「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」の版間の差分

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== 音楽 ==
== 音楽 ==

2016年11月29日 (火) 10:10時点における版

名探偵コナン
時計じかけの摩天楼
Detective Conan
The Time-Bombed Skyscraper
監督 こだま兼嗣
脚本 古内一成
原作 青山剛昌
出演者 高山みなみ
山口勝平
山崎和佳奈
神谷明
緒方賢一
塩沢兼人
石田太郎
音楽 大野克夫
主題歌 杏子Happy Birthday
撮影 野村隆
編集 岡田輝満
制作会社 キョクイチ東京ムービー
製作会社 「名探偵コナン」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 1997年4月19日[注 1]
上映時間 95分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 11億円
配給収入 6億1000万円[1]
次作 名探偵コナン 14番目の標的
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』(めいたんていコナン とけいじかけのまてんろう)は、1997年4月19日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第1作目である。上映時間は95分。興行収入は11億円[要出典]配給収入は6億1000万円[1]

キャッチコピーは「真実はいつもひとつ!」。

概要

テレビアニメ『名探偵コナン』の大ヒットにより制作された初となる映画作品であり、今作以降毎年新作が春に劇場公開されている。コナンたちの住む米花町で起きる爆破事件と、新一の誕生前夜(5月3日)における新一と蘭の恋愛描写が物語の軸である。大規模な爆破シーンなどが展開されるが、犯人による個人的な殺人は描かれず、爆弾捜索が事件のメインとなっている。

冒頭の作品解説のうち、工藤新一の新聞記事から身体が縮み蘭と再会してコナンと名乗るまでの部分は、2016年現在まで導入部分が若干改変された第11作『紺碧の棺』を除いて毎回流れている。また、作品解説部分のアニメーションは第3作『世紀末の魔術師』まで使用されており、第4作『瞳の中の暗殺者』以降はデザインが変更されている。

本作は、初期のアニメシリーズの音楽制作を担当していたポリグラムユニバーサルミュージック)が製作委員会に名を連ねている。以降は、1997年からアニメシリーズの主題歌からビーイングに変更され、映画主題歌も2011年の第15作『沈黙の15分』まで、アニメ・映画共にビーイング所属アーティストの起用が慣習となっていた。2000年に発売された『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜』に本作の主題歌「Happy Birthday」が収録されないのも変更のためだったが、2006年に発売された『THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜The Movie Themes Collection〜』では収録された[注 2]。本作から第4作『瞳の中の暗殺者』までの主題歌は、1コーラス目の後に間奏を挟みラストサビに行く形で使用されていた。第5作『天国へのカウントダウン』以降はフルバージョンか一部をカットして使用されているうえ、舞台となった風景の実写が背景で流され、最後のアニメ映像がコナンが前を見据えるシーンなのも本作から恒例になっている。

本作のエピローグは尺が10秒程度と短く、BGMはなし、コナンのみ台詞があるなど、以降の作品より簡素な構成となっている。

テレビスペシャルとして、1998年1月5日2003年3月24日2006年3月13日の計3回放送されている。また、劇場版第20作『純黒の悪夢』の公開を記念して『金曜ロードSHOW!』枠で行われた「2週連続コナン祭り[2]」では第1弾として、本作のデジタルリマスター版が2016年4月8日に本編ノーカットで放送された[3][注 3]。なお、いわゆるポケモンショックより前に制作された作品であるため、テレビ放送に際しては冒頭の作品解説で新一を撮る取材陣のカメラのフラッシュや終盤の爆破シーンなどに、減光や残像の処理が追加されている。

2016年に開催された歴代映画19作品の人気投票で、本作は5位を獲得した[5]

あらすじ

ある日、黒川邸で主人の黒川大造が何者かに殺害されるという事件が起こった。現場の状況から、黒川家の中に犯人がいるとされ、眠りの小五郎として有名な名探偵の毛利小五郎は後妻が犯人だと推理するが、時計型麻酔銃で眠らせた江戸川コナンの推理によって事件は無事に解決した。彼こそ高校生探偵として有名であった工藤新一であり、現在は迷宮なしの小学生名探偵として活躍する江戸川コナンである。コナンは自分の体を小さくした黒の組織を追うために、小五郎を有名にして情報を集めていたのだ。

