マックス・フェルスタッペン

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マックス・フェルスタッペン
2019 Formula One tests Barcelona, Verstappen (33376132698).jpg
カタロニア・サーキットでのプレシーズンテストにて (2019年3月)
基本情報
フルネーム マックス・エミリアン・フェルスタッペン
Max Emilian Verstappen
略称表記 VES (2015-2016)
VER (2017- )
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地 ベルギーの旗 ベルギー
同・ハッセルト
生年月日 (1997-09-30) 1997年9月30日(22歳)
F1での経歴
活動時期 2015-
過去の所属チーム '15-'16 トロ・ロッソ
所属チーム レッドブル '16-
車番 33
出走回数 102
タイトル 0
優勝回数 8
表彰台(3位以内)回数 31
通算獲得ポイント 948
ポールポジション 2
ファステストラップ 7
初戦 2015年オーストラリアGP
初勝利 2016年スペインGP
2019年順位 3位 (278ポイント)
(記録は2019年最終戦アブダビGP終了時)
テンプレートを表示

マックス・エミリアン・フェルスタッペンMax Emilian Verstappen, 1997年9月30日 - )は、ベルギーハッセルト出身のオランダレーシングドライバー

父は元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペン、母はカートレーサーのソフィー・マリー・クンペン、また母方の祖父はGT耐久レースの元ドライバーで、叔父もGTレースやル・マン24時間レースに出場したレーシングドライバーという、レーシングドライバー一家である。

初期の経歴[編集]

レーシング・カート[編集]

4歳の時にカートレースを開始。オランダとベルギーを中心に活動を始める。2006年から2008年にはベルギー、2007年にオランダのRotax Max Challenge MiniMAXクラスのチャンピオンシップを制した。また2008年はベルギーのCadetクラスも制している。2009年はFlemishのMiniMAXクラスと、ベルギーのKF5クラスでチャンピオンを獲得した。

2010年からはレーシングカートメーカーCRGのファクトリーチームからKF3の世界選手権とヨーロッパ選手権に出場し、両選手権でチャンピオンとなる。2011年もKF3ヨーロッパ選手権でチャンピオン獲得。

2012年はIntrepidに移籍。KF2のマスターシリーズでチャンピオンとなる。その後、CRGに復帰。2013年はKF2のヨーロッパチャンピオン、KZの世界選手権とヨーロッパ選手権でチャンピオン、KZ2のマスターシリーズチャンピオン、KZ1のヨーロッパチャンピオンを獲得した。

4輪レースに移行[編集]

2013年のシーズン後、フォーミュラ・ルノー2.0とF3でのテストを実施。その後、2014年の1月から2月にかけて行われたフロリダ・ウィンター・シリーズでデビューを果たす。このシリーズはポイント制度が無いが、12戦中2勝を挙げ実質シリーズ3位の成績を残す。

F3[編集]

2014ヨーロッパF3(ホッケンハイムリンク

本格的な4輪レースデビューは2014年のヨーロッパF3選手権となった。6連勝を含めてこの年最も多い10勝を上げたものの、シリーズ3位となる。F3最高峰レースの一つ、マスターズF3ではポールポジションを獲得し、後続に10秒近い差を付けて優勝する。

シーズン後にはマカオGPにも参戦。予選は3位となったものの練習走行でペナルティを受けたため、予選レースは5番手からスタートとなった。予選レースはスタート後2位に上がったもののクラッシュしてリタイア。決勝レースは24番グリッドからスタートし、追い上げて7位でチェッカーを受け、レース中のファステストラップを記録した。

F1の経歴[編集]

2014年[編集]

メルセデスレッドブルから育成ドライバーとして誘われていたが[1]、ヨーロッパF3参戦中の2014年8月にレッドブル・ジュニアチームの一員となった[2]。その発表から間もなく、トロ・ロッソのレギュラードライバーとして2015年にF1デビューすることが決定した[3]。プライベートテストで300km以上を走りスーパーライセンスを獲得後、日本GPでフリー走行1回目に出場し、初のグランプリウィークでの走行を行った。

