南富良野町

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みなみふらのちょう
南富良野町
Symbol of Minamifurano, Hokkaido.svg
南富良野町章
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 上川総合振興局
空知郡
団体コード 01462-1
法人番号 3000020014621
面積 665.54 km²
総人口 2,560
住民基本台帳人口、2017年3月31日)
人口密度 3.85人/km²
隣接自治体 上川総合振興局
富良野市
空知郡:上富良野町
勇払郡占冠村
空知総合振興局
夕張市芦別市
十勝総合振興局
上川郡新得町清水町
日高振興局
沙流郡日高町
町の木 クルミ
町の花 ヒナゲシ
南富良野町役場
町長 池部彰
所在地 079-2402
北海道空知郡南富良野町字幾寅867番地[1]
Minami Furano Town Hall 1.JPG
外部リンク 南富良野町

日本地域区画地図補助 01450.svg

南富良野町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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南富良野町(みなみふらのちょう)は、北海道のほぼ中央・富良野地区にある

概要[編集]

町名の由来は、1908年(明治41年)に下富良野村(現在の富良野市)から分離独立した際、富良野の南方に位置していることによる[2]。「太陽と森と湖のまち」を町のシンボルテーマとしている[3]。2001年(平成13年)に「ふらののラベンダー」として環境省から「かおり風景100選」に選定されている[4]。南富良野町を含む1市6町村で「富良野・美瑛観光圏」を形成している[5][6][7]。2009年(平成21年)にイトウを保護することで生物多様性を維持して自然環境を保つため、日本国内初となる単一魚種の条例「南富良野町イトウ保護管理条例」を制定した[8][9]

地理[編集]

北海道のほぼ中央に位置し、北東に大雪山系の十勝岳連峰、南東に日高山脈、西には富良野芦別道立自然公園芦別岳夕張岳を主峰とする夕張山地があるなど[10]、四方を山に囲まれている[11]。総面積の約9割が森林地帯であり、町の中央には金山ダムによってできた人造湖(かなやま湖)がある[11]

  • 山:一ノ山(858 m)、大麓山(1,460 m)、上ホロカメットク山(1,920 m)、下ホロカメットク山(1,668 m)、佐幌岳(1,060 m)、狩勝山(985 m)、オダッシュ山(1,098 m)、狩振岳(1,323 m)、トマム山(1,239 m)、国境山(982 m)、社満射岳(1,063 m)、老根別山(911 m)、夕張岳(1,668 m)、芦別岳(1,727 m)
  • 河川:空知川、幾寅川、シーソラプチ川、ルウオマンソラプチ川、十梨別川
  • ダム:金山ダム(かなやま湖)

気候[編集]

内陸性気候のため日較差年較差が大きく、年平均気温は約5.0℃、年平均降雪量は1m前後となっている[3]

南富良野町(幾寅)
雨温図説明
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
 
 
39
 
-4
-15
 
 
27
 
-4
-15
 
 
48
 
0
-10
 
 
67
 
8
-2
 
 
83
 
15
4
 
 
64
 
20
9
 
 
92
 
23
14
 
 
146
 
24
15
 
 
143
 
19
9
 
 
107
 
13
3
 
 
106
 
5
-3
 
 
61
 
-1
-10
気温(°C
総降水量(mm)
出典:[1]

人口[編集]

Demography01462.svg
南富良野町と全国の年齢別人口分布(2005年) 南富良野町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 南富良野町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
南富良野町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 6,868人
1975年 5,136人
1980年 4,530人
1985年 3,976人
1990年 3,650人
1995年 3,331人
2000年 3,236人
2005年 2,947人
2010年 2,814人
2015年 2,555人
総務省統計局 国勢調査より

歴史[編集]

「南富良野町のあゆみ」参照[12]

