ジョージ・ラッセル (レーシングドライバー)

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ジョージ・ラッセル
2019 Formula One tests Barcelona, Russell (33376134568).jpg
カタロニア・サーキットでのプレシーズンテストにて (2019年3月)
基本情報
国籍 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド
出身地 同・ノーフォーク州キングス・リン
生年月日 (1998-02-15) 1998年2月15日(21歳)
F1での経歴
活動時期 2019-
所属チーム ウィリアムズ '19-
車番 63
出走回数 20
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 0
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初戦 2019年オーストラリアGP
(記録は2019年第20戦ブラジルGP終了時)
テンプレートを表示

ジョージ・ラッセルGeorge Russell, 1998年2月15日 - )は、イングランド出身のレーシングドライバー

2019年から、ウィリアムズよりF1へ参戦している。

経歴[編集]

カート[編集]

イギリスイングランド)・ノーフォーク州キングス・リンで誕生。2006年からカートを始めキャリアをスタートさせる。2009年には、「イギリス・オープン・チャンピオンシップ - コメル・カデット」「MSA カートマスターズ・グランプリ - コメル・カデット」の両選手権を制覇する。2010年は、「フォーミュラ・カート・スターズ - ミニ・マックス」「カートマスターズ・イギリス・グランプリ - ロータックス・ミニ・マックス」「スーパー1・ナショナル・ロータックス・ミニ・マックス・チャンピオンシップ」の3選手権でタイトルを獲得した。2011年からラッセルは、KF3KF3)カテゴリーへ進み「SKUSA スーパーナショナルズ XV - TaG ジュニア」や翌年の「CIK-FIA ヨーロピアン・KF3・チャンピオンシップ」を制覇した。2013年には、KF1KF1)カテゴリーの「CIK-FIA ワールド・チャンピオンシップ - KF1」へ参戦するものの、総合19位でシーズンを終える。

フォーミュラ・ルノー2.0[編集]

2014年から「フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス・チャンピオンシップ」への参戦が決まりシングル・シーターデビューを果たす。当初は、プレマ・パワーチームからデビューする予定だったが最終的にコイラネンGP英語版よりデビューすることとなった。体調不良により1ラウンド欠場する事態もあったが、最終的に総合4位の好成績を収めた。第3戦レッドブル・リンク・レース1では2位に入り表彰台を獲得した。

同時に「ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 チャンピオンシップ」にも出場。ゲストドライバーとして2ラウンドに出走した。第3戦はコイラネンGPから、最終戦はテック1・レーシング英語版からの出走。最終戦ヘレス・サーキット・レース2ではポールトゥウィンを達成する。

フォーミュラ4[編集]

2014年は、「フォーミュラ・ルノー2.0」シリーズと同時期に「BRDC イギリス・フォーミュラ4選手権」(BRDC British Formula 4 Championship)へ参戦する。シーズンを通じ、チームメイトのアルジュン・マイニと共にタイトル争いを繰り広げた。最終的に、3ポイント差でタイトルを獲得した。

タイトルを獲得したため、オフシーズンにヤス・マリーナ・サーキットで開催されるGP3のテストに参加できる権利が与えられアーデン・インターナショナル英語版から出走した。12月には、「マクラーレン・オートスポーツ・BRDC・アワード」に選出され受賞した。

2015年2月、「ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ - スーパースターズ・プログラム」に加わる12人のドライバーの1人に選ばれた。

フォーミュラ3[編集]

2015年は、カーリンCarlin)から「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へ参戦した。開幕戦シルバーストン・サーキット・レース2で初優勝を果たす。その後もコンスタントにポイントを獲得し、203ポイントの総合6位で終えた[1]。ルーキー・チャンピオンシップでは、シャルル・ルクレールに次ぐ2位となる。

2015年9月には、ザントフォールト・サーキットで開催される「マスターズ・オブ・フォーミュラ3」に参戦する。予選レースでは4位入り[2]、決勝レースではさらに順位を上げアントニオ・ジョヴィナッツィに次ぐ2位でフィニッシュした[3]マカオグランプリにもカーリンから出場する予定であったが、開催直前に「ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ英語版」に参戦していた金丸悠にシートを譲る形となった。

翌年の「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」では、ハイテックGPHitechGP)から参戦。2勝して総合3位に入りランキング上位で終えた[4]

