マリオット・インターナショナル
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| 種類 | 株式会社 |
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| 市場情報 | NASDAQ: MAR |
| 略称 | マリオット |
| 本社所在地 |
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| 設立 |
1927年 ワシントンDCにて |
| 業種 | サービス業 |
| 事業内容 |
ホテル リゾート |
| 代表者 |
ビル・マリオット(経営執行役会長) アーン・ソレンソン(最高経営責任者) |
| 売上高 |
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| 営業利益 |
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| 純利益 |
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| 純資産 |
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| 総資産 |
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| 従業員数 | 約17万7000人(2017年末) |
| 支店舗数 | 6,520(2017年) |
| 所有者 | マリオット家(25%) |
| 主要子会社 |
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| 外部リンク | 公式ウェブサイト(英語) |
マリオット・インターナショナル (英: Marriott International) は、世界各地でマリオットやリッツ・カールトンなど様々なブランドのホテルや宿泊施設の運営やフランチャイズを手がけるメリーランド州に本部を置くアメリカ合衆国の多国籍企業。
2018年現在、世界最大のホテルチェーンである。
目次
歴史[編集]
設立[編集]
アメリカにおいて禁酒法が施行されている1927年に、J・ウィラード・マリオットとヒュー・コルトンという2人の男がノンアルコールビールを扱う居酒屋(店名「ホットショップ」)を開業した。質の高い料理を提供したこの居酒屋は高い評判を呼び、順調に業績を伸ばして行った。
機内食事業進出[編集]
1937年には飛行機の機内食事業を開拓する。この機内食事業の誕生のきっかけは、1937年のある日、マリオットがワシントンD.C.郊外のフーバー飛行場に隣接する「ホットショップ」で、乗客が機内に持ち込む飲食物を買っていることに気づいたことによる。
第二次世界大戦後の民間航空の成長期には、機内食事業が順調に業績を伸ばし、1963年には10の空港と25の航空会社にサービスをするようになり、1966年には海外進出を果たす。機内食事業開拓後も大学や病院などの給食事業などのフード産業に進出するなど、事業範囲を拡大していく。
ホテル事業進出[編集]
1957年にはホテル事業に進出し、第1号となるホテルをバージニア州アーリントンに開業した。開業から10年後の1966年の時点では、わずか6軒だったホテルも1977年を境に急激に増やし、1981年には100軒目を突破するなど急成長した。
急激に運営ホテルを増やした背景には、それまで巨額のローンが足枷となってホテルの数を増やせずにいたが、いったん建設したホテルを投資家や外部企業に売却し、その投資家や外部企業との間に運営契約を結ぶという現在も続く手法に切り替えたことにある。
現在マリオット・コーポレーションが運営するの多くのホテルは、建物を所有する投資家や外部企業と、運営会社であるマリオット・コーポレーションとの契約で成り立っている(例 ザ・リッツ・カールトン東京は、建物は三井不動産が所有している)。
ホテル専業化[編集]
1967年には「ホットショップ」から、「マリオット・コーポレーション」に商号を変更した。ホテル事業が拡大したマリオット・コーポレーションは、1989年にかつての中心事業だったレストラン・機内食部門を売却し、ホテル運営事業専業の会社となった。
1993年に分社化し、ホテル運営事業はマリオット・インターナショナルとなる。1995年には、世界の主要ホテルチェーン運用会社として初めてウェブサイトでの予約システムの提供を始めた。
同年4月に、ジョージア州アトランタに拠点を置く高級ホテルチェーン運営会社の「ザ・リッツ・カールトン」の株式の49パーセントを手に入れ、その後1998年には完全に傘下に入れた。
世界最大のホテルチェーンに[編集]
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件では、ワールドトレードセンター内にあったホテルが崩壊したほか、その後旅行業を襲った不況によりグループ内再編を余儀なくされた。