  • 縄文時代より栄え、アイヌの伝承がある。
  • 1858年安政5年)、松浦武四郎がシーソプラチ川上流を踏査し、佐幌川に出る。
  • 1869年明治2年)、開拓使設置。富良野地方は石狩国空知郡に属す。
  • 1881年(明治14年)、 内田瀞らが空知川流域を踏査。
  • 1882年(明治15年)、開拓使廃止。札幌県に属す。
  • 1890年(明治23年)、滝川村(現在の滝川市)戸長役場設置、管轄下に属す。
  • 1891年(明治24年)、砂金採取者が金山に入地、これを開基とする。
  • 1895年(明治28年)、奈江村(現在の砂川市)戸長役場設置、管轄下に属す。
  • 1896年(明治29年)、岩見沢村(現在の岩見沢市)に空知外4郡役所設置、管轄下に属す。
  • 1897年(明治30年)、歌志内村(現在の歌志内市)に富良野村組合戸長役場設置。空知支庁の管轄下に属す。
  • 1899年(明治32年)、富良野村が上川支庁に編入。
  • 1900年(明治33年)、下富良野(現在の富良野駅) - 鹿越間鉄道開通。
  • 1901年(明治34年)、伊勢団体、岐阜団体が移住。鹿越 - 落合間鉄道開通。
  • 1902年(明治35年)、幾寅駅開業。
  • 1903年(明治36年)、富良野村南方が分割して下富良野村(現在の富良野市)となり戸長役場設置、管轄下に属す。
  • 1907年(明治40年)、十勝線竣工(狩勝トンネル完成)。
  • 1908年(明治41年)、下富良野村から分割し、南富良野村外1ヶ村戸長役場設置。
  • 1919年大正8年)、二級町村制施行、南富良野村となる。南富良野村、占冠村組合役場を設置。
  • 1932年昭和7年)、南富良野村、占冠村組合役場を解き、独立。
  • 1947年(昭和22年)、金山営林署・幾寅営林署設置(現在の上川南部森林管理署)。
  • 1955年(昭和30年)、芦別岳が道立公園に指定(1958年に富良野芦別道立自然公園となる)。
  • 1966年(昭和41年)、南富良野村全域が「山村振興法」指定。
  • 1967年(昭和42年)、町制施行し、南富良野町となる[13]金山ダム竣工[14]
  • 1970年(昭和45年)、国営開拓パイロット事業落合拡張地区開墾建設工事竣工。
  • 1972年(昭和47年)、『かなやま湖々水まつり』初開催。
  • 1974年(昭和49年)、南富良野地区道営圃場整備事業竣工。
  • 1980年(昭和55年)、国設南ふらのスキー場開設[15]
  • 1982年(昭和57年)、かなやま湖森林公園開園。
  • 1988年(昭和63年)、南ふらの物産センターオープン。
  • 1989年平成元年)、『第44回国民体育大会』(はまなす国体)カヌー競技開催[16]
  • 1990年(平成2年)、開基100年記念式典挙行。
  • 1991年(平成3年)、南富良野町振興公社設立。
  • 1992年(平成4年)、南富良野情報プラザ開設。
  • 1993年(平成5年)、南ふらの物産センターが道の駅登録。
  • 1994年(平成6年)、空知川スポーツリンクス完成。かなやま湖ログハウス村開設。
  • 1996年(平成8年)、沖縄県国頭郡本部町と友好の町盟約調印。
  • 1999年(平成11年)、町内でロケーション撮影が行われた映画『鉄道員』(ぽっぽや)公開。
  • 2001年(平成13年)、富良野沿線6農協が合併し、ふらの農業協同組合(JAふらの)発足。上富良野町営湖畔野球場オープン。
  • 2006年(平成18年)、南富良野町保健福祉センター みなくる開設。
  • 2008年(平成20年)、富良野圏域5市町村による富良野広域連合設立(2009年業務開始)。
  • 2009年(平成21年)、「南富良野町イトウ保護管理条例」制定[8]

友好都市[編集]

日本の旗 沖縄県国頭郡本部町
1996年(平成8年)7月、友好の町盟約[17]

行政[編集]

歴代首長[18]
- 名前 就任年月日
戸長
初代 花里勝 明治41年4月1日
2代 諸橋源太郎 明治41年7月4日
3代 原博 明治42年5月4日
4代 太田善十郎 明治42年12月4日
5代 武井友諒 明治44年4月2日
6代 三浦直吉 大正2年1月26日
7代 高浜正哲 大正5年10月31日
組合長
初代 今村喜代治 大正8年4月1日
2代 木造右衛 大正12年7月24日
3代 浅野目浦吉 昭和3年10月26日
4代 大島英基 昭和4年10月26日
村長
初代 大島英基 昭和7年4月4日
2代 村上寿造 昭和7年5月4日
3代 村瀬源太郎 昭和9年6月13日
4代 丹野助七 昭和10年7月26日
5代 木造右衛 昭和13年8月5日
6代 佐々木幸男 昭和15年4月10日
7代 黒川哲郎 昭和17年6月20日
8代 種市嘉作 昭和20年6月5日
9 - 11代 村上寿造 昭和22年4月8日
12 - 14代 新田義男 昭和31年5月1日
町長
初 - 2代 新田義男 昭和42年4月1日
3 - 9代 橘大亮 昭和47年4月30日
10 - 13代 池部彰 平成4年4月30日

