ウィリアムズ・FW29

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ウィリアムズ・FW29
2009年のグッドウッド・フェスティバルにて、中嶋一貴がドライブするFW29 (カラーはFW31のものに塗り替えられている)
2009年のグッドウッド・フェスティバルにて、中嶋一貴がドライブするFW29
(カラーはFW31のものに塗り替えられている)
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズF1[1]
デザイナー オーストラリアの旗 サム・マイケル(テクニカルディレクター)
フランスの旗 ロイック・ビゴワ (チーフエアロダイナミシスト)
先代 ウィリアムズ・FW28
後継 ウィリアムズ・FW30
主要諸元
シャシー カーボンファイバー アラミド モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン プッシュロッド トーションバー・スプリング
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン プッシュロッド トーションバー・スプリング
エンジン トヨタ RVX-07 2396cc V8. NA ミッドエンジン
トランスミッション ウィリアムズ/Xtrac製 7速, セミAT シームレスシフト.
燃料 ペトロブラス
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム AT&T ウィリアムズ
ドライバー 16. ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
17. オーストリアの旗 アレクサンダー・ヴルツ
17. 日本の旗 中嶋一貴
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2007年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
17000
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ウィリアムズFW29 (Williams FW29) はウィリアムズF12007年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー

開発[編集]

前年モデルのFW28に比べ、フロントノーズ部とサイドポンツーン、リヤ部が大きく変更されたが、前作の発展モデルとほとんどいってよい。サイドポンツーン全面を絞り込み、2006年に起きた信頼性の問題に対処するためにエンジンとエキゾーストマニホールドのパッケージを改良し、空力効果を向上させるためにトップデッキをより低く狭くした。

エンジンはコスワースとの契約を1年限りで終え、この年からトヨタ製カスタマーエンジンの供給を受ける。

2007年シーズン[編集]

ドライバーはニコ・ロズベルグが残留。マーク・ウェバーが移籍し、サードドライバーのアレクサンダー・ヴルツがレギュラーに昇格した。

前年は極端に低かった完走率が向上し、最終的にはエンジン供給元のトヨタを上回るコンストラクターズ4位を獲得した。2年目のロズベルグは予選Q3進出の常連となり、20ポイントを獲得してエースの地位を確立した。ヴルツは第16戦中国GP後に引退を表明し、最終戦はサードドライバーの中嶋一貴が参戦した。

スペック[編集]

シャーシ[編集]

  • シャーシ名 FW29
  • 全長 4,500 mm
  • 全幅 1,800 mm
  • 全高 950 mm
  • ホイルベース 3,100 mm
  • 重量 605kg
  • ホイール レイズ 鍛造マグネシウム
  • タイヤ ブリヂストン

エンジン[編集]

 

記録[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント ランキング
AUS
オーストラリアの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
BHR
バーレーンの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
EUR
欧州連合の旗
HUN
ハンガリーの旗
TUR
トルコの旗
ITA
イタリアの旗
BEL
ベルギーの旗
JPN
日本の旗
CHN
中華人民共和国の旗
BRA
ブラジルの旗
2007 16 ドイツの旗ニコ・ロズベルグ 7 Ret 10 6 12 10 16 9 12 Ret 7 7 6 6 Ret 16 4 33 4th
17 オーストリアの旗アレクサンダー・ヴルツ Ret 9 11 Ret 7 3 10 14 13 4 14 11 13 Ret Ret 12
日本の旗中嶋一貴 TD TD TD TD TD 10
  • ドライバーズランキング
    • ニコ・ロズベルグ 9位
    • アレクサンダー・ヴルツ 11位
    • 中嶋一貴 22位

参照[編集]

  1. ^ The Williams-Toyota FW29 technical specification”. 2007年2月16日閲覧。