幽幻道士

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幽幻道士(キョンシーズ)』(ゆうげんどうし、原題『殭屍小子』)は、1986年に放映された台湾映画。また、『幽幻道士』を第一作とする一連の映像作品の総称。

目次

[編集] 概要

香港映画霊幻道士』を元にして生まれた亜流キョンシー作品の一つで、近世中国(19世期中期~20世紀初頭の清王朝後期)を舞台としたアクションホラーコメディー。ヒロインであるテンテンの可愛らしさ、テーマソングが日本の童謡『はとぽっぽ』と同じメロディーである親しみやすさ、続編形式である点などの独自の魅力を打ち出し、日本でテレビ放映された際に高視聴率を記録、大ヒットした。

後に『幽幻道士』シリーズの人気を受けて、その世界観とキャラクターを元にTBSがスピンオフ作品『来来!キョンシーズ』を製作、放映した。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 主要キャラクター

テンテン(恬恬)
出演:シャドウ・リュウ|劉致妤(リュウ・ツーイー) 日本語版吹き替え:高田由美(1~4、来来、奇兵)→岡村明美(幽幻少女)
金おじいさんの孫娘。恵まれた血筋と特殊な出自により、幼いながらも優れた法術の才能を発揮する。おしゃまな一面を見せるが、孤児4人組の手綱を取るしっかり者であり、生来の優しさから仲間思いでもある。決め文句は「天罰!」「天誅!」「昇天!」など。祭壇に置かれている、掌の形をしたキョンシー用のお仕置き道具『霊罰棒』(れいばつぼう)を得意武器とし、愛用している。
名前の由来は、テンテン役を演じる劉致妤の誕生日(10月10日)によるものとされ、同シリーズ中で明かされるテンテンの誕生日もこれに倣っている(ただし、『恬』の発音は『tian』であり、英語発音の『ten』とは異なるため、日本で後付けされた設定と考えるのが妥当とされる)。ちなみに、日本では『劉致』と表記される事があるが、これは『』という漢字が日本に存在しないための誤りである。
金おじいさん(金爺爺)
出演:張金塗(チャン・キントー) 日本語版吹き替え:宮内幸平(1~4、来来、奇兵)→峰恵研(幽幻少女)
テンテンの祖父。優秀な幽幻道士で、テンテンと2人で義荘(自宅兼道場)に暮らしていたが、親方が逮捕された事件をきっかけに孤児4人組を引き取った。普段は好々爺の雰囲気を漂わせている物腰穏やかな人物だが、いたずらや法術の使用に関しては非常に厳しい。道士という立場上、風水などで日々の行動を決める癖がある(『幽幻道士』より)。酒が大好きで、時には煙草も嗜む(『幽幻道士2』より)。得意武器は、邪悪を退ける力があるとされる桃の木から削り出された桃剣(とうけん、ももけん)。
名前の由来は、金おじいさん役を演じた張金塗の芸名『金塗』(キン・トー)から。
チビクロ(小黒)
出演:陳子強(チェン・ツーチャン) ※『幽幻道士2』『幽幻道士3』のみ安安(アン・アン) 日本語版吹き替え:坂本千夏(1~4、来来、奇兵)
孤児4人組の一人。小柄で身軽なため、大道芸ではアクロバティックな演技を得意とする。強気な性格で、リーダー的存在。孤児4人組の中ではシリーズ最多出演を誇る。
名前の由来は、小柄で色黒な外見から。
チビクロ役を演じた陳子強は、現在も台湾を中心に芸能活動を展開しており、1997年に日本で公開された『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』において、重要人物である『楊小龍』(ヤン・シャオロン)として出演した。
スイカ頭(西瓜皮)
出演:ジョニー・リュウ|劉至翰(リュウ・ツーハン) 日本語版吹き替え:桜井敏治(1~3、来来)
孤児4人組の一人。丸縁眼鏡がトレードマーク。大道芸では持ち前の石頭を披露する。力自慢の食いしん坊だが人一倍の臆病者で、よくドジを踏む三枚目。穏やかで優しい心の持ち主である一方、意外といたずら好きでもある。『幽幻道士2』での結末は視聴者に大きな衝撃を与え、外伝的作品である『来来!キョンシーズ』を除いては数少ない死亡者となる。
名前の由来は、輪切りにしたスイカのようなオカッパ頭から。
スイカ頭役を演じた劉至翰は、テンテン役を演じた劉致妤の実兄であり、現在も台湾を中心に芸能活動を続けている。
デッパ(暴牙)
出演:黄國書(ホァン・グオシュー)→除明達(シュー・ミンダー) 日本語版吹き替え:佐々木望(1)→伊倉一恵(2)
孤児4人組の一人。細身で、孤児4人組の中では最も背が高い。チビクロと同じくらいのいたずら好きで、向こう見ずな性格。『幽幻道士3』ではチビトラと共に法術の修行に出されたという設定により、その座をトンボに譲った。
名前の由来は、下唇に届くほどの出っ歯から。
チビトラ(小虎)
出演:張台生(チャン・タイスン) 日本語版吹き替え:松岡洋子(1~2)
孤児4人組の一人。『幽幻道士3』ではデッパと共に法術の修行に出されたという設定により、その座をトンボに譲った。
トンボ(蜻蜒)
出演:鄭同村 (チェン・トンツン) 日本語版吹き替え:羽村京子(3~4、来来)→伊倉一恵(奇兵)→結城比呂(幽幻少女)
デッパとチビトラに代わって『幽幻道士3』から登場した新キャラクター。登場までの経歴は一切語られておらず、当初からすでにスイカ頭の好物を知っているなど謎めいた部分が多い。孤児たちの中では群を抜いたカンフーの腕前を持ち、法術を使ったいたずらが得意。『来来!キョンシーズ』では、金おじいさんに負傷した長三道士の付き添いとしてキョンシー隊の先達である道長(どうちょう)の代理に選ばれるなど、それまでの孤児たちとは一線を画す非凡な才能を発揮する。名前の由来は、自身が得意とする『とんぼ返り』から(『来来!キョンシーズ』より)。
デブ署長(兄)、デブ署長(弟)、デブ隊長
出演:胖三(パン・サン) 日本語版吹き替え:内海賢二(1~3、来来、奇兵)
街の警察署長および保安隊長。親方を逮捕し、残された孤児4人組を金おじいさんに引き会わせた。強い者には卑屈だが、弱い者には尊大な性格の持ち主。
見た目には同じだが、『幽幻道士』ではデブ署長(兄)、『幽幻道士2』ではデブ署長(弟)、『幽幻道士3』『来来!キョンシーズ』『立體奇兵』ではデブ隊長となっており、それぞれ別人として登場する。コメディリリーフとしての役割が大きく、キョンシーに噛まれるなど何らかの被害に遭う場所が尻である場合が多い。
ベビーキョンシー(小殭屍)
出演:洪竟原(ホン・イーユェン) 日本語版吹き替え:三浦雅子(1)→あきやまるな(2~4、来来、奇兵)
父親を探して方々をさまよう幼いキョンシー。テンテンたちやキョンシー隊の前に現れては、キョンシーのお札をはがしたり、キョンシーそのものを連れ去ってしまうなどのいたずらをするが、作品によってはテンテンたちを助けてくれる。比較的自由に関節が可動したり、空中飛翔や瞬間移動を自在に使ったり、時に喋る事すらあるなど、数あるキョンシーの中でも異質の存在である。こうした能力を駆使し、『幽幻道士2』では1人で何役もこなして野球遊びをしていたシーンを見せつけた。
『洪原』と表記される事があるが、これは誤りである。
道士(長三道士)
出演:林光榮(リン・グァンロン)→尚智(シャン・ヂー) 日本語版吹き替え:緒方賢一(1~2、来来、奇兵)
青地に白抜きの八卦模様をあしらった道袍(どうほう)を身に纏った幽幻道士。出稼ぎ先や旅先などで死亡した人たちを法術によってキョンシーに仕立て上げ、それぞれの故郷に送り届けるため先達となって長旅を続ける道長の役目を専門としている。酒が大好きであり、かつては麻雀を得意としていたとされる節がある(『幽幻道士』より)。
彼の代名詞とも言える道中での口上「さあ、道をあけろ!キョンシー様(『幽幻道士』のみ「死んだ人間様」)のお通りだ!人間どもは道をあけろ!邪魔する者は道連れにするぞ!」は殊に有名。
登場当初からコメディリリーフの一員として人気を博していたが、初めて彼の名前が『長三』(ちょうさん)であると紹介されたのは『来来!キョンシーズ』での事である。