それまでも10代でF1デビューしたドライバーはフェルナンド・アロンソなどがおり、レッドブルの若手育成チームであるトロ・ロッソではハイメ・アルグエルスアリダニール・クビアトが19歳でF1デビューしているが、彼らは欧州の法規上成人である。しかし、フェルスタッペンはデビュー発表時点で未成年の16歳で、公道の走行に必要な運転免許証が取得できないばかりか[4][5][6]、北半球圏で馴染みのある表彰台シャンパンファイトにすら参加できない[7]フォーミュラ経験は実質1年という異例の抜擢であり、最高峰カテゴリにおける若さや経験不足を懸念する意見もあった[8][9]

2016年以降、国際自動車連盟 (FIA) はスーパーライセンスの発給要件について、年齢の下限が「18歳以上であること」「自動車の運転免許証を取得していること」「最低2年の下位フォーミュラを経験していること」などの項目を追加したため、これはフェルスタッペンの影響を受けたものとみられる[10]。そのため、フェルスタッペンの満18歳未満時に記録した「最年少記録」は発給要件が再び緩和されない限りは更新されることはない。

2015年[編集]

史上最年少で入賞した2015年マレーシアGP.

トロ・ロッソのチームメイトは同じく2世ドライバーである20歳のカルロス・サインツJr.[11]。固定カーナンバーにはカート時代の「33」を選択した。

デビュー戦のオーストラリアGPでは史上最年少出走(17歳165日)を記録。第2戦マレーシアGPでは予選6位から7位フィニッシュし、最年少入賞(17歳180日)も記録した。レギュレーションの変更により、この記録は(再度のレギュレーション変更がない限り)破られることが無くなった。モナコGPではロマン・グロージャンロータス)とのバトル中に追突し、「グロージャンが早めにブレーキをかけた」と主張して物議を醸した[12]

マシンの信頼性やルノーパワーユニットの性能に苦しめられながらも、ハンガリーGPアメリカGPで4位を獲得[13]。結果、6連続を含む10度の入賞で49ポイントを獲得し、トロ・ロッソの歴史上(ポイント規格の変更はあるが)最も多くの年間ポイントを稼いだドライバーとなった。ベルギーGPでは7速全開コーナーのブランシモンでフェリペ・ナッセザウバー)をアウト側からオーバーテイク[14]ブラジルGPでもエス・ド・エナでセルジオ・ペレスフォース・インディア)をアウト側から攻略し、接戦における巧さを印象付けた。一方、年間でペナルティポイントを8も受けてしまい、2016年序盤は出場停止に注意しなければならなくなった[15]

年末のFIA表彰式では「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」「アクション・オブ・ザ・イヤー」「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞[16]。デビュー前の評価を一変させ、トップチームへの移籍も囁かれるようになった。

2016年[編集]

引き続きトロ・ロッソより参戦。開幕戦オーストラリアGPでは予選5番手を獲得。しかし、レース中盤のピットストップでチームメイトのサインツの後ろに後退。前を行くサインツが順位を譲ってくれなかったことにいら立ち、オーバーテイクを仕掛けて追突。10位で1ポイントを獲得したものの、チームに対して激しく不満を漏らした[17]

第4戦ロシアGP後、ダニール・クビアトとのシート交換という形でレッドブルへ移籍することが決定した。突然の交代の理由は「クビアトのプレッシャーを取り除くため」と説明されたが、「トロ・ロッソ内部の騒ぎを解消するため[18]」「フェルスタッペンがライバルチームに引き抜かれることを防いだ[19]」という内情も明かされた。

史上最年少優勝を果たした2016年スペインGP.

