ダニール・クビアト

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ダニール・クビアト
Kvyat April 2016.jpg
基本情報
フルネーム ダニール・ヴャチェスラヴォヴィッチ・クビアト
略称表記 KVY
国籍 ロシアの旗 ロシア
出身地 同・ウファ
生年月日 1994年4月26日(22歳)
F1での経歴
車番 26
所属チーム トロ・ロッソ '16-
活動時期 2014-
過去の所属チーム '14 トロ・ロッソ
'15-'16 レッドブル
出走回数 43 (41スタート)
優勝回数 0
通算獲得ポイント 125
表彰台(3位以内)回数 2
ポールポジション 0
ファステストラップ 1
初戦 2014年オーストラリアGP
2015年順位 7位 (95ポイント)
(記録は2016年第5戦スペインGP終了時)
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ダニール・ヴャチェスラヴォヴィッチ・クビアトDaniil Vyacheslavovich Kvyat, ロシア語: Дании́л Вячесла́вович Квят 1994年4月26日 - )は、ロシアウファ出身のレーシングドライバー

経歴[編集]

初期の経歴[編集]

レーシング・カート[編集]

ロシア及びイタリアでカート活動を行う。2009年にはKF3ヨーロッパ・チャンピオンシップで3位、WSKインターナショナル・シリーズで2位となる。

フォーミュラ・BMW[編集]

2010年より4輪に転向。レッドブル・ジュニアチームの支援ドライバーとしてフォーミュラ・BMW・ヨーロッパ参戦をメインにしつつ、フォーミュラ・BMW・パシフィックにスポット参戦した。パシフィックシリーズでは2勝を上げたもののゲスト扱いのためランキング対象外、ヨーロッパシリーズでは表彰台1回で総合10位に終わった。

ユーロカップ・フォーミュラ・ルノーにもスポット参戦。1ラウンド2レースに参戦。

この年の最後にはイギリス・フォーミュラ・ルノー・ウィンターシリーズにも参戦。表彰台を2回獲得しシリーズ4位となる。

フォーミュラ・ルノー[編集]

2011年のフォーミュラ・ルノーシリーズ開幕までの間に、ニュージーランドのトヨタ・レーシング・シリーズに参戦。1勝してシリーズ5位となる。

この年はフォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップとユーロカップ・フォーミュラ・ルノーにフル参戦。ヨーロピアンカップで2位、ユーロカップで3位となる。 この年もイギリス・フォーミュラ・ルノー・ファイナルシリーズ(元ウィンターシリーズ)に参戦。表彰台を2回獲得しシリーズ3位となる。

2012年はユーロカップ・フォーミュラ・ルノーに引き続いて参戦。最多の7勝を上げるも、ストフェル・バンドーンと競り合いになり惜しくもチャンピオンを逃し2位となる。 フォーミュラ・ルノー・アルプスシリーズにも参戦。こちらでも最多の7勝をあげ、僅差でチャンピオンを獲得する。

GP3[編集]

2013年はステップアップしGP3にフル参戦。シリーズ後半に追い上げ、最終戦の第1レースで優勝し逆転でチャンピオンを決定した。

ヨーロッパF3選手権にも10ラウンド中7ラウンドに参戦し、1勝を含む5回の表彰台を獲得した。ただしゲスト扱いのためランキングは無し。

F1[編集]

2013年の若手ドライバーテストの最終日の午後にトロ・ロッソのマシンでテストを行った。これがF1初走行となった。

ダニエル・リカルドのレッドブル昇格が決定すると、その空いたシートを獲得し2014年からのF1参戦が決定した[1]。シートを獲得した時点ではGP3で最終戦を残し、トップから7ポイント差の総合2位に着けていた。 他のレッドブルの支援を受けるドライバーの採用も検討されたが、昇格が噂されていたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタはフォーミュラ・ルノー3.5で期待されたチャンピオン争いが出来ず、似たようなキャリアをたどってきたカルロス・サインツJr.に対してはGP3の成績でクビアトが圧倒したことにより、大抜擢されることになった[2][3]

契約後、F1マシンでの経験を積むために第18戦アメリカGP最終戦ブラジルGPのフリー走行1回目にトロ・ロッソから出走した。

2014年[編集]

トロ・ロッソから参戦。カーナンバーは4月26日生まれということもあり26を選んだ。26にまつわるエピソードはこれから自分自身で作りたいという。チームメイトはジャン=エリック・ベルニュで、余談ではあるがベルニュは4月25日生まれで25を選んでおり、チームメイトで連番となった。デビュー戦となる開幕戦オーストラリアGPで9位入賞し、史上最年少(当時)の入賞記録を更新した。また、母国ロシアGP予選では本家レッドブルを上回る5番手を獲得した。ポイントではベルニュ22ポイントに対して、クビアト8ポイントと敗れた。しかし、予選・決勝共に度々ベルニュを上回るパフォーマンスを見せた。

2015年[編集]

レッドブルのレギュラードライバーであったセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍したことにより、後任としてレッドブルへの昇格を果たした。チームメイトはダニエル・リカルド。序盤は入賞を続けたリチャルドに対し、パワーユニットの信頼性トラブルに苦しみ、思うように結果が出せなかった。そのため自身の後任であるトロ・ロッソの新人マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.が好調だったこともあり5月にしてシート維持が危ぶまれた[4]。しかし、モナコGPで4位入賞を果たすと徐々に調子を上げ、荒れたレース展開となったハンガリーGPでは、F1初表彰台となる2位を獲得。終わってみればリチャルドをドライバーズランキングで上回り、充実の1年となった。

2016年[編集]