[編集] シリーズ作品

ここでは、正式に『幽幻道士』の名を冠している本編シリーズと、そうでない外伝シリーズの2系統に大別し、放映年順に説明するものとする。

[編集] 本編シリーズ

[編集] 幽幻道士(1986年)

[編集] 構成

シリーズ第一作。以降の作品とは違い、舞台は現代の中国で、一人の老人が子どもたちに乞われて語り聞かせる昔話という設定から物語が始まる。

[編集] ストーリー

大道芸人の親方と旅回りをしているチビクロ、スイカ頭、デッパ、チビトラの孤児4人組は、ある晩に野宿をしていた森の中で道長が導くキョンシー隊に出会う。初めて目にしたキョンシーの奇妙な姿に興味を持ったチビクロたちは、ちょっとしたいたずらのつもりでキョンシーのお札をはがしてしまった。結果、暴れ出したキョンシーに一同はパニックとなり、その渦中で親方はキョンシーに影を踏まれてしまった。どうにか事態は収まったが、道長は「キョンシーに影を踏まれる事は不吉の兆し、先々で必ず不幸に見舞われるだろう」と忠告し、厄除けのために親方にお札を授けていった。

数日後、金おじいさんとテンテンの住む街へとやって来た親方とチビクロたち。チビクロたちはテンテンと出会い、友達になるために気を惹こうとするが、まるで相手にされない。親方はキョンシーに影を踏まれた一件から運に見放され、大道芸の公演は中止となり、博打でも大負けしてしまう。仕方無く路上で子供たちと大道芸を行なう親方だったが、これを目にしたデブ署長が児童虐待としてあらぬ疑いをかけ、親方は逮捕されてしまう。路頭に迷った子供たちは、デブ署長に連れられて金おじいさんの住む義荘に行き、テンテンと再会する事となった。その夜、投獄された親方の前に影を踏まれたあのキョンシーが再び現れた…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
親方(沙師匠)
出演:黄仲裕(ホァン・ツンイ) 日本語版吹き替え:田中秀幸
孤児4人組を引き取って旅回りをしている大道芸人の親方。カンフーの達人であり、正義感が強い好人物であるため孤児4人組から尊敬されているが、大の博打好きである事が唯一の欠点。夜になると、決まって孤児4人組を強引に誘って賭け麻雀に臨むが、ことごとく返り討ちに遭っている。旅先でキョンシーに影を踏まれた一件から不幸が付き纏うようになり、果ては投獄されてしまう事態にまで陥ってしまい、牢獄でキョンシーに襲われたデブ署長を助けるために身代わりとなって死亡。後にテンテンが執り行った『観洛音の術』の失敗を引き金に、獰猛な凶暴キョンシーと化してしまう。

