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ローガン・サージェント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローガン・サージェント
Logan Sargeant
ローガン・サージェント
(2024年)
基本情報
フルネーム ローガン・ハンター・サージェント
Logan Hunter Sargeant
略称表記 SAR
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 同・フロリダ州フォートローダーデール
生年月日 (2000-12-31) 2000年12月31日(23歳)
F1での経歴
活動時期 2023-2024
所属チーム '23-'24 ウィリアムズ
車番 2
出走回数 37 (36スタート)
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 1
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初戦 2023年バーレーンGP
最終戦 2024年オランダGP
テンプレートを表示

ローガン・ハンター・サージェントLogan Hunter Sargeant, 2000年12月31日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州フォートローダーデール出身のレーシングドライバー

経歴

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カート

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2008年からカートを始めキャリアがスタートする。2008年はアメリカ国内のカート選手権を転戦し、翌年からヨーロッパへ渡る。2015年には「CIK-FIA ワールド・KFJ・チャンピオンシップ」でタイトルを獲得。アメリカ人ドライバーによる世界カート選手権のタイトル獲得は、1978年レイク・スピード英語版以来37年ぶりとなった[1]

ジュニア・フォーミュラ

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2016-17年シーズンの「フォーミュラ4・UAE選手権英語版」へ参戦、シングルシーターデビューを果たす。チーム・モトパーク英語版からエントリーし、優勝こそ無かったもの18戦中15戦で表彰台に上がるなど速さを見せ、チームメイトのジョナサン・アバデイン英語版に次ぐ総合2位で終えた[2]2017年は、「イギリス・F4選手権英語版」へカーリン英語版から参戦する[3]。第8戦ロッキンガム・モーター・スピードウェイ英語版・レース3で初優勝を飾りシーズン2勝を挙げた。総合順位はジェイミー・キャロライン英語版オスカー・ピアストリに次いで3位(356ポイント)の結果となる[4][5]

フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ

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2018年、サージェントはR-ace GP英語版から「フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ英語版」へフルタイム参戦する。開幕戦ポール・リカール・サーキット・レース1で初優勝した後[6]、第8戦ニュルブルクリンク・レース1、最終戦カタロニア・サーキット・レース2でも勝利を挙げシーズン3勝をマークした。218ポイントを獲得、総合4位の成績で終えた[7]

FIA フォーミュラ3選手権

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2019年はカーリンから、「FIA フォーミュラ3選手権英語版」へ参戦する[8]。最高順位は8位入賞が2回の総合19位(5ポイント)で終えた[9]

2020年プレマ・レーシングへ移籍し、オスカー・ピアストリとフレデリック・ヴェスティがチームメイトとなる[10]。第5戦シルバーストン・サーキット・レース1で初優勝する[11][12]。一時チャンピオンシップリーダーを記録したものの[11][12]、最終盤に失速しトップと僅か4ポイント差で総合3位(160ポイント)となった[13]

2021年2月、資金的理由でサージェントは「FIA フォーミュラ2選手権英語版」への参戦を取りやめた[14]。4月、チャロウズ・レーシング・システム英語版からシーズン前のテストへ参加する[15]。その後、チャロウズのレースドライバーとして契約が決まり3年目のシーズンを迎える[16]。第4戦ハンガロリンク・レース1で3位表彰台を獲得すると、中盤以降コンスタントに入賞を重ねる。最終戦ソチ・オートドローム・レース1でシーズン初勝利を挙げる[17]。総合成績は前年度より下がったもののランキング7位(102ポイント)で終えた[18]

FIA フォーミュラ2選手権

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2021年シーズンの後半戦、HWA・レースラボ英語版から第7戦ジッダ市街地コースへスポット参戦を果たした[19]。レース1は16位[20]、レース2ではメカニカルトラブルによりリタイア[21]、レース3はレーシングアクシデントによる赤旗中断の後打ち切りとなったが14位完走扱いとなった[22]