引き続きレッドブルから参戦。開幕戦は前年と同じくスタートすることができずにリタイア。中国GPではスタートでベッテルと接触事故を起こし、ベッテルがライコネンに突っ込む形になった。最終的にレースではベッテル2位、クビアト3位で2人そろって表彰台を獲得したがセレモニーの前に英語で口論[5]する様子があった。しかし、最終的にベッテル本人もレーシングアクシデントと認め、遺恨を残してはいなかった。

確執の払拭できない中、オーバーテイクの困難なロシアGPでまたしてもベッテルと接触。今度はベッテルをリタイアに追い込んだだけではなく、チームメイトのリカルドのレース展開にも傷をつけた。接触は二度にわたって行ったため、ベッテルはリタイア直後に放送禁止用語を連呼した。このレースでは自分の非を認め、電話で謝罪したもののレッドブルのヘルムート・マルコの方針違反という形でこのレースを最後にレッドブルからトロ・ロッソへ強制的に降格[6][7]された。マックス・フェルスタッペンとのシート交換という形となった。ただし、公式には降格ではないことになっている。[8]

接触された側のベッテルはクビアトのことを嫌いになるような程ではないと語っており、これがまかり通るのならかつてのレーサーはすべて降格処分になってしまうため、 ジェンソン・バトンはこの処分にtwitter[9]で疑問を呈した。ただし荒い運転による自損癖は2015年日本グランプリの予選の段階で元から判明していたことでもあった。

レース戦績[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 総合順位
2010 フォーミュラ・BMW・ヨーロッパ EuroInternational 16 0 0 0 1 138 10位
フォーミュラ・BMW・パシフィック 8 2 2 0 5 0 NC†
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー Koiranen Bros. Motorsport 2 0 0 0 0 0 NC†
イギリス・フォーミュラ・ルノー・ウィンター・シリーズ 6 0 1 0 2 109 4位
2011 トヨタ・レーシング・シリーズ Victory Motor Racing 12 1 1 3 6 138 5位
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー Koiranen Motorsport 14 2 2 3 6 155 3位
フォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップ 20 7 2 5 13 431 2位
イギリス・フォーミュラ・ルノー・ファイナル・シリーズ 6 0 0 1 2 111 3位
2012 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー Koiranen Motorsport 14 7 3 5 9 234 2位
フォーミュラ・ルノー・アルプスシリーズ 14 7 4 4 8 217 1位
2013 GP3 MW Arden 16 3 2 4 5 168 1位
ヨーロッパF3 Carlin 21 1 5 1 7 0 NC†
フォーミュラ1 トロ・ロッソ テスト・ドライバー
2014 フォーミュラ1 トロ・ロッソ 19 0 0 0 0 8 15位

†印はゲストドライバーの為ポイントなし

GP3[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2013年 アーデン・インターナショナル ESP
FEA

20
ESP
SPR

Ret
VAL
FEA

4
VAL
SPR

5
GBR
FEA

4
GBR
SPR

4
GER
FEA

Ret
GER
SPR

16
HUN
FEA

3
HUN
SPR

7
BEL
FEA

1
BEL
SPR

6
ITA
FEA

1
ITA
SPR

2
ABU
FEA

1
ABU
SPR

5
1位 168

F1[編集]

チーム  シャシー  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 WDC ポイント
2013年 トロ・ロッソ STR8 AUS
MAL
CHN
BHR
ESP
MON
CAN
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
SIN
KOR
JPN
IND
ABU
USA
TD
BRA
TD
- -
2014年 STR9 AUS
9
MAL
10
BHR
11
CHN
10
ESP
14
MON
Ret
CAN
Ret
AUT
Ret
GBR
9
GER
Ret
HUN
14
BEL
9
ITA
11
SIN
14
JPN
11
RUS
14
USA
15
BRA
11
ABU
Ret
15位 8
2015年 レッドブル RB11 AUS
DNS
MAL
9
CHN
Ret
BHR
9
ESP
10
MON
4
CAN
9
AUT
12
GBR
6
HUN
2
BEL
4
ITA
10
SIN
6
JPN
13
RUS
5
USA
Ret
MEX
4
BRA
7
ABU
10
7位 95
2016年 RB12 AUS
DNS
BHR
7
CHN
3
RUS
15
9位* 22*
トロ・ロッソ STR11 ESP
10
MON
-
CAN
-
EUR
-
AUT
-
GBR
-
HUN
-
GER
-
BEL
-
ITA
-
SIN
-
MAL
-
JPN
-
USA
-
MEX
-
BRA
-
ABU
-

脚注[編集]

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  1. ^ “トロ・ロッソ、ダニール・クビアトを2014年のドライバーに起用”. F1-Gate.com. (2013年10月22日). http://f1-gate.com/tororosso/f1_21330.html 2013年11月4日閲覧。 
  2. ^ “ダニール・クビアト 「実力でトロ・ロッソのシートを勝ち取った」”. F1-Gate.com. (2013年10月23日). http://f1-gate.com/daniil-kvyat/f1_21343.html 2013年11月4日閲覧。 
  3. ^ “クビアト、デビューは実力の証?”. TOPNEWS. (2013年10月25日). http://www.topnews.jp/2013/10/25/news/f1/teams/toro-rosso/98512.html 2013年11月4日閲覧。 
  4. ^ “レッドブル、来季ドライバー変更も視野に”. F1-Gate.com. (2015年5月30日). http://www.topnews.jp/2015/05/30/news/f1/126299.html 2015年12月11日閲覧。 
  5. ^ 外部リンク
  6. ^ 外部リンク
  7. ^ レッドブル史上このような形は前例がなく、本来は次戦自粛の形をとるのが普通である。
  8. ^ 外部リンク
  9. ^ 外部リンク

外部リンク[編集]