なだぎ武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なだぎ 武
Takesi Nadagi
本名: 灘儀 武(読み同じ)
グループ名: ザ・プラン9
事務所: 吉本興業
国籍: 日本
出身地: 日本大阪府堺市
生年月日: 1970年10月9日(37歳)
活動時期: 1989年 - 現在
受賞歴
2002年 E-1グランプリ準グランプリ
2004年 NHK上方漫才コンテスト 優秀賞
2007年2008年 R-1ぐらんぷり連覇

なだぎ 武(- たけし、本名:灘儀 武(読みは同じ)、1970年10月9日 - )は、日本コメディアンお笑いタレント漫談家である。大阪府堺市出身。血液型A型。身長170cm。桃山学院大学経営学部卒業。

2007年,2008年のR-1ぐらんぷりで史上初の2連覇を成し遂げた。現在では単独での仕事が大半だが、実際にはピン芸人ではなく、お笑いグループ「ザ・プラン9」のメンバーの一人であり、元々はお笑いユニット「スミス夫人」のメンバーであった。ザ・プラン9の中で最年長かつ最も芸歴が長い。

目次

[編集] 来歴・人物

[編集] 芸人を目指すきっかけ

芸人を目指すきっかけは、学生時代に自分のネタで唯一笑ってくれた女性。その女性から視力が落ちてしまう病気であることを告白され、手術を怖がるその女性を勇気づけるためという。以前その子に言われた「灘儀が芸人になったら、私みたいに冷めてる人を笑かすんやろな」という言葉を受け「絶対に芸人になるから、手術して治った目で俺を見て欲しい」と約束した。

[編集] スミス夫人

1989年の4月、当時18歳だったなだぎは、大阪NSCの8期生として加入し、同年8月に同期の松村博司とスミス夫人を結成した。このコンビ名はヒッチコックの数少ないコメディ作品『スミス夫妻(Mr. and Mrs. Smith)』(1941年、日本未公開)からつけられたものである。

コンビ当時は「自分の顔をプリントしたTシャツを着て現れる」などといった変人キャラを演じる松村に対してなだぎが容赦なくツッコミを入れるが、松村はそれを無視するかのように延々とボケ続けるというスタイルのコントが多かった。シュールで奇天烈なキャラの松村とマシンガンのようなツッコミを繰り出すなだぎのコントラストが受け、一部のファンから絶賛されていたが、2001年に解散した。この解散については、2008年、3月25日にナインティナインの番組「99プラス」に出演したなだぎが実は自分からから松村へ切り出したと公言。 ナインティナイン岡村隆史に正直スミス夫人は、現役時代面白くなかったと言われた。

[編集] ザ・プラン9加入後

2002年にザ・プラン9にヤナギブソンと共に追加メンバーとして加入した。ザ・プラン9加入当初はナギナギオという芸名で活動していたが、ヤナギブソンと名前を間違えられる事が多くなり、2005年6月に芸名をなだぎ武に改名している。ナギナギオからなだぎ武に改名する際、当初はギブソンが改名する予定だったがギブソンが断ったため、仕方なくなだぎが改名した。ただし、中之島演劇祭2006で共演した島木譲二に、なぎさ武柳田武なぎなた武など、散々名前を間違えられた。

ザ・プラン9の結成が2001年であることから、一年後輩のナインティナインや同期の千原兄弟、一年先輩の雨上がり決死隊などが中堅芸人として扱われる一方、なだぎは若手芸人の扱いを受けることが多い。また、お笑い第五世代の芸人に分類されているため、第五世代の芸人の中で最も芸歴が長い。恋人の友近とは、芸歴に11年の差があるが、友近の方が下積み期間が短く早咲きである。最近ではザ・プラン9以外に、後述のディランというキャラクターを持ちネタとした活動も増えている。また、演技力にも高いものがあるため、プラン9本公演では主役や物語を大きく動かす役が多い。

