マックス・フェルスタッペン

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マックス・フェルスタッペン
Max Verstappen 2016 Malaysia 2.jpg
フェルスタッペン (2016年マレーシアGP)
基本情報
フルネーム マックス・エミリアン・フェルスタッペン
略称表記 VES (2015-2016)
VER (2017- )
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地  ベルギー
同・ハッセルト
生年月日 (1997-09-30) 1997年9月30日(20歳)
F1での経歴
活動時期 2015-
過去の所属チーム '15-'16 トロ・ロッソ
所属チーム レッドブル '16-
車番 33
出走回数 56
タイトル 0
優勝回数 2
表彰台(3位以内)回数 10
通算獲得ポイント 362
ポールポジション 0
ファステストラップ 1
初戦 2015年オーストラリアGP
初勝利 2016年スペインGP
2016年順位 5位 (204ポイント)
(記録は2017年第16戦日本GP終了時)
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マックス・エミリアン・フェルスタッペンMax Emilian Verstappen, 1997年9月30日 - )は、ベルギーハッセルト出身のオランダレーシングドライバー

父は元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペン、母はカートレーサーのソフィー・マリー・クンペン、また母方の祖父はGT耐久レースの元ドライバーで、叔父もGTレースやル・マン24時間レースに出場したレーシングドライバーという、レーシングドライバー一家である。

経歴[編集]

初期の経歴[編集]

レーシング・カート[編集]

4歳の時にカートレースを開始。オランダとベルギーを中心に活動を始める。2006年から2008年にはベルギー、2007年にオランダのRotax Max Challenge MiniMAXクラスのチャンピオンシップを制した。また2008年はベルギーのCadetクラスも制している。2009年はFlemishのMiniMAXクラスと、ベルギーのKF5クラスでチャンピオンを獲得した。

2010年からはレーシングカートメーカーCRGのファクトリーチームからKF3の世界選手権とヨーロッパ選手権に出場し、両選手権でチャンピオンとなる。2011年もKF3ヨーロッパ選手権でチャンピオン獲得。

2012年はIntrepidに移籍。KF2のマスターシリーズでチャンピオンとなる。その後、CRGに復帰。2013年はKF2のヨーロッパチャンピオン、KZの世界選手権とヨーロッパ選手権でチャンピオン、KZ2のマスターシリーズチャンピオン、KZ1のヨーロッパチャンピオンを獲得した。

4輪レースに移行[編集]

2013年のシーズン後、フォーミュラ・ルノー2.0とF3でのテストを実施。その後、2014年の1月から2月にかけて行われたフロリダ・ウィンター・シリーズでデビューを果たす。このシリーズはポイント制度が無いが、12戦中2勝を挙げ実質シリーズ3位の成績を残す。

F3[編集]

2014ヨーロッパF3(ホッケンハイムリンク

本格的な4輪レースデビューは2014年のヨーロッパF3選手権となった。6連勝を含めてこの年最も多い10勝を上げたものの、シリーズ3位となる。F3最高峰レースの一つ、マスターズF3ではポールポジションを獲得し、後続に10秒近い差を付けて優勝する。

シーズン後にはマカオGPにも参戦。予選は3位となったものの練習走行でペナルティを受けたため、予選レースは5番手からスタートとなった。予選レースはスタート後2位に上がったもののクラッシュしてリタイア。決勝レースは24番グリッドからスタートし、追い上げて7位でチェッカーを受け、レース中のファステストラップを記録した。

F1[編集]

2014年[編集]

メルセデスレッドブルから育成ドライバーとして誘われていたが、ヨーロッパF3参戦中の2014年8月にレッドブル・ジュニアチームの一員となった[1]。その発表から間もなく、トロ・ロッソのレギュラードライバーとして2015年にF1デビューすることが決定した[2]。プライベートテストで300km以上を走りスーパーライセンスを獲得後、日本GPでフリー走行1回目に出場し、初のグランプリウィークでの走行を行った。

レッドブルの若手育成チームであるトロ・ロッソではハイメ・アルグエルスアリダニール・クビアトが19歳でF1デビューしているが、フェルスタッペンはデビュー発表時点で16歳で、公道の走行に必要な運転免許証が取得できず[3][4][5]フォーミュラ経験は実質1年という異例の抜擢であり、最高峰カテゴリにおける若さや経験不足を懸念する意見もあった[6][7]

