GP2

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GP2
カテゴリ シングルシーター
国・地域 国際
開始年 2005年
ドライバー 26
チーム 13
コンストラクター ダラーラ
エンジン
サプライヤー
ルノー
タイヤ
サプライヤー

P

ピレリ
ドライバーズ
チャンピオン
イギリスの旗 ジョリオン・パーマー
チーム
チャンピオン
フランスの旗 DAMS
公式サイト gp2series.com
Motorsport current event.svg 現在のシーズン
現在GP2で使用される車体「GP2/11」。
現在GP2で使用される車体「GP2/11」。
2008年GP2シルバーストンラウンドにおいてヴィタリー・ペトロフが駆るカンポスグランプリのマシン(GP2/08)

GP2・シリーズ(ジーピーツー・シリーズ、英語: GP2 Series)又はGP2は、2005年よりスタートしたモータースポーツの1カテゴリー2004年までの国際F3000選手権が衣替えして新しくスタートしたフォーミュラカーによる選手権である。

概要[編集]

基本的にF1のヨーロッパラウンドのサポートレースとして開催されるが、2006年2007年バレンシア(スペイン)で単独開催された。また、2006年は当初スケジュールに組み込まれていた最終戦のスパ・フランコルシャンがF1と同様キャンセルされた。

レースは1週末毎に2回行われ、2レース目(レース2)の1位から8位までのスタート順は1レース目(レース1)の結果の逆順(リバースグリッド)となる。つまりレース1の優勝者は、レース2では8位からスタートする。ただし、2007年までのモナコではレース1のみが行われレース2は行われなかった。

ポイントはレース1がポールポジション(PP)に2点、ファステストラップ(FL)に1点、チェッカー順に上位8名に10、8、6、5、4、3、2、1点が与えられる。 レース2はFLに1点、チェッカー順に上位6名に6、5、4、3、2、1点が与えられる。

シリーズ開始後しばらくは、従来の国際F3000選手権に比べてF1の感覚に近いマシンを使用しているため、シリーズチャンピオンをはじめ出身ドライバーがF1でも高い結果を残したこともあり、より一層F1昇格への登竜門として注目された。

しかし、2008年及び2010年以降は4シーズン以上もGP2に参戦したドライバーがチャンピオンを獲得しており、また2012年以降のチャンピオンドライバーがF1ドライバーになれていないなど、ステップアップカテゴリとしては停滞気味である。このような状況もあってか、F1チームの育成ドライバーがGP2ではなくフォーミュラ・ルノー3.5に参戦することも多くなってきており、シリーズの価値や注目度が下がってきている。[1]

2015年にFIAが発表したF1のスーパーライセンス発給の指針となるポイントシステム導入[2]にて、フォーミュラ・ルノー3.5より上位に置かれたことにより、シリーズの注目度は再び上がっていると見られる。[3]

詳細[編集]

イタリアのダラーラ社製グラウンド・エフェクト構造のシャシーに、ルノーが設計しメカクロームが製作する4リッターV8エンジン(約650ps、重量150kg、4000〜4500km毎にオーバーホール)を搭載したワンメイク。エンジンチューナーはルノー傘下のハイニ・マーダー。エンジンの重量がフォーミュラ向けにしては重いのは、参戦コスト抑制の為に元々耐久レース向けに開発されたものを転用している所為である。最低重量は2011年現在は688kg(ドライバーの体重を含む)[4]と、こちらもフォーミュラカーとしてはやや重め。

シャシーは原則として3年毎に新設計のものが供給される。2005年のGP2のスタート時に用いられた「GP2/05」は2007年まで使用され、その後GP2アジアシリーズに流用された。2008年~2010年までは第2世代となる「GP2/08」が使われ、2011年から第3世代となる「GP2/11」がデビューした。なおGP2/11はメインシリーズ以外にアジアシリーズでも同時に使われることになっており、2011年のアジアシリーズ開幕戦が実戦デビューとなった。ただ近年の欧州の景気低迷のため、2014年のシャシー更新は断念され、GP2/11が2016年まで継続使用される[5]

ギアシフト機構はF1と同様にパドルシフトザイテック製)を採用している。ブレーキもF1同様にカーボンディスク(ブレンボのワンメイク)を使用していて、限りなくF1に近い車になっている。

