北安曇郡

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長野県北安曇郡の範囲(1.池田町 2.松川村 3.白馬村 4.小谷村 薄緑:後に他郡から編入した区域[1]

北安曇郡(きたあづみぐん)は、長野県。略称は北安(ほくあん)。

人口29,535人、面積544.5km²、人口密度54.2人/km²。(2022年9月1日、推計人口

以下の1町3村を含む。

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町3村のほか、以下の区域にあたる。

大町市を挟んで北部の小谷村、白馬村と南部の池田町、松川村に分断されている。人口動態では南部の池田町、松川村は微増、北部の白馬村、小谷村は減少の傾向にある。

歴史

郡発足までの沿革

知行 村数 村名
藩領 松本藩 94村 ●宮本村、●曽根原村、●閏田村、●木船村、●丹生子村、●館之内村、常光寺村、●松崎村、●大町村、●高根新田村、●野口村、●借馬村、●木崎村、●森村、●稲尾村、●海之口村、中綱村、青木村、加蔵新田村、●大平村、相川村、●切久保村、●野平村(現・大町市)、●舟場村、●左右村、槍平村、●大塩村、切明新田村、●二重村、新行新田村、●大塚村、●高地村、●青具村、●千見村、●佐野村、●沢渡村、●飯田村、●飯森村、深沢空峠新田村、●細野村(現・白馬村)、●塩島村、塩島新田村、●蕨平村、●野平村(現・白馬村)、大出新田村、●嶺方新田村(現・白馬村)、●堀之内村、●千国村、●来馬村、●石坂村、●大網村、●深原村、●中谷村、土谷村、●中之郷村、●十日市場村、●林中村、●内鎌新田村、●池田町村、宮本入作、山之寺村、●堀之内村、●正科村、●中島村、●半在家村、●滝沢村、相道寺村、●花見村、●渋田見村、●鵜山村、●押野村、●塩川原村、●荻原村、荻原新田村、小泉入作新田村、●大日向村、●草尾村、●宇留賀村、●日岐村、●北山村、●峰方新田村(現・池田町)、●寺村、●中村、●小泉村、鼠穴村、●細野村(現・松川村)、神戸新田村、●松川村、●西山村、板取村、●須沼村、●清水村、●上一本木村、下一本木村
明治7・8年の合併
  • 大町村 ← 大町村、高根新田村
  • 社村 ← 宮本村、曽根原村、閏田村、木船村、丹生子村[菅の窪を除く]、館之内村、常光寺村、松崎村、山之寺村
  • 常盤村 ← 西山村、須沼村、清水村、上一本木村、下一本木村(明治7年10月25日
  • 松川村 ← 鼠穴村、細野村、神戸新田村、松川村、板取村(明治7年10月22日
  • 池田町村 ← 池田町村、宮村入作、堀之内村、正科村
  • 会染村 ← 十日市場村、林中村、内鎌新田村、中島村、半在家村、滝沢村、相道寺村、花見村、渋田見村、小泉入作新田村
  • 七貴村 ← 中之郷村、鵜山村、押野村、塩川原村、荻原村、荻原新田村
  • 陸郷村 ← 草尾村、日岐村、白駒村、寺村、中村、小泉村
  • 広津村 ← 大日向村、宇留賀村、北山村
  • 八坂村 ← 大平村、相川村、切久保村、大塚村、野平村(現・大町市)、舟場村、左右村、槍平村、丹生子村[菅の窪]
  • 美麻村 ← 大塩村、切明新田村、二重村、新行新田村、高地村、青具村、千見村(明治8年2月5日
  • 平村 ← 野口村、借馬村、木崎村、森村、稲尾村、海之口村、中綱村、青木村、加蔵新田村
  • 神城村 ← 佐野村、沢渡村、飯田村、飯森村、堀之内村
  • 北城村 ← 深沢空峠新田村、細野村、塩島村、塩島新田村、蕨平村、野平村(現・白馬村)、大出新田村、嶺方新田村(現・白馬村)
  • 千国村 ← 千国村[大部分]、石坂村[一部]、中谷村[一部](明治8年3月1日
  • 中小谷村 ← 来馬村[大部分]、石坂村[大部分]、千国村[一部]、中谷村[一部]、土谷村[一部](同上)
  • 北小谷村 ← 大網村、深原村、来馬村[一部]、石坂村[一部]、中谷村[一部]、土谷村[一部](明治8年2月14日
  • 中土村 ← 中谷村[大部分]、土谷村[大部分]、来馬村[一部]、石坂村[一部](同上)

