松下信治

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松下 信治
まつした のぶはる
Nobuharu Matushita.JPG
松下信治 (2015年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1993-10-13) 1993年10月13日(25歳)
出身地 埼玉県さいたま市
FIA F2選手権での経歴
デビュー 2017
所属 カーリン
車番 2
過去所属 ARTグランプリ
出走回数 30
優勝回数 3
ポールポジション 2
ファステストラップ 3
シリーズ最高順位 6th (2017)
過去参加シリーズ
2011

2012

2013-14
2015-16
2015-2016
フォーミュラ・ピロータ チャイナ
フォーミュラチャレンジ・ジャパン
全日本F3選手権
MRF・チャレンジ
GP2シリーズ
選手権タイトル
2012

2014
フォーミュラチャレンジ・ジャパン
全日本F3選手権

松下 信治(まつした のぶはる、1993年10月13日 - )は、日本レーシングドライバー埼玉県さいたま市出身。

2010年代初期に、フォーミュラシリーズの下位カテゴリーでデビュー。以降GP2 / F2にステップアップし、国際舞台を主戦場に活動している。

プロフィール[編集]

  • 身長:171cm、体重:63kg、血液型:RH+B型。左利き。
  • 趣味はスキー、ドライブ、天体観測。

経歴[編集]

レーシングカート[編集]

1997年に4歳で埼玉県羽生市にあるカートコース クイック羽生でレーシングカートを始め、その後は数々のジュニアカテゴリーに参戦し数々の優勝を飾る。2005年からは全日本ジュニアカート選手権に参戦し、優勝を果たす。2006年には同カテゴリーでシリーズランキング2位の成績を残した。

2008年には、オープンマスターズカートに参戦し、ARTAチャレンジクラスでは全5戦中3勝し、シリーズチャンピオンに輝く。また、経済産業大臣賞、最優秀選手賞を受賞し、スカラシップを獲得した。

2009年には、日本最高峰の全日本カート選手権KF1クラスに参戦。開幕戦ツインリンクもてぎでデビューウィンを飾り、コースレコードを記録した。第3戦でも優勝を飾るが、その後はリタイアなどが続き、シリーズランキングは7位となった。2010年には、本山哲が率いるSODI RACING TEAM JAPAN[1]から同カテゴリーに参戦し、シリーズランキング3位(優勝1回)の成績を残した。

ジュニアフォーミュラ〜全日本F3選手権[編集]

2011年に、レーシングカートからフォーミュラにステップアップし、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS-F)に入校。首席で卒業し、スカラシップを獲得した。また、フォーミュラ・ピロータ・チャイナ[2]にも参戦し、最終戦のセパン・インターナショナル・サーキットで優勝を飾った。

2012年には、フェラーリの若手育成プロジェクトであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー[3]に日本人ドライバーでは初めて参加し、イタリアマラネロにあるフェラーリのテストコースフィオラノ・サーキットフォーミュラ3(F3)のテストに参加した。また、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に参戦し5勝を挙げ、最終戦までもつれた平川亮とのタイトル争いを制し、シリーズ発足以来初となるルーキーイヤーでのシリーズチャンピオンに輝いた。

2013年度にはHFDP RACING×無限から全日本F3選手権に参戦した。翌年の2014年度シーズンも同じくHFDP RACING×無限から同選手権に参戦し6勝を挙げ、ホンダ勢では2002年の小暮卓史以来12年ぶりとなる全日本F3選手権シリーズチャンピオンに輝いた。また、シーズン終了後には、F1世界選手権アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで行われたGP2シリーズのテストにARTグランプリから参加した。

GP2 / F2シリーズ[編集]

2015年度からは唯一の日本人ドライバーとして、F1直下のカテゴリーであるGP2シリーズに参戦。チームは過去にルイス・ハミルトンニコ・ロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグらが在籍したARTグランプリである。松下にとっては初めての海外レースへの参戦となり、グランプリレースが行われる全てのサーキットでの走行経験が無いため、厳しい戦いが予想された。しかし開幕戦のバーレーングランプリでは、初のGP2シリーズ予選でいきなりのフロントローという驚くべきリザルトを残した。また続くスペイングランプリでもファステストラップを記録している。しかしシーズン前半戦は予選での速さとは裏腹に、決勝でのタイヤマネージメントなどに苦しみベストリザルトは6位に留まっていた。そんな中結果が出始めたのは、中盤戦に突入したオーストリアグランプリ。予選ではまたもフロントローを獲得すると、決勝では3位初表彰台を獲得した。そして続く真夏のイギリスグランプリでは、スタートからロケットスタートを決め、優勝争いに食い込む走りを魅せた。しかし2位走行中にエンジントラブルで惜しくもリタイヤとなった。