レッドブル移籍後初戦のスペインGPでは4番グリッドからスタートし、メルセデス勢の同士討ちで2位に浮上。その後2ストップ作戦で首位に躍り出ると、フェラーリのキミ・ライコネンの激しい追い上げを凌ぎF1初優勝を達成した。セバスチャン・ベッテルの最年少優勝記録(21歳73日)を18歳227日に大きく塗り替え、オランダ人ドライバーとしても初優勝を果たし、ニキ・ラウダアラン・プロストら偉大な先輩たちからも称賛された[20][21]。翌戦のモナコGPでは若さ故かミスが相次ぎ最終的にはリタイアとはなったものの本人は「スペインGPよりも勉強になった」と前向きなコメントを残している。続くカナダGPでは後方から追い上げてきたニコ・ロズベルグから順位を守る活躍を見せた。オーストリアGPでも、一時首位に浮上しタイヤ戦略の関係でメルセデス勢には抜かれたものの再びライコネンからの追い上げを凌ぎ、メルセデス勢が接触したことによりロズベルグが順位を落としたため2位を獲得した。


マレーシアGPでは終始トップ争いに絡み、バーチャル・セーフティカーのタイミングが悪かったものの、2位表彰台を獲得してチームの2013年ブラジルGP以来となるワンツーフィニッシュに貢献した[22]日本GPでも終盤、ルイス・ハミルトンからの追い上げを凌ぎ2位を獲得している。雨のレースとなったブラジルGPでは終盤、ピットストップにより残り15周の時点で12位にまで順位を落とすがここから怒涛の追い上げを見せ3位フィニッシュを果たし称賛の声が相次いだ[23][24]アブダビGPでもスタートの接触で最下位に落ちたが序盤で3位にまで巻き返し最終的にはトップと1.685秒差の4位にまで巻き返す活躍をみせ、最終的にランキング5位となった。

チャンピオン経験者にも真っ向勝負で立ち向かう姿が印象に残るレースが多く、8度のドライバー・オブ・ザ・デイを獲得した。この年のオーバーテイクは78回で1983年の統計開始以来最多となった[25]。また終盤5戦はリタイアとなったアメリカGPを除いた全戦でチームメイトのダニエル・リカルドの前でフィニッシュしている(ただしメキシコGPはペナルティによりリカルドより後ろの順位になっている)。1月オーストリアのスキーコースで雪上デモ走行を行った際にドライバーを務めた[26][27]

2017年[編集]

引き続きレッドブルから参戦。略称がこれまでの「VES」から「VER」に変更された。これは本来は略称は名字の最初の3文字が使われるが、参戦当初はジャン=エリック・ベルニュが「VER」をこの段階で既に使用しており、ベルニュとの混同を避けるためにマックスは「R」の次に来る「S」を使用した「VES」をデビュー当初は使っていたが、ベルニュのカーナンバー所有権が喪失したことで、マックスが「VER」を使えるようになったからである[28]

シーズン初優勝を果たした2017年マレーシアGP.

中国GPではエンジンのミスファイアにより16位スタートとなるが、雨のレースとなった決勝ではオープニングラップで一気に9台をかわして7位に浮上するドライビングをみせ最終的に3位表彰台を獲得する活躍を見せた[29]。それ以降のレースではマシントラブルに悩まされた上に、他車との接触でのリタイヤなどにより完走出来ないレースが多く、完走しても表彰台に届かないレースが続いた[30][31]マレーシアGPではレース序盤にハミルトンをパスしてそのまま独走でシーズン初優勝を飾ると[32]、続く日本GPでも優勝したハミルトンを最後まで追い回して2位表彰台を獲得。アメリカGPでは予選16番手スタートから3位でフィニッシュしたが、最終ラップにライコネンを抜いた際に、4輪ともにコース外に出ていたとしてペナルティを受けて4位に終わった[33]メキシコGPでは予選2番手から、スタートでトップに躍り出るとそのまま2位に大差をつけてシーズン2勝目をあげた[34]

前述のようなマシントラブルや他車との不運な接触によって7度もリタイヤを喫したため、前年を下回るランキング6位でシーズンを終えた。しかし、その一方でシーズンの予選・決勝成績ともにチームメイトのリカルドに勝ち越すことに成功している[35]

2018年[編集]