[編集] スタッフ

[編集] 幽幻道士2(1987年

[編集] 構成

シリーズ第二作。前作の続編。

[編集] ストーリー

金おじいさんはテンテンや孤児たちと親方の遺体を森の中に埋葬しに向かっていた。ところが、親方は森の中でベビーキョンシーに封印を解かれてしまい、そのまま何処へと立ち去ってしまった…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
神父
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
キリスト教の布教活動のためにアメリカから渡って来た神父。しかし、布教活動は建前でしかなく、実際には超心理学の研究のために何とかキョンシーを手に入れようと計画を進めている。神父ではありながら、マーシャルアーツの達人でもある。
シスター
出演:不明 日本語版吹き替え:吉田理保子
神父と共に行動をする修道女
ロバート
出演:不明 日本語版吹き替え:飯塚昭三
神父と共に行動をする用心棒。ガンマンのような格好をしており、腰のホルスターには回転式拳銃を携えている。神父の研究に協力しているものの、裏ではあわよくばキョンシーをアメリカに持ち帰って大金を得ようと画策している。
親方キョンシー
出演:黄仲裕 日本語版吹き替え:不明
埋葬に向かう途中の森の中でベビーキョンシーに封印を解かれてしまい、姿を消してしまう。最悪の呪いによって再び凶暴化して街の人々を襲うようになり、親方キョンシーと戦う決心をした孤児たちの特殊霊魂やその強化型でも太刀打ちできないほどの強さを誇ったが、テンテンの身代わりとなって半キョンシー化したスイカ頭の決死の行動で退治された。

[編集] スタッフ

[編集] 幽幻道士3(1988年

[編集] 構成

シリーズ第三作。前作の続編。

[編集] ストーリー

金おじいさんとテンテンたちが住む街は、親方キョンシーが大暴れした一件で人々が離れて廃虚と化していた。孤児4人組のうち、チビトラとデッパは法術の修行のために旅に出され、金おじいさんも残ったテンテン、チビクロ、トンボと共にキョンシーとなったスイカ頭を含めたキョンシー隊を引き連れて旅に出た。しかし、キョンシーとして復活させたとは言えスイカ頭の死を誰よりも悔やんでいる金おじいさんは、以前にも増して酒を飲む事が多くなっており、テンテンたちにとっても心苦しい悩みとなっていた。

とある日の夜、森で馬車が襲われている現場に遭遇した金おじいさんたちは強盗を退け、助けられた兄のチンと妹のレイレイはその礼として金おじいさんたちを自宅に招いてもてなし、一晩の宿まで提供してくれたが…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
マーボおばさん
出演:尤美芳(ユー・メイファン) 日本語版吹き替え:森ひろ子
盛天文の叔母で、金おじいさんの元婚約者。金おじいさんをして「もし自分の身に何かあれば、広州に住むマーボおばさんを訪ねなさい」と言わしめるほどの絶大な信頼を寄せている人物。彼女もまた優秀な道士であったが、とある事情から二度と法術を使わないと固く誓っていたものの、金おじいさんと盛天文の窮地を知って秘術『八卦将軍』を使う決心をする。
盛天文(せいてんもん)
出演:顧冠忠(クー・クヮンツォン) 日本語版吹き替え:石丸博也
マーボの甥。青い長袍(チャンパオ)に白いロングマフラーとボルサリーノというキザな装いをしているが、ある程度のカンフーや法術の心得がある。争いの中でモミジ道士に一目惚れされてしまい、ラブレターまでもらう事態にまで発展するが、盛天文本人もまんざらではない様子を見せる。
シシ丸
出演:褚修身(ツー・シューシン) 日本語版吹き替え:真柴摩利
スイカ頭の古くからの親友。泥棒を生業としており、その関係からデブ隊長とも顔見知りである。スイカ頭がキョンシーになった事を知り、道中で難儀をしていたテンテンたちに代わって、スイカ頭を含めたキョンシー隊を広州へ連れて行くために道長の役目を買って出る。彼の場合は鈴ではなく、スイカ頭が用意した特殊な角笛を使ってキョンシー隊を導く。
修身』と表記される事があるが、これは誤りである。
モミジ
出演:狄嘉(リー・ジャ) 日本語版吹き替え:滝沢久美子
ムササビ道士の愛娘。争いの中で盛天文に一目惚れしてしまい、最終決戦においてムササビ道士の凶刃から盛天文を庇って死亡した。
演者の狄嘉は、後に『来来!キョンシーズ』でチビクロの母親であるカエデ役としても出演しており、最終回のスタッフロールでは「私はカエデ、モミジじゃないわ」という、本作との関わりを交えたジョークを披露した。
ムササビ道士
出演:黄仲裕 日本語版吹き替え:城山知馨夫
闇の法術を操る悪の道士。自慢の眉毛を馬鹿にされる事を極端に嫌う。金おじいさんとの戦闘で娘のモミジが負傷した事と、「お前の父ちゃん、ゲジゲジ眉毛」と言われた事に憤慨し、仕返しをするべく様々な謀略を巡らす。
幽幻童子(ゆうげんどうじ)
出演:陳子強 日本語版吹き替え:真紫摩利
ムササビ道士が作り出した闇の特殊霊魂。
フルメタルキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
ムササビ道士の秘密兵器である2体のキョンシー。元々はある皇帝の身辺警護を務めていた屈強な衛兵だったが、戦争の際に命を賭して皇帝を守り抜き、2人の死を悼んだ皇帝の勅令によって金色の衣装を纏って手厚く葬られていた。
チン
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
強盗に襲われていた所を金おじいさんに助けられ、その礼として自宅に招待したが、その夜にキョンシーに襲われて死亡した。
レイレイ
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
チンの妹。死亡した兄を思って心痛の日々を過ごす姿を見かねたデブ隊長の提案で、共に広州に向かう事となる。後にスイカ頭、デブ隊長などと共に『八卦将軍』の一員となる。
サモハン
出演:金帝(キン・テイ) 日本語版吹き替え:富田耕生
盗賊の親分。『玉ガエル』という宝欲しさに、モミジに頼んでキョンシーを盗み出させた。
キンポー
出演:許立坤(シー・リクン) 日本語版吹き替え:広瀬正志
サモハンの子分。