2016年以降、国際自動車連盟 (FIA) はスーパーライセンスの発給要件について、年齢の下限が「18歳以上であること」「自動車の運転免許証を取得していること」「最低2年の下位フォーミュラを経験していること」などの項目を追加したため、これがフェルスタッペンの影響を受けたものとみられる[8]

2015年[編集]

史上最年少で入賞したマレーシアGP

トロ・ロッソのチームメイトは同じく2世ドライバーである20歳のカルロス・サインツJr.[9]。固定カーナンバーにはカート時代の「33」を選択した。

デビュー戦のオーストラリアGPでは史上最年少出走(17歳165日)を記録。第2戦マレーシアGPでは予選6位から7位フィニッシュし、最年少入賞(17歳180日)も記録した。レギュレーションの変更により、この記録は(再度のレギュレーション変更がない限り)破られることが無くなった。モナコGPではロマン・グロージャンロータス)とのバトル中に追突し、「グロージャンが早めにブレーキをかけた」と主張して物議を醸した[10]

マシンの信頼性やルノーパワーユニットの性能に苦しめられながらも、ハンガリーGPアメリカGPで4位を獲得。結果、6連続を含む10度の入賞で49ポイントを獲得し、トロ・ロッソの歴史上(ポイント規格の変更はあるが)最も多くの年間ポイントを稼いだドライバーとなった。ベルギーGPでは7速全開コーナーのブランシモンでフェリペ・ナッセザウバー)をアウト側からオーバーテイク[11]ブラジルGPでもエス・ド・エナでセルジオ・ペレスフォース・インディア)をアウト側から攻略し、接戦における巧さを印象付けた。一方、年間でペナルティポイントを8も受けてしまい、2016年序盤は出場停止に注意しなければならなくなった。

年末のFIA表彰式では「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」「アクション・オブ・ザ・イヤー」「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞[12]。デビュー前の評価を一変させ、トップチームへの移籍も囁かれるようになった。

2016年[編集]

史上最年少優勝を果たしたスペインGP

引き続きトロ・ロッソより参戦。開幕戦オーストラリアGPでは前を行くチームメイトのサインツが順位を譲ってくれなかったことにいら立ち、オーバーテイクを仕掛けて追突。10位で1ポイントを獲得したものの、チームに対して激しく不満を漏らした[13]

第4戦ロシアGP後、ダニール・クビアトとのシート交換という形でレッドブルへ移籍することが決定した。突然の交代の理由は「クビアトのプレッシャーを取り除くため」と説明されたが、「トロ・ロッソ内部の騒ぎを解消するため[14]」「フェルスタッペンがライバルチームに引き抜かれることを防いだ[15]」という内情も明かされた。

レッドブル移籍後初戦のスペインGPでは4番グリッドからスタートし、メルセデス勢の同士討ちで2位に浮上。その後2ストップ作戦で首位に躍り出ると、フェラーリのキミ・ライコネンの激しい追い上げを凌ぎF1初優勝を達成した。セバスチャン・ベッテルの最年少優勝記録(21歳73日)を18歳227日に大きく塗り替え、オランダ人ドライバーとしても初優勝を果たし、ニキ・ラウダアラン・プロストら偉大な先輩たちからも称賛された[16][17]。翌戦のモナコGPでは若さ故かミスが相次ぎ最終的にはリタイアとはなったものの本人は「スペインGPよりも勉強になった」と前向きなコメントを残している。続くカナダGPでは後方から追い上げてきたニコ・ロズベルグから順位を守る活躍を見せた。オーストリアGPでも、一時首位に浮上しタイヤ戦略の関係でメルセデス勢には抜かれたものの再びライコネンからの追い上げを凌ぎ、メルセデス勢が接触したことによりロズベルグが順位を落としたため2位を獲得した。日本GPでも終盤、ルイス・ハミルトンからの追い上げを凌ぎ2位を獲得している。雨のレースとなったブラジルGPでは終盤、ピットストップにより残り15周の時点で12位にまで順位を落とすがここから怒涛の追い上げを見せ3位フィニッシュを果たし称賛の声が相次いだ。アブダビGPでもスタートの接触で最下位に落ちたが序盤で3位にまで巻き返し最終的にはトップと1.685秒差の4位にまで巻き返す活躍をみせ、最終的にランキング5位となった。チャンピオン経験者にも真っ向勝負で立ち向かう姿が印象に残るレースが多く、8度のドライバー・オブ・ザ・デイを獲得した。この年のオーバーテイクは78回で1983年の統計開始以来最多となった[18]。また終盤5戦はリタイアとなったアメリカGPを除いた全戦でチームメイトのダニエル・リカルドの前でフィニッシュしている(ただしメキシコGPはペナルティによりリカルドより後ろの順位になっている)。