数日後、高名な建築家である森谷帝二から工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし、新一は体が縮んでしまってコナンになっているため、コナンは小五郎を代理人として、幼馴染で小五郎の一人娘である毛利蘭と共にパーティーに出席する。そこで開催されたクイズに正解し、ギャラリーに案内されたコナンと蘭は、殺人事件があった黒川邸が森谷の設計であることを知る。また、蘭は新一の誕生日に2人で映画を見に行く約束をしていることを森谷に伝えるが、行くことができないコナンはどうするべきかと思案する。

新一の誕生日前日、コナンは火薬庫からプラスチック爆弾用の爆薬が何者かに盗み出され、黒川邸など4件の邸宅が相次いで放火されるという事件のニュースを見ていた。その時、その犯人から新一宛てに爆破予告の電話がかかって来る。犯人は、爆弾を盗み出したのは自分であり、早くしないと子供たちが危険だと宣告する。それを聞いたコナンは爆破を防ぐため、堤向津川緑地公園へ向かう。

堤向津川緑地公園に着いたコナンは、ラジコン模型飛行機で遊ぶ少年探偵団を見付ける。知らない男からラジコン模型飛行機を貰ったと言う話を聞いたコナンは、ラジコン模型飛行機にプラスチック爆弾が装備されている事に気付き、リモコンを奪うが、その拍子にリモコンが壊れてしまう。コナンは咄嗟の判断でリモコンを蹴り、ラジコン模型飛行機に当ててプラスチック爆弾を上空で爆発させる事には成功したものの、近くのビルからその様子を見ていた犯人により次の犯行予告を受けてしまう。

次の犯行場所として宣告された米花駅前に向かったコナンは、ファストフード店の2階から駅前の様子を窺い見る。その時、お婆さんが捨て猫をキャリーバッグと共に持ち去る様子を見たコナンは、キャリーバッグにプラスチック爆弾が仕掛けられていると推理し、必死で止めようとするが、タクシーに乗り込まれてしまう。コナンはターボエンジン付きスケートボードでタクシーを追い掛けるが、途中でスケボーの電池が切れてしまい、止む無く近くに居た少年の自転車を奪い、タクシーを追い掛ける事にする。何とかタクシーに追い付いたコナンは、キャリーバッグをお婆さんから奪い、人気のない場所へ持って行こうと自転車に載せて、近くの河川敷へ向かう。

コナンはプラスチック爆弾を人気のない所で爆発させる事には成功したものの、爆風の影響で負傷してしまい、緑台警察病院へ緊急搬送された。病室では、今回の犯人は新一を指名して脅迫している事から、新一に恨みを持つ者の犯行と見た目暮警部らが、新一が解決した事件の中で最も注目を集めた事件として西多摩市長を逮捕した事件を挙げる。この事件は、OLを轢いた車を運転していた犯人として警察が市長の息子を逮捕した事に異を唱えた新一が、真犯人は市長自身である事を突き止めたもので、その影響により市長の進めていた都市開発の計画が頓挫したものでもある。

そこへ、犯人からの連絡が入り、東都鉄道の環状線に時速60km以下で走行すれば爆発する仕掛けになっている5つの爆弾を仕掛けたと言う事と、仕掛けた場所は「××の×」であると言うヒントを与えられ、一方的に電話を切られる。それを聞いた目暮警部はすぐに東都鉄道へ連絡し、連絡を受けた東都鉄道の司令員もすぐに時速70kmでの走行を維持するよう司令を出す。目暮警部や小五郎は「××の×」と言う犯人からのヒントに対し、「座席の下」や「網棚の上」と言った場所を思い付くが、時速60km以下で走行すれば爆発すると言う仕掛けに注目したコナンが、「線路の間」である事を突き止める。貨物駅に列車を退避させた上で、無事に5つ全ての爆弾も発見し一同は安堵する。

安堵したのも束の間、一同は今回の事件の犯人について話し合う。コナンの助言により、一連の放火事件や爆弾事件が全て、森谷帝二の設計した建築物を標的としている事が判明する。すぐに森谷邸へ向かった一同は、森谷に自身を恨んでいる人物に心当たりはないか尋ねるが、そのような人物に心当たりはないと返される。こっそり森谷邸を見て回っていたコナンは、西多摩市の都市開発の計画を森谷が主導していた事を知り、新一の声で一同をギャラリーに集める。コナンは情況証拠とハッタリを用いて森谷自身が犯人である事を暴き、白鳥警部によって森谷は逮捕されるが、「これで終わりではない」と森谷は告げる。