[編集] スタッフ

[編集] 幽幻道士4(1988年)

[編集] 構成

シリーズ第四作。テンテンの出生にスポットを当てた内容となっており、林小樓演じる大人テンテンが主役である点や孤児たちとの接点が無かったものとされている点など、本編シリーズではありながら外伝的な内容となっている。なお、この作品に翌年公開の『立體奇兵』の主要キャラクターとなるチェンチェンとミミが大道芸のメンバーとして出演している。

[編集] ストーリー

テンテンが生まれる前、金おじいさんはまだ見ぬ可愛い孫を守るための護衛兵として、特別に用意したフルメタルキョンシーを鍛えていた。しかし、ある日突然にテンテンの父である青龍が姿を消す事件が起こり、その渦中でフルメタルキョンシーも何者かに盗み出されてしまった…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
大人テンテン
出演:林小樓(リン・シャオロウ) 日本語版吹き替え:水谷優子
かつて魔王に連れ去られ、行方不明となった父を探すために金おじいさんと共に旅に出る。
リンリン
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
テンテンの母。テンテンを身篭っていた折に魔王に殺害されたが、金おじいさんの機転でテンテンの命だけは助かった。
青龍(せいりゅう)
出演:顧冠忠 日本語版吹き替え:石丸博也
テンテンの父。魔王に挑んだが返り討ちに遭い、その体を乗っ取られて行方不明となる。
魔王(まおう)
出演:不明 日本語版吹き替え:笹岡繁蔵
魔界の王。かつてテンテンの母であるリンリンを殺害し、父である青龍の体を乗っ取り、金おじいさんが鍛え上げたフルメタルキョンシーをも盗み出した張本人。
フルメタルキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
若い頃の金おじいさんが鍛え上げた特別製キョンシー。『幽幻道士3』のムササビ道士が従えた2体のキョンシーと同じ名前のキョンシーもいるが、その関係は不明。単体でも充分に強いが、複数体での連携攻撃によってその本領を発揮する。
紹介文によっては、衣装の色から『ゴールドキョンシー』とするものもあるが、厳密にはこれは誤りである。

[編集] スタッフ
  • 監督:蔡揚名、陳俊良
  • プロデューサー:蔡揚名
  • 制作:金格影藝有限公司

[編集] 外伝シリーズ

[編集] 来来!キョンシーズ(1988年)

[編集] 構成

本編シリーズの日本での人気を受け、TBSが出資して台湾で製作されたテレビドラマ。当初から日本でのみの放映を目的としており、それに沿ってアフレコされたために中国語(國語)版は存在しない。

主にチビクロの家族が存在する点など映画版とは設定、キャラクターが一部異なる。

[編集] ストーリー

ある日の事、金おじいさんの義荘に暮らすテンテン、スイカ頭、トンボたちの元に、長三道士からの手紙が届いた。チビクロの父親、杜平が出稼ぎ先で死亡したため、キョンシーとなって長三道士に導かれて街に戻って来るというのだ。

杜平が帰る夜、キョンシーの一隊を導いて山中を歩く道士、浩雲の姿があった。そこへ道士の天敵、ベビーキョンシーが現れてキョンシーの一隊を連れ去ろうとするが、それは浩雲の仕掛けた罠であり、逆に数々の法術を用いてベビーキョンシーを追い詰めたが、あと一歩の所でベビーキョンシーの機転によって法術を破られ、逃げられてしまう。