引き続きレッドブルから参戦。シーズン開幕前には高い下馬評を得ていたものの[36]、開幕戦オーストラリアGPではスピンを喫した上に、バーチャル・セーフティカーのタイミングが悪く6位に終わった[37]バーレーンGPでは予選でクラッシュし、決勝レースもハミルトンと接触してリタイヤに終わった[38]中国GPではセバスチャン・ベッテルと接触して5位[39]アゼルバイジャンGPではリカルドのオーバーテイクを数度も阻止する危険な運転で、最終的にはダブルリタイアを発生させる同士討ちを演じる[40]。開幕から6レースをいずれもトラブルフリーとはいかない形で終え、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「大部分のドライバーが下位シリーズでミスを犯してきたし、誰もそれには注意を払わなかった。だから、マックスは違う。私は彼が成功すると確信している」と断りつつ「マックスが非常に早い時期にF1に来たことは秘密ではない。彼は最高のクルマの一台で全体の世界を見る前に非常に素早く学ばなければならなかった」ともコメントしている[41]

ただ、メキシコGP後に本人も「気負い過ぎていた」と回顧[42]したように、モナコGPでのFP3でのクラッシュ後は落ち着いた走りを見せるようになり、カナダGPでシーズン2度目の表彰台を獲得すると、オーストリアGPでシーズン初優勝を果たした[43]。一方で同GPの予選でチームオーダーの方針とフェルスタッペンの意思が食い違うアクシデント[44]も発覚。また、アゼルバイジャンGPでの一件をめぐってのチームの姿勢にリカルドの不信感を招いた[45]

実質ホームグランプリながらも、何かと相性の悪かったシーズン後半最初のレースであるベルギーGPでも3位表彰台に上がった[46]イタリアGPではバルテリ・ボッタスとの攻防の際の接触でペナルティを受けて5位に終わったが、シンガポールGPから好走し始め、メキシコGPでシーズン2勝目を飾った[47]。続くブラジルGPでもフェラーリ勢とメルセデス勢の4台をコース上で交わしてトップを快走するが、周回遅れのエステバン・オコンと接触してしまい優勝を逃してしまった。怒りの収まらないフェルスタッペン[48]は、チェッカーフラッグ後のラップで長いピー音が入った放送禁止用語を使い、体重測定の場でオコンの胸を小突く行為[49]を行った。この行動についてはスポーツマンシップに反するとして「二日間の社会奉仕」ペナルティが課せられた[50]。ただ、この件については暴力的行為の否定という観点から彼を批判しつつもオコンの方が非が大きいこともあり、1997年王者のジャック・ヴィルヌーヴは「(あの状況で)殴らなかった彼は、すごく自制していた」「ここ数戦の彼は、とても印象的だった。彼の中にあった”厄介なモノ”を取り除くことに成功し、リカルドにあった”良いモノ”を吸収することができた」と評価[51]、クリスチャン・ホーナーも「どんな形であれ、暴力が許されないが、時には感情が昂り、沸騰してしまうこともある」とフェルスタッペンの立場に一定の理解を示した[52]

シーズン序盤は自身のミスによりポイントを取りこぼすレースが目立ったが[41]、サマーブレイク後はチャンピオンを獲得したハミルトンに次ぐポイント数を獲得。最終的には昨年のポイントから81も上昇し、ドライバーズランキングは4位でシーズンを終えた。

2019年[編集]

引き続きレッドブルから参戦。チームメイトはトロ・ロッソから昇格したピエール・ガスリー。この年からホンダ製PUとなるが、プレシーズンテストを順調にこなした。

開幕戦でベッテルをオーバーテイクして3位。メルセデス勢には敵わなかったものの、ホンダに11年ぶりの表彰台をもたらし、第5戦スペインGPでも同じ3位表彰台に立った。しかし、第6戦モナコGPではルイス・ハミルトンを最後まで追い詰めながらも2位フィニッシュとなるが、ピットレーンでバルテリ・ボッタスと接触した責を問われ5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2点の加算処分を受け4位降格となった。そして、第9戦オーストリアGPでスタートダッシュミスからの大逆転によって今シーズン初優勝。2015年ホンダ再参入後初の優勝、そしてレッドブルホームグランプリ2連覇と記録づくめの勝利を飾った。この時点でフェラーリの2台を抜いてランキング暫定3位につけている。

