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オスカー・ピアストリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オスカー・ピアストリ
Oscar Piastri
基本情報
フルネーム オスカー・ジャック・ピアストリ
Oscar Jack Piastri
略称表記 PIA
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・ビクトリア州メルボルン
生年月日 (2001-04-06) 2001年4月6日(24歳)
F1での経歴
活動時期 2023-
所属チーム '23- マクラーレン
車番 81
出走回数 71 (70スタート)
タイトル 0
優勝回数 9
表彰台(3位以内)回数 26
通算獲得ポイント 799
ポールポジション 6
ファステストラップ 9
初戦 2023年バーレーンGP
初勝利 2024年ハンガリーGP
2025年順位 3位 (410ポイント)
(記録は2026年開幕戦オーストラリアGP終了時)
テンプレートを表示

オスカー・ジャック・ピアストリOscar Jack Piastri, 2001年4月6日 - )は、オーストラリアビクトリア州メルボルン出身のレーシングドライバー

経歴

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幼少期

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オーストラリアビクトリア州メルボルンで生まれた。 父のクリス・ピアストリは、自動車ソフトウェア会社であるHPチューナーズの創業者オーナーである[1]。同社は、ピアストリのジュニア・フォーミュラのキャリアに最大650万豪ドルを後援したという。 父はピアストリがオーストラリアの全国選手権に出場した際に、カートのメカニックを務めた。母のニコール・ピアストリ(旧姓マクファディン)は、オスカーと3人の妹、ハッティー、エディ、メイをメルボルン郊外のブライトンで育てた。 ピアストリは父親からイタリアユーゴスラビア中国の血を引いており、母親からはスコットランドアイルランドの血を引いている。 幼少期は寝る前によく自動車の本を読まれており、それがきっかけで6歳の頃に出張中の父親がラジコンカーを買い与え、裏庭でレースを始めるようになった。

ピアストリは9歳でリモートコントロールレーシングオーストラリアで競技レースを始めカートレースに移る前に全国選手権のセカンダリークラスで優勝した。

カート

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ラジコンレースでの成功に続き、2011年に10歳で地元メルボルン郊外のクレイトンサウスにあるオークリーゴーカートレーシングクラブ(OGKRC)でカートレースの世界へ移った。

フォーミュラ4

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2016年からシングルシーターレースへステップアップする。Dragon F4よりフォーミュラ4・UAE選手権英語版へ出場し、いきなり2度の表彰台を飾り、総合6位につく。

翌年は、F4・イギリス選手権英語版からクリスチャン・ホーナー創設のチームにフル参戦。6勝をあげて総合ランキング2位でシーズンを終えた。

フォーミュラ3

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2019年10月、プレマ・レーシングからフォーミュラ3のテスト走行へ参加した。フォーミュラ・ルノーでの好成績により、2020年1月にルノー・スポール・アカデミー(アルピーヌ・アカデミーの前身)に加入[2]。同郷の先輩マーク・ウェバーが夫人と出資者とともに経営する「JAMスポーツマネージメント」のクライアントとなり、ウェバーからマネージメントやメンタル面でのアドバイスを受けるようになる[3]

2020年1月、FIA フォーミュラ3選手権にプレマ・レーシングからフル参戦が決定した。チームメイトは、ローガン・サージェントフレデリック・ヴェスティ。初年度から2度の優勝を含む、6回の表彰台を経験し、シリーズチャンピオンを獲得。

フォーミュラ2

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2020年12月頃に、プレマ・レーシングからフォーミュラ2のテスト走行に参加した。その後、FIA フォーミュラ2選手権にプレマ・レーシングからフル参戦が決まった。チームメイトは、ロバート・シュワルツマン。ピアストリはミック・シューマッハの席に入った。初年度から6度の優勝を含む、11回の表彰台を経験し、5度のポールポジションを獲得する圧倒的な力を見せた。総合ランキング1位でシーズンを終えた。

フォーミュラ1

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2023年

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2022年8月2日アルピーヌアストンマーティンへ移籍するフェルナンド・アロンソの後任として2023年から起用すると発表。しかし、のちに自身のTwitterにて発表内容を全面的に否定するTweetを発信した[4]

9月2日マクラーレンはチームを離脱したダニエル・リカルドの後任として2023年から起用すると発表[5]。契約は複数年契約。チームメイトはランド・ノリス。固定カーナンバーは、「どういうキッカケで選んだのかは覚えていないけど、10桁の番号を1から8に変えて以来、ずっとこれを使い続けている」という理由で「81」を選択した[6]

9月23日、鈴鹿サーキットで行われた第16戦日本グランプリでは、予選ではチームメイトのランド・ノリスを上回り自身初のフロントローを獲得。翌24日に行われた決勝では、自身初の3位表彰台を獲得。マクラーレン所属ドライバーが鈴鹿で初表彰台を獲得するのは、1993年のミカ・ハッキネン以来30年ぶりとなった。10月7日、ロサイルインターナショナルサーキットで行われた第17戦カタールGPでは、スプリントレースにおいて優勝を果たした。