同じ頃、杜平の帰りを待っていた金おじいさん一行と合流した長三道士は、「杜平は大きな悔いを残して世を去ったため、肉親の手でないと目を閉じられない」と伝え、妻であるカエデが試みるが目は閉じず、金おじいさんの法術ですら効果が無い。よほど大きな悔いを残したのだと悟り、このまま埋葬すれば必ず凶暴化するとカエデに伝えた金おじいさんが思案をしていた所にベビーキョンシーが現れて、杜平を含めたキョンシー全員のお札をはがしてしまった…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
浩雲(こううん)
出演:顧冠忠 日本語版吹き替え:石丸博也
正義感が人一倍強く、若くして数々の高位法術を会得している道士。杜平の成仏のためにカエデと協力している様子を不倫と誤解しているチビクロに毛嫌いされており、カエデには頼りにされながらも「変な顔」、ベビーキョンシーには「苦手」と言われ、何事にも自信過剰である点からも道士仲間以外からの人望はやや薄い。得意武器は、清めた銭を繋ぎ合わせた銭剣(ぜにけん)。
銭高道士(ぜにだかどうし)
出演:不明 日本語版吹き替え:広瀬正志
懸賞金500元を得るためにカゲカゲ山のキョンシー退治にやって来た道士。浩雲と互角に渡り合うほどの腕前の持ち主だが、道士の禁忌を破って己の法術を金儲けのために用いている。後述のキングキョンシー同様、途中からストーリーに全く絡まないまま物語が完結してしまったため、以後の消息は不明。
コウモリ道士
出演:朱克榮(ジュ・クェアロン) 日本語版吹き替え:笹岡繁蔵
大黒山の洞窟を根城とする悪の道士。闇の法術を操ってバンボロキョンシーとフィフィーを生み出し、とある一件から杜平を殺害した。一時はバンボロキョンシーを破壊されてしまうが、最大の闇の法術『陰魂三体』を用いてパワーアップし、連れ去ったチビクロを闇の特殊霊魂に仕立て上げ、バンボロキョンシーの破片をグレートバンボロキョンシーに復活させて最終決戦に臨む。
なお、演者の朱克榮は本作の監督も務めている。
仙人ジジ助
出演:蘚元峰(シェン・ユェンフォン) 日本語版吹き替え:田口昮
下界から遠く離れた『風の谷』に隠れ住む仙人。小柄な体格に加えて子どものような髪型や服装をしているが、法術、体術共に並外れた力を持つ。本来、道教においては仙人は道士よりも格上の存在であるが、金おじいさんとは親しい間柄である描写が見られ、常に対等の立場で接している。
カエデ
出演:狄嘉 日本語版吹き替え:滝沢久美子
チビクロの母親。普段は腕白盛りのチビクロに手を焼いているが、チビクロの身に何かあれば献身的に付き添うなど、誰よりも安否を気遣っている。コウモリ道士との最終決戦において金おじいさんたちと行動を共にし、闇の特殊霊魂として操られていたチビクロとの戦闘の末に救出した。
杜平(とへい)
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
チビクロの父親。出稼ぎのために家を離れており、その仕事先でコウモリ道士がバンボロキョンシーを育成していた事を知り、阻止しようとするも返り討ちにあって殺害された。生前に残した悔いの大きさから、凶暴キョンシーと化してしまう事を恐れて葬儀を急ぐ一同の目を盗んだチビクロによって『キョンシー改心の術』を施されて地下洞に隠されていたが、ある手違いによって凶暴化してしまう。
キングキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
ベビーキョンシーに連れ去られた杜平を探していた途中、偶然に発見した墳墓の棺から現れた凶暴キョンシー。第三回のタイトル『地獄のキングキョンシー』として大きく取り上げられ、浩雲や金おじいさんですら手も足も出ない強さを誇ったが、わずかな戦闘シーンの後にベビーキョンシーと共に姿を消してからは一切登場しなくなり、そのままシリーズが完結してしまった。
カゲカゲ山のキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
カゲカゲ山に巣食い、人々に害を及ぼす狂暴キョンシー。左頬が朽ちている。500元の賞金を懸けられた。
海賊キョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:菅原淳一
生前は人殺しすらやってのけた海賊の頭領であり、同時にカンフーの達人でもあったキョンシー。長三道士の導きによって金おじいさんの義荘にやって来た彼を気に入ったスイカ頭の手で『キョンシー改心の術』を施されるが失敗し、次いでテンテンを中心に行われた儀式もスイカ頭のミスによって失敗。ついに凶暴化してしまったが、窮地に現れたベビーキョンシーの力を借りてようやく法術が成功し、テンテンたちの良き仲間となる。左足が木の棒で作られた義足であったために事ある毎に折れていたが、スイカ頭のアイデアによって鋼鉄製の義足を装着した。
バンボロキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:鈴木勝美
コウモリ道士が闇の法術を用いて生み出した最強のキョンシー。桁違いの攻撃力、耐久力を持ち、ある程度の知能を備える上に、攻撃用の法術も使える。一時は粉々に破壊されてしまったが、『陰魂三体』によってパワーアップしたコウモリ道士の手でグレートバンボロキョンシーとして復活する。
グレートバンボロキョンシー
出演:不明 日本語版吹き替え:鈴木勝美
『陰魂三体』によってパワーアップしたコウモリ道士の手で復活したバンボロキョンシー。コウモリ道士いわく「バンボロよりも強く、バンボロよりも賢く、バンボロよりも根性のあるキョンシー」。最終決戦において満を持して登場したが、すぐにベビーキョンシーに連れ去られてしまった。
霊魂フィフィー
出演:安安 日本語版吹き替え:なし
コウモリ道士が生み出した、いたずら好きの特殊霊魂。第四回に謎の特殊霊魂として登場する。
蛸壺フィフィー
出演:褚修身 日本語版吹き替え:真柴摩利
第七回から改めて登場した霊魂フィフィー。『幽幻道士2』で登場した特殊霊魂の強化型に酷似しており、巨大な蛸壺から手足を自在に出し入れできる。テンテンと出会ってからは協力をしてくれるようになり、最後はコウモリ道士に反旗を翻してバンボロキョンシーを道連れに壮絶な爆死を遂げた。
演者が安安から交代しており、特殊霊魂でありながら自我を持っていたり会話が可能であったりと、キャラクター設定が極端に書き換えられている。なお、放映当時のエンディングのスタッフロールでは安安で紹介され続け、ついに最終回においても修正される事はなかった。