ザ・ブラン9のメンバーである浅越ゴエとは1997年12月オールザッツ漫才の一回戦で、お互いが当時組んでいたコンビの「スミス夫人」(なだぎ)と「デモしかし」(浅越)として対戦したことがある。

[編集] R-1出場

2007年のR-1ぐらんぷりでは、決勝戦に駒を進め友近と戦った。最終結果発表ではチュートリアルの徳井義実と同点の456点になった末、審査員による史上初の決選投票が行われ、なだぎに4票、徳井に1票という結果が出てなだぎが見事R-1王者となった。

ちょうどこの様子をTVで見た黒柳徹子は、彼のディラン・マッケイの物まねに魅了され、自身の番組「徹子の部屋」になだぎを実生活で恋人の友近と共に招いた。黒柳は、32年間番組をやっていて、自分の招きたいゲストを番組スタッフに伝え、出演させた事は今まで1度か2度しかした事がない、念願が叶ったと公言。そして、なだぎの芸を絶賛した。


翌年の2008年のR-1ぐらんぷりでは2回戦の開始直前、「あほ高校生」の会心作ができたことで参戦を決意し、出場。チュートリアルの徳井、友近らが準決勝で敗退するという波乱の展開の中で見事決勝戦に進出。決勝戦では、「文化祭の出し物を決める高校生」を扮してコントを披露。持ち前のオーバーリアクションの芸風もそのまま活かし、ファミコンのツーコンのマイクを利用したカラオケや狂言師の野村萬斎のパロディで「ややこしや~」(NHK教育テレビにほんごであそぼ』の狂言コーナーより)を披露して会場を爆笑の嵐に巻き込んだ。審査員のうちの一人であった間寛平に「もう、参りました。言うことありません」と言わしめ、見事連覇を果たした。

最終結果発表では1位に自らの名が挙がっているのを目にした途端、大号泣。翌日のスポーツ新聞の芸能面には「涙の連覇」の文字が躍った。

[編集] 性格など

大変な映画マニアであり、それが芸風や芸名にも反映している。

年齢とは相応しない肉体と運動神経を誇る。今でこそ体格が良いが、前コンビ時代は痩せていた。またBON JOVIのファンで、PVを撮ったことがある。

嫌煙家であり、また軽い潔癖症らしい。ポテトチップを食べる時、服や口の周りが汚れないようにチップを二本の指でつまみ、顔を上に向けてそっと口に落とし込むらしい。

2006年12月19日友近との熱愛が週刊誌に報じられた。交際は両人とも認め合っていて、よくバラエティー番組で共演する。更に、後述のディランの相棒「キャサリン」に友近が扮したコント芸まで開発し、2007年2月10日に「ディラン&キャサリン~難問続出!?恋の数式大パニック~」というイベントを開催した。