しかしその後経営効率化が進んだことで業績が好転し、2015年11月16日に、同業で同じくアメリカに本拠を置くスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドを買収することで合意したと発表した。
買収総額は約122億ドル。2016年4月に両社の株主総会で承認され、ホテル数は計5500余りとなり、客室数は世界で110万室。これにより世界最大のホテル企業が誕生した[2]。
リワードプログラムの大幅刷新・統合[編集]
2019年2月13日に、これまでのマリオット向け「マリオット リワード」、リッツ・カールトン向け「ザ・リッツ・カールトン・リワード」、スターウッド向け「SPG(スターウッド プリファード ゲスト)」を統合した新ロイヤリティプログラム「マリオット ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)」を開始予定[3]。これと同時に、2つの上位エリートランクが更新され、年間75泊以上の旧プラチナプレミアエリートは「チタンエリート」、そして年間100泊以上の宿泊かつ年間20,000ドル以上の支払いを行った会員に付与される旧アンバサダープラチナプレミアエリートは「アンバサダーエリート」に変更される。
運営ブランド[編集]
マリオット[編集]
- JWマリオット・ホテルズ&リゾーツ
- マリオットにおける最高級ブランド。
- マリオット・ホテルズ&リゾーツ
- マリオットにおけるメインブランド。半数以上のホテルがアメリカに集中する。
- ルネッサンスホテルズ
- 1997年より傘下に入った高級ブランド。
- コートヤード・バイ・マリオット(英語版)
- 中規模のホテルを中心とした中価格ホテルブランド。
- フェアフィールド・イン・バイ・マリオット(英語版)
- 低価格ホテルブランド。
- スプリングヒル・スイート・バイ・マリオット(英語版)
- 部屋が広い割りに低価格なホテルブランド。1998年にフェアフィールド・イン・バイ・マリオットの内、スイートルーム主体のホテルを分割して開設された。
- レジデンス・イン・バイ・マリオット(英語版)
- 長期滞在型ホテルブランド。
- タウンプレイス・スイート・バイ・マリオット(英語版)
- 長期滞在型ホテルブランド。
- マリオット・エグゼクティブ・アパートメンツ
- アパートに近い長期滞在型ブランド。
- マリオット・コンフェレンス・センターズ
- 会議設備が発達したブランド。
- マリオット・バケーション・クラブ
- オーナーシップ型ホテルのブランド。
- オートグラフ・コレクション・ホテルズ
- 特定のブランドの傘下に入らず、個々の名称で運営される高級ホテルブランド。
- モクシー
- 楽しさを追い求める次世代の旅行者をターゲットとしたホテルブランド。
ザ・リッツ・カールトン[編集]
1998年に傘下に入る。マリオット・インターナショナルから独立した運営をとっているが、宿泊や飲食などの利用でマリオット・ポイントの獲得が可能であるなど[4]、傘下ブランドの一つとして扱われている。
スターウッド・ホテル&リゾート[編集]
マリオット・インターナショナルは、「シェラトン」や「ウェスティン」、「セントレジス」などのホテルブランドを運営する「スターウッド・ホテル&リゾート」の買収手続きを2016年9月23日に完了し傘下に入れた。これによりマリオット・インターナショナルは、30のホテルブランド、110か国で5700軒のホテル、110万の客室を擁する世界最大のホテルチェーンとなった。ホテルブランドの統合などは行われていないが、地域オフィスの統合やマリオット・リワードポイントの相互加算などが行われている。
日本での展開[編集]
マリオット・インターナショナルのグローバル・セールスオフィスが、東京都港区新橋と渋谷区恵比寿に置かれており、日本国内における傘下ホテルのセールスやマーケティングなどの業務を行っている。現在日本国内で展開している傘下ホテルは下記のとおりである。
営業中のホテル[編集]
スターウッド・ホテル&リゾートの施設については、スターウッド・ホテル&リゾートへ記載。
- 関東
- 東京マリオットホテル(東京都品川区) - 2013年12月3日オープン。ホテルラフォーレ東京を改装、リブランド。[5]
- コートヤード・バイ・マリオット東京銀座ホテル(東京都中央区) - 2007年3月31日までの名称はルネッサンス東京ホテル・銀座東武
- コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション(2014年4月2日オープン。京橋トラストタワー内)
- ザ・プリンス さくらタワー東京 - 2013年9月14日、日本のホテルとして初めて、「オートグラフ・コレクション」に加盟[6][7]。
- ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区)
- モクシー東京錦糸町(東京都墨田区) - オフィスビル「錦糸町マークビル」をコンバージョンし、2017年11月1日オープン[8][9]。
- 中部/東海