中盤戦から予選、決勝共に速さを見せてきた松下は遂にハンガリーグランプリで自身、初優勝を飾った。レースはチームメイトでもありMclaren-Honda テストドライバーのストフェル・バンドーンとの一騎討ちとなった。レース序盤、バンドーンはファステストラップ連発の走りで松下の背後コンマ4秒まで接近。これに松下もファステストラップを記録して対抗するが、中盤には松下が3秒近くヴァンドーンを突き放し、全く隙のない力強い走りでそのままチェッカーフラッグを受けた。GP2シリーズでの日本人ドライバー優勝は史上2人目で、これは2008年の小林可夢偉以来となる快挙となった。そしてハンガロリンクに2006年のHonda F1優勝以来の君が代が流れ、表彰式の国際映像には、Honda F1のプロジェクトリーダー新井康久らが微かに涙ぐむ姿が映し出された。また第10戦バーレーンのレース1では3度目の表彰台(2位)を獲得し、GP2初年度はランキング9位で終えた。

2016年度も引き続きARTグランプリからGP2シリーズに参戦。そして第2戦のモナコグランプリで、日本人ドライバーでは史上初となるモナコ市街地サーキットでの優勝を飾った。2位以下を13秒以上引き離し、ファステストラップも獲得した完璧なレースであった。続く第3戦のアゼルバイジャングランプリでは、予選で再びフロントローを獲得し、決勝レースでは終始トップを走行するも、レース後半のセーフティカーリスタート後の多重クラッシュの原因を作ったとして、1ラウンド出場停止のペナルティを受けてしまうこととなる。復帰戦の夏のイギリスグランプリでは5位という結果だったが、その後のヨーロッパラウンドではリタイアなど精彩を欠いたレースが続き、2017年限りでGP2のシートを失った。

2018年、スーパーフォーミュラに出場する傍ら自力でGP2復帰を模索。スポンサー集めや出場チーム首脳らにコンタクトを取り続けて、ホンダ側の再支援を取り付けることに成功[4]。そして2019年、FIA F2(旧GP2)シリーズに「カーリン・モータースポーツ」から参戦開始。第6戦オーストリアGPにて、GP2時代を通し初のレース1優勝を達成した[5]

F1テストドライバー[編集]

2016年はARTグランプリからGP2シリーズに参戦しつつ、マクラーレン・ホンダのテスト・開発ドライバーに就任した[6]。2017年も引き続きマクラーレン・ホンダのテスト・開発ドライバーを務めた。

2017年7月24日、第11戦ハンガリーグランプリ後に行われる合同テストに、ザウバーから起用されることが発表された[7]

全日本スーパーフォーミュラ選手権[編集]

2018年からスーパーフォーミュラにTEAM DANDELIONより参戦。チームメイトは野尻智紀

レース戦績[編集]

カート〜F3[編集]

  • 2005年 - 全日本ジュニアカート選手権(茂原大会 優勝)
  • 2006年 - 全日本ジュニアカート選手権(シリーズランキング2位、1勝)
  • 2007年 - 地方選手権FA-B(シリーズランキング4位)
  • 2008年 - オープンマスターズカートARTAチャレンジ(シリーズチャンピオン、3勝)
  • 2009年 - 全日本カート選手権KF1(シリーズランキング7位、2勝)(ツインリンクもてぎ 北ショートコース コースレコード記録)
  • 2010年 - 全日本カート選手権KF1(シリーズランキング3位、1勝[8]
  • 2011年
  • 2012年
    • フェラーリ・ドライバー・アカデミー参加
    • フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン (HFDP/SRS-F/ARTA #10)(シリーズチャンピオン、5勝)
  • 2013年 - 全日本F3選手権(HFDP RACING F312/無限 #7)(シリーズランキング5位)
  • 2014年 - 全日本F3選手権(HFDP RACING F312/無限 #7)(シリーズチャンピオン、6勝)

略歴[編集]

シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2011 フォーミュラ・ピロータ チャイナ スーパー・ライセンス 10 1 1 2 4 89 4位
2012 フォーミュラチャレンジ・ジャパン - 12 5 1 5 10 91 1位
2013 全日本フォーミュラ3 HFDP Racing 15 0 0 0 5 43 5位
2014 15 6 5 5 9 102 1位
2015 GP2シリーズ ARTグランプリ 22 1 0 1 3 68.5 9位
2015-16 MRFチャレンジ・フォーミュラ2000 MRF・チャレンジ 4 2 1 3 2 80 6位
2016 フォーミュラ1 マクラーレン・ホンダ 開発ドライバー
GP2シリーズ ARTグランプリ 20 1 0 4 2 92 11位
2017 フォーミュラ1 マクラーレン・ホンダ 開発ドライバー
ザウバー テストドライバー
FIA フォーミュラ2選手権 ARTグランプリ 22 2 1 2 4 131 6位
2018 スーパーフォーミュラ Docomo Team Dandelion Racing 6 0 0 0 0 7 11位
2019 FIA フォーミュラ2選手権 カーリン 8 0 1 1 1 26* 10位*
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

全日本フォーミュラ3選手権[編集]

チーム エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 順位 ポイント
2013年 HFDP Racing 無限 SUZ1
4
SUZ2
5
TRM1
5
TRM2
3
TRM3
5
OKA1
Ret
OKA2
Ret
FSW1
5
FSW2
3
TRM1
5
TRM2
4
SUG1
3
SUG2
3
FSW1
2
FSW2
Ret
5位 43
2014年 SUZ1
4
SUZ2
4
TRM1
1
TRM2
1
TRM3
1
OKA1
2
OKA2
14
FSW1
4
FSW2
1
TRM1
4
TRM2
2
SUG1
1
SUG2
1
FSW1
4
FSW2
3
1位 102

GP2シリーズ/FIA フォーミュラ2選手権[編集]

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 DC ポイント
2015年 ARTグランプリ BHR
FEA

10
BHR
SPR

6
CAT
FEA

11
CAT
SPR

18
MON
FEA

Ret
MON
SPR

19
RBR
FEA

4
RBR
SPR

3
SIL
FEA

Ret
SIL
SPR

19
HUN
FEA

8
HUN
SPR

1
SPA
FEA

Ret
SPA
SPR

15
MNZ
FEA

Ret
MNZ
SPR

15
SOC
FEA

10
SOC
SPR

7
BHR
FEA

2
BHR
SPR

Ret
YMC
FEA

11
YMC
SPR

C
9位 68.5
2016年 CAT
FEA

11
CAT
SPR

8
MON
FEA

8
MON
SPR

1
BAK
FEA

6
BAK
SPR

Ret
RBR
FEA

EX
RBR
SPR

EX
SIL
FEA

6
SIL
SPR

5
HUN
FEA

6
HUN
SPR

Ret
HOC
FEA

9
HOC
SPR

12
SPA
FEA

11
SPA
SPR

11
MNZ
FEA

11
MNZ
SPR

6
SEP
FEA

Ret
SEP
SPR

7
YMC
FEA

2
YMC
SPR

4
11位 92
2017年 BHR
FEA

8
BHR
SPR

14
CAT
FEA

5
CAT
SPR

1
MON
FEA

3
MON
SPR

7
BAK
FEA

12
BAK
SPR

7
RBR
FEA

6
RBR
SPR

14
SIL
FEA

10
SIL
SPR

8
HUN
FEA

5
HUN
SPR

1
SPA
FEA

16
SPA
SPR

Ret
MNZ
FEA

2
MNZ
SPR

7
JER
FEA

18
JER
SPR

11
YMC
FEA

6
YMC
SPR

4
6位 131
2019年 カーリン・モータースポーツ BHR
FEA

9
BHR
SPR

12
BAK
FEA

13
BAK
SPR

12
CAT
FEA

11
CAT
SPR

Ret
MON
FEA

2
MON
SPR

9
LEC
FEA

LEC
SPR

RBR
FEA

RBR
SPR

SIL
FEA

SIL
SPR

HUN
FEA

HUN
SPR

SPA
FEA

SPA
SPR

MNZ
FEA

MNZ
SPR

SOC
FEA

SOC
SPR

YMC
FEA

YMC
SPR

10位* 26*

スーパーフォーミュラ[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 DC ポイント
2018年 Docomo Team Dandelion Racing SUZ
12
AUT
C
SUG
10
FSW
9
TRM
4
OKA
9
SUZ
7
11位 7

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]