[編集] 各話タイトル
  • 第一回 幽幻道士登場!
  • 第二回 真昼のベビーキョンシー
  • 第三回 地獄のキングキョンシー
  • 第四回 霊魂"フィフィー”登場!
  • 第五回 チビクロ・キョンシーか?
  • 第六回 戦え!テンテン道士軍団
  • 第七回 悪漢コウモリ道士出現!
  • 第八回 テンテンたちと海賊キョンシーの友情!?
  • 第九回 仙人・ジジ助現る!
  • 最終回 幽幻道士たちの旅立ち

[編集] 主題歌
『キョンシー!!!』
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣 編曲:鷺巣詩郎 歌:秋山絵美
現在は絶版で入手は困難。

[編集] スタッフ

[編集] 前後番組
TBS 木曜19:30枠
【本番組までドラマ枠】
前番組 番組名 次番組
来来!キョンシーズ

[編集] 立體奇兵(1989年

[編集] 構成

邦題『新・幽幻道士 立体奇兵』。本作は立体3D映画として製作され、劇場で配布される3Dスコープを用いて鑑賞する事により、該当シーンで映像が飛び出す仕組みとなっていたために題名もそれに沿った形となっている。日本では、当初はTBSが日本語吹き替え版を用意していたが放映の機会が無かったために長らくお蔵入りの未公開作品となっており、国内ファンの間では『幻の作品』とされていたが、2006年アットエンタテイメントからDVDが発売された。

ヒロインがテンテンからチェンチェンに交代している、長三道士の装束が変わっているなど、一部設定が異なる。

[編集] ストーリー

金おじいさん率いる黄色のチェンチェンチーム、アンピン率いる赤色のアンアンチームが様々な競技で戦い合う『国民運動大会』が開催され、ついに決勝戦の『旗奪い』が始まった。当初はアンアンチームの卑劣な妨害作戦で苦戦を強いられたチェンチェンチームだったが、見事なチームワークで逆転優勝を果たした。

この結果に不満を抱いたアンアンは、チェンチェン、チビクロ、トンボの3人を呼び出し、決闘を申し込んだものの無残にも返り討ちに遭う。これをさらに根に持ったアンアンは、チェンチェンたちを困らせるために義荘に忍び込み、金おじいさんが長三道士から預かっていたキョンシーのうち一体を盗み出してしまう。しかし、そのキョンシー『ホンクン』は元道士で自らの姿を透明にする術の使い手だった上に、ふとした事で凶暴化してしまった…。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
娟娟(チェンチェン)|テンテン
出演:李宜娟(リー・イージェン) 日本語版吹き替え:高田由美
金おじいさんの孫娘。テンテンに代わってヒロインを務める事となり、それまでのテンテンの設定をほぼ引き継いでいるが、日本語吹き替え版ではテンテンに改名されている。
密密(ミミ)
蔡密潔(チャイ・ミージェイ) 日本語版吹き替え:神代智恵
森に住む妖精。狐の姿で檻に捕らえられていた所をチェンチェンたちに救い出され、以後は友情を育むが、ベビーキョンシーと共に祖師爺に魔界の生贄として狙われる事となる。
安安(アンアン)
出演:安安 日本語版吹き替え:真柴摩利
街の富豪アンピンの息子。いわゆるボンボンであり、かなりの間抜け。『国民運動大会』で負けてしまった事に不満を抱き、仕返しをしようとチェンチェン、チビクロ、トンボを夜の森に呼び出した。
安平(アンピン)|安道士(あんどうし)
出演:黄仲裕 日本語版吹き替え:谷口節
アンアンの父。祖師爺に仕える道士であったが、途中で祖師爺と共に行った悪事の愚かさを痛感し、以後はチェンチェンたちの協力者となる。
祖師爺(そしや)|フウ先生
出演:不明 日本語版吹き替え:大木民夫
金おじいさんとアンピンの師匠。魔界を征服し、さらに現世をも征服せんとする野心に取り憑かれて悪事を働いており、妖精ミミとベビーキョンシーを生贄にしようと画策している。
洪坤(ホンクン)|キョンシー風魔
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
長三道士が金おじいさんに預けたキョンシーの一体。普段から厳重な管理を必要とするほど凶暴。生前は凄腕の道士であり、自分の姿を消す術を会得していた。
奇兵(きへい)
出演:不明 日本語版吹き替え:不明
祖師爺が作り出した人形で、特殊霊魂に似た操り兵士。衣装の色が赤色、青色の2タイプが存在する。