2021年12月、カーリンと契約を結び2022年シーズンのレースドライバーとしてエントリーした[23]。2022年はシリーズランキング4位に入りルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した[24]

F1

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2021年10月、サージェントはウィリアムズが運営するドライバー育成プログラム「ウィリアムズ・ドライバー・アカデミー」のメンバーへ加入した[25]

ウィリアムズ (2023–2024)

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2022年11月、2023年よりウィリアムズのレギュラードライバーに昇格することが発表された[24]。アメリカ人のF1ドライバーは2015年のアレクサンダー・ロッシ、フル参戦は2006年のスコット・スピード以来となる。 同年は地元となる第18戦アメリカグランプリで10位入賞を果たした。

2024年もウィリアムズへ残留したが、チームメイトのアレクサンダー・アルボンに歯が立たなかったことから、来シーズンはカルロス・サインツJr.との契約が発表され、チームからの放出が決定。さらにオランダグランプリフリー走行3回目で、アップデートしたマシンを大破させたことがチーム代表のジェームズ・ボウルズの逆鱗に触れ、チームはサージェントに変わってフランコ・コラピントと起用を決定し、シーズン途中での解雇となった。

レース戦績

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略歴

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シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2016 フォーミュラ4・UAE選手権 - トロフィー・イヴェント英語版 チーム・モトパーク英語版 3 0 0 2 3 N/A NC
2016-17 フォーミュラ4・UAE選手権英語版 18 0 0 7 15 261 2位
2017 F4・イギリス選手権英語版 カーリン 30 2 2 2 10 356 3位
フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ英語版 R-ace GP英語版 3 0 0 0 0 0 NC
フォーミュラ・ルノー NEC英語版 2 0 0 0 0 24 23位
V・de・V チャレンジ・モノプレイス英語版 3 1 1 0 3 99 28位
2018 フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ 20 3 2 3 7 218 4位
フォーミュラ・ルノー NEC 12 1 0 2 3 87 5位
2019 FIA フォーミュラ3選手権英語版 カーリン・バズ・レーシング 16 0 0 0 0 5 19位
マカオグランプリ 1 0 0 0 1 N/A 3位
2020 FIA フォーミュラ3選手権 プレマ・レーシング 18 2 3 2 6 160 3位
2021 チャロウズ・レーシング・システム英語版 20 1 0 0 4 102 7位
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ レーシング・スポーツ・ターキー英語版 2 0 1 0 0 21 19位
ミシュラン・ル・マン・カップ - GT3英語版 アイロン・リンクス英語版 3 2 2 3 3 51 6位
FIA フォーミュラ2選手権英語版 HWA・レースラボ英語版 3 0 0 0 0 0 29位
2022 カーリン 28 2 2 0 4 148 4位
2023 フォーミュラ1 ウィリアムズ・レーシング 22 0 0 0 0 1 21位
2024 15 0 0 0 0 0* 20位*
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 現状の今シーズン順位。

フォーミュラ4・UAE選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 DC ポイント
2021年
英語版
チーム・モトパーク
英語版
DUB
1

2
DUB
2

2
DUB
3

2
YMC
1

2
YMC
2

2
YMC
3

2
YMC
4

2
DUB
1

3
DUB
2

Ret
DUB
3

2
YMC
1

2
YMC
2

3
YMC
3

2
YMC
4

3
YMC
1

2
YMC
2

Ret
YMC
3

2
YMC
4

Ret
2位 261

F4・イギリス選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 順位 ポイント
2017年
英語版
カーリン BRI
1