1月オーストリアのスキーコースで雪上デモ走行を行った際にドライバーを務めた[19][20]

2017年[編集]

引き続きレッドブルから参戦。略称をこれまで使っていた「VES」から「VER」に変更された。これは本来名字の最初の3文字が略称になるが、マックスが参戦当初はジャン・エリック・ベルニュが「VER」の所有権とカーナンバーの所有権を持っており、混同を避けるためマックスは「R」の次の「S」を使用した「VES」を使っていたたが、ベルニュのカーナンバー所有権が喪失したので、マックスが「VER」を使えるようになった為に変更できるようになった為。中国GPではエンジンのミスファイアにより16位スタートとなるが、雨のレースとなった決勝ではオープニングラップで一気に9台をかわして7位に浮上するドライビングをみせ最終的に3位表彰台を獲得する活躍を見せた。中盤はマシントラブルに悩まされ苦戦が続いたが、マレーシアGPでキャリア2勝目を記録、続く日本GPでも優勝したハミルトンを最後まで追い回して2位に入るなど復調の兆しを見せている。

エピソード[編集]

  • フェルスタッペンの初優勝は、キャリア2年目、参戦24戦目のスペイングランプリで初優勝であったが、これは2012年のパストール・マルドナードの初優勝と同じ状況である。これで、スペインGPは10年にわたりすべて優勝者が異なるという珍しい記録を達成した。
  • 母親は「マックスはベルギー人[21]」と主張している。
  • 2016年のハンガリーGP、ベルギーGPではライコネン、日本GPではハミルトンを相手に危険なブロックをし、それ以来彼のドライビングスタイルは批判を浴びることが多い。それでも彼は「ペナルティを受けない限り、自分のドライビングスタイルを変えるつもりはない」と語っており、このスタイルを称賛する声も少なくはない。

レース戦績[編集]

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2014 フロリダ・ウィンター・シリーズ N/A 12 4 3 3 7 N/A 3位
ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権 ファン・アメルスフォールト・レーシング 33 10 7 7 16 411 3位
マカオグランプリ 1 0 0 1 0 N/A 7位
ザントフォールト・マスターズ モトパーク 1 1 1 0 1 N/A 1位
フォーミュラ1 スクーデリア・トロ・ロッソ テストドライバー
2015 19 0 0 0 0 49 12位
2016 4 0 0 0 0 204 5位
レッドブル・レーシング 17 1 0 1 7
2017 16 1 0 0 3 111* 6位*
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

ヨーロッパ・フォーミュラ3[編集]

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 DC ポイント
2014年 ファン・アメルスフォールト・レーシング フォルクスワーゲン SIL
1

Ret
SIL
2

5
SIL
3

2
HOC
1

Ret
HOC
2

DNS
HOC
3

1
PAU
1

3
PAU
2

Ret
PAU
3

Ret
HUN
1

Ret
HUN
2

16
HUN
3

4
SPA
1

1
SPA
2

1
SPA
3

1
NOR
1

1
NOR
2

1
NOR
3

1
MSC
1

3
MSC
2

Ret
MSC
3

2
RBR
1

5
RBR
2

4
RBR
3

12
NÜR
1

1
NÜR
2

Ret
NÜR
3

3
IMO
1

Ret
IMO
2

2
IMO
3

1
HOC
1

1
HOC
2

5
HOC
3

6
3位 411

F1[編集]

