エクソンモービル

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エクソンモービル
Exxon Mobil Corporation
エクソンモービルのロゴ
種類 公開会社
市場情報 NYSEXOM
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州アービングラスコリナス大通り5959 北緯32度53分23.7秒 西経96度57分0.5秒 / 北緯32.889917度 西経96.950139度 / 32.889917; -96.950139
設立 1999年11月30日
業種 石油・石炭製品
事業内容 石油・天然ガスの探査、開発および生産
関連するパイプライン、輸送および加工業務
原油、石油および化学製品の供給や取引
精製、販売および輸送、次世代エネルギーの開発・生産
代表者 ダレン・ウッズ (Chairman and CEO, 2017年1月1日就任) [1]
資本金 154,396 Million US$
(2011年12月31日時点)[2]
発行済株式総数 4,870 Million 株
(2011年12月31日時点)[3]
売上高 連結:486,429 Million US$
(2011年12月期)[4]
営業利益 連結:73,257 Million US$
(2011年12月期)[5]
純利益 連結:41,060 Million US$
(2011年12月期)[6]
総資産 連結:331,052 Million US$
(2011年12月末時点)[7]
従業員数 82.1 千人
(2011年12月末時点)[8]
決算期 12月末日
外部リンク corporate.exxonmobil.com/en/
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エクソンモービル(英:Exxon Mobil Corporation)は、アメリカ合衆国テキサス州に本社を置く、総合エネルギー企業である。石油メジャー最大手であり、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社である。

概要[編集]

エクソンモービルは世界200カ国以上で事業展開をしている。また21カ国に38の石油精製所を展開し、毎日の石油精製は630万バレルである。エクソンモービルが保有している石油埋蔵量は2007年末で720億バレル換算とされ、現在の生産量で14年以上持つと予想される。

前身であるエクソンモービルは、ともに第二次世界大戦後から1960年代まで、石油の生産をほぼ独占状態に置いた「セブン・シスターズ」と呼ばれる国際石油資本(メジャー)の1つであった。

元々は二社とも、ジョン・ロックフェラーが1870年に設立したスタンダード・オイルの流れをくむ企業であったが、1911年にアメリカ最高裁判所はスタンダードオイルを独占禁止法で34社に分割する判決を下した。34社の内の2つがジャージースタンダード(スタンダード石油会社ニュージャージー)は最終的にエクソンとなり、Socony(スタンダード石油会社ニューヨーク)は、最終的にモービルになった。1999年、エクソンとモービルは合併しエクソンモービルとなった。エクソンモービルは、エネルギー資源の探鉱・生産、輸送、精製、販売までの事業を垂直統合で一括で行っている。

沿革[編集]

  • 1911年5月15日 - アメリカ連邦最高裁の決定によるスタンダード・オイルの分割により、エクソンとモービルの前身会社がそれぞれ独立。
    • スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー (Standard Oil Company of New Jersey) - エクソンの前身。通称「ジャージー・スタンダード (Jersey Standard)」。
    • スタンダード・オイル・オブ・ニューヨーク (Standard Oil Company of New York) - モービルの前身。通称「ソコニー (Socony)」。
  • 1931年7月30日 - ソコニーとバキューム・オイル (Vacuum Oil) が合併し、ソコニー・バキューム (Socony-Vacuum) が発足。
  • 1933年9月7日 - ジャージー・スタンダードとソコニー・バキュームが東アフリカからニュージーランドまでの地域の販売網を統合し、合弁会社スタンダード・バキューム・オイル(Standard-Vacuum Oil、通称スタンバック Stanvac)を設立。
  • 1955年4月29日 - ソコニー・バキュームがソコニー・モービル・オイル (Socony Mobil Oil) に社名変更。
  • 1962年4月1日 - スタンダード・バキューム・オイル解散。
  • 1966年5月18日 - ソコニー・モービル・オイルがモービル・オイル (Mobil Oil) に社名変更。
  • 1972年11月1日 - ジャージー・スタンダードがエクソン・コーポレーション (Exxon Corporation) に社名変更。
  • 1975年3月1日 - この時点におけるエクソンの6大株主は、エクソン社貯蓄プラン(2.38%)、ロックフェラー家(1.97%)、チェース・マンハッタン(1.66%保有。現JPモルガン・チェース)、アレゲーニー社(傘下のInvestors Diversified Services を通して0.88%を保有)、モルガン・ギャランティ・トラスト(0.84%保有。現JPモルガン・チェース)、シティバンク(0.84%)であった[9]
  • 1975年6月18日 - モービル・オイルがモービル・コーポレーション (Mobil Corporation) に社名変更。
  • 1989年3月24日 - エクソン保有のタンカーエクソン・ヴァルディーズ」がアラスカで約42000kLの原油流出事故を起こす。
  • 1999年11月30日 - エクソンとモービルが合併し、エクソンモービルコーポレーション (Exxon Mobil Corporation) が発足。

