ラリー北海道

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2010年

ラリー北海道 (Rally Hokkaido) は、日本北海道十勝総合振興局(旧十勝支庁)で開催されるラリーイベント。アジアパシフィックラリー選手権 (APRC) と全日本ラリー選手権 (JRC) の両シリーズを併催している。

沿革[編集]

足寄郡陸別町は1986年に陸別サーキット[1]がオープンするなど、国内オフロードレースのメッカとして知られていた[2]。そこで培われた人脈や自治体の受け入れ態勢を基盤として、世界ラリー選手権 (WRC) 日本開催に向けて2000年に誘致準備会が発足。十勝地方の中心である帯広市を拠点としたラリーイベントが始まる。

2001年9月にインターナショナルラリーイン北海道として初開催。スペシャルステージ (SS) を主体とする国際格式ラリーの国内開催は、同年5月の第19回日本アルペンラリー群馬県)に続く2件目となった[3]。2002年には大会名称をラリー北海道と改め、アジア・オセアニア地域選手権APRCのカレンダーに加わる。

3年間の運営実績が認められ、2004年7月には日本初の世界選手権ラリーイベント、ラリージャパン開催が実現。WRCとAPRCが併催され、3日間にのべ21万人の観客を集めた[4]

2005年には同じ十勝地方でラリー北海道(7月)とラリージャパン(9月)が別々に開催されることになり、ラリー北海道は「ラリージャパン出場予定者にとっての前哨戦」という意味を持つことになる[5]。また、 この年からラリー北海道はAPRCと国内選手権JRCを併催する形式となる。

2008年にはラリージャパンが札幌市を中心とした道央圏に移転。2009年はインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ (IRC) の1戦に予定されていたラリージャパンが中止となり、ラリー北海道がIRCのサポートイベントに指定された。その後、十勝へのIRC誘致を目指す支援活動もあったが[6]、実現には至らず。

2011年には大会発足10周年を迎え、75台のエントリー、68,500人の観客動員を記録するなど[7]、ローカルスポーツイベントとして定着している。開催時期は2010年は5月、2011年以降は9月となっている。

特徴[編集]

十勝管内の5市町(帯広市陸別町音更町本別町足寄町)が舞台となる。帯広市街の南にある北愛国広場にサービスパークを設置し、初日と最終日に隣接する特設コースでスーパーSSが行なわれるほか、セレモニーや各種イベントも催される[8]。2日目には陸別サーキットにリモートサービスが設置される。

SSは山間部の林道を使用するハイスピード主体のグラベルコース。両脇に木々が生い茂る狭いコースながら、平均速度100km/hを超えるステージもある[4]。全行程約1,000km、SS合計約230kmという国内最大規模で行なわれ[9]、JRC独自のポイントシステムでは最大係数の2.5倍が掛けられるため、選手権争いにおいて重要な1戦となる。

年度別勝者[編集]

2002年のラリー北海道を制したポッサム・ボーン(インプレッサWRX STi)

注記:APRCはシリーズ年間登録の有無に関係なく、総合優勝者を記載する。

  • 2001年9月14-16日 インターナショナルラリーイン北海道
  • 2002年9月6-8日 APRC第4戦 ラリー北海道2002
  • 2003年9月12-14日 APRC第3戦 ラリー北海道2003
    • 日本の旗 新井敏弘 / ニュージーランドの旗 トニー・サーカム(スバル・インプレッサ)
  • 2004年9月3-5日 WRC第11戦 APRC第4戦 ラリージャパン2004
  • 2005年7月22-24日 APRC第4戦 JRC4輪駆動部門第3戦 ラリー北海道2005
    • APRC - 日本の旗 田口勝彦 / ニュージーランドの旗 マーク・ステイシー(三菱・ランサーエボリューション)
    • JRC - 日本の旗 鎌田卓麻 / 日本の旗 加勢直毅(スバル・インプレッサ)
  • 2006年7月7-9日 APRC第4戦 JRC第6戦 ラリー北海道2006
    • APRC - 日本の旗 新井敏弘 / ニュージーランドの旗 トニー・サーカム(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 奴田原文雄 / 日本の旗 小田切順之(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2007年7月6-8日 APRC第4戦 JRC第6戦 ラリー北海道2007
    • APRC - オーストラリアの旗 コディ・クロッカー / オーストラリアの旗 ベン・アトキンソン(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 石田正史 / 日本の旗 宮城孝仁(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2008年7月11-13日 APRC第4戦 JRC第6戦 ラリー北海道2008
    • APRC - 日本の旗 新井敏弘 / オーストラリアの旗 グレン・マクニール(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 北村和浩 / 日本の旗 竹下紀子(スバル・インプレッサ)
  • 2009年7月10-12日 APRC第4戦 JRC第5戦 ラリー北海道2009
    • APRC - オーストラリアの旗 コディ・クロッカー / オーストラリアの旗 ベン・アトキンソン(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 奴田原文雄 / 日本の旗 佐藤忠宜(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2010年5月21-23日 APRC第2戦 JRC第3戦 ラリー北海道2010
    • APRC - 日本の旗 新井敏弘 / イギリスの旗 ダニエル・バリット(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 奴田原文雄 / 日本の旗 佐藤忠宜(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2011年9月30日-10月2日 APRC第5戦 JRC第7戦 ラリー北海道2011
    • APRC - 日本の旗 新井敏弘 / オーストラリアの旗 アンソニー・マクローリン(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 柳澤宏至 / 日本の旗 中原祥雅(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2012年9月14-16日 APRC第5戦 JRC第7戦 ラリー北海道200
    • APRC - 日本の旗 新井敏弘 / オーストラリアの旗 デール・モスカット(スバル・インプレッサ)
    • JRC - 日本の旗 石田正史 / 日本の旗 宮城孝仁(三菱・ランサーエボリューション)
  • 2013年9月27-29日 APRC第5戦 JRC第7戦 ラリー北海道2013
    • APRC - インドの旗 ガウラブ・ギル / オーストラリアの旗 グレン・マクニール(シュコダ・ファビアS2000
    • JRC - 日本の旗 勝田範彦 / 日本の旗 足立さやか(スバル・インプレッサ)

脚注[編集]

  1. ^ "陸別サーキット". 陸別町商工会.
  2. ^ "まちマイNEWS 陸別編 今日の話題「観光」 陸別サーキット". 十勝毎日新聞.(2013年7月19日)2014年3月23日閲覧。
  3. ^ "北海道ラリー 事前情報". 三菱自動車.(2001年9月8日)2014年3月23日閲覧。
  4. ^ a b "【ラリーアート】ラリーガイド ラリー北海道2009 「今年こそ、ラリー北海道を楽しもう!」". オートスポーツweb.(2009年7月8日)2014年3月23日閲覧。
  5. ^ "2005全日本ラリー選手権4輪駆動部門第3戦 ラリー・北海道 - 北海道 7/22~24". SUBARUモータースポーツ.(2005年7月26日)2014年3月24日閲覧。
  6. ^ "帯広「成功させる会」発足 ラリー北海道". 十勝毎日新聞.(2010年3月27日)2014年3月24日閲覧。
  7. ^ "2011全日本ラリー選手権 第7戦 Rally Hokkaido". Car@Nifty.(2011年10月3日)2014年3月24日閲覧。
  8. ^ "ラリー北海道:北愛国SPでチャリティライブ開催". RALLY PLUS.NET.(2012年9月23日)2014年3月25日閲覧。
  9. ^ "2013年全日本ラリー選手権第7戦 大波乱の最終SS、勝利の女神は勝田範彦に微笑む". JRCA.(2013年10月2日)2014年3月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]