第11戦ドイツGPはスタートダッシュミスの出遅れがあったにもかかわらず、天候に左右された大乱戦のレースを制し2勝目。第12戦ハンガリーGPでは自身初のポールポジション(PP)を獲得。決勝こそハミルトンとのバトルに負け2位に終わったが、シーズン前半はマシントラブルや接触事故に遭遇していないこともあり、自身の連続完走記録及び連続入賞記録を伸ばすなど、苦戦したレースもあったが全体的には好調な走りを見せていた。
シーズン後半戦となる第13戦ベルギーGPでレース序盤の接触が原因でリタイア。奇しくも前年のベルギーGPからスタートした記録が今年のベルギーGPでストップする形となった。
ここから自身の精彩を欠いたことやマシンのセットアップの不発により不調気味となった。第17戦日本GPではフェラーリのシャルル・ルクレールが原因の接触によりリタイア。第14戦イタリアGPでは序盤の接触により表彰台獲得のチャンスを逃した。また、第18戦メキシコGPでは予選でPP獲得と気を吐いたが黄旗無視が原因でポールポジションを失ったうえ[53]、決勝も自身の接触とタイヤ戦略のミスにより同一GPでの3連覇のチャンスを逃した。

そんななか、第9戦とレース環境に類似性のある第20戦ブラジルGPでは快走。予選Q1とQ2をトップ通過し、その勢いのままQ3の最初のアタックで暫定PPのタイムを記録。2回目のアタックでそのタイムを更新し他のマシンに逆転されなかったため、キャリア2度目のPP獲得となった。そして、決勝も快走。タイヤ戦略やコース上のバトルも制し、自身初となるポールトゥーウィンを達成することとなった。この年は、いずれもキャリアハイ[54]となる278ポイント、ドライバーズランキング3位、シーズン3勝でシーズンを終えた。

人物[編集]

  • 母親は「マックスはベルギー人[55]」と主張している。ベルギーGPは実質フェルスタッペンにとってのホームグランプリと言う事もあり、オランダからも多数の観客が詰め掛けている[56]
  • 食べ物ではをはじめ生魚全般が苦手。2018年シンガポールグランプリの際にレッドブルの余興企画で、同地の名物であるチリクラブを食べるという企画にリカルドと共に挑戦させられた際も、嬉々として蟹を解体するリカルドとは対照的に、「蟹を食べると気持ち悪くなる」として触れようとさえしなかった[57]。2019年よりホンダエンジン搭載車に乗っているにも関わらず、グランプリ期間中ホンダのモーターホーム(寿司等が提供されている)に立ち寄ることもほとんどないという[58]

エピソード[編集]