タイヤはワンメイクで、2010年まではブリヂストン、2011年からはピレリが供給している。2005年シーズンは当時のF1と同等のグルーブドタイヤ(溝付きタイヤ)を使用したが、2006年からはスリックタイヤへ変更された。エンジンには回転リミッターによる性能抑制がされており、その設定は2006年からは、9,500rpmから10,300rpmに変更された。

シャシー性能はグランドエフェクトカー構造である事により、前車への接近が容易である為、追い抜きのチャンスが極めて多い等、フォーミュラカー設計のお手本とも言える高い評価を得ている。2015年シリーズより、F1同様にDRSが導入された[6]

問題点[編集]

  • メカクロームが供給するエンジンの性能にはかなりのばらつきがあったり、エンジン交換やオーバーホールのサイクルが主催者の裁量で決定されるなど各チームから不満が噴出している。
  • フロントノーズの取り付け構造が複雑であるため、破損時の交換がF1など他のカテゴリーと比べて煩雑である。
  • エンジンの熱量が大きく、アイドリング中などに内部温度の上昇に伴うシステム保護のためのシャットダウン制御が働き、エンジンストールに見舞われるケースが多発している。
  • 駆動系(特にクラッチ)のトラブルが比較的多く、4Lエンジンの大トルクを受け止める機構としてはロースペックであると当初から指摘されており、ダラーラから数回に渡り改修部品の供給が行われている。

フロントノーズの構造については2008年スペックより改善された。また、同時に冷却性能の向上も図られたものの、エンジン自体がキャリーオーバーであるためエンジンストールの問題は根本的な解決には至っていない。

シリーズチャンピオン[編集]

ドライバー
シリーズチャンピオン 国籍 所属チーム
2005 ニコ・ロズベルグ ドイツの旗 ドイツ ARTグランプリ
2006 ルイス・ハミルトン イギリスの旗 イギリス ARTグランプリ
2007 ティモ・グロック ドイツの旗 ドイツ iスポーツ・インターナショナル
2008 ジョルジオ・パンターノ イタリアの旗 イタリア レーシング・エンジニアリング
2009 ニコ・ヒュルケンベルグ ドイツの旗 ドイツ ARTグランプリ
2010 パストール・マルドナド ベネズエラの旗 ベネズエラ ラパックス
2011 ロマン・グロージャン フランスの旗 フランス DAMS
2012 ダヴィデ・ヴァルセッチ イタリアの旗 イタリア DAMS
2013 ファビオ・ライマー スイスの旗 スイス レーシング・エンジニアリング
2014 ジョリオン・パーマー イギリスの旗 イギリス DAMS
2015 ストフェル・ヴァンドールン ベルギーの旗 ベルギー ARTグランプリ
チーム
シリーズチャンピオン 国籍
2005 ARTグランプリ フランスの旗 フランス
2006 ARTグランプリ フランスの旗 フランス
2007 iスポーツ・インターナショナル イギリスの旗 イギリス
2008 バルワ・インターナショナル・カンポスチーム スペインの旗 スペイン
2009 ARTグランプリ フランスの旗 フランス
2010 ラパックス イタリアの旗 イタリア
2011 バルワ・アダックスチーム スペインの旗 スペイン
2012 DAMS フランスの旗 フランス
2013 ロシアン・タイム ロシアの旗 ロシア
2014 DAMS フランスの旗 フランス
2015 ARTグランプリ フランスの旗 フランス

主なシリーズ参戦ドライバー[編集]