最後の標的が蘭の居る米花シティービルである事を知ったコナンは、森谷の落とした爆弾の設計図を持ってすぐに米花シティービルへ向かう。米花シティービルに着いたコナンは、蘭の居る映画館のロビー前までは何とか辿り着いたものの、ドアが爆発の影響で歪んでしまい中へは入れない。コナンはその場で新一の声を使い、爆弾を見付けた蘭に爆弾の解体を指示し、解体は順調に進む。しかし、最後に設計図には載っていない赤と青2本の導線が残り、どちらを切るかについてコナンは蘭に任せる事にする[注 4]。爆発のタイムリミットとなる時間になり、目暮警部らは諦めかけ、森谷はほくそ笑むが、爆発は起こらず、ビル内に閉じ込められていた全員が助かる描写が為され、蘭がコナンに対し新一について尋ねるシーンで物語は終幕を迎える。

登場人物

メインキャラクター

江戸川 コナン(えどがわ コナン)
声 - 高山みなみ
爆弾犯からの電話を工藤新一として受け、爆破を阻止するために都内を奔走する。だが、犠牲者を出さないように爆弾を遠ざけようとして爆風に吹き飛ばされ、負傷してしまう。
毛利 蘭(もうり らん)
声 - 山崎和佳奈
新一の誕生祝いとして、米花シティービルで映画を観る約束を半ばむりやりに取り付ける。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
声 - 神谷明
コナンが爆弾事件で負傷した時には「もう少しでお前が死ぬところだったんだぞ」と叱っていた。東都環状線の爆破事件から、犯人が東都環状線の沿線に住んでいない人物だと推理する。
工藤 新一(くどう しんいち)
声 - 山口勝平
目暮の回想にて登場し、1年前に西多摩市で発生した交通死亡事故の真相を暴いていたことが判明する。また、中盤および終盤の場面で蘭や目暮警部らに対して、コナンが蝶ネクタイ型変声機を使用した際の声としても登場している。
鈴木 園子(すずき そのこ)
声 - 松井菜桜子
蘭と一緒に新一に贈る誕生日プレゼントを選び、彼女を茶化した。
阿笠 博士(あがさ ひろし)
声 - 緒方賢一
彼の何気ない一言が、東都環状線に仕掛けられた爆弾のありかを発見する手がかりとなる。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)
声 - 岩居由希子(歩美)、高木渉(元太)、大谷育江(光彦)
堤無津川緑地公園で遊んでいた時に犯人から爆弾が搭載されたRC飛行機をもらい、それで遊んでいた。コナンを見舞った帰りに東都環状線に乗り合わせ、そこで第3の爆破事件に巻き込まれる。
目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
声 - 茶風林
今回の連続爆破事件の捜査指揮を執る。
本作では目暮警部と呼ばれ、フルネームが判明したのは次作『14番目の標的』からである。

オリジナルキャラクター

容疑者

森谷 帝二(もりや ていじ)
声 - 石田太郎
建築家。東都大学建築学科教授。47歳の独身。
本名は森谷 貞治。有名な高校生探偵の工藤新一に興味を抱き主催するパーティーに招待した。英国紳士風の落ち着いた物腰と気品さを感じさせると同時に、不敵な笑みも浮かべる挑戦的な性格。イギリス古典建築のシンメトリーに傾倒して、自分の名前を左右対称の帝二に変えている。日本建築協会の新人賞を受賞した経験から、若い建築家に「美意識が欠けている」「自分の作品にもっと責任を持つべき」と警鐘を鳴らす芸術家思考の持ち主でもある。父親も世界的な建築家だったが、母親と共に15年前の火事で他界している。第5作『天国へのカウントダウン』に弟子の風間英彦が登場するが、技術家思考で森谷教授と逆のタイプである。
名前の由来は『シャーロック・ホームズ』に登場するホームズの宿敵・ジェームズ・モリアーティ教授。キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。
白鳥 任三郎(しらとり にんざぶろう)
声 - 塩沢兼人
警視庁刑事部捜査一課警部補。
本作が初登場となる。クールな口調で意味深な台詞が多く、森谷帝二の父親に憧れを抱いており建築にも興味がある、爆弾犯からの電話が掛ってきたときはいつも不在になる、など容疑者の1人として描かれている[注 5]。その後、青山剛昌とスタッフに気に入られたことから、レギュラーキャラクターとなった。
本作では白鳥刑事と呼ばれ、フルネームが判明したのは次作『14番目の標的』からである。森谷帝二と同様にキャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。