GP3シリーズ[編集]

2017年1月、ARTグランプリとドライバー契約を結び「GP3シリーズ」への参戦が決まった。2016年11月には、ヤス・マリーナ・サーキットで行われたポストシーズンテストに参加している。

FIA フォーミュラ 2[編集]

2018年は、FIA フォーミュラ2選手権に参戦し、チャンピオンを勝ち取る[5]

F1[編集]

2016年11月、2017年シーズンよりメルセデスのジュニア・ドライバー・プログラムの一環としてチームに加わったことが発表[6]。年明けの1月には、同チームの開発ドライバーとして携わる契約を結んだ[7]。さらに翌年の11月8日、フォースインディアから、ラスト2戦のフリー走行1回目を担当することが発表された[8]。2018年10月12日、ウィリアムズの正ドライバーとして複数年契約成立。2019年シーズン参戦が可能となった[9]。現行ルールでフォーミュラ4→3→2→1とステップアップしたドライバーは彼が初のケースである。

ウィリアムズのマシンの戦闘力不足により他チームと争えるまでには至っていないが、チームメイトで優勝経験もあるロバート・クビサに対して、予選では全勝、決勝でもトラブルがあったフランスGPドイツGPを除きクビサの前でフィニッシュするなど成績で圧倒している。また、第12戦でマシンの能力的には予選Q1敗退が常態化していた中、Q2進出まであと一歩まで迫り[10]、決勝でもレーシング・ポイントのストロールとアルファロメオのジョヴィナッツィを抑えきり16位完走。他にも母国レースのイギリスGPでは14位、ドイツGPでは11位[11]でフィニッシュするなど、苦しいながらも結果を出しており、そういった点から才能を評価する声は高い。また、マシントラブルに遭遇していないこともあり、開幕戦から完走記録を伸ばしており、マックス・チルトン以来、2人目となる「デビューシーズン全戦完走」の達成も見えていたが、第15戦にグロージャンが原因の接触によりリタイア。そのため、完走関連の記録はここで途絶えている。

なお、ドイツGPでクビサが入賞したため、20人中唯一のノーポイントドライバーとなってしまっている。

レース戦績[編集]

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2014 BRDC イギリス・フォーミュラ4選手権 ラナン・レーシング 24 5 3 4 11 483 1位
フォーミュラ・ルノー2.0 アルプス コイラネンGP 12 0 0 0 0 123 4位
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 2 0 0 0 0 0 NC
テック1・レーシング 2 1 1 1 1
2015 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 カーリン 33 1 0 0 3 203 6位
マスターズ・オブ・フォーミュラ3 1 0 0 0 1 N/A 2位
2016 FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ハイテックGP 30 2 3 3 10 264 3位
マカオグランプリ 1 0 1 0 0 N/A 7位
2017 GP3シリーズ ARTグランプリ 15 4 4 5 7 220 1位
フォーミュラ1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ テストドライバー
サハラ・フォース・インディアF1チーム
2018 FIA フォーミュラ2選手権 ARTグランプリ 24 7 5 6 11 287 1位
フォーミュラ1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ テストドライバー
サハラ・フォース・インディアF1チーム
2019 ロキット・ウィリアムズ・レーシング 20 0 0 0 0 0* 20位*
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権[編集]

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 DC ポイント
2015年 カーリン フォルクスワーゲン SIL
1

8
SIL
2

1
SIL
3

5
HOC
1

11
HOC
2

9
HOC
3

18
PAU
1

8
PAU
2

6
PAU
3

8
MNZ
1

8
MNZ
2

6
MNZ
3

7
SPA
1

6
SPA
2

13
SPA
3

3
NOR
1

10
NOR
2

5
NOR
3

2
ZAN
1

6
ZAN
2

5
ZAN
3

6
RBR
1

5
RBR
2

7
RBR
3

9
ALG
1

10
ALG
2

5
ALG
3

4
NÜR
1

13
NÜR
2

8
NÜR
3

10
HOC
1

7
HOC
2

8
HOC
3

Ret
6位 203
2016年 ハイテックGP メルセデス LEC
1

3
LEC
2

11
LEC
3

18
HUN
1

Ret
HUN
2

4
HUN
3

Ret
PAU
1

4
PAU
2

1
PAU
3

3
RBR
1

5
RBR
2

2
RBR
3

Ret
NOR
1

3
NOR
2

9
NOR
3

Ret
ZAN
1

7
ZAN
2

9
ZAN
3

5
SPA
1

5
SPA
2

1
SPA
3

3
NÜR
1

3
NÜR
2

Ret
NÜR
3

7
IMO
1

4
IMO
2

3
IMO
3

2
HOC
1

7
HOC
2

6
HOC
3

Ret
3位 264

GP3シリーズ[編集]