- 名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)
- 軽井沢マリオットホテル(長野県軽井沢町) - ラフォーレ倶楽部 ホテル中軽井沢を改修・リブランドし、2016年7月29日開業。
- 富士マリオットホテル(山梨県山中湖村) - リゾートホテル ラフォーレ山中湖を改修・リブランドし2017年7月28日開業。
- 伊豆マリオットホテル修善寺(静岡県伊豆市、ラフォーレリゾート修善寺内)- 「総合リゾートホテル ラフォーレ修善寺」ホテル棟を改修・リブランドし2017年7月28日開業。ホテル棟以外は「総合リゾートホテル ラフォーレ修善寺」から「ホテルラフォーレ修善寺」に名称変更して存続。
- コートヤード・バイ・マリオット白馬(長野県白馬村) - 2018年12月22日開業。
- 関西
- ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区)
- ザ・リッツ・カールトン京都(京都市中京区) - 2014年2月7日オープン。ホテルフジタ京都跡地に建設。
- 大阪マリオット都ホテル(大阪市阿倍野区) - 2014年3月7日、阿部野橋ターミナルビル(あべのハルカス)内に「都ホテル」と「マリオット」のダブルブランドで開業[10]。
- コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション(2015年11月2日オープン。ホテルラフォーレ新大阪をリブランド)
- 南紀白浜マリオットホテル(和歌山県白浜町) - リゾートホテル ラフォーレ南紀白浜を改修・リブランドし2017年7月28日開業。
- 琵琶湖マリオットホテル(滋賀県守山市) - 総合リゾートホテル ラフォーレ琵琶湖を改修・リブランドし2017年7月28日開業。
- モクシー大阪本町(大阪市中央区) - マルコ旧本社ビルをコンバージョンし、2017年11月1日オープン。
- 四国
- 沖縄
- オキナワ マリオット リゾート&スパ(名護市喜瀬)
- ルネッサンス リゾート オキナワ(国頭郡恩納村)
- ザ・リッツ・カールトン沖縄(名護市喜瀬) - 2012年5月29日オープン。「喜瀬別邸ホテル&スパ」を2011年8月末で閉鎖し、同年9月から改修工事に入っていた。
オープン予定ホテル[編集]
- JWマリオットホテル奈良(奈良県奈良市)
- 奈良県が奈良警察署・県営プール跡地に整備を進める複合施設に2020年開業予定。
- 東京エディション虎ノ門(東京都港区、東京ワールドゲート内) - 2020年春~夏に開業予定[11]
- 東京エディション銀座(東京都中央区) - 2020年春~夏に開業予定[11]
- ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 - 2020年夏開業予定[12]
- エディション(北海道、ニセコビレッジ内)[13]
- リッツ・カールトン・リザーブ(北海道、ニセコビレッジ内) - 2020年にも運営開始予定。リッツ・カールトン・リザーブとしては、日本初進出[14]。
- モクシー大阪新梅田(大阪市北区) - 2020年秋開業予定[15]
- ブルガリホテル東京 - 三井不動産が東京駅前(八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業 A-1街区)で開発する超高層複合ビル内に、39階から最上階45階の7フロア・98室で、2022年末開業予定。ビル自体は2018年11月に着工し、2022年8月完成予定。ブルガリホテルズ&リゾーツとしては、日本初進出となり、世界では9軒目となる[16]。
- フェアフィールド・バイ・マリオット[17][18][19][20][21][22]
- マリオットと積水ハウスは、地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」と題し、地方の「道の駅」に併設して、(訪日外国人客を主なターゲットとした)ロードサイド型ホテルを展開するとしている。2020年秋以降に京都を手始めに、岐阜・栃木・三重・和歌山など計5府県に15ホテル約1000室をオープンさせ、その後順次全国に展開予定。セカンドステージとして、北海道・静岡・奈良・兵庫・広島・岡山・愛媛・山口・福岡・鹿児島など10道県と協議しつつ、立地の選定に着手しているという。将来は全国に50施設まで拡大する構想も持つ。
- 地方のロードサイドで道の駅に併設・隣接する形とし、3~4階建ての低層ホテルを建設し、ホテルには外国語表記などを充実させる。レストランは設けず、宿泊特化型・素泊まり型のシンプルなホテルとする事で、食事やお土産の購入などは道の駅をはじめとした地域の店舗に任せ、地方創生に繋げる。宿泊費は平均1万~1万5000円を見込み、ブランドは日本初上陸のホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット」を予定している。
かつて運営していたホテル[編集]
- ルネッサンス岐阜ホテル(岐阜市)- 2006年1月1日より岐阜都ホテルに名称変更
