GP2アジアシリーズ
国・地域 | アジア |
---|---|
開始年 | 2008年 |
ドライバー | 26 |
チーム | 13 |
コンストラクター | ダラーラ |
エンジン サプライヤー | ルノー |
タイヤ サプライヤー | ピレリ |
ドライバーズ チャンピオン | ロマン・グロージャン |
チーム チャンピオン | DAMS |
公式サイト | gp2series.com |
現在のシーズン |
GP2アジアシリーズ(GP2 Asia Series)は、2008年から2011年にかけてアジア圏で開催されていた、モータースポーツのカテゴリーGP2のアジア版。
概要
[編集]2007年モナコグランプリでGP2アジアシリーズの開催が発表された.[1]。北半球の自動車レースがほぼオフシーズンに入る冬季に開催されるレースということで、シリーズ開始当初は同じく冬季に開催されていたA1グランプリに対抗するカテゴリーという側面もあった。
2008年は1月から4月までに5戦が開催された。この内、マレーシアとバーレーンはF1のサポートレースとして行われる。また、サポートイベントとして、元F1ドライバー等によるスピードカー・シリーズが開催された。
2009年シリーズは、2008年10月17日から19日に行われるF1中国GPのサポートレースとして開幕を迎える事から、シリーズ名称を「2008_2009 GP2アジアシリーズ」とした。
エントラントは基本的にメインシリーズと同様であるが、スペインのレーシング・エンジニアリングだけが参加しておらず、変わってマレーシアのメリタスが参戦している。
マシン・エンジンは、2009 - 2010シーズンまではメインシリーズの中古車である「GP2/05」を使用していたが、2010 - 2011シーズンからメインシリーズと同じ「GP2/11」を使用している。またエンジンライフを伸ばす事を目的に、エンジンの最高回転数は8,250rpmに抑えられている。
当初、主催者はシリーズの活性化を目的に、参戦チームに対して最低1名のアジア人ドライバーの起用を求めたものの、アジア圏における有力ドライバーの不足から「ヨーロッパ圏外のドライバー起用」へ緩和される事となった。が、結果的にはヨーロッパ人ドライバー2名でのエントリーにも応じざるを得なくなる等、当初の思惑通りのドライバー起用には結び付いていない。2010 - 2011シーズンは2011年バーレーン騒乱の影響からバーレーンで開催予定だった2イベントが中止となり、代替開催がイタリアのイモラ・サーキットで開かれるなど、『アジア』シリーズとは名ばかりの状況になっていた。
これらの要因から、2011 - 2012シーズンを前に主催者ではアジアシリーズの開催中止を決定。代わりにGP2メインシリーズのシリーズ戦をマレーシア等アジア地域で開催する方針を明らかにした。この結果、アジアシリーズは4年間で開催を終了することになった。
2008年
[編集]- シリーズ初年度となる2008年シーズンは、ARTグランプリのロマン・グロージャンがシリーズチャンピオンに輝いた。2位はトラスト・チーム・アーデンのセバスチャン・ブエミ、3位はバルワインターナショナル・カンポスチームのヴィタリー・ペトロフである。因みに、マレーシア、セパンサーキットでの第3戦第2レースにて、DAMSの小林可夢偉が日本人初のGP2での優勝を飾った(F3000格式以上のレースカテゴリーとしても日本人初)。
2008-2009年
[編集]DAMSの小林可夢偉が通算2勝を挙げ、シリーズチャンピオンに輝いた。これは日本人としてF1に次ぐ国際格式でのカテゴリーで初の快挙である。2位に同じくDAMSのジェローム・ダンブロシオ、3位にピケ・グランプリのロルダン・ロドリゲスである。
シリーズチャンピオン
[編集]年 | シリーズチャンピオン | 国籍 | 所属チーム |
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2008 | ロマン・グロージャン | フランス | ARTグランプリ |
2008-2009 | 小林可夢偉 | 日本 | DAMS |
2009-2010 | ダビデ・バルセッチ | イタリア | iスポーツ・インターナショナル |
2011 | ロマン・グロージャン | フランス | DAMS |
年 | シリーズチャンピオン | 国籍 |
---|---|---|
2008 | ARTグランプリ | フランス |
2008-2009 | DAMS | フランス |
2009-2010 | iスポーツ・インターナショナル | イギリス |
2011 | DAMS | フランス |
脚注
[編集]- ^ Bradley, Charles (2007年5月24日). “GP2 confirms Asian series for 2008”. autosport.com (Haymarket Publications) 2007年5月25日閲覧。