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2017年 ARTグランプリ CAT
FEA

4
CAT
SPR

5
RBR
FEA

1
RBR
SPR

6
SIL
FEA

1
SIL
SPR

4
HUN
FEA

DNS
HUN
SPR

11
SPA
FEA

1
SPA
SPR

2
MNZ
FEA

1
MNZ
SPR

C
JER
FEA

2
JER
SPR

4
YMC
FEA

2
YMC
SPR

4
1位 220

FIA フォーミュラ2選手権[編集]

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 DC ポイント
2018年 ARTグランプリ BHR
FEA

5
BHR
SPR

19
BAK
FEA

12
BAK
SPR

1
CAT
FEA

1
CAT
SPR

4
MON
FEA

Ret
MON
SPR

Ret
LEC
FEA

1
LEC
SPR

17
RBR
FEA

1
RBR
SPR

2
SIL
FEA

2
SIL
SPR

2
HUN
FEA

Ret
HUN
SPR

8
SPA
FEA

3
SPA
SPR

7
MNZ
FEA

4
MNZ
SPR

1
SOC
FEA

4
SOC
SPR

1
YMC
FEA

1
YMC
SPR

4
1位 287

F1[編集]

エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 WDC ポイント
2017年 フォース・インディア VJM10 メルセデス M08 EQ Power+ 1.6 V6 t AUS CHN BHR RUS ESP MON CAN AZE AUT GBR HUN BEL ITA MAL SIN JPN USA MEX BRA
TD
ABU
TD
- -
2019年 ウィリアムズ FW42 メルセデス M10 EQ Power+ 1.6 V6 t AUS
16
BHR
15
CHN
16
AZE
15
ESP
17
MON
15
CAN
16
FRA
19
AUT
18
GBR
14
GER
11
HUN
16
BEL
15
ITA
14
SIN
Ret
RUS
Ret
JPN
16
MEX
16
USA
17
BRA
12
ABU
-
20位* 0*

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ CHAMPIONSHIP STANDINGS 2015 - DRIVER CHAMPIONSHIP”. F3 FIA EUROPEAN CHAMPIONSHIP. 2017年3月14日閲覧。
  2. ^ Qualifying race results - Masters of Formula 3: Circuit Park Zandvoort 2015”. GP UPDATE.NET. 2017年3月14日閲覧。
  3. ^ Race results - Masters of Formula 3: Circuit Park Zandvoort 2015”. GP UPDATE.NET. 2017年3月14日閲覧。
  4. ^ CHAMPIONSHIP STANDINGS 2016 - DRIVER CHAMPIONSHIP”. F3 FIA EUROPEAN CHAMPIONSHIP. 2017年3月14日閲覧。
  5. ^ THOUGHTS OF A CHAMPION”. www.fia.com. 2018年11月25日閲覧。
  6. ^ 欧F3のジョージ・ラッセル、2017年はメルセデスF1の開発ドライバーとGP3を兼務”. AUTO SPORT web (2016年11月23日). 2017年3月14日閲覧。
  7. ^ メルセデスF1、ウェーレインとオコンに続く3人目の育成ドライバーと契約”. AUTO SPORT web (2017年1月21日). 2017年3月14日閲覧。
  8. ^ ジョージ・ラッセル、最終2戦でフォースインディアのFP1を担当”. F1-Gate.com (2017年11月8日). 2017年11月10日閲覧。
  9. ^ ジョージ・ラッセル 「ウィリアムズに直接電話をして売り込んだ」”. f1-gate.com (2018年10月13日). 2018年10月14日閲覧。
  10. ^ レーシングポイント&リカルド撃破のラッセル「ポールラップのようだった」 - jp.motorsport.com・(2019年8月4日)同年8月5日閲覧
  11. ^ このレースではクビサが今季初入賞の10位となった。

外部リンク[編集]

公式ウェブサイト