町議会[編集]

議員定数8人
議会
定例会(3月・6月・9月・12月)
臨時会
委員会
常任委員会
特別委員会
議会運営委員会

官公署[編集]

農林水産省
林野庁北海道森林管理局上川南部森林管理署
幾寅森林事務所・落合森林事務所・金山森林事務所

公的機関[編集]

警察
富良野警察署
幾寅駐在所・落合駐在所・金山駐在所
消防
富良野広域連合
富良野消防署南富良野支署

公共施設[編集]

南富良野情報プラザ
南富良野町保健福祉センター みなくる
南富良野町高齢者研修センター
南富良野勤労青少年センター
南富良野町町民体育館
空知川スポーツリンクス
南富良野町営湖畔野球場
南富良野町除雪管理センター
北落合除雪管理センター

教育機関[編集]

高等学校
北海道南富良野高等学校
中学校
南富良野町立南富良野中学校
小学校
南富良野町立南富良野小学校
南富良野町立南富良野西小学校
保育所
南富良野町立幾寅保育所
南富良野町立金山保育所
市民大学講座
千里大学

経済・産業[編集]

基幹産業を農業とし、豊かな森林があるため林業の振興にも取り組んでいる[3]鉱業も行われており、石灰石を採鉱している[3]観光は、かなやま湖周辺を活かした自然体験型観光が行われている[3]

立地企業
南富良野木材産業
王子木材緑化鹿越鉱業所(王子ホールディングス
日鉄鉱業東鹿越鉱業所(新日鐵住金グループ
北菱
南富フーズ
組合
ふらの農業協同組合(JAふらの)南富良野支所・シレラ富良野工場
南富良野町森林組合
南富良野勤労者企業組合
商業施設
ホクレン商事
エーコープ南ふらの店
金融機関
旭川信用金庫富良野支店南富良野出張所
JAバンク北海道(北海道信用農業協同組合連合会)JAふらの 南富良野支所
郵便局
幾寅郵便局(集配局)
落合郵便局
金山郵便局
宅配便
ヤマト運輸道北主管支店
富良野南センター(所在地は富良野市)
佐川急便富良野営業所(所在地は富良野市)

交通[編集]

幾寅駅(2011年8月)
道の駅南ふらの(2008年9月)

鉄道[編集]

JR logo (hokkaido).svg北海道
根室本線下金山駅 - 金山駅 - 東鹿越駅 - 幾寅駅 - 落合駅
このほかに、新狩勝トンネル内に上落合信号場が設置されている。
石勝線が町内を通っているが、駅は設置されていない。ただし串内信号場上落合信号場が設置されている。

バス[編集]

路線バス
町営循環バス(デマンドバス
占冠村営バス
都市間バス
道北バス北海道拓殖バス十勝バス共同運行

タクシー[編集]

幾寅交通

道路[編集]

町内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「大雪・富良野ルート」、大雪 - 富良野 - 十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている[19][20]

一般国道
国道38号
樹海峠・狩勝峠
国道237号
都道府県道
北海道道136号夕張新得線
北海道道465号金山幾寅停車場線
北海道道1030号石勝高原幾寅線
幾寅峠
北海道道1117号落合停車場線
道の駅
南ふらの

文化財・観光・レジャー・祭事・催事[編集]

文化財[編集]

天然記念物
夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯[21]
町指定(無形文化財)
幾寅獅子舞 - 幾寅獅子舞保存会[22]

観光・レジャー[編集]

アウトドアカヌーラフティングキャニオニングダッキーリバーカヤックキャンプ釣りなどを楽しむことができる[23]

十梨別渓谷
かなやま湖(ダム湖百選
かなやま湖森林公園
鹿越園地
かなやま湖ログハウス村
かなやま湖保養センター
かなやま湖スポーツ研修センター
かなやま湖オートキャンプ場
かなやま湖畔キャンプ場
道の駅南ふらの(南ふらの物産センター)
幾寅駅
国設南ふらのスキー場
狩勝峠