4
BRI
2

4
BRI
3

6
DON
1

10
DON
2

13
DON
3

4
THR
1

6
THR
2

4
THR
3

2
OUL
1

5
OUL
2

2
OUL
3

C
CRO
1

3
CRO
2

3
CRO
3

6
SNE
1

4
SNE
2

4
SNE
3

2
KNO
1

5
KNO
2

2
KNO
3

2
KNO
4

4
ROC
1

4
ROC
2

4
ROC
3

1
SIL
1

7
SIL
2

1
SIL
3

4
BRGP
1

2
BRGP
2

4
BRGP
3

Ret
3位 356

フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 順位 ポイント
2017年
英語版
R-ace GP
英語版
MNZ
1
MNZ
2
SIL
1
SIL
2
PAU
1
PAU
2
MON
1
MON
2
HUN
1
HUN
2
HUN
3
NÜR
1
NÜR
2
RBR
1
RBR
2
LEC
1
LEC
2
SPA
1
SPA
2
SPA
3
CAT
1

8
CAT
2

9
CAT
3

Ret
NC 0
2018年
英語版
LEC
1

1
LEC
2

Ret
MNZ
1

8
MNZ
2

4
SIL
1

2
SIL
2

2
MON
1

10
MON
2

9
RBR
1

Ret
RBR
2

Ret
SPA
1

9
SPA
2

2
HUN
1

5
HUN
2

7
NÜR
1

1
NÜR
2

4
HOC
1

4
HOC
2

5
CAT
1

2
CAT
2

1
4位 218

FIA フォーミュラ3選手権

[編集]
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  •  : ハーフポイント。レース周回数が75%未満で終了したため、得点が半分となる。
  •  : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。

マカオグランプリ

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チーム 車両 予選 予選
レース
決勝
レース
2019年
英語版
イギリスの旗 カーリン・バズ・レーシング ダラーラF3 2019英語版 10位 6位 3位

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

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エントラント クラス シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 ランク ポイント
2021年
英語版
レーシング・スポーツ・ターキー
英語版
LMP2 オレカ・07 ギブソン GK428 4.2 L V8 CAT RBR
4
LEC MNZ
7
SPA ALG 19位 21

FIA フォーミュラ2選手権

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フォーミュラ1

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エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 WDC ポイント
2022年 ウィリアムズ FW44 メルセデス
M13 E Performance 1.6 V6 t
BHR SAU AUS EMI MIA ESP MON AZE CAN GBR AUT FRA HUN BEL NED ITA SIN JPN USA
TD
MXC
TD
SÃO
TD
ABU
TD
- -
2023年 FW45 メルセデス
M14 E Performance 1.6 V6 t
BHR
12
SAU
16
AUS
16
AZE
16DNS
MIA
20
MON
18
ESP
Ret
CAN
Ret
AUT
1318
GBR
11
HUN
18
BEL
1716
NED
Ret
ITA
13
SIN
14
JPN
Ret
QAT
RetRet
USA
1019
MXC
16
SÃO
1120
LVG
16
ABU
16
21位 1
2024年 FW46 メルセデス
M15 E Performance 1.6 V6 t
BHR
20
SAU
14
AUS
WD
JPN
17
CHN
1718
MIA
Ret10
EMI
17
MON
15
CAN
Ret
ESP
20
AUT
1916
GBR
11
HUN
17
BEL
17
NED
16
ITA AZE SIN USA MXC SÃO LVG QAT ABU 21位* 0*
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  •  : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • 決勝順位右上の小数字はスプリントレースでの順位。
  • * : 現状の今シーズン順位。