世界ブランド[編集]

エッソ (Esso)[編集]

エッソ

地球を表す楕円形の中に「Esso」(Eastern States Standard Oil の頭文字)の文字が入り、Eは算用数字の3を左右逆にしたような丸みのある字体となる。ペットマークはで、「エッソタイガー」ないし「タンゴタイガー」と呼ばれる。

このほか、オリジナルキャラクターとしてオイルのしずくをかたどった「ドロップボーイ」(エッソボーイ/和名:いってきくん)と「ドロップガール」(エッソガール/和名:しずくちゃん)がある。

「Esso」はスタンダード・オイル・トラストが解体された後誕生したスタンダード・オイル・ニュージャージー(のちのエクソン社)の商標であり、米国東部州のスタンダード・オイルという意味だが、分割後のスタンダード・オイル各社に当たられた商標「SO」と混同するとされて、現在米国では使用されず、代わりに社名にもなった「EXXON」を使用している。

全米で「Esso」商標が使用できなくなったため、代わりにエナジーコーポレーションを示す「Enco」に改名し、続いて全世界の商標を「Enco」に切り替える計画を立てたが、日本法人(当時のエッソ・スタンダード石油)からの「Enco(エンコ)は日本ではエンジン障を意味する俗語である」という意見により使用を取りやめ、「EXXON(エクソン)」に変更した。ブランド名変更当初に日本法人もエクソンを名乗る予定であったが、「クソ」という部分が不快に感じるとの配慮から、エッソを商標名とし続けた[10]。なお「Esso」の商号は、日本では戦前に航空機用潤滑油として一部で使用されてきたが、1961年スタンバック社の解体でエッソ・スタンダード石油が設立された時より本格的に使用された。

モービル (Mobil)[編集]

モービル モービルオイル
モービル
モービルオイル

元来はスタンダード・オイル・トラストの解体時に独立した、ヴァキューム・オイル社が開発した航空機用潤滑油の商標。ライト兄弟が航空機の実験飛行に使用したといわれる。1931年、スタンダード・オイル・ニューヨーク社(ソコニー)と合併して以来、ソコニー・バキューム社(のちのモービル社)の潤滑油商標となる。日本でも「モービル油」「モービロイル」と呼ばれ、潤滑油の代名詞として知られたが、1960年代に全米・全世界向け同社統一商標として採用され、以降「モービルガソリン」などが販売された。

ペットマークは赤いペガサス。スタンダード・オイル・トラスト時代に全米各地でペガサスの商標が使われていたが、現在の商標はソコニー誕生後に日本の横浜で誕生したもの。日本では長年「ペガサスガソリン」と呼ばれた。

日本での事業[編集]

日本での事業は、EMGマーケティング合同会社(英:EMG Marketing G.K.、旧・エクソンモービル有限会社、英:Exxon Mobil Y.K.)を中心に運営されていた。石油製品・石油化学製品の販売を主要事業とし、同社を親会社とするエクソンモービル・ジャパングループを展開していた。

エクソンモービルのブランドである「エッソ」・「モービル」に加え東燃ゼネラル石油のブランドである「ゼネラル」も展開し、2005年時点でこれら3ブランドのガソリンスタンドを5,917軒展開していた。

EMGマーケティング合同会社は、合同会社へ改組した当初は、エクソンモービルの100%子会社であるエクソンモービル アジア インターナショナル SARLが100%出資している会社であったが、その後、親子関係が逆転し、東燃ゼネラル石油が99%出資し、残りの1%をエクソンモービルの子会社が出資する形となっていた。このため、東燃ゼネラルグループの1社となっていたが、2017年1月をもって東燃ゼネラル石油に吸収合併され、EMGマーケティング合同会社は消滅した。

関連製品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “米エクソン、傍流に成長託す CEOにウッズ氏”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2017年1月17日). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11757110W7A110C1FFB000/ 2017年1月17日閲覧。 
  2. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>23page>CONSOLIDATED BALANCE SHEET>ExxonMobil share of equity
  3. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>3Page>FINANCIAL SUMMARY>Weighted average number of common shares outstanding (millions)
  4. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>22page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Total revenues and other income
  5. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>22page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Income before income taxes
  6. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>22page>CONSOLIDATED STATEMENT OF INCOME>Net income attributable to ExxonMobil
  7. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>22Page>CONSOLIDATED BALANCE SHEET>Total assets
  8. ^ ExxonMobil>About us>Summary Annual Report>Annual Reports>2011 Financial Statements & Supplemental Information>3Page>FINANCIAL SUMMARY>Number of regular employees at year-end (thousands)
  9. ^ Corporate Data Exchange, Stock Ownership Directory, No. 1, 1976, pp. 183-184.
  10. ^ ただし、現在の日本法人は「EMGマーケティング合同会社」となる。

関連項目・人物[編集]

外部リンク[編集]