ドライバー 参戦年 主な成績 F1参戦歴
アントニオ・ピッツォニア 2007 2007年27位 2003-2005(ジャガーウィリアムズ
ニール・ジャニ 2005-2006 2005年7位、2006年25位 2003,2006(ザウバーレッドブルテストドライバー)
ジョルジオ・パンターノ 2005-2008 2005年6位、2006年5位、2007位3位、2008年チャンピオン 2004(ジョーダン
ジャンマリア・ブルーニ 2005-2006 2005年10位、2006年7位 2004(ミナルディ
ティモ・グロック 2006-2007 2006年4位、2007年チャンピオン 2004,2008-2012(ジョーダン、トヨタヴァージンマルシャ
ジョルジオ・モンディーニ 2005 2005年26位 2005-2006(ルノーミッドランドテストドライバー)
ニコ・ロズベルグ 2005 2005年チャンピオン 2006-(ウィリアムズ、メルセデス
スコット・スピード 2005 2005年3位 2006-2007(トロロッソ
山本左近 2007-2008 2007年30位、2008年23位 2006-2007,2010(スーパーアグリスパイカーHRT
ミハエル・アメルミュラー 2006-2007 2006年11位、2007年26位 2006-2007(レッドブルテストドライバー)
アレクサンドル・プレマ 2005-2006 2005年4位、2006年3位 2006(ミッドランドテストドライバー)
E.J.ヴィソ 2005-2007 2005年シリーズ11位、2006年6位、2007年29位 2006(ミッドランドテストドライバー)
エイドリアン・バレス 2006,2008 2006年18位、2008年21位 2006-2007(ミッドランド、スパイカーテストドライバー)
ルイス・ハミルトン 2006 2006年チャンピオン 2007-(マクラーレン、メルセデス)
ヘイキ・コバライネン 2005 2005年2位 2007-2013(ルノー、マクラーレン、ケータハムロータス
中嶋一貴 2007 2007年5位 2007-2010(ウィリアムズ)
マイク・コンウェイ 2006-2008 2006年29位、2007年14位、2008年12位 2007-2008(ホンダテストドライバー]])
平手晃平 2007 2007年19位 2007(トヨタテストドライバー)
ファイルーズ・ファウジー 2005-2006, 2011 2005年24位、2006年25位、2011年18位 2005-2006,2011(スパイカー、ロータス、ルノーテストドライバー)
ネルソン・ピケJr. 2005-2006 2005年8位、2006年2位 2008-2009(ルノー)
マルコ・アスマー 2008 2008年28位 2008(BMWザウバーテストドライバー)
ルカ・フィリッピ 2006-2012 2006年19位、2007年4位、2008年19位、2009年5位、2010年20位、2011年2位、2012年16位 2008(ホンダテストドライバー)
ブレンドン・ハートレイ 2010-2012 2010年27位、2011年19位、2012年25位  2008-2010,2012-2013(トロロッソ、レッドブル、メルセデステストドライバー)
セバスチャン・ブエミ 2007-2008 2007年21位、2008年6位 2009-2011(トロロッソ)
ロマン・グロージャン 2008-2011 2008年4位、2009年4位、2010年14位、2011年チャンピオン 2009,2012-(ルノー、ロータス)
小林可夢偉 2008-2009 2008年16位、2009年16位 2009-2012,2014(トヨタ、ザウバー、ケータハム)
ニコ・ヒュルケンベルグ 2009 2009年チャンピオン 2010,2012-(ウィリアムズ、フォース・インディア、ザウバー)
ビタリー・ペトロフ 2006-2009 2006年28位、2007年13位、2008年7位、2009年2位 2010-2012(ルノー、ケータハム)
カルン・チャンドック 2007-2009 2007年15位、2008年10位、2009年18位 2010-2011(HRT、ロータス)
ブルーノ・セナ 2007-2008 2007年8位、2008年2位 2010-2012(HRT、ルノー、ウィリアムズ)
ルーカス・ディ・グラッシ 2006-2009 2006年17位、2007年2位、2008年3位、2009年3位 2010(ヴァージン)
ホーピン・タン 2007-2008, 2010 2007年23位、2008年18位、2010年28位 2010-11(ルノーリザーブドライバー)
アンディ・ソウセック 2007-2008 2007年16位、2008年14位 2010(ヴァージン)
ルイス・ラジア 2009-2012 2009年19位、2010年11位、2011年12位、2012年2位 2010-2011(ヴァージン、ロータステストドライバー)
パストール・マルドナド 2007-2010 2007年11位、2008年5位、2009年6位、2010年チャンピオン 2011-(ウィリアムズ、ロータス)
セルジオ・ペレス 2009-2010 2009年12位、2010年2位 2011-(ザウバー、マクラーレン、フォースインディア)