黒川家

黒川 大造(くろかわ だいぞう)
声 - なし
黒川邸の主人で、黒川病院の院長兼外科医。62歳。自宅で酒を飲みながらワープロを使っていたところを襲われ殺害されるが、コナンの推理によって事件は解決した。平時から飲酒癖があるらしく、院長の権力を振りかざして飲酒して執刀するなどの所業を黙殺するなど、問題行動があったようである。
黒川 三奈(くろかわ みな)
声 - 宮寺智子
大造の後妻。32歳。犯行現場に残されたメッセージから小五郎に犯人だと疑われたため、詰め寄って文句を言うなど気の強い性格をしている。
黒川 大介(くろかわ だいすけ)
声 - 山路和弘
大造の長男で、大造が院長を務めている黒川病院の内科医。36歳。三奈や真那美と共に事件の容疑者になってしまった。
中沢 真那美(なかざわ まなみ)
声 - 藤井佳代子
黒川邸の家政婦。27歳。大造殺害事件の真犯人で、家政婦として黒川家に入り込んでいたが、コナンの推理によって逮捕された[注 6]。連行される際に「恨みを晴らせたから悔いはない」と発言していたが、その目には涙が溢れていた。

岡本家

岡本(おかもと)
声 - 平尾仁彰
元西多摩市市長。52歳。1年前に交通死亡事故を起こしてしまい、同乗していた息子の浩平が身代わりを買って出たため、事故車に彼に疑いが掛かるような偽装工作を施す。だが、新一に真相を暴かれて罪を認め、逮捕された。現在は服役中である。市長在任中に西多摩市の新しい街づくりを推し進めていたが、この事件を受けて計画そのものが白紙となった。
岡本 浩平(おかもと こうへい)
声 - 谷川俊
岡本元市長の息子で、電子工学科の学生。21歳。事故当時、父親の車に同乗していたことを利用して身代わりになるが、新一に見破られて失敗した。白鳥は彼がそのことを恨んで今回の犯行を行ったのではと疑ったが、早朝から伊豆に出かけていたため容疑者から外れた。

東都鉄道 東都環状線

坂口(さかぐち)
声 - 藤本譲
東都鉄道総合司令室の責任者で運行部長。52歳。犯人の要求から、楠に東都環状線全線の列車のスピードを上げて維持させるよう指令を出した。その後、小五郎や目暮と今後の相談をしている途中、携帯からコナン(新一)の推理を聞かされ、芝浜貨物線に環状線の列車を避難させる新たな指令を出した。
楠(くすのき)
声 - 藤城裕士
東都鉄道総合司令室の総合司令長。45歳。坂口から爆弾の存在を知らされて驚愕するが、運転士に指示を与えて事態の収束に乗り出した。
運転士
声 - 山崎たくみ
東都環状線11号編成の運転士。爆弾が仕掛けられていることを知らされ動揺するが、楠指令長からの指示通り電車を芝浜貨物線内に止めることに成功した。
電車の乗客
声 - 小堀裕之川谷修士2丁拳銃
東都環状線の乗客。電車が止まらない理由を車掌に問い質していた。お笑い芸人の二丁拳銃が特別出演しており、芸人としては初のゲスト出演となった。

