ザ・リッツ・カールトン

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ザ・リッツ・カールトン大阪があるハービスOSAKA
ザ・リッツ・カールトン東京がある東京ミッドタウン

ザ・リッツ・カールトン (The Ritz-Carlton) は、世界規模でホテル・チェーンを展開するホテルブランドのひとつで、マリオット・インターナショナルのホテルブランド。マリオット・インターナショナルのブランドのひとつではあるが、従来のマリオット・インターナショナルに属している他のブランドとは一線を画した運営を行っている。

歴史[編集]

前史[編集]

セザール・リッツが、1898年パリに創業した「ホテル・リッツ」と、1899年ロンドンに開店した「カールトン・ホテル」(en)、1906年に同じくロンドンに創業した「リッツ・ロンドン」などのリッツが経営と運営に関わったホテルは、上流階級を中心に高い評価を受けた。セザール・リッツは1918年に死去したが、その後も未亡人が中心となり、リッツの名を冠したホテルの展開を進めた。

北米においては、アルバート・ケラーがフランチャイズ権と「リッツ・カールトン」の商標の使用権を獲得し、「リッツ・カールトン投資会社」を設立して、ホテルの展開を開始した。1927年にボストンにリッツ・カールトンを開業し、その後もニューヨークフィラデルフィアピッツバーグモントリオールなどにホテルを展開したが、1920年代後半に巻き起こった大恐慌を境に規模を縮小していき、ボストンとモントリオールだけが残った。

ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーの設立と展開[編集]

1983年に、W.B.ジョンソンがアトランタに設立した「モナーク・ホテル」が、ボストンの「ザ・リッツ・カールトン・ボストン」[1]を買収し、同時に「ザ・リッツ・カールトン」という名称の北米での使用権を取得した。ジョンソンは、社名を「ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニー」に変更すると共に[2]、アトランタで開業準備を進めていた「モナーク・ホテル」の第一号店を「ザ・リッツ・カールトン・バックヘッド」として開業させた。

その後ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーは、北米を中心に積極的にチェーン展開を進め、さらに1988年には全世界でのリッツ・カールトンの商標権を獲得した。1998年マリオット・インターナショナルの傘下に加わり、世界各地でホテル展開をしている。日本では1997年大阪2007年3月に東京2012年5月には沖縄でオープンしている。

なお、セザール・リッツが直接経営と運営に関わったマドリードパリロンドンの「ホテル・リッツ」は、リッツ・カールトンとは全く別のものである。現在、リッツ・カールトンは唯一ロンドンの「リッツ・ロンドン」と、あくまで「提携ホテル」という関係だけを持っている。

特徴[編集]

  • 従来からある由緒ある建物を利用したり、新規の高層ビルにテナントとして入居する方法をよく取る。
  • 従業員は常にサービスの基本精神が書かれている「クレド(credo)」というカードを携帯している。
  • 従業員自らの判断で1日2,000米ドルまでの決裁権が認められている。
  • 従業員を採用する際、ザ・リッツ・カールトン独自の人材採用システムを用いる。経歴や経験などを重視せず素質を重視した面接を行うため、採用までに長期に渡って時間をかける場合がある。これは、ザ・リッツ・カールトンの社風などをきちんと理解して入社できるというメリットがある反面、アルバイト契約社員を採用する際も同じ面接を行うのでコストが掛かりすぎる事と、即戦力になりうる人材を確保しにくいというデメリットもある。

日本における展開[編集]

店舗[編集]

  1. ザ・リッツ・カールトン大阪 (大阪・梅田) - 1997年(平成9年)5月23日開業
  2. ザ・リッツ・カールトン東京 (東京・六本木/東京ミッドタウン) - 2007年(平成19年)3月30日開業
  3. ザ・リッツ・カールトン沖縄 (沖縄・名護) - 2012年(平成24年)5月29日開業(リゾートホテルとしては日本初)
  4. ザ・リッツ・カールトン京都 (京都・京都市中京区) - 2014年(平成26年)2月7日開業
今後の予定

ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー社長、サイモン・クーパーは2007年(平成19年)11月、今後日本では150室程度の中規模ホテルをまず京都市に造り、その後福岡札幌などの地方中核都市に造っていく考えを示した[3]。また、ザ・リッツ・カールトン大阪の総支配人、オリオル・モンタルは2011年(平成23年)4月、日本国内での開業計画は2つあり、ひとつは既存物件の改築、もうひとつは新築であることしたうえで、開業時期や開業地、施設規模は明かさなかった[4]

食材虚偽表示[編集]

2013年10月、ザ・リッツ・カールトン大阪にてメニュー表示と異なる食材が使われていたことが発覚し、スペイン・バルセロナ出身のオリオル・モンタル総支配人(ローザンヌホテルスクール卒)は「意図的な偽装ではなく、誤表示だ」と謝罪した。また、エビの件に関しては7月に確認されていたが、公表していなかったことに対してモンタルは「しなくていいと思った」と説明した[5][6][7][8][9][10]

食材虚偽の一覧[11][12][13][14][15][16]
虚偽表示名 実際の食材
1 車エビ 安価なブラックタイガー
2 芝エビ 安価に仕入れることが可能なバナメイエビ
3 (手で搾った)フレッシュ・ジュース コスト削減のため解凍した果汁100%のパック詰めのジュース
4 自家製パン 9種中3種が、外部に製造を委託したり既製品を仕入れたりしたもの

世界のザ・リッツ・カールトン[編集]

アメリカ/カナダ[編集]

南アメリカ[編集]

アジア[編集]

ザ・リッツ・カールトン香港九龍

ヨーロッパ[編集]

中東[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ その後、ザ・リッツ・カールトン・ボストンはリッツ・カールトンからタージ・ホテルズ・リゾーツ&パレスに再度売却され、2007年にタージ・ボストンと名称を変更している。
  2. ^ したがって、ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーの設立年は1983年である。
  3. ^ 米リッツ・カールトン、日本で中規模ホテル展開 『日経新聞』 2007年11月10日報道
  4. ^ 1つは改築で、国内2出店を計画 高級ホテル「リッツ」 産経新聞 2011年4月22日
  5. ^ 阪急阪神ホテルズ食材偽装:傘下リッツ・カールトン大阪も- 毎日jp(毎日新聞)
  6. ^ リッツ・カールトン7年前から食材偽装 - 社会ニュース : nikkansports.com
  7. ^ 【阪急阪神ホテルズ食材偽装】リッツ・カールトン大阪も 「パック」を「生」と偽装+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
  8. ^ リッツ大阪総支配人「公表しなくていいと」 - 社会ニュース : nikkansports.com
  9. ^ 1つは改築で、国内2出店を計画 高級ホテル「リッツ」 – MSN産経ニュース | トラベルニュース
  10. ^ リッツ大阪、パンやエビでも“偽装” 自家製→仕入れ品、車エビ→ブラックタイガー - MSN産経ニュース
  11. ^ 阪急阪神ホテルズ食材偽装:傘下リッツ・カールトン大阪も- 毎日jp(毎日新聞)
  12. ^ リッツ・カールトン7年前から食材偽装 - 社会ニュース : nikkansports.com
  13. ^ 【阪急阪神ホテルズ食材偽装】リッツ・カールトン大阪も 「パック」を「生」と偽装+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
  14. ^ リッツ大阪総支配人「公表しなくていいと」 - 社会ニュース : nikkansports.com
  15. ^ 1つは改築で、国内2出店を計画 高級ホテル「リッツ」 – MSN産経ニュース | トラベルニュース
  16. ^ リッツ大阪、パンやエビでも“偽装” 自家製→仕入れ品、車エビ→ブラックタイガー - MSN産経ニュース

外部リンク[編集]