ジェローム・ダンブロシオ 2008-2010 2008年11位、2009年9位、2010年12位 2011-2012(ヴァージン、ロータス)
ダビデ・バルセッキ 2008-2012 2008年15位、2009年17位、2010年8位、2011年8位、2012年チャンピオン 2011,2013(ロータスリザーブドライバー)
リカルド・テイセイラ 2009,2012-2013 2009年26位、2012年29位、2013年34位 2011(ロータステストドライバー)
シャルル・ピック 2010-2011 2010年10位、2011年4位 2012-2013(マルシャ、ケータハム)
オリバー・ターベイ 2010-2011 2010年6位、2011年25位 2012-(マクラーレンテストドライバー)
ダビデ・リゴン 2009,2011 2009年22位、2011年29位 2012,2014-(フェラーリテストドライバー)
サム・バード 2010-2011,2013 2010年5位、2011年6位、2013年2位 2012(メルセデステストドライバー)
ダニ・クロス 2009-2013 2009年21位、2010年4位、2011年9位、2012年28位、2013年18位 2012(HRTリザーブドライバー)
マ・キンファ 2013 2013年31位 2012-1013(HRT、ケータハムテストドライバー)
エステバン・グティエレス 2011-2012 2011年13位、2012年3位 2013-2014(ザウバー)
ギド・ヴァン・デル・ガルデ 2009-2012 2009年7位、2010年7位、2011年5位、2012年6位 2013(ケータハム)
ジュール・ビアンキ 2010-2011 2010年3位、2011年3位 2013-2014(マルシャ)
マックス・チルトン 2010-2011 2010年24位、2011年20位、2012年4位 2013-2014(マルシャ)
ロビン・フラインス 2013 2013年15位 2013-2014(ザウバー、ケータハムリザーブドライバー)
佐藤公哉 2014 2014年27位 2013(ザウバーリザーブドライバー)
ジェームス・カラド 2012-2013 2012年5位、2013年3位 2013(フォースインディアリザーブドライバー)
ロドルフォ・ゴンザレス 2009-2012 2009年29位、2010年21位、2011年26位、2012年22位、 2013-2014(マルシャテストドライバー)
マーカス・エリクソン 2010-2013 2010年17位、2011年10位、2012年8位、2013年6位 2014-(ケータハム、ザウバー)
マルコ・ソレンセン 2014-2015 2014年11位、2015年30位 2014(ロータステストドライバー)
ストフェル・バンドールン 2014- 2014年2位、2015年1位 2014-(マクラーレンリザーブドライバー)
セルゲイ・シロトキン 2015- 2015年3位 2014(ザウバーテストドライバー)
フェリペ・ナスル 2012-2014 2012年10位、2013年4位、2014年3位 2015-(ザウバー)
アレクサンダー・ロッシ 2013- 2013年9位、2014年21位、2015年2位 2015-(マノー)
ジョリオン・パーマー 2011-2014 2011年28位、2012年11位、2013年7位、2014年チャンピオン 2015-(ロータスリザーブドライバー)
ファビオ・ライマー 2010-2013 2010年19位、2011年14位、2012年7位、2013年チャンピオン 2015-(マノーリザーブドライバー)
ジョーダン・キング 2015- 2015年12位 2015-(マノーテストドライバー)
ラファエレ・マルチェロ 2014- 2014年8位、2015年8位 2015-(ザウバーリザーブドライバー)

主なシリーズ参戦日本人ドライバー[編集]

ドライバー 参戦年 所属チーム 主な成績
吉本大樹 2005-2006、2008(アジアシリーズのみ)
2008-2009アジアシリーズ
BCNコンペティション、Qi-メリタスマハラ 2005年シリーズ16位(最高位2位)
2006年シリーズ15位(最高位3位)
2008年アジアシリーズ10位(最上位4位)
中嶋一貴 2007 DAMS シリーズ5位(最上位2位)
平手晃平 2007 トライデント・レーシング シリーズ19位(最上位2位)
山本左近 2007-2008 BCNコンペティション、ARTグランプリ 2008年シリーズ23位
小林可夢偉 2008-2009 DAMS 2008-2009年アジアシリーズチャンピオン、第1戦スペイン・レース2優勝
関口雄飛 2008-2009アジアシリーズ DPR アジアシリーズ20位(最上位12位)
伊沢拓也 2014 ARTグランプリ シリーズ18位(最上位3位)
佐藤公哉 2014 カンポス・レーシング シリーズ27位(最上位7位)
松下信治 2015 ARTグランプリ シリーズ11位(第6戦ハンガリー・レース2優勝、レース1最上位4位)

日本におけるテレビ放送[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]