エントラント  シャシー  エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 WDC ポイント
2014年 トロ・ロッソ STR9 ルノー Energy F1-2014 1.6 V6 t AUS MAL BHR CHN ESP MON CAN AUT GBR GER HUN BEL ITA SIN JPN
TD
RUS USA
TD
BRA
TD
ABU
- -
2015年 STR10 ルノー Energy F1-2015 1.6 V6 t AUS
Ret
MAL
7
CHN
17
BHR
Ret
ESP
11
MON
Ret
CAN
15
AUT
8
GBR
Ret
HUN
4
BEL
8
ITA
12
SIN
8
JPN
9
RUS
10
USA
4
MEX
9
BRA
9
ABU
16
12位 49
2016年 STR11 フェラーリ 060 1.6 V6 t AUS
10
BHR
6
CHN
8
RUS
Ret
5位 204
レッドブル RB12 タグ・ホイヤー 1.6 V6 t ESP
1
MON
Ret
CAN
4
EUR
8
AUT
2
GBR
2
HUN
5
GER
3
BEL
11
ITA
7
SIN
6
MAL
2
JPN
2
USA
Ret
MEX
4
BRA
3
ABU
4
2017年 RB13 AUS
5
CHN
3
BHR
Ret
RUS
5
ESP
Ret
MON
5
CAN
Ret
AZE
Ret
AUT
Ret
GBR
4
HUN
5
BEL
Ret
ITA
10
SIN
Ret
MAL
1
JPN
2
USA
-
MEX
-
BRA
-
ABU
-
6位* 111*

脚注[編集]

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  1. ^ “注目のフェルスタッペンJr、レッドブルの一員に”. AUTO SPORT web. (2014年8月13日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=59100 2014年11月8日閲覧。 
  2. ^ “トロロッソ、フェルスタッペンJr起用を正式発表”. AUTO SPORT web. (2014年8月19日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=59193 2014年11月8日閲覧。 
  3. ^ オランダの自動車免許の年齢は18歳以上で、フェルスタッペンはF1デビュー後の2015年10月に在住するベルギーで運転免許試験に合格した。
  4. ^ 運転免許のないF1ドライバー、マックス・フェルスタッペン
  5. ^ 免許を持たないF1ドライバー誕生!17歳・フェルスタッペンに議論沸騰。
  6. ^ "フェルスタッペンは「あまりに若すぎる」とFIA会長". Topnews.(2014年12月15日)2016年1月21日閲覧。
  7. ^ 尾張正博 "免許を持たないF1ドライバー誕生!17歳・フェルスタッペンに議論沸騰。(page2/3)". Number web.(2015年1月31日)2016年1月21日閲覧。
  8. ^ "FIAがスーパーライセンス発給条件の見直しへ。F1ドライバーの低年齢化を懸念". Topnews.(2014年9月13日)2016年1月21日閲覧。
  9. ^ 父親のカルロス・サインツ世界ラリー選手権 (WRC) の年間チャンピオンを2度獲得、ダカール・ラリーを1回制覇した名ドライバー。
  10. ^ "マッサ、フェルスタッペンのドライビングは危険". AUTO SPORT web.(2015年5月26日)2016年1月21日閲覧。
  11. ^ "17歳フェルスタッペンの大胆な追い抜きに称賛の声". Topnews.(2015年8月27日)2016年1月21日閲覧。
  12. ^ "フェルスタッペンがFIA表彰式で「3部門」を受賞". AUTO SPORT web.(2015年12月6日)2016年1月21日閲覧。
  13. ^ "メルボルンで未熟さを露呈したマックス・フェルスタッペン". Topnews. (2016年3月23日) 2016年5月25日閲覧。
  14. ^ "衝撃のドライバー交代、レッドブルが背景を説明。「トロロッソの内紛と自滅しつつあるクビアト」". オートスポーツweb. (2016年5月6日) 2016年5月25日閲覧。
  15. ^ "「フェルスタッペン引き抜きの動きを完全につぶした」とレッドブル。F1で最も魅力的な存在と大絶賛". オートスポーツweb. (2016年5月13日) 2016年5月25日閲覧。
  16. ^ "ニキ・ラウダ「フェルスタッペンは100年に1人の逸材」". Topnews. (2016年5月17日) 2016年5月25日閲覧。
  17. ^ "アラン・プロスト、18歳のマックス・フェルスタッペンを大絶賛". Topnews. (2016年5月25日) 2016年5月25日閲覧。
  18. ^ 最多オーバーテイクを決めたフェルスタッペン”. ESPN F1 (2016年12月13日). 2016年12月18日閲覧。
  19. ^ F1マシンがスキーコースを疾走
  20. ^ 【オンボード 】F1マシンがスキーコースを疾走
  21. ^ 外部リンク

外部リンク[編集]