[編集] スタッフ
  • 監督:陳俊良
  • 制作:蔡揚名

[編集] 靈幻少女(1992年

[編集] 構成

邦題『霊幻少女 帰ってきたテンテン』。シリーズ最終作だが、何故か題名に『霊幻』を冠している。主要キャラクターではテンテン、トンボ、金おじいさんのみ登場し、従来の作品よりも『来来!キョンシーズ』を意識した内容となっている。1994年松竹ビデオから日本語吹き替え版のVHSが発売されたが、テンテンを始めとする主要キャラクターの担当声優が刷新されいる。

[編集] ストーリー

魔界から蘇った最強最悪の魔教主クマラを倒すため、金おじいさんとテンテン、トンボが立ち上がる。

[編集] 本作にのみ登場するキャラクター
クマラ
出演:李海興(リー・ハイシン) 日本語版吹き替え:不明
金おじいさんの宿敵であり、かつての兄弟弟子。魔界との契約で得た妖力を源とする法術により、若い姿を保っている。
文臣(ぶんしん)
出演:小鄭(シャオ・チェン) 日本語版吹き替え:不明
クマラの配下。文官のような姿をしている。
武将(ぶしょう)
出演:海華(ハイ・ファ) 日本語版吹き替え:不明
クマラの配下。武官のような姿をしている。
風魔(ふうま)
出演:陳月如(チン・ユェルー) 日本語版吹き替え:不明
魔界四天王の1人。
電光(でんこう)
出演:姚佳慧(イャオ・ジャフェイ) 日本語版吹き替え:不明
魔界四天王の1人。
水龍(すいりゅう)
出演:林玉攻(リン・ユーゴン) 日本語版吹き替え:不明
魔界四天王の1人。
雷神(らいじん)
出演:徐小萍(シュ・シャオピン) 日本語版吹き替え:不明
魔界四天王の1人。
蘭姫(らんひめ)
出演:何如芸(フェ・ルーユン) 日本語版吹き替え:不明
生前の恋人を追い求め、現世をさまよう霊魂。
鬼王(きおう)
出演:小三(シャオ・サン) 日本語版吹き替え:不明
蘭姫の求婚者。西洋風の重々しい甲冑に身を包み、独特の形状の三叉槍(さんさやり)を持つ。
まるちゃん
出演:賀艾泥(フェ・アイニー) 日本語版吹き替え:不明
義荘に住む孤児。名前の通りふくよかな体型をした女性で、ある程度の法術の心得がある。