出典

[編集]
  1. ^ America's Sargeant wins world karting title”. RACER (2015年11月27日). 2022年2月23日閲覧。
  2. ^ Formula 4 United Arab Emirates (UAE) Championship 2017 standings”. DRIVER DATABASE. 2022年2月23日閲覧。
  3. ^ Logan Sargeant moves up to British F4 with Carlin for 2017”. NBC Sports (2017年2月2日). 2022年2月23日閲覧。
  4. ^ US youngster Sargeant completes Carlin F3 line-up”. motorsport.com (2019年2月18日). 2022年2月23日閲覧。
  5. ^ F4 British Championship certified by FIA - powered by Ford 2017 standings”. DRIVER DATABASE. 2022年2月23日閲覧。
  6. ^ Logan Sargeant wins the first race of the 2018 season”. ALPINE RACING (2018年4月14日). 2022年2月23日閲覧。
  7. ^ Eurocup Formula Renault 2018 standings”. DRIVER DATABASE. 2022年2月23日閲覧。
  8. ^ Logan Sargeant to race for Carlin again in FIA F3”. FORMULA SCOUT (2019年2月18日). 2022年2月23日閲覧。
  9. ^ STANDINGS FORMULA 3 2019”. F3 - FIA FORMULA 3 CHAMPIONSHIP™. 2022年2月23日閲覧。
  10. ^ Prema names Logan Sargeant as first driver for 2020 FIA F3 season”. FORMULA SCOUT (2019年12月17日). 2022年2月23日閲覧。
  11. ^ a b Sargeant takes maiden FIA F3 win and points lead at Silverstone”. FORMULA SCOUT (2020年8月8日). 2022年2月23日閲覧。
  12. ^ a b F3シルバーストン2:サージェントが逃げ切り初優勝。ポイントリーダーにも浮上”. motorsport.com (2020年8月8日). 2022年2月23日閲覧。
  13. ^ STANDINGS FORMULA 3 2020”. F3 - FIA FORMULA 3 CHAMPIONSHIP™. 2022年2月23日閲覧。
  14. ^ Sargeant rules out F2 as budgets force career rethink”. RACER (2021年2月10日). 2022年2月23日閲覧。
  15. ^ Logan Sargeant and Mikhael Belov join Charouz for FIA F3 testing”. FORMULA SCOUT (2021年4月2日). 2022年2月23日閲覧。
  16. ^ Fittipaldi and Sargeant make surprise FIA F3 returns with Charouz”. FORMULA SCOUT (2021年5月4日). 2022年2月23日閲覧。
  17. ^ ハウガー戴冠。岩佐歩夢は8台抜きの10位、優勝はサージェント【FIA-F3第7戦ロシア レース1】”. auto sport Web (2021年9月25日). 2022年2月23日閲覧。
  18. ^ STANDINGS FORMULA 3 2021”. F3 - FIA FORMULA 3 CHAMPIONSHIP™. 2022年2月23日閲覧。
  19. ^ ウイリアムズ育成のサージェント&レッドブル育成のドゥーハン、サウジアラビアでFIA-F2デビューへ”. auto sport Web (2021年12月3日). 2022年2月23日閲覧。
  20. ^ フェラーリ育成のアームストロングがF2キャリア初優勝。佐藤万璃音はリタイア【FIA-F2第7戦サウジアラビア レース1】”. auto sport Web (2021年12月4日). 2022年2月23日閲覧。
  21. ^ 3度のSCを経てピアストリが今季4勝目。佐藤万璃音は13位完走【FIA-F2第7戦サウジアラビア レース2】”. auto sport Web (2021年12月5日). 2022年2月23日閲覧。
  22. ^ 赤旗打ち切りの不完全燃焼もピアストリが優勝に。佐藤万璃音は18位【FIA-F2第7戦サウジアラビア レース3】”. auto sport Web (2021年12月6日). 2022年2月23日閲覧。
  23. ^ Logan Sargeant joins Carlin for 2022 FIA Formula 2 Championship”. infinity - Sports Management (2021年12月12日). 2022年2月23日閲覧。
  24. ^ a b ウイリアムズF1、ローガン・サージェントの起用を発表。8年ぶりのアメリカ人F1ドライバーが誕生 - オートスポーツ・2022年11月21日
  25. ^ FIA-F3参戦のローガン・サージェント、ウイリアムズF1のドライバー・アカデミーに加入”. auto sport Web (2021年10月23日). 2022年2月23日閲覧。