オペル・カリブラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
オペル・カリブラ
Opel Calibra front 20071212.jpg
製造国 ドイツの旗 ドイツリュッセルスハイム・アム・マイン
 フィンランドウーシカウプンキヴァルメト・オートモーティブ
販売期間 1989年1997年(生産終了)
デザイン エアハルト・シュネルドイツ語版
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
エンジン 2.0L C20NE 直列4気筒
2.0L C20XE 直列4気筒
2.0L X20XEV 直列4気筒
2.0L C20LET ターボ 直列4気筒
2.5L C25XE V型6気筒
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
変速機 5速MT
ゲトラグ製6速MT
アイシン製4速AT
姉妹車 シボレー・カリブラ
ホールデン・カリブラ
ボクスホール・カリブラ
生産台数 239,118台[1]
4WD車: 3,385台
V6車: 12,015台
先代 オペル・マンタ
後継 オペル・GTC
プラットフォーム GM2900プラットフォーム
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示

カリブラCalibra )は、ドイツの自動車メーカーであるオペルが1989年から1997年まで生産・販売したスペシャルティカーである。イギリスではボクスホール・カリブラとして、1999年まで販売された。

概要[編集]

スペシャリティークーペという位置づけで、1989年6月10日に登場。4WDモデルは1990年11月に、日本発売は1994年から。

ベクトラAをベースに開発され、基本的なメカニズムはベクトラと同じ。ボディはCd値が0.26(ターボ車は0.29)という、当時世界で最も優れた空力性能を持った量産車だった。1999年にホンダ・インサイトアウディ・A2がCd値0.25をたたき出すまで、その空力性能を越える車は存在しなかった。また、クーペとしては居住性も高く、6:4分割可倒式シートバックを採用しラゲッジスペースの容量を拡大(シートを倒した状態で最大980L)。高い実用性も持たせた設計がなされている。

エンジンは2.0L直4SOHC/DOHC、駆動方式はFF/ビスカスカップリング式フルタイム4WDをそれぞれ選択できた。1991年のマイナーチェンジでは、2.0LDOHCエンジンをベースに独KKK社(Kühnle Kopp und Kausch)製インタークーラーターボチャージャー(最大ブースト圧0.7bar)によって204PS/5,600rpm(最大トルク 28.5kgm/2,400rpm)を発生するエンジンと独ゲトラグ社製6速MT(変速比3.570/2.160/1.450/1.110/0.890/0.740,最終減速比3.720)を搭載し4WDで駆動する「ターボ」が、1994年には170PSを発生するエコテックV6DOHCがそれぞれ追加された。日本導入モデルは、16V(DOHC・FF・4速AT)とターボの2つ。ただしターボは、1994年と1995年の2年間のみの輸入であった。

ターボは、エキゾーストパイプとタービンハウジングを一体化することにより、熱効率の向上と軽量化(5.27kg)を同時に達成している。また、タービンハウジングにはウォータージャケットを備えるとともに空冷式オイルクーラーも備え、冷却効率を高めている。

フルタイム4WDは、ビスカスカップリング式。センターデフの直後には、電磁式多板クラッチが備えられており、時速25km以上からのブレーキング時にリアへの駆動力を遮断することにより、ボッシュ4ch4センサー式ABSの作動を妨げないようになっている。

サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム式を採用。オメガに採用されているのと同じDSAサスペンションを搭載。

ブレーキは、フロントがベンチレーテッドディスク(直径284mm、ただしターボ)、リアはディスク(直径270mm、ただしターボ)。

ターボのタイヤサイズは、205/50ZR16(1994年モデル)。6JホイールのPCDは110mmで5穴。オフセット49mm。

日本導入モデルにはエアバッグ(1994年モデルは運転席のみ)とABS、イモビライザーが標準装備され、オプションにはレザーシートとサンルーフを用意した。1995年モデル以降はホワイトメータとなり、センターコンソールに電圧計と油圧計が装着。

1997年に生産終了。

モータースポーツ[編集]

DTM仕様のカリブラ

ドイツツーリングカー選手権(略称:DTM)へはカリブラをベースにしたツーリングカーで1994年より本格参戦。チーム運営はヨースト、エンジン開発にはコスワースが担当した。1995年までのマシンには市販車に乗せられた54度自然吸気2.5LV6エンジン(420PS)を搭載、1996年からはいすゞ・ビッグホーンのOEM車であったオペル・モントレー積まれていたバンク角90度のいすゞ・6VD1エンジンに変更し500PS前後を発生。ドライバーには元F1ドライバーのケケ・ロズベルグJ.J.レートなどを選んだ。1995年以降のマシンにはF1のコンストラクターウィリアムズも開発に参加し、戦闘力もアップした。

1995年にはクラウス・ルートヴィヒがドライブするマシンがシリーズ3位、翌年にはマヌエル・ロイターがドライブするマシンがシリーズタイトルを獲得した。

脚注[編集]

注釈[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ Kittler, Eberhard (2001) (ドイツ語), Deutsche Autos seit 1990, 6, Stuttgart: Motorbuch Verlag, p. 311, ISBN 3-613-02052-1 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]