[編集] スタッフ

[編集] 法術

『幽幻道士』シリーズには、厳しい修行を経て会得する、あるいは内在する霊力や神仏の力などを用いて超自然的な効果をもたらす法術が数多く存在する。

特殊霊魂の術(とくしゅれいこんのじゅつ) ※日本語吹き替え版『幽幻道士』のみ特別霊魂の術(とくべつれいこんのじゅつ)、字幕スーパー版『キョンシーズ』のみ生霊
『幽幻道士』で登場。後に道士の切り札となった、シリーズを代表する法術。本来の姿は、黄泉国から霊魂を呼び寄せると同時に、現世に住む縁者を霊界門を通じて黄泉国の手前の世界へ送って対面を果たす『観洛音の術』(カンルーインのじゅつ)という高位法術。
法術の達人である金おじいさんをして「天に背く行為」「危険すぎる」と言わしめるほどの秘術中の秘術だが、親方に会いたいという孤児たちの思いを知ったテンテンが儀式が執り行った結果、途中で術を失敗したために黄泉の使者を呼び出してしまった上に、術を解除するための『還魂の札』(かんこんのふだ)も失ってしまい、孤児たちは神も悪魔も存在しない現世と霊界の狭間に送り飛ばされてしまった。この状態を特殊霊魂と呼び、強力な霊力を宿した精霊となるが、手遅れになれば現世へ呼び戻す事は不可能となる。
本来は、法術の前後に厳密な儀式や処置を必要としていたが、『来来!キョンシーズ』では霊力を込めた紙の依り代、または特殊な爆裂弾を用いて特殊霊魂に仕立て上げる簡易的なものとなっている。ファンの間では、この儀式の違いが特殊霊魂の強さに比例するという説が有力とされているが、関連は不明。
四色泥沼法術(よんしょくどろぬまほうじゅつ)
『幽幻道士2』で登場。スイカ頭のミスにより、処置に手違いが起こってしまったために半キョンシー化した長三道士を退治する際に用いられた法術。
義荘の片隅に設けられた人工の小さな泥沼に、その四隅に設置された壷の中から赤、青、黒、黄の砂を取り出して投げ込み、キョンシーを溶かす特殊な沼を作り上げる。
八卦将軍(はっけしょうぐん)
『幽幻道士3』で登場。金おじいさんと盛天文の窮地を知ったマーボおばさんが、長年に渡って己に課した禁を破って用いた秘術。
特殊霊魂に類似する術だが、未婚の男女8人が揃わないと使えないという厳しい制約がある一方、術者が特別に指名した者であればキョンシーでも参加できる特徴がある。特別な衣装を身に纏い、天の橋を渡る事で強力な霊力を宿した精霊となる。
闇の特殊霊魂の術
『幽幻道士3』で登場。ムササビ道士が幽幻童子を作り出し、さらに金おじいさんを忠実な僕とするために用いた高位法術。
後に『来来!キョンシーズ』でコウモリ道士が同じ術を用いた際には儀式の一部が紹介されており、これでは金おじいさんたちが用いる、いわゆる光の法術による特殊霊魂の術の儀式とは違って、禍々しい装飾を施した特別な人骨に特殊な液体をかけ、その人骨に霊力を注入し、増幅された霊力を対象に送って闇の特殊霊魂に仕立て上げる。
キョンシー魂寄せ
『来来!キョンシーズ』で登場。杜平の無念の真相を聞きだすために、浩雲が執り行った高位法術。
この術には黒い魚1匹、白い雄鶏1羽、羊の肉、米、線香2束、油1升、白い蝋燭1対、生姜菓子3個、豆腐1丁、豆2粒、茗荷(みょうが)、明礬(みょうばん)、豆板醤(とうばんじゃん)、林檎、アボカド、豚の足、鳥の糞1つまみを必要とする。また、浩雲は家族の出生の記録を調べて相性の悪いチビクロは遠ざけるべきと判断したが、その真意を理解できずにチビクロが一計を案じて儀式に潜り込んでしまったために法術は失敗に終わる。
キョンシー改心の術
『来来!キョンシーズ』で登場。杜平を思うあまり、葬儀に反対して暴走したチビクロが用いた法術。
対象となるキョンシーの両足の裏に、赤い砂で北斗七星になぞらえた経絡7箇所ずつ、合計14箇所を記し、線香の火を当てて焼く。これに成功すると、そのキョンシーは術者に従うようになる。後にスイカ頭が海賊キョンシーに対して用いたが、海賊キョンシーは片足を失っていたために術がかからなかった。
いなくなった人を捜す術
『来来!キョンシーズ』で登場。姿を消してしまったテンテンたちを探すために金おじいさんが執り行った法術。
行方不明となった人数分の藁人形を祭壇に飾り、呪文を唱え、八卦鏡の一種『天の鏡』やライチの葉などを使って術をかける。この結果、災難に遭ったとされる人数分の藁人形だけ黒くなるが、災難に遭った個人の特定までは不可能。
解毒の術
『来来!キョンシーズ』で登場。対象を様々な薬草を煮出した湯が入った甕に浸からせ、薬効の浸透を促すマッサージを施し、黒、緑、金、青、赤、銀の砂、火種を払って噛み砕いた線香、お札の灰などを混ぜた薬を飲ませる。ただし、半キョンシー化の状態までしか効果が無い。
くさり回転の術
『来来!キョンシーズ』で登場。バンボロキョンシーと対峙した浩雲が用いた法術。
対象に瞬時に霊力を込めてその場で回転させ、その勢いを利用して頑強なで縛り上げる。この際、浩雲は「おめでとう!」という謎の言葉を残している。
遠当ての術(とおあてのじゅつ)
『来来!キョンシーズ』で登場。本作の道士における基本的な法術で、人差し指、あるいは中指の腹を軽く噛み切り、その血で掌に呪文を唱えながら文字を書き、念を込めて集約した霊力を発射する。文字は『』で統一されているが、呪文は「アルパチカブト」「イーアルサンスー」など数種類存在する。
この法術は、術者の人数に比例して威力が倍増し、劇中では金おじいさんと浩雲の『合体攻撃の術』、さらに長三道士を含めた『トリプル遠当ての術』が使われた。
大回転の術
『来来!キョンシーズ』で登場。コウモリ道士との最終決戦で用いられた高位法術。
金おじいさんと浩雲がジジ助に霊力を注入し、増幅された霊力を八卦図の太極に送って回転させ、高密度に収束された霊力を放射する。
生き血吸引の術
『来来!キョンシーズ』で登場。コウモリ道士がテンテンたちの生き血を得るために執り行った法術。
人数分の球状のガラス容器を用意し、その中央に置かれた長い針に巻き付けた黒い糸を霊力で口の奥に送り込み、呪文を唱えて対象の生き血を搾り取る。この法術を用いると予測したフィフィーが事前に術封じの薬を用意し、テンテンたちはこれを服用したが、チビクロだけは服用を拒否したために術の餌食となってしまった。
凶暴キョンシー復活の術
『来来!キョンシーズ』で登場。コウモリ道士がバンボロキョンシーを目覚めさせるために用いた法術。
墨のみで呪文が書かれたお札を貼り付け、蛇剣(別称で九曲剣、または龍形剣)を使って蛇の血を杯に取り、これを対象のキョンシーに飲ませる。
陰魂三体(いんこんさんたい)
『来来!キョンシーズ』で登場。コウモリ道士が最終決戦に際して用いた秘術。
これによって強力な霊力を得たコウモリ道士は、頭部にあった耳が無くなった代わりに、顔にコウモリの刺青が浮かび上がった。儀式の内容は不明。

[編集] ゲーム作品

キョンシーズ2(ファミリーコンピュータ用ソフト、1987年9月25日発売、タイトー
『幽幻道士』第一作目のその後を描いたオリジナルストーリーによるアクションRPG。『幽幻道士』としてテレビで放映される前の字幕スーパー版ビデオ『キョンシーズ』をベースとしているため、キャラクター名が『デッパ』『トラ』『チビクロ』『スイカ』となっている。

[編集] 参考資料

  • 来来!キョンシーズ 道士の秘密技大図鑑(発売:バンダイ、製作:ナオ・プロモーション)

[編集] 外部リンク

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