- 東京マリオットホテル錦糸町東武(東京都墨田区)- 2006年4月1日より東武ホテルレバント東京に名称変更
- ルネッサンスサッポロホテル(札幌市豊平区)- 2015年10月1日よりプレミアホテル ―TSUBAKI― 札幌に名称変更
宿泊業以外での展開[編集]
- ロイヤル・マリオット・アンド・エスシー - ロイヤル(現在のロイヤルホールディングス)および住友商事との三社共同出資で1990年に設立された給食事業者。2008年にロイヤルコントラクトサービスに改称、マリオットとの提携は解消されている。
脚注[編集]
- ^ a b c d e Marriott International 2017 Annual Report 証券取引委員会 2018年8月12日閲覧
- ^ “米マリオットがシェラトン買収 世界最大チェーンに”. 日本経済新聞 (2015年11月16日). 2015年11月18日閲覧。
- ^ ロイヤルティプログラムの新ブランド名、『Marriott Bonvoy』を発表~世界最大のホテルポートフォリオで、世界を巡る旅へご案内~ - マリオット・インターナショナル 2019年1月16日(2019年1月17日閲覧)
- ^ マリオットリワード
- ^ “高級ホテル競争が激化”. ワールドビジネスサテライト (テレビ東京). (2013年2月7日). オリジナルの2013年2月11日時点によるアーカイブ。
- ^ 【ザ・プリンス さくらタワー東京】マリオット・インターナショナルと提携 株式会社プリンスホテル 2013年9月3日
- ^ 株式会社プリンスホテル マリオット・インターナショナルと提携し、日本のホテルとして初めて「ザ・プリンス さくらタワー東京」が「オートグラフ・コレクション」に加盟します。 株式会社プリンスホテル 2013年9月3日
- ^ パシフィカ・キャピタル、都内のオフィスビルから外資系ホテルへのコンバージョン計画を発表 パシフィカ・キャピタル 2016年5月11日
- ^ パシフィカ・キャピタル、国内初のマリオットのブランド、モクシー・ホテルを今年 11 月に都内で開業予定 パシフィカ・キャピタル 2017年1月11日
- ^ 「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」ホテル計画において マリオット・インターナショナルとの提携を決定 ~平成26年春、関西初のマリオットブランド「大阪マリオット都ホテル」が誕生~ 近畿日本鉄道株式会社・株式会社近鉄ホテルシステムズ 2011年7月6日
- ^ a b 世界が注目するラグジュアリーライフスタイルホテルブランド 『エディション』日本初進出 2020 年 東京 虎ノ門・銀座にデビュー 森トラスト株式会社 2017年7月5日
- ^ マリオット・インターナショナルの「ACホテル」がアジア初進出 「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座」を 2020 年夏に開業 東武鉄道 2017年10月4日
- ^ ニセコに「エディション」「W」ブランドが進出 マリオットとYTLホテルズが基本合意 トラベルメディア トライシー 2017年12月7日
- ^ 北海道ニセコに高級ホテル「リッツ・カールトン」 日本経済新聞 2015年11月21日
- ^ 国内3カ所目のモクシーブランドとなる『モクシー大阪新梅田』2020年に開業 - マリオット・インターナショナル、積水ハウス 2018年5月16日(2018年5月16日閲覧)
- ^ 東京駅至近の立地 ラグジュアリーな空間が誕生 2022年 「ブルガリ ホテル 東京」開業合意 ~ ブルガリ ホテルズ & リゾーツ日本初進出 ~ 三井不動産 2018年4月23日
- ^ 道の駅にホテル マリオットと積水ハウス、訪日客向け 日本経済新聞 2018年11月7日
- ^ 積水ハウスとマリオットが新しい旅のカタチを提案 「道の駅」をハブに、地域の魅力を体感しながら自由にニッポンを渡り歩く 地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」始動 ロードサイド型ホテル 2020年秋から5府県15カ所開業 積水ハウス マリオット・インターナショナル 2018年11月28日
- ^ 積水ハウスとマリオット、道の駅隣接ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」展開。「点を線で結んで観光資源をネットワーク化」と仲川社長 トラベル Watch 2018年11月28日
- ^ 道の駅にホテル、反発受け宙に 景観や地元業者への影響懸念 京都新聞 2018年9月9日
- ^ 京都縦貫道PA隣地にホテル計画 京丹波、20年開業予定 京都新聞 2018年9月21日
- ^ 京都唯一の村に50室ホテル 積水ハウスが道の駅隣地に建設 京都新聞 2018年10月10日
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト(日本語)