2024年

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2024年7月21日、2024年F1第13戦ハンガリーグランプリにて、初優勝。アゼルバイジャングランプリでも勝利を挙げた。

2025年

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2025年3月22日、2025年F1第2戦中国グランプリにて、初ポールポジションを獲得し、翌3月23日には、初ポール・トゥ・ウィンを達成した。最終戦まで激しいチャンピオン争いを展開し、ドライバーズランキング3位につけた。

人物

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  • ピアストリの高祖父中国人である[7]
  • 3人の妹 ハッティ (Hattie)、エディ (Edie)、メイ (Mae) がいる[8][9]

レース戦績

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略歴

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シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2016-17 フォーミュラ4・UAE選手権英語版 ドラゴン・F4 11 0 0 0 2 94 6位
2017 F4・イギリス選手権英語版 TRS・アーデン・ジュニア・チーム英語版 30 6 6 5 13 376.5 2位
フォーミュラ・ルノー ノーザン・ヨーロピアン・カップ英語版 アーデン・モータースポーツ英語版 2 0 0 0 0 26 21位
2018 フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ英語版 20 0 0 0 3 110 8位
フォーミュラ・ルノー ノーザン・ヨーロピアン・カップ 8 0 0 0 0 - NC
2019 フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ R-ace GP英語版 19 7 5 6 11 320 1位
2020 FIA フォーミュラ3選手権英語版 プレマ・レーシング 18 2 0 4 6 164 1位
フォーミュラ1 ルノー・DPワールド・F1チーム テストドライバー
2021 FIA フォーミュラ2選手権英語版 プレマ・レーシング 23 6 5 6 11 252.5 1位
フォーミュラ1 アルピーヌF1チーム テストドライバー
2022 BWT・アルピーヌF1チーム リザーブドライバー
マクラーレンF1チーム
2023 マクラーレン・フォーミュラ1・チーム 22 0 0 2 2 97 9位
2024 24 2 0 1 8 292 4位
2025 24 7 6 6 16 410 3位
2026 マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1・チーム 1 0 0 0 0 0* 18位*
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 現状の今シーズン順位。

フォーミュラ4・UAE選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2016-17年
英語版
ドラゴン・F4 DUB
1
DUB
2
DUB
3
YMC
1

6
YMC
2

5
YMC
3

4
YMC
4

5
DUB
1

4
DUB
2

4
DUB
3

6
YMC
1

3
YMC
2

6
YMC
3

3
YMC
4

6
YMC
1
YMC
2
YMC
3
YMC
4
6位 94

F4・イギリス選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 順位 ポイント
2017年
英語版
TRS・アーデン・ジュニア・チーム
英語版
BRI
1

3
BRI
2

6
BRI
3

2
DON
1

5
DON
2

5
DON
3

2
THR
1

7
THR
2

3
THR
3

6
OUL
1

6
OUL
2

1
OUL
3

C
CRO
1

2
CRO
2

2
CRO
3

3
SNE
1

1
SNE
2

7
SNE
3

1
KNO
1

1
KNO
2

6
KNO
3

8
KNO
4

1
ROC
1

Ret
ROC
2

10
ROC
3

Ret
SIL
1

3
SIL
2

3
SIL
3

1
BRGP
1

4
BRGP
2

5
BRGP
3

5
2位 376.5

フォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2017年
英語版
アーデン・インターナショナル
英語版
MNZ
1
MNZ
2
ASS
1
ASS
2
NÜR
1
NÜR
2
SPA
1
SPA
2
SPA
3
HOC
1

8
HOC
2

8
21位 26
2018年
英語版
PAU
1
PAU
2
MNZ
1
MNZ
2
SPA
1

3
SPA
2

9
HUN
1

7
HUN
2

4
NÜR
1

15
NÜR
2

7
HOC
1

3
HOC
2

2
NC 0

フォーミュラ・ルノー・ユーロカップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 順位 ポイント
2018年
英語版
アーデン
英語版
LEC
1

6
LEC
2

5
MNZ
1

12
MNZ
2

Ret
SIL
1

11
SIL
2

4
MON
1

13
MON
2

12
RBR
1

6
RBR
2

9
SPA
1

3
SPA
2

9
HUN
1

7
HUN
2

4
NÜR
1

15
NÜR
2

7
HOC
1

3
HOC
2

2
CAT
1

16
CAT
2

11
8位 110
2019年
英語版
R-ace GP
英語版
MNZ
1

18
MNZ
2

4
SIL
1

1
SIL
2

1
MON
1

4
MON
2

5
LEC
1

2
LEC
2

6
SPA
1

1
SPA
2

4
NÜR
1

1
NÜR
2

1
HUN
1

DNS
HUN
2

1
CAT
1

5
CAT
2

3
HOC
1

2
HOC
2

2
YMC
1

1
YMC
2

4
1位 320

FIA フォーミュラ3選手権

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エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2020年 プレマ・レーシング RBR
FEA