[編集] その他

  • 平山昌雄南海キャンディーズレイザーラモンなど多くの弟子がいる。
  • 2005年には関西テレビ放送の金曜深夜の番宣枠にて「カンテーレ~真夜中のエンターテイナーなだぎ武~」なる約10分のミニ番組を担当していた。好評につき翌年にも「帰ってきた真夜中のエンターテイナーなだぎ武」として復活している。番組宣伝の合間に1人で様々なネタを披露するというものである。それまでは水谷豊の物まねをよくしていた。
  • 2007年9月29日放送の「オールスター感謝祭07秋」では武田鉄矢からアントニオ小猪木と間違われた。
  • 2007年6月、大阪府泉南郡岬町にある「みさき公園」の「ぷ~るらんどRiO」イメージキャラクターに起用される。
  • 全国的に有名になった現在も実家に住んでいる事やR-1で獲得した賞金にまだ手をつけていない事を新春番組(2008年)『今年も生だよ芸人集合 笑いっぱなし伝説』 (吉本芸人総出演の深夜番組)で司会の今田耕司東野幸治にばらされた。本人は、売れない時期が長かった為「今まで地下生活が長かったもので」とコメント。
  • おもてなし音楽バラエティ むちゃ∞ブリ!に出演した際、丸山隆平に「東山紀之さんに似てますね」と言われかなり照れていた。
  • 2008年3月25日放送のごきげんように出演した際に「なだぎ」を「はだぎ」とか「なぎら」とかとよく間違われると告白。また、西川きよしの紹介で京都の料理屋に恋人である友近と食事に行った際に、誕生日でもないのにケーキが運ばれて来て、電気が消されて「ハッピー バースデイ トゥー ユー」と店員に歌われて困ったらしい。原因は、西川から店に電話があった際に、店員がなだぎの事をなぎら健壱と聞き間違い、その日がたまたまなぎらの誕生日だったからの様である。結局、ケーキは勿体なかったので食べたらしい。また、「徹子の部屋」に出演した際も黒柳徹子に漢字の方(本名の「灘儀」)が覚え易いと言われたと言っている。
  • 2008年4月24日と5月1日に放送された「いきなり!黄金伝説。」では、「GW必見!!高速道路絶品ご当地グルメ50品を間食せよ」と題した企画が放送され、ギャル曽根が若手お笑いタレントの運転する車で東名高速道路SAおよびPAを訪れ、そこで販売されているご当地グルメの上位5品を食べ歩いたが、なだぎは若井おさむ駒門PAから日本平PAまでの間を担当)の後を引き継いで日本坂PAから伝説の終点である浜名湖SAまでの区間を担当した。この時、なだぎはサイドカータイプのオートバイで登場したが、ギャル曽根にその理由を聞かれたなだぎは、自身が自動二輪の運転免許証しか所有していないと答えた。
  • 2008年4月19日放送のめちゃ²イケてるッ!のコーナー、恋のかま騒ぎ世界のナベアツと共に初出演。なだぎは、恋人の友近扮するキャサリンの格好で登場。周りから私生活などを突っ込まれたりする。しかし、吉本の同期や後輩からは謎の多い男と見られている。同期のFUJIWARAですら彼の面白エピソードを見つけることができなかったと公言。そして友近と付き合い始めた時には、芸人仲間には一切自分が友近と付き合ってる事を発表せず、周囲がそれに気づいたという。

[編集] ディラン

ディラン(ディラン・マッケイ)は、なだぎが演じるキャラクター。元ネタはビバリーヒルズ高校白書シリーズの同名の登場人物。2005年のオールザッツ漫才でテレビ初登場。

必ず自転車に乗って登場し、自転車から降りて舞台のセンターに立つまでの流れがお約束となっている。まず不必要に脚をピンと伸ばしてオーバーアクションで自転車を降りる。その際いかにもアテレコじみた(後述)口調で「今自転車を降りているぞ…間違いなく今自転車から降りている…よぉし降りた」と言う。その後自転車を舞台の脇に留めるが、ここでも「…今自転車置きに行ってるぞ…」と一連の台詞が入る。そして舞台中央に戻ってネタをはじめる。また自己紹介の際に「ビバリーヒルズ青春白書でお馴染みのディラン…(間)…マッケイだ」または「ビバリーヒルズからやってきたディラン…(間)…マッケイだ」と、必要以上のタメ(短くても3秒以上だが、最近は数十秒かけるのがザラになっている)を作るのも定番である。番組ゲストでディランとして呼ばれた際、椅子に座る前に自転車を降りる際と同様の足上げを行い、その勢いで着席に失敗するというネタをすることがある。

当初は自転車には乗らず、「ブレンダ」「ケリー」「ピーチピットのナットさん」など元ネタに纏わる小ネタでマニアックな笑いを誘っていた。その後自転車は欠かせない小道具の1つとなり、アメリカンジョーク等の決め言葉を言った後は自転車のベルを鳴らすなどという行動もお約束になっている。そのため自転車特集を組んだ雑誌『ターザン』にディランのキャラでいつも使っている自転車と共に登場したこともある。