  • フェルスタッペンの初優勝だが、「キャリア2年目」「参戦24戦目」の「スペイングランプリ」で「自身初表彰台」という形での「初優勝」であったが、これは2012年のパストール・マルドナドの初優勝とほぼ同じ状況である。これで、スペインGPは10年にわたりすべて優勝者が異なるという珍しい記録を達成した。
  • 2016年のハンガリーGP、ベルギーGPではライコネン、日本GPではハミルトンを相手に危険なブロックをし、それ以来彼のドライビングスタイルは批判を浴びることが多い。それでも彼は「ペナルティを受けない限り、自分のドライビングスタイルを変えるつもりはない」と語っており、このスタイルを称賛する声も少なくはない。
  • キャリアで勝利を挙げたいくつかのレースにおいて、ダニール・クビアトと何らかのかかわりがある形となった。初優勝の2016年スペインGPはクビアトがレッドブルよりトロ・ロッソへ降格。2勝目の2017年マレーシアGPではピエール・ガスリーにシートを奪われ欠場。3勝目の2017年メキシコGPではクビアトが正式にトロ・ロッソを解雇された直後。7勝目の2019年ドイツGPは、この年からトロロッソに復帰したクビアトと共に、27年ぶりのホンダエンジンのダブル表彰台獲得という結果となっている。
  • バーレーングランプリとは相性が悪く、2019年時点で5回出走して3回リタイアしているが、不思議なことにそのリタイアはルノーPUで出走した時のみであり、他のPUでは完走且つ入賞している[59]
  • 2019年ハンガリーグランプリでは自身初となるポールポジションを獲得、これによりフェルスタッペンはF1通算100人目のポールシッターとなった。
  • 2019年ブラジルグランプリでは自身初となるポールトゥーウィンを達成。奇遇にも予選日の11月16日はチーム代表であるクリスチャン・ホーナーの、決勝日の11月17日はホンダ創設者である本田宗一郎の誕生日であった。
    また、ホンダF1にとっては1991年ブラジルグランプリアイルトン・セナが達成して以来のブラジルGP優勝となった。また、ホンダエンジンとしての1-2フィニッシュは同年日本GPでの1位ゲルハルト・ベルガー2位アイルトン・セナ以来であり、前チームメイトであるトロ・ロッソのピエール・ガスリーと共に28年ぶりの1-2フィニッシュを達成した[60]

レース戦績[編集]

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2014 フロリダ・ウィンター・シリーズ N/A 12 4 3 3 7 N/A 3位
FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ファン・アメルスフォールト・レーシング 33 10 7 7 16 411 3位
マカオグランプリ 1 0 0 1 0 N/A 7位
ザントフォールト・マスターズ モトパーク 1 1 1 0 1 N/A 1位
フォーミュラ1 スクーデリア・トロ・ロッソ テストドライバー
2015 19 0 0 0 0 49 12位
2016 4 0 0 0 0 204 5位
レッドブル・レーシング 17 1 0 1 7
2017 20 2 0 1 4 168 6位
2018 アストンマーティン・レッドブル・レーシング 21 2 0 2 11 249 4位
2019 21 3 2 3 9 278 3位
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権[編集]

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 DC ポイント
2014年 ファン・アメルスフォールト・レーシング フォルクスワーゲン SIL
1

Ret
SIL
2

5
SIL
3

2
HOC
1

Ret
HOC
2

DNS
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3

1
PAU
1

3
PAU
2

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PAU
3

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1

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2

16
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3

4
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1

1
SPA
2

1
SPA
3

1
NOR
1

1
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2

1
NOR
3

1
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1

3
MSC
2

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3

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1

5
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2

4
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3

12
NÜR
1

1
NÜR
2

Ret
NÜR
3

3
IMO
1

Ret
IMO
2

2
IMO
3

1
HOC
1

1
HOC
2

5
HOC
3

6
3位 411

F1[編集]

エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 WDC ポイント
2014年 トロ・ロッソ STR9 ルノー Energy F1-2014 1.6 V6 t AUS MAL BHR CHN ESP MON CAN AUT GBR GER HUN BEL ITA SIN JPN
TD
RUS USA
TD
BRA
TD
ABU
- -
2015年 STR10 ルノー Energy F1-2015 1.6 V6 t AUS
Ret
MAL
7
CHN
17
BHR
Ret
ESP
11
MON
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AUT
8
GBR
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HUN
4
BEL
8
ITA
12
SIN
8
JPN
9
RUS
10
USA
4
MEX
9
BRA
9
ABU
16
12位 49
2016年 STR11 フェラーリ 060 1.6 V6 t AUS
10
BHR
6
CHN
8
RUS
Ret
5位 204
レッドブル RB12 タグ・ホイヤー 1.6 V6 t ESP
1
MON
Ret
CAN
4
EUR
8
AUT
2
GBR
2
HUN
5
GER
3
BEL
11
ITA
7
SIN
6
MAL
2
JPN
2
USA
Ret
MEX
4
BRA
3
ABU
4
2017年 RB13 AUS
5
CHN
3
BHR
Ret
RUS
5
ESP
Ret
MON
5
CAN
Ret
AZE
Ret
AUT
Ret
GBR
4
HUN
5
BEL
Ret
ITA
10
SIN
Ret
MAL
1
JPN
2
USA
4
MEX
1
BRA
5
ABU
5
6位 168
2018年 RB14 AUS
6
BHR
Ret
CHN
5
AZE
Ret
ESP
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9
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3
FRA
2
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1
GBR
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4
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Ret
BEL
3
ITA
5
SIN
2
RUS
5
JPN
3
USA
2
MEX
1
BRA
2
ABU
3
4位 249
2019年 RB15 ホンダ RA619H 1.6 V6 t AUS
3
BHR
4
CHN
4
AZE
4
ESP
3
MON
4
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5
FRA
4
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1
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Ret
ITA
8
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3
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4
JPN
Ret
MEX
6
USA
3
BRA
1
ABU
2
3位 278