1
RBR
SPR

8
RBR
FEA

4
RBR
SPR

5
HUN
FEA

2
HUN
SPR

2
SIL
FEA

2
SIL
SPR

Ret
SIL
FEA

7
SIL
SPR

6
CAT
FEA

6
CAT
SPR

1
SPA
FEA

5
SPA
SPR

6
MNZ
FEA

3
MNZ
SPR

Ret
MUG
FEA

11
MUG
SPR

7
1位 164

FIA フォーミュラ2選手権

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エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 順位 ポイント
2021年 プレマ・レーシング BHR
SP1

5
BHR
SP2

1
BHR
FEA

19
MON
SP1

8
MON
SP2

2
MON
FEA

2
BAK
SP1

Ret
BAK
SP2

8
BAK
FEA

2
SIL
SP1

6
SIL
SP2

4
SIL
FEA

3
MNZ
SP1

4
MNZ
SP2

7
MNZ
FEA

1
SOC
SP1

9
SOC
SP2

C
SOC
FEA

1
JED
SP1

8
JED
SP2

1
JED
FEA

1
YMC
SP1

3
YMC
SP2

Ret
YMC
FEA

1
1位 252.5
  • 太字ポールポジション斜字ファステストラップ。(key)
  •  : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  •  : ハーフポイント。レース周回数が75%未満で終了したため、得点が半分となる。

フォーミュラ1

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エントラント シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 WDC ポイント
2023年 マクラーレン MCL60 メルセデス
M14 E Performance 1.6 V6 t
BHR
Ret
SAU
15
AUS
8
AZE
1110
MIA
19
MON
10
ESP
13
CAN
11
AUT
1611
GBR
4
HUN
5
BEL
Ret2
NED
9
ITA
12
SIN
7
JPN
3
QAT
21
USA
Ret
MXC
8
SÃO
1410
LVG
10
ABU
6
9位 97
2024年 MCL38 メルセデス
M15 E Performance 1.6 V6 t
BHR
8
SAU
4
AUS
4
JPN
8
CHN
87
MIA
136
EMI
4
MON
2
CAN
5
ESP
7
AUT
22
GBR
4
HUN
1
BEL
2
NED
4
ITA
2
AZE
1
SIN
3
USA
510
MXC
8
SÃO
82
LVG
7
QAT
31
ABU
10
4位 292
2025年 MCL39 メルセデス
M16 E Performance 1.6 V6 t
AUS
9
CHN
12
JPN
3
BHR
1
SAU
1
MIA
12
EMI
3
MON
3
ESP
1
CAN
4
AUT
2
GBR
2
BEL
12
HUN
2
NED
1
ITA
3
AZE
Ret
SIN
4
USA
5Ret
MXC
5
SÃO
5Ret
LVG
DSQ
QAT
21
ABU
2
3位 410
2026年 MCL40 メルセデス
M17 E Performance 1.6 V6 t
AUS
DNS
CHN
JPN
BHR
SAU
MIA
CAN
MON
BAR
AUT
GBR
BEL
HUN
NED
ITA
ESP
AZE
SIN
USA
MXC
SÃO
LVG
QAT
ABU
18位* 0*

出典

[編集]
  1. ^ https://www.hptuners.com/”. https://www.hptuners.com/. 2025年9月1日閲覧。
  2. ^ ウェーバー師匠の指導の下、F3王者に成長。豪州期待のピアストリ Motorsport.com 2020年10月15日
  3. ^ 人物データ オスカー・ピアストリ / Oscar Piastri FORMULA1-data.com 2023年1月21日
  4. ^ ピアストリ、マクラーレン移籍騒動の裏…胡座をかいたアルピーヌと最終「CRB」シナリオ”. Fomula1-Data (2022年8月3日). 2022年8月4日閲覧。
  5. ^ 速報:遂に決着!マクラーレン、CRB審議を経て2023年オスカー・ピアストリ起用を正式発表”. Formula1-Data. 2022年9月2日閲覧。
  6. ^ オスカー・ピアストリ、F1車番に81を選択…その”特に面白くもない”理由とは?”. Formula1-Data. 2022年9月28日閲覧。
  7. ^ オスカー・ピアストリ、高祖父は中国人…意外な事実を明かす formula1-data.com 2024年4月21日、2025年4月27日閲覧。
  8. ^ Oscar Piastri's sisters Hattie , Mae and Edie Piastri with mother...” (英語). Getty Images (2024年4月7日). 2025年6月13日閲覧。
  9. ^ Nicole Piastri”. X (formerly Twitter) (2023年4月17日). 2025年6月13日閲覧。

外部リンク

[編集]