祭事・催事[編集]

かなやま湖湖水まつり(7月)
南富良野カヌー大会(8月)

名産・特産[編集]

南富良野町では高冷地の気象を活かした農業が行われており、ジャガイモ(馬鈴薯)やニンジンは北海道内屈指の生産地になっている[24]。また、バタじゃが、スイートコーン、ほくほくかぼちゃの雪化粧、くまささ茶、富良野高原そばなどがある[24]ご当地グルメではなんぷエゾカツカレーがある。

南富良野町が舞台(ロケ地)となった作品[編集]

テレビドラマ
鉄道員』(ぽっぽや)
映画
鉄道員』(ぽっぽや)
雨鱒の川
ウルルの森の物語[25]

人物[編集]

名誉町民

出身人物

ゆかりのある人物

町民憲章[編集]

南富良野町町民憲章

わたしたちは、太陽と森と湖のまち南富良野の町民です。

先人の開拓精神を受け継ぎ、太陽のようにあたたかく森のようにたくましく湖のように清く豊かな夢と希望にあふれるまちをつくります。

1、健康と安全に努め、明るい家庭を築きましょう。
1、勤労を尊び、社会に貢献する自分を磨きましょう。
1、感謝と思いやりの心を持ち、豊かな自然を生かしましょう。
1、知性を高め、郷土に根ざす文化のまちをつくりましょう。
— 平成2年9月27日制定[27]

脚注[編集]

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  1. ^ 南富良野町役場の位置を定める条例”. 南富良野町例規集. 南富良野町. 2016年4月9日閲覧。
  2. ^ 町勢要覧 2013, p. 2.
  3. ^ a b c d e 過疎地域自立促進市町村計画 2016, p. 1.
  4. ^ かおり風景100選一覧表 (PDF)”. 環境省. 2016年3月31日閲覧。
  5. ^ 富良野・美瑛観光圏 (PDF)”. 国土交通省. 2016年3月30日閲覧。
  6. ^ 観光圏整備実施計画認定地域(13地域) (PDF)”. 観光庁. 2016年3月30日閲覧。
  7. ^ 富良野・美瑛 広域観光圏整備計画.
  8. ^ a b 南富良野町イトウ保護管理条例”. 南富良野町. 2016年4月11日閲覧。
  9. ^ 日本最大の淡水魚イトウ”. 北海道ファンマガジン. PNG Office (2009年9月23日). 2016年4月11日閲覧。
  10. ^ 富良野芦別道立自然公園”. 北海道. 2016年4月6日閲覧。
  11. ^ a b 南富良野町の概要”. 南富良野町. 2016年4月8日閲覧。
  12. ^ 資料編 2013, pp. 19-22.
  13. ^ 1967年(昭和42年)2月28日自治省告示第38号「村を町とする処分」
  14. ^ 1967年(昭和42年)11月15日建設省告示第3859号「石狩川水系の金山ダムの建設は完了した件」
  15. ^ 南富良野スキー場設置条例”. 南富良野町例規集. 南富良野町. 2016年4月9日閲覧。
  16. ^ 第44回大会(平成元年・1989年開催)”. 日本体育協会. 2016年4月9日閲覧。
  17. ^ 資料編 2013, pp. 21.
  18. ^ 資料編 2013, p. 15.
  19. ^ 大雪・富良野ルート”. シーニックバイウェイ北海道. 2016年3月30日閲覧。
  20. ^ 北海道ガーデン街道”. 北海道ガーデン街道協議会. 2016年3月30日閲覧。
  21. ^ 夕張岳の高山植物群落および蛇紋岩メランジュ帯 - 文化遺産オンライン(文化庁
  22. ^ 過疎地域自立促進市町村計画 2016, p. 46.
  23. ^ 自然の中で遊ぶ”. 南富良野町. 2016年4月9日閲覧。
  24. ^ a b お土産品・特産品”. イトウと暮らす町づくり、南富良野町(公式サイト). 2017年4月11日閲覧。
  25. ^ ウルルの森の物語”. 北海道ファンマガジン. PNG Office (2009年12月27日). 2016年4月11日閲覧。
  26. ^ a b c d e f 資料編, pp. 19-22.
  27. ^ 南富良野町町民憲章”. 南富良野町例規集. 南富良野町. 2016年4月8日閲覧。

参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

行政

産業

観光