国家電網

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

国家電網公司(こっかでんもうこうし、中国語簡体字: 国家电网公司、英文:State Grid Corporation of China)は中華人民共和国の電力配送会社である。ステートグリッドとも呼ばれる[1]

概要[編集]

世界最大の電力会社であり、太陽光発電風力発電といった新エネルギーの設備容量も世界一である[2]。2018年のフォーチュンの世界企業500社売上高番付で2位になっている[3]AIなど先端技術へのR&D投資に旺盛な企業でもあり[4][5]、2017年時点で特許取得件数はファーウェイを超えて中国で1位である[6]。中国南部への配送を司る華南電網公司と共に、中国全土へ送電変電配電をしている。以前の国家電力公司が電力機構の「発送分離」(中国語:廠網分離)で2002年に生まれた会社で、別の5大発電会社である大唐(中国大唐集団公司)・中電投(中国電力投資集団公司)・国電(中国国電集団公司)・華電(中国華電集団公司)・華能(中国華能集団公司)が発電する電力の送電のみをおこなう。

5つの子会社があり、華北電網公司、東北電網公司、華東電網公司、華中電網公司、華南電網公司である。三峡ダムも華中電網公司が担当する地域にあり、「西電東送」の主要役割を担う。イタリアCDP Reti英語版ポルトガルREN英語版ギリシャADMIE英語版[7]ブラジルCPFLエネルジア[8]など海外企業の株式の買収して大陸間の送電網を計画し[1]、さらに世界規模の送電網「グローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)」を提唱しており[9][10]日本との関係では北東アジアの送電網構想「アジアスーパーグリッド(ASG)」はこれを補完するものとされる[11]。また、電気自動車(EV)の急速充電器の共同開発を提案し[12]、中国電力企業連合会と日本のCHAdeMO協議会で規格統一が合意された[13]

関連項目[編集]

参考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 中国がぶち上げる壮大な「大陸横断」送電網構想 気候対策の切り札になるか”. MITテクノロジーレビュー (2019年3月25日). 2019年6月27日閲覧。
  2. ^ 国家電網、新エネ設備容量が世界一に”. 2017年6月7日閲覧。
  3. ^ 世界500社 売上高番付 ウォルマート5年連続首位”. 東京新聞 (2018年7月21日). 2019年6月28日閲覧。
  4. ^ AI特許 米中が逆転 上位50に中国19社、国策映す”. 日本経済新聞 (2019年3月10日). 2019年6月28日閲覧。
  5. ^ AI技術を取り巻く国内外の状況。米、中の動きに対し日本は?”. 日刊工業新聞 (2017年10月21日). 2019年6月28日閲覧。
  6. ^ 2017年の特許取得件数において国家電網が首位に”. 人民網l China (2018年1月30日). 2019年6月28日閲覧。
  7. ^ 中国国家電網会社、ギリシャ国家電網会社24%の株式を取得”. 中国網. 2018年12月3日閲覧。
  8. ^ 中国の国家電網、ブラジル送配電大手を買収”. 2017年6月8日閲覧。
  9. ^ “中国の国家電網、世界的な電力網構想明らかに”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2016年3月31日). https://jp.wsj.com/articles/SB12495755728542884874804581632583991191802 2019年6月28日閲覧。 
  10. ^ 電力を輸出入する時代へ、世界最大市場の北東アジアに”. ITmedia (2017年5月22日). 2019年6月27日閲覧。
  11. ^ 自然エネルギーの活用に向け国際送電網の構築をめざす”. 自然エネルギー財団 (2016年3月30日). 2019年6月27日閲覧。
  12. ^ “EV急速充電で日中が協力 世界標準規格 主導権争いリード”. フジサンケイビジネスアイ. (2018年6月1日). https://www.sankeibiz.jp/business/news/180601/bsa1806010500004-n1.htm 2019年6月24日閲覧。 
  13. ^ 『EV向け次世代充電器、共同開発で日中調印』読売新聞、2018年8月28日

外部リンク[編集]