腕時計を必要以上に目に近づけて「もうこんな時間だぁ!」というネタがあるが、これは「スミス夫人」の時に使っていたネタである。

人の話を聞くアクションの際、「…にゃ、…にゃあ、…」("and yeah" または "'n yeah" を誇張したもの)と相槌をうつ。また、異常に体を後ろにそらす事がある(ネタ中で「これは日本の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎の真似だ」と話している。ちなみに、ディランの吹替えもアニメの承太郎も同じ小杉十郎太が演じている)。

ヘアスタイルは変化しており、当初はパーマがかった黒髪のリーゼント、2代目は茶髪のリーゼントであった。現在(3代目)は金髪のリーゼントである。

ディランのキャラは、もともと「ビバリーヒルズ青春白書」の日本語吹き替え版でディランの声を担当している小杉十郎太の真似がなだぎの持ちネタであったことと、当時の彼女が「ビバリーヒルズ青春白書」を見ていた事から発想された。さらには、ホフディランのシングル「キミのカオ」において、「ビバリーヒルズ青春白書」をパロディにした小杉のナレーションにも感銘を受けたと語っている。当初は楽屋で「ビバリーヒルズ青春白書」を知る芸人仲間等へ観せていたという。海外ドラマ特有の「大げさなセリフ回し」や「アメリカンジョーク」、「アテレコによる独特の空気感」をデフォルメした芸風だが、ビバヒルファンの今田耕司も認める激似ぶりである(最近では今田も言い回しを真似する事がある)。前述の2005年「オールザッツ漫才」において、レイザーラモンHGに続くキャラを探せという企画で披露された際、元ネタを知らない層にも好評を得る。これがこのネタのブレイクの最初の切っ掛けとなった。なおこのネタは本人曰く、「元々このオールザッツ漫才のためだけにつくってきたものだった。」

2006年からは本家「ビバリーヒルズ青春白書」には登場していない新キャラとして相棒のキャサリンが登場している。

なだぎは「R-1ぐらんぷり」でもディランネタで参加。2006年は準決勝で敗退したが、2007年は徳井義実チュートリアル)と共に最高得点を記録し、審査員5人による決選投票で勝利し優勝を果たし、ザ・プラン9からは浅越ゴエに続き2人目のチャンピオンを輩出した。

2007年、ドラマで本物のディランを演じたルーク・ペリーや、日本語吹替えを担当した小杉十郎太との共演がそれぞれ実現している。

2007年10月からは、アニメ『ケロロ軍曹』のオープニング曲に、"ディラン&キャサリン"が歌う「フンダリー ケッタリー」が使用されている(CDも発売中)。また、"ディラン&キャサリン"では「ビバリーヒルズ晴天白書」なるコントDVDも発売している。

2007年11月、ホフディランのシングル「カミさま カミさま ホトケさま」のジャケットにディランを演じるなだぎが起用されたが、ビバリーヒルズ高校白書の権利関係者からこのジャケットが同番組のパロディに当たるとのクレームが入り協議を行ったところ、発売直前になり同シングルの発売は延期され、ジャケットが差し替えられることとなった。

オールスター感謝祭のマラソンを走り終わり、島崎和歌子に「大丈夫ですか?」と聞かれたところ、「悪ぃが自転車を用意してくれないか」と言った。

[編集] 千葉 拳

千葉 拳(ちばけん)は、なだぎが演じるキャラクター。R-1ぐらんぷり2008にはこのネタで参加。

キャラクター設定は、「なだぎの妄想で実在はしない。神奈川県出身、血液型A型、性格几帳面。好きなタイプは昔は古風な叶和貴子であったが、BoAが登場して以来、BoAが好きになった。」と、2008年3月3日放送「めざましテレビ」内コーナー「メディア見たもん勝ち!広人苑Ⅱ」で語っている。

[編集] ものまねレパートリー

[編集] テレビ出演

ピンとしての出演を記載。ザ・プラン9ディラン&キャサリンとしては各ページを参照。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

R-1ぐらんぷり王者
2006年
博多華丸
2007-2008年
なだぎ武
2009年
-
先代:
藤崎マーケット
レッドカーペット賞受賞者
3代
2007年7月31日
次代:
ハイキングウォーキング
くまだまさし