脚注[編集]

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  1. ^ “フェルスタッペンにGP2を考えていたメルセデス”. espnf1.com. (2014年9月8日). http://ja.espnf1.com/mercedes/motorsport/story/174637.html 2019年11月10日閲覧。 
  2. ^ “注目のフェルスタッペンJr、レッドブルの一員に”. AUTO SPORT web. (2014年8月13日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=59100 2014年11月8日閲覧。 
  3. ^ “トロロッソ、フェルスタッペンJr起用を正式発表”. AUTO SPORT web. (2014年8月19日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=59193 2014年11月8日閲覧。 
  4. ^ オランダの自動車免許の年齢は18歳以上で、フェルスタッペンはF1デビュー後の2015年10月に在住するベルギーで運転免許試験に合格した。
  5. ^ 運転免許のないF1ドライバー、マックス・フェルスタッペン
  6. ^ 免許を持たないF1ドライバー誕生!17歳・フェルスタッペンに議論沸騰。
  7. ^ 関係者が危惧した通り、2016年日本グランプリでは表彰台でシャンパンファイトが行われ、欧州では18歳以上により適法だが日本では提供者が法に抵触する事態が発生した。(未成年者飲酒禁止法は違反行為をした未成年者本人を処罰する規定が無い。)
  8. ^ "フェルスタッペンは「あまりに若すぎる」とFIA会長". Topnews.(2014年12月15日)2016年1月21日閲覧。
  9. ^ 尾張正博 "免許を持たないF1ドライバー誕生!17歳・フェルスタッペンに議論沸騰。(page2/3)". Number web.(2015年1月31日)2016年1月21日閲覧。
  10. ^ "FIAがスーパーライセンス発給条件の見直しへ。F1ドライバーの低年齢化を懸念". Topnews.(2014年9月13日)2016年1月21日閲覧。
  11. ^ 父親のカルロス・サインツ世界ラリー選手権 (WRC) の年間チャンピオンを2度獲得、ダカール・ラリーを1回制覇した名ドライバー。
  12. ^ "マッサ、フェルスタッペンのドライビングは危険". AUTO SPORT web.(2015年5月26日)2016年1月21日閲覧。
  13. ^ “エンジンのせいで表彰台を逃したとフェルスタッペン”. espnf1.com. (2015年12月3日). http://ja.espnf1.com/tororosso/motorsport/story/213481.html 2019年11月10日閲覧。 
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  58. ^ ホンダ食堂をよく利用するドライバーは誰?/ホンダF1の山本MDに聞いてみよう【ブログ】 - オートスポーツ・2019年9月11日
  59. ^ 2016年はフェラーリPU、2019年はホンダPUで出走している。
  60. ^ 3位にはメルセデスのルイス・ハミルトンが入賞したが、アレクサンダー・アルボンとの接触による5秒ペナルティが科され7位に降格したため、マクラーレンのカルロス・サインツJr.が繰り上がりで3位入賞を果たした。そのため、結果的にではあるが、同GPにおける表彰台はホンダエンジンと何らかの関わりがある表彰台となった。

外部リンク[編集]