郡発足以降の沿革

  • 明治12年(1879年1月4日 - 郡区町村編制法の長野県での施行により、安曇郡のうち18村の区域に行政区画としての北安曇郡が発足。郡役所を大町村に設置。
  • 明治15年(1882年3月20日 - 大町村が改称して大町となる。(1町17村)
1.大町 2.池田町村 3.社村 4.常盤村 5.松川村 6.会染村 7.七貴村 8.陸郷村 9.広津村 10.八坂村 11.美麻村 12.平村 13.神城村 14.北城村 15.南小谷村 16.北小谷村 17.中土村(紫:大町市 赤:安曇野市 水色:長野市 黄:池田町 桃:白馬村 橙:小谷村 緑:東筑摩郡生坂村 青:合併なし)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。[ ]は改めて再編された町村。(1町16村)
  • 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正4年(1915年)4月1日 - 池田町村が町制施行して池田町となる。(2町15村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和29年(1954年7月1日 - 大町・平村・常盤村・社村が合併して大町市が発足し、郡より離脱。(1町12村)
  • 昭和30年(1955年)4月1日 - 池田町・会染村が合併し、改めて池田町が発足。(1町11村)
  • 昭和31年(1956年9月30日(1町9村)
    • 北城村・神城村が合併して白馬村が発足。
    • 七貴村が東筑摩郡明科町と合併し、改めて東筑摩郡明科町(現・安曇野市)が発足。
  • 昭和32年(1957年3月31日(1町7村)
    • 池田町が東筑摩郡明科町の一部(中之郷・鵜山)を編入。
    • 広津村が分割し、一部(北山・宇留賀・大日向の各一部)が池田町、一部(北山の一部)が八坂村、残部(北山・宇留賀・大日向の各一部)が東筑摩郡生坂村に編入。
    • 陸郷村が分割し、一部(寺・白駒・日岐の各一部)が池田町、一部(中・小泉および寺の一部)が東筑摩郡明科町、残部(草尾および日岐・白駒の各一部)が東筑摩郡生坂村に編入。
  • 昭和33年(1958年)4月1日 - 南小谷村・中土村・北小谷村が合併して小谷村が発足。(1町5村)
  • 昭和34年(1959年)4月1日 - 八坂村の一部(左右)が上水内郡信州新町(現・長野市)に編入。
  • 平成17年(2006年1月1日 - 八坂村・美麻村が大町市に編入。(1町3村)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
  大町(村格) 明治22年4月10日
町制
大町 昭和29年7月1日
大町市
大町市 大町市 大町市
平村 平村 平村
常盤村 常盤村 常盤村
社村 社村 社村
美麻村 美麻村 美麻村 美麻村 美麻村 平成18年1月1日
大町市に編入
八坂村 八坂村 八坂村 八坂村 八坂村
池田町村 大正4年4月1日
町制
池田町 池田町 昭和30年4月1日
池田町
池田町 池田町
会染村 会染村 会染村 会染村
松川村 松川村 松川村 松川村 松川村 松川村 松川村
北城村 北城村 北城村 北城村 昭和31年9月30日
白馬村
白馬村 白馬村
神城村 神城村 神城村 神城村
南小谷村 南小谷村 南小谷村 南小谷村 昭和33年4月1日
小谷村
小谷村 小谷村
中土村 中土村 中土村 中土村
北小谷村 北小谷村 北小谷村 北小谷村
七貴村 七貴村 七貴村 七貴村 昭和31年9月30日
東筑摩郡明科町
平成17年10月1日
安曇野市
安曇野市
広津村 広津村 広津村 広津村 昭和32年3月31日
分割
大町市
池田町
生坂村
陸郷村 陸郷村 陸郷村 陸郷村 昭和32年3月31日
分割
安曇野市
池田町
生坂村

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 窪田畔夫 明治12年(1879年)1月4日
2 小坂善之助 明治19年(1886年)10月
3 肥田野畏三郎 明治21年(1888年)12月 郡長試験による登用[2]
4 平野侯次郎 明治23年(1890年)2月
5 伊谷脩 明治23年(1890年)10月
6 小島義知 明治25年(1892年)2月
7 青山勝謙 明治30年(1897年)3月
8 鮫島新助 明治32年(1899年)10月
9 樫田三郎 明治38年(1905年)9月
10 大浦頼 明治41年(1908年)12月 1912年5月18日[3] 下高井郡長へ転任
11 務台彦市 明治45年(1912年)5月18日[3]
12 藤崎供義 大正3年(1914年)3月
13 藤根新太郎 大正5年(1916年)7月
14 鈴木登 大正8年(1919年)2月
15 大久保幸次郎 大正10年(1921年)3月
16 諏訪好正 大正11年(1922年)7月
17 小林喜三郎 大正13年(1924年)3月
18 牛山喜一 大正13年(1924年)12月 大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 池田町と東筑摩郡明科町の間の細かい境界変更は反映していない。
  2. ^ 谷口裕信「近代日本の地方行政と郡制」p.101
  3. ^ a b 『官報』第8673号、明治45年5月20日。

参考文献

  • 長野県史 近代史料編 第2巻 郡政』
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 『角川日本地名大辞典』 20 長野県、角川書店、1990年7月1日。ISBN 4040012003 
  • 旧高旧領取調帳データベース
  • 現在の市町村名から調べる”. 長野県 (2013年8月30日). 2016年1月7日閲覧。
「長野県公式」に記載されているが「旧高旧領」に記載されていない村は枝郷とみなし、本項では割愛した。

関連項目

先代
安曇郡
行政区の変遷
1879年 -
次代
(現存)