013年6月17日閲覧。
  11. ^ Photos/ CSI Guest Stars: Celebrity DNA – Michael B. Jordan”. E! Online. 2013年6月17日閲覧。
  12. ^ Koski, Genevieve (2011年7月15日). “Interview Michael B. Jordan”. The A.V. Club. 2011年8月4日閲覧。
  13. ^ Ausiello, Michael (2009年8月17日). “Exclusive: 'Friday Night Lights' drafts Michael Jordan!”. Entertainment Weekly. 2013年6月17日閲覧。
  14. ^ YOUNG HOLLYWOOD 2010 PREVIEW”. Youtube (2010年4月20日). 2011年8月5日閲覧。
  15. ^ Nylon Magazine: Young Hollywood Issue”. The CR Journal (2010年5月18日). 2011年8月5日閲覧。
  16. ^ Keck, William (2010年8月13日). “Keck's Exclusives: Friday Night Lights' Quarterback to Romance Parenthood Daughter”. TV Guide. 2013年6月17日閲覧。
  17. ^ TV's 100 Sexiest Men of 2011”. BuddyTV. 2012年3月9日閲覧。
  18. ^ Michael B Jordan replaces Drake as Jace in Gears of War 3”. N4G.com (2011年4月22日). 2011年4月22日閲覧。
  19. ^ Clark, Krystal (2009年4月6日). “George Lucas Finally Casts Red Tails”. ScreenCrave. 2013年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月17日閲覧。
  20. ^ 'Chronicle' Trailer: Teens Become Superheroes”. The Huffington Post (2011年10月19日). 2011年10月23日閲覧。
  21. ^ Ng, Philiana (2012年1月3日). “'Friday Night Lights' Actor Lands Guest Role on 'House'”. The Hollywood Reporter. 2012年1月5日閲覧。
  22. ^ McCarthy, Todd (2013年1月20日). “Fruitvale: Sundance Review”. The Hollywood Reporter. 2013年6月16日閲覧。
  23. ^ Jordan, Julie (2013年10月10日). “PEOPLE's Ones to Watch: Andy Samberg, Sam Claflin & More Top This Year's List”. People. 2013年10月10日閲覧。
  24. ^ Kaufman, Anthony (2013年10月9日). “10 Actors to Watch: Michael B. Jordan Arrives With 'Fruitvale Station'”. Variety. 2013年10月10日閲覧。
  25. ^ Begley, Sarah (2013年12月5日). “These Are the 30 People Under 30 Changing the World Read more: Michael B. Jordan and Ryan Coogler”. Time. 2013年12月25日閲覧。
  26. ^ Breakout Stars of 2013 – Michael B. Jordan”. Entertainment Weekly (2013年12月25日). 2013年12月28日閲覧。
  27. ^ Michael B. Jordan: Breakout of the Year 2013”. GQ (2013年12月2日). 2013年12月29日閲覧。
  28. ^ Michael B. Jordan Signed On For 'Fantastic Four'”. vibe (2013年10月21日). 2018年9月7日閲覧。
  29. ^ Kroll, Justin (2014年2月19日). “'Fantastic Four' Cast Revealed”. Variety. 2014年2月20日閲覧。
  30. ^ Fox Looking To Dump Fantastic Four Director, Screenplay And Recast, Six Months Before They Are Due To Shoot (UPDATE)”. Bleeding Cool (2014年3月14日). 2014年3月14日閲覧。
  31. ^ Fantastic Four, https://www.rottentomatoes.com/m/fantastic_four_2015/ 2017年1月14日閲覧。 
  32. ^ BREAKING NEWS re: Creed Movie – Michael B. Jordan and Sylvester Stallones – SPOILER ALERT”. phillychitchat.com. 2015年2月24日閲覧。
  33. ^ a b Buckley, Cara (2015年10月28日). “Michael B. Jordan Gives Millennials Their 'Rocky' With 'Creed'”. The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2015/11/01/movies/michael-b-jordan-gives-millennials-their-rocky-with-creed.html 2015年10月29日閲覧。 
  34. ^ Kit, Borys (2016年5月13日). “Michael B. Jordan Joins Marvel's 'Black Panther' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2016年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月13日閲覧。
  35. ^ Hipes, Patrick (2017年4月19日). “Michael B. Jordan & Michael Shannon To Topline 'Fahrenheit 451' Movie At HBO” (英語). Deadline. http://deadline.com/2017/04/fahrenheit-451-movie-michael-b-jordan-michael-shannon-hbo-1202072639/ 2017年7月20日閲覧。 
  36. ^ Kroll, Justin (2015年7月24日). “Broad Green Pictures Lands 'Just Mercy' With Michael B. Jordan (EXCLUSIVE)”. Variety. 2016年2月7日閲覧。
  37. ^ Warner Bros. Picks Up Michael B. Jordan Legal Drama 'Just Mercy'”. 2018年2月21日閲覧。
  38. ^ Buckley, Cara (2015年10月28日). “Michael B. Jordan Gives Millennials Their 'Rocky' With 'Creed'”. 2016年1月13日閲覧。
  39. ^ Kit, Borys (2016年2月24日). “Michael B. Jordan, MGM to Remake 'The Thomas Crown Affair' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2016年3月12日閲覧。
  40. ^ Gilyadov, Alex (2017年3月20日). “THE MATRIX FOLLOW-UP RUMORED TO BE MORPHEUS PREQUEL”. IGN. 2017年3月21日閲覧。
  41. ^ 『ストレイト・アウタ・コンプトン』が作品賞!最多受賞は『クリード チャンプを継ぐ男』 全米有色人種地位向上協会賞”. シネマトゥデイ (2016年2月8日). 2016年2月8日閲覧。

外部リンク[編集]