その他のキャラクター

少年
声 - 水原リン
自転車を止めてジュースを買っていた少年。コナンに自転車を「坊や借りるよ!」と乗って行かれた際、「坊や?俺の方が年下か!?」と唖然とした顔で驚いていた。
おばあさん
声 - 水原リン
米花駅前の広場に捨てられていた猫を拾った老婆。途中でタクシーに乗車したがコナンに止められ、爆弾の入ったケースは無事に回収された。
警官
声 - 千葉一伸
警察犬を連れて東都環状線に仕掛けられた爆弾を捜索していた警官。爆弾は目暮警部の指揮ですべて回収され、東都鉄道爆破未遂事件は無事に解決した。
医師
声 - 山路和弘
爆発を防ぐために負傷したコナンを診察した緑台警察病院の医師。お見舞いにやってきた一同を安心させ、コナンは引き続き爆弾事件の推理を続けていった。
ドライバー
声 - 一条和矢
おばあさんを制止するために飛び出したコナンと接触しそうになったバイクのドライバー。このトラブルでスケボーの機能が弱まりコナンは自転車を拝借した。
店員
声 - 百々麻子
爆弾を探すためにコナンが入店したハンバーガーショップの女性店員。何も注文せずに、出入りを繰り返しているだけのコナンに驚いていた。
アナウンサー
声 - 野村明大読売テレビアナウンサー
東都環状線で発生した爆弾事件のリポートをしていた男性アナウンサー。高木刑事に似た風貌をしており、爆発までの時刻を緊張した面持ちで実況していた。

スタッフ

音楽

サウンドトラック

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
大野克夫サウンドトラック
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ポリドール
プロデュース 大野克夫バンド
EANコード
EAN 4988005197443
テンプレートを表示

収録曲

  1. 名探偵コナン メイン・テーマ
  2. 英国風館
  3. 時計じかけの摩天楼
  4. 爆破犯人のテーマ
  5. 犯人からの電話
  6. 爆破予告
  7. 爆弾処理
  8. 蘭のテーマ
  9. 少年探偵団のテーマ
  10. 陰謀
  11. 忍び寄る危機
  12. 緊急指令
  13. 対決のテーマ
  14. 捜査開始
  15. 西の名探偵
  16. 昼下がりの天使たち
  17. 想い出

主題歌

Happy Birthday
歌 - 杏子 / 作詞・作曲 - スガシカオ
CD版はフェードアウトで終わるが、本作ではコーダがつけられている。

挿入歌

キミがいれば」&「逢いたいよ
歌 - 伊織 / 作詞 - 高柳恋 / 作曲 - 大野克夫

映像ソフト化

脚注

注釈

  1. ^ 関東およびその他の地域での公開日。関西および一部の地域では同年4月26日公開。
  2. ^ ポリグラムから「名探偵コナン主題歌集」が発売されているが、公開の半年前だったことから収録されていない。
  3. ^ 翌週4月15日には第19作『業火の向日葵』が放送された[4]
  4. ^ このプロットは1974年公開の映画『ジャガーノート』で初出のものである。
  5. ^ これは容疑者候補が森谷教授しかいないとスタッフ側から指摘があったためで、担当した塩沢兼人にも「怪しく演じて下さい」と要求していた。しかし、監督のこだま兼嗣によれば、試写会で小五郎が白鳥を犯人だと指さす場面になると客席は大爆笑していたようである[6]
  6. ^ 動機は「復讐」。中沢の夫は大造による心臓手術を受けていたが、当時は大造が酒に酔って執刀していたことによって手術は失敗し、死亡する。その恨みを晴らすために夫の命日に犯行に及んだ。

出典

  1. ^ a b キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011キネマ旬報社キネマ旬報ムック〉、2012年5月17日、564頁。ASIN 4873767555ISBN 978-4-87376-755-0NCID BB09461400OCLC 825139407全国書誌番号:22150334http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-755-0/Default.aspx 
  2. ^ 金曜ロードSHOW!『2週連続コナン祭り』特設サイト”. 日本テレビ. 2016年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月26日閲覧。
  3. ^ "名探偵コナン 時計じかけの摩天楼". 金曜ロードSHOW!. 8 April 2016. 日本テレビ系列. 日本テレビ. 2016年4月9日閲覧
  4. ^ "名探偵コナン 業火の向日葵". 金曜ロードSHOW!. 15 April 2016. 日本テレビ系列. 日本テレビ. 2016年4月16日閲覧
  5. ^ 名探偵コナン歴代映画人気投票”. 名探偵コナン公式アプリ. 名探偵コナン公式サイト. 2016年3月16日閲覧。
  6. ^ こだま兼嗣の演出手帳 Q&A”. 